【コラム】男性の育休取得に理由が必要なのか?

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今年は実は2人目の子供が産まれるんです。1人目のときもそうだったんですが、今回も育児休職(育休)を取得しようかと考えています。

こういったことを周りに話すと、「なんで男性なのに育休取るの?」とか、「理解のある職場で良いね。」とか多少の小言を受けることが多いです。みんなクチでは頑張ってというけれど、お酒のある席で話をしていると、育休のせいで自分の仕事を他人を押し付ける形になって迷惑をかけることになるから取れないと言ったりもします。

これは暗に「お前の育休のせいで迷惑がかかるやつがいるんだ」と言われてるような気がしますよね。

そもそも男性が育児休職を取るということで、どこにおかしな点があるんでしょうか?

日本の育休取得率

https://www.mhlw.go.jp/content/11911000/000515057.pdf

厚労省のデータによると、女性の育休取得率が82%に比べて、男性の育休取得率はなんと6.2%。ワタシも今の会社の中では珍しい男性の育休取得者になるので、ことあるごとに色んな社内のイベントに呼ばれたりします。そのおかげでその会社の中でも希少な他の男性育休取得者に巡り合うこともあるんですが、そういった方の場合の多くが、様々な理由があってとっている方でした。

例えば、女性の方が収入が多かったもしくは仕事を続けたいという理由から女性ではなく男性が育児を専業するような分担にしたケースや、また別のケースでは女性の方に健康上の理由があって、男性が育児に専念する必要が出たなどなど。。。

正直こういった話をされた後に、ワタシの育休取得理由を話すのはとても気が引けます。

ワタシの育休取得理由は、「公的な育休制度があって、国も会社も取得に対して反対せずに、大きな収入減も発生せずに、社会人の身分で長期間休暇を取ることが出来たから」です。

個人的には育休は税金と同じようなものだと思っていて、請求しなければ絶対に使用できないが、制度をうまく活用すれば必ずお得になるものです。

社会人になってから1ヶ月以上の連続した休暇を取得でき、その期間中ほとんどの収入減が発生しないのであれば、なぜ取得を躊躇うのかが理解できなかったのです。

男性の育休取得を躊躇う理由

よく男性の育休を取得しない理由を聞くと以下のようなことを理由として挙げられます。

  1. 収入が下がる
  2. 職場で取れる雰囲気にない
  3. 休暇期間で自分の仕事で他人に迷惑をかける
  4. そもそも育児よりも仕事をしていた方が楽

こういった声は過去の公的な調査からも同様のことを伺え、男性にとって育休取得にハードルがあると感じている人が多いようです。今回はこういった声に全て育休を取ってきたワタシなりの視点で応えてみたいと思います。

休業補償+社会保険料免除で収入は補償される

そもそも収入が下がるに関しては完全なる誤解です。

男性でも育休取得期間中は、国から標準報酬額の67%の収入が保証されており、この金額が財源は実は僕たちが毎月国に払っている雇用保険料から捻出されています。雇用保険というと、なんとなく失業したときや、転職したときのつなぎの収入のようにも聞こえるかもしれませんが、育休期間中の休業補償についてもこのお金が使用されています。

さらに過去以下のページでも説明していますが、育休期間中は社会保険料が免除されます。社会保険料は実は皆さん毎月かなりの金額を支払っています。月に数万〜の社会保険料が免除され、そして67%の休業補償が加わると、正直育休期間中の支払いは、ほぼ変わらないということになります。

超・打算的なパパの育児休暇の取り方:6月末/12月末からの取得がベスト
男性の育児休暇というものが徐々に社会に広がって来ているような気がしますね。男性にとっての育休の意義というものは、先ず第一に子供の育児に専念できるというのも、もちろんなんですが、それだけじゃない「お金」に関することも見逃せないポイントですよ...

また一般的に保険というものは請求しない限り、単なる損となる支出です。雇用保険についても同様で、もしあなたが社会人1年目から定年まで一つの会社で勤め上げたとすると、あなたの支払った雇用保険料は全て単なる損になります。保険という仕組み上そういうものなのです。

なので、そういったものを回収する手段としての育休取得というものがあり得るわけです。

育休は女性だけのものではない

次に「職場で取れる雰囲気にない」という声に応えてみましょう。

先ずはあなたの職場には女性はいませんか?その女性は育休を取得していませんか?おそらく産休も取得して、育休も取得して、丸々1年半近く休職していたりするでしょう。

さて、あなたの職場ではそんな子供を産む女性に対して、「ずるい」とか、「そんなの必要ない」とか思ったりするでしょうか?もしその答えがYESなのであれば、さっさと転職した方が良いです。

そもそも国全体で大局的に考えれば、人口は減る一方です。人口が減るとどうなると言えば、高齢者が増えて、全体的な税収が減る一方で、高齢者の医療費がどんどん膨れ上がり、負のスパイラルに陥ります。

では、これを男性に置き換えてみましょう。男性が育休取得をすると言ったら、どうなるんでしょうか?僕には正直何が違うのかわかりません。女性であれば、管理職じゃないから大丈夫なんですか?女性には大切な仕事を任せていないから大丈夫なんですか?そもそも前述の通り、日本は全体的に働き手が不足している中で、重要な働き手である女性を管理職に据えないといった前時代的な職場は早く消し去るべきです。女性はもっと働くべきなのです。

その前提で立って考えみれば、男性というよりも、子供が産まれて育休を取ることは当然のライフスタイルだと考えられるはずです。

チームで仕事をしよう

次に「休暇期間で他人に迷惑をかける」ということですが、例えばこんなケースはどうでしょうか?

55歳になったら役職定年になり早期退職をした人、60歳で定年で満期退職をした人、30歳で仕事を変えたくて転職をした人、不祥事を出して懲戒解雇になった人、急な病気にかかり長期間離脱せざる得ない人、会社の方針で人員配置変更などのでメンバーが急にいなくなったり、予算の関係で人が急に減ったりと、会社生活をする中で育休以外に急に人員の変更が出ることは普通にあり得ます

そういったとき、どうしていたかというと、特に何も変わりません。所詮1人のスーパーマンなど居ないのです。1人がいなくなったとしても大局的にみれば大して変わらずになんとかなるものです。そもそもこういったことをお互い様だと思えないと社会人としてやっていけないと思います。

もちろん居なくなった直後は多少いつも違うやり方に困るかも知れませんが、いつも違うことを人生のスパイスだと思って過ごしていけば良いと思いますよ。

もちろん急にいなくなることに慣れろというわけではありません。

ワタシが推奨する仕事のやり方はスーパーマンに依存させないチームを作ることです。常にチームで仕事するようにしていれば、例え一人が数ヶ月居なくなったとしても何も問題なくチームとして機能し続けることが出来るはずです。

育休は自分を変えるチャンス

そして最後になりましたが、「そもそも育児よりも仕事が好き」という人。

おそらく皆さん色々と理由を並べてきますが、結局一番最後はここなんだと思います。子供を育てるってすごい大変です。言うことを聞かないし、やりたいことしかやらないし、自分のことしか考えないしと、すごい労働です。

しかし育休を取った男性の話で、「仕事を始めてからこれだけ濃密に家族だけで過ごした時間はなかった。産まれた子供の日々の成長をみれたと言うことはかけがえないのものだった。」という声も聞こえます。事実育休を取得した男性と、そうでない男性を比べるとその後の男性の育児参加率に大きな影響を与えることがわかっている(カナダのケベック州の調査)そうです。

男性にとってもこの育休というものが新しいターニングポイントになり得るのです。一度会社から離れて自分と家族を見つめ直して、新たな人生の紡ぐことができるというのは本当に貴重です。

育休を取ったからということではないですが、今後このコロナの時代において、社会人には今までになかった新しい視点で仕事をすることが求められます。育休を取って過ごすことが男性に取って新しい何かを与えてくれることは確実です。

育休というのはその長い人生に取って一瞬です。たった会社生活の中で数ヶ月の休みに何を恐れているんですか?数ヶ月休むことであなたの人生がどう狂うと恐れているのか?

昇格が遅れる?同期に追い越される?人生は早い者勝ちではなく、最後まで走りきった人が勝ちなのです。コロナ禍の世界で社会は一層の変化が求められています。

ただ漫然と仕事をし続けるのではなく、一度立ち止まって家族を見つめ直し、自分を見つめ直す時間に育休を使ってみてはどうでしょうか?

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Taka

スマートホーム x IT x 子育て。大手SIer勤務→ITアーキテクトの経験から面白そうな情報を発信していきます。独学でプログラミング勉強してWEBアプリ作ったり、Pythonいじったりしています。日曜プログラマ&エンジニアさんへタメになる情報をお届けします。

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