【2021年版】大手キャリア対抗の格安SIM(MVNO)回線プラン。モバイル回線のインフレ化が進んでる?

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2021年は正に携帯料金の大転換期と言える年になりそうです。

ドコモからahamo(アハモ)の発表を皮切り、大手3社およびそれに対抗するように格安SIM(MVNO)のプランが続々と発表されています。

傍目から見ていると、正に札束で殴り合っているようにしか見えなくなってくるのですが、いちユーザーとしては料金が安くなる分には、悪い気はしないんですが。

今回はそんな格安SIMのプランも含めて、モバイル市場に流れについて解説していきます。

日本通信:合理的20GBプラン

日本通信からドコモのahamo対応プランとしていち早く発表されたのが、「合理的20GBプラン」です。

名前からしてかなり挑戦的な名前になっていて、当初見たときは、びっくりしたんですが、どうやら日本通信のプランはみんな「合理的」という名前がついているらしいです。

プランの特徴としては、なんといっても純粋に安いプランであるということです。

大手キャリアがデータ20GBと音声5分かけ放題で、2,980円という価格設定になっているのにも関わらず、日本通信ではほぼ同じ契約内容で、MNOよりも1000円安い、1,980円(税別)という価格設定です。まさに格安SIM(MVNO)らしい料金プランと言えますね。

ネットワーク網は、ドコモの回線を相乗りしているので、カバレッジという意味では一切問題はないと思います。

あとは気になるのは、やはり回線速度になりますが、これは時間帯と接続場所、そして今後の日本通信への加入数次第なので、なんとも言えません。

ユーザーからの情報でも、早いといってる人もいれば、遅いという人もいるような感じです。

IIJmio:ギガプラン

そしてもう一つがIIJmioから発表されているのが、「ギガプラン」になります。

こちらの価格もかなり突っ込んだ内容になっており、データ20GBの場合であれば、なんと1,880円(税抜)という値段設定です。

さらにギガ数に関しても20GB固定ではなく、2GB〜20GBの範囲で好きな量だけ契約することができるようになっており、かなり柔軟性のあるプランになっています。

回線網はドコモもしくはauから選べるようになっているので、カバレッジに関しては何もいうことはないですね。

ただIIJmioの場合は、他社と比べて最安値ではあるものの、こちらは音声は従量課金になっているので注意してください。

大手キャリアとの比較

それでは格安SIM回線と大手キャリア3社+楽天モバイルを比較してみましょう。

項目日本通信
合理的プラン
IIJmio
ギガプラン
Rakuten
UN-LIMIT
ahamo(アハモ)LINEMO(ラインモ)au
povo(ポヴォ)
料金1,980円780円〜1,880円0円〜1,980円2,700円2,480円〜2,480円〜
データ通信量月20GB月2GB〜20GB月20GB月20GB月20GB月20GB
データ超過時の
通信速度
低速(非公開)最大300kbps1Mbps1Mbps1Mbps1Mbps
通話かけ放題月70分まで従量課金無制限
(RakutenLinkアプリが必要)
1回5分以内1回5分以内+500円
(5分かけ放題オプション)
SMS有り有り無制限
(RakutenLinkアプリが必要)
有り有り有り
5G通信対応不明対応
(eSIM以外)
対応対応対応対応
eSIM対応非対応対応
(データのみ)
対応対応対応対応
事務手数料3,000円SIM発行手数料0円0円0円不明
プラン特徴月70分かけほ家族シェア可能1GBまで無料海外定額無料LINE通信無料かけ放題オプション

大体各社のプランを見る限り、大手キャリアで3000円前後、格安SIMで2000円前後というのが、今後の料金ボーダーになっていきそうです。

この中でどれが良いかというよりも、自分が何を重要視するかになってくるんじゃないかと思います。ともかく安くしたいのであれば、格安SIMのIIJmioということになってくるとは思いますが、回線の速度制限や今後の品質によって、どうなってくるかなんじゃないかと思います。

カバレッジが弱すぎることを割り切ればRakuten UN-LIMIT が、初年度1年間無料なので、もちろん最安値!2年目以降もデータ〜1GBまでならなんと月額0円というぶっ壊れ金額設定になっているので、値段だけ見れば楽天モバイルがぶっちぎりに安い
【関連記事】楽天モバイルをeSIMを使って0円サブ回線として利用する方法

モバイル回線のインフレ化で通信事業は今後どうなるのか?

さて、ここからはモバイル業界に身をおくものとして、ちょっとこの通信回線のインフレ化は果たして本当に大丈夫なのかということを書いてみたいと思います。

格安SIM(MVNO)は自然淘汰されていく?

正直ahamo(アハモ)のプランが発表された時に感じたのは、これで格安SIMは死んだなと思ったものです。

だって大手キャリアが格安SIMとほぼ同等の金額で、かつ通信品質がより優れたものを出しているんだから、格安SIMを契約する意味なんてないと思ったんです。

しかしその後、格安SIM業者も総務省に掛け合って、回線の卸金額を値下げするように圧力をかけたようで、そのおかげでもあってか、今回のプランのような値段設定ができているのだと思います。

しかし例えそうであったとしても長い目で見れば、やはり格安SIMは徐々に自然淘汰されていくんじゃないかと思います。

総務省としても、格安SIMの存在はそもそも本丸である大手キャリアの値下げをするためのものであって、今回大手キャリアの大幅な値下げが実行されたことで、その意味も薄れてしまってきているのだと思います。

月額1,000円の差で、回線品質に差が出るのであれば、より品質の良い回線という選択をする人は多いんじゃないかと思います。

大手キャリア(MNO)は経営資源を別事業にシフト

そして大手キャリアに関しても、ポイントは2つあると思っています。

大手キャリアの転換点
  1. キャリアショップの衰退(首切り)
  2. 回線売りから、モバイルソリューション事業への転換

1つ目は、ahamo(アハモ)、LINEMO(ラインモ)、povo(ポヴォ)での発表があったように、オンライン専用のプランになったことで、完全に街中に溢れているキャリアショップの排除が加速します。

元々街中にいるキャリアショップのほとんどが直営店ではなく、コンビニのようなフランチャイズ事業になっているわけで、そのほとんどが店舗での契約時に発生する手数料で経営を賄っています。

今度オンライン化はどんどん加速していくため、キャリアショップビジネスモデルは完全に終わりを告げることになります。ただこれは個人的には仕方がないというか、回線と端末全てをキャリアが握っていた時代だけ機能していたもので、今のような端末が完全に回線と分離されている状態では、余計なコストが蔓延っていたとしか言えない状態でした。

またキャリア自身も、回線の値段が一気に下がることになります。

以下の表をみてみると1ユーザーあたりの回線売り上げ(ARPU: Average Rate Per User)を確認することができます。(NTTドコモ)

現在(2020年度)のドコモの契約回線数が8,000万程度なので、もし今後ahamo(アハモ)に回線変更が1/5のユーザーになされた場合は、このARPUにも影響が出てくることは明白ですね。

つまりキャリア3社はこの下がったARPU分の収益を回線契約以外で稼ぎ出さないとならないということになります。

事実、ドコモを始めとする各社はd払い、auPayなどの金融事業を強化していることがわかりますし、この流れは今後もますます加速していくのだと思います。

まとめ

今回は2021年のモバイル市場を巡る格安SIMと大手キャリアのモバイル料金のインフレ化について解説しました。

値段が安くなるのは良いんです。とっても良いです。

ただ安くなったことによる皺寄せがユーザーにくることになれば、それはあまり歓迎しないことになるかと思います。モバイル市場でよく言われる言葉があります。

「安かろう。悪かろう。」

これは昔、中国製品を卑下する時によく使われた言葉で、中国製のモバイルシステムは安いけど品質が悪いと、よく言われていました。(もちろん現在では、「安くて高品質」になりつつありますが。)

値段を下げすぎることで、最終的にユーザーの不利益になるようなことがないと良いなと、業界の末席にいる身としては思うわけです。

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この記事を書いた人

Taka

モバイルシステムエキスパート。某大手IT企業でエンジニアをやりながら、モバイルIT系ブロガーをやっております。独学でプログラミング勉強してWEBアプリ作ったりしながら、日々の生活の中で面白そうな情報を記事にしています。レビュー依頼などはお問合せからお願いします。

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