実は最近新しい住居に引っ越して、前よりも随分広くなりました。
これから年末及び年明け〜4月にかけて、新しい生活が始まるという人も多いかと思います。
2020年ごろから始まったリモートワークのブームですが、幸いにもこの記事執筆時点においても引き続き、変わることなく続いてくれています。
人によっては、出社の回数が増えたり、原則禁止に回帰したなんて声も聞こえてきますが、ハイブリッドワーク、副業などにおいて、やはり自宅での働く環境と言うのは外せない要素になっているかなとように思っています。
さて今回は電動昇降式デスクで有名なFlexSpotの新しいデスク、E7シリーズのE7Hデスクについてレビューしていきたいと思います。
このシリーズの特徴としては、フレーム脚の位置がセンターではなく、少し足の後になったコの字フレームというのが一番の特徴なんですが、それに加えて今回はケーブルカバー&トレイというのが新しく付属するようになりました。
これがFlexSpot史上過去最高に美しくケーブルを収納できるものに仕上がっています。また最大の耐荷重が 160 kgとこれも過去最大のパワフルなデスクに仕上がっているみたいです。
それでは、詳しく紹介していきたいと思います。

FlexiSpot E7Hの外観|ウォルナット天板&ケーブルカバーが秀一。
それではまず外観からチェックしていきましょう。
相変わらずFlexSpotのデスクとフレームはめちゃくちゃ重いですね。
組み立ての際には本当に気をつけてください。フレームだけで約40 kg、板で約14 kg位なので、合わせて約 54 kg位あります。
大人一人ぐらいの重さがあるので、搬入の際にも一苦労です。

今回レビューしていく天板なんですが、ウォルナットの無垢材ということで、前回のE7Proと同じ天板ものしました。
横に並べて使おうかなと思ったので、統一感がとても綺麗ですね。
相変わらず天板の木目が素晴らしいですね。
集成材ではなく幅ハギ板と言う、ある程度幅のある板を複数くっつけているので、本来の意味での無垢材(1枚板)ではないんですが、それでも木目の美しさっていうのがすごいきれいに出ているかと思います。

FlexiSpot自身は、木材屋/天板屋さんではないので、木材の品質って言うところは正直ちょっとどうかな?というところも、ちょっと思っていたのですが、今回の天板を見る限り、とても綺麗ですね。

今回の天板の厚みは、2センチです。
少し薄いかなっていう感じはするんですが、あのこれで本当に160 kg は大丈夫なのかなと、ちょっと不安になるものの、実際に載せるものは 100 kg を常時載せることはないので、大丈夫ですかね。
少なくともフレームだけは、しっかりしているはずなので、気になる方は、天板をDIYして3センチとかにしてもいいかと思います。

あとFlexSpotで天板を頼むときの便利な点として、下穴が空いてるってことですね。
これも、これが良いか悪いか、人によって違うかもしれませんが、少なくとも下穴が空いてるので、ドリルなどの追加工具の手間が減るという意味では良いかと思います。

こちらが今回の全ての同封品になります。
フレームの方ですが、今回はパーツがとても多いですね。
いつもの脚フレームとセンターフレーム、それに加えて今回は2つ新しいものがついていますね。

1つ目が、ケーブルカバーです。
以前のFlexSpotでは、あのステンレスアルミ製のようなのカバーをスライドしてネジで取り付けるような形だったんですが、今回はマグネットがついた布製?のカバーに変わっています。
布の中にワイヤフレームが入ってるような感じで形はかなりしっかりしています。
この布製のケーブルカバーが磁石でくっつくような形になってます。

下のビフォーアフターの写真をスライドしていただくとわかるんですが、マグネットの部分でパチパチとくっつくような形になっていて、取り付け取り外しがとても簡単です。
今までのカバーの場合、いちいちカバーを外すのにネジを外したり、少し緩めたりなどしなくてはいけなかったのですが、このマグネットであれば一瞬ですね。
2つ目の新しいものは、このケーブルトレイです。
パッと見、よくわからないかもしれませんが、これを天板の下に取り付けてケーブルタップやケーブルに乗せていくって言う形で使います。

長さも結構長く、横 80センチ、奥行き10センチで、高さ10cmと、かなりのケーブルや電源タップがおけそうです。



1点だけ注意が必要なのは、ケーブルトレイを取り付けるための下穴が空いてないので、電動ドリルかもしくは下穴を開けるような工具が必要かと思います。
ちょっとこの作業だけは、ドライバーだけでは結構難儀すると思うので、おとなしく電動工具を使った方が無難ですね。
とはいえ、一方で自分で好きな位置にケーブルトレイを設置することができるともいえますね。

今回はフレームのカラーはブラックにしています。
一応バリエーションとしては、ホワイト/ブラックの2タイプでの展開です。
ウォルナット無垢材の天板が、木目といい、色味といい、とても綺麗ですね。

下の方を見ていただくと、このような形でケーブルトレイも取り付けました。
ケーブルカバーも付いて、本体操作用のケーブルはしっかり隠れてくれていますね。

最後に、もう一つ新しいパーツがあります。
このFlexiSpotとロゴが入った、ゴム製のパーツなんですが、これはいわゆるケーブルタイになります。

デスクの上とかにつけてもいいんですか、僕の場合にはデスクの裏側に見えないようにつけてます。
ここによく使うような電源ケーブルやiPhoneの充電器のケーブルなどをクリップしています。

正面から見るとケーブル端子しか見えないので、デスクの上をとてもきれいに魅せることができると思ってます。

次に、高さなんですが、公称値によるとデスクの稼働高さは63.5〜129 cmということになってます。
実寸では、天板の下で64.5 (+1) cmぐらいでしょうかね。天板の2cmを足すと66.5 cmに見えますね。

今度は、逆に1番上に持っていくと130 cm (+1 cm)位の数字になっていますね。
天板を入れて132 cmですから、感覚的に + 1 cmの誤差ですね。
これぐらいの精度であれば、特に許容範囲といった感じじゃないでしょうか。

最後にケーブル周りを這わせて、設置して、こんな感じで組み上がりました。

FlexiSpot E7Hの特徴|E7Pro や E8 からの進化のポイント
ここからはFlexiSpot E7Hの特徴、特に前モデルのE7ProやE8からの進化のポイントというのを確認していきたいと思います。
我が家は今までE7Proと E8 と合わせて、合計 3台の FlexiSpotデスクを保有しているので、今までのデスクフレームと比べて何が違うのか、などを中心に解説していきます。


コの字のデスクフレームで足元スッキリ
先ずは、1つ目のポイントですが、コの字型のデスクフレームという部分です。
電動昇降デスクの中では、基本的にセンターフレームというのが主流です。その方が製品全体のバランスが良いというのもありますしね。
そもそもコの字型だと何が良いかなんですが、長く使っていると、微妙に脚にフレームが当たるのがプチストレスになったります。
コの字の場合は、普通に使っている状態では、ほとんど脚にフレームが当たることがないので、そういう意味でとてもスッキリ使用することができるというのが最大の利点です。

同じコの字フレームのE7Proとの違いなんですが、E7Hの脚フレームの位置が少し浅いというか、センター寄りになっています。
コの字には違いないのですが、下の写真で見てわかる通り、約5センチ位センター寄りになっています。

この違いが、どういうところに出てくるかと言うと、以下の3つの写真見てください。
左からE7H(コの字)→E7Pro(コの字)→E8(センター)になります。
デスクの下で、足を組んだりとかするかと思うんですが、男性の方で175センチ位になってくると、特に膝の部分がフレームに当たったりします。
どれぐらい当たるかと言うと、E8は普通に当たり、E7Proは全く当たりません。
一方でE7Hについては、ちょっと当たるかな?という感じですね。



付属ケーブルカバー&トレイで過去のFlexiSpot史上最もキレイ
次の特徴は、付属のケーブルカバーとトレイですね。
これまでのFlexSpotだと、ケーブルカバーはあったにはあったのですが、スライド式のアルミ版をネジで取り付けるというような形態だったので、取り外しも正直面倒でした。
またケーブルトレーについては、基本的にはユーザー側で適当に準備するという感じだったのですが、それが以下のような感じになりました。
カバーの部分がすっきりしましたし、ロゴがあるのもほとんど気になりませんね。
むしろこのケーブルカバーの方が、万が一脚にあたってもひんやりしづらいので、むしろ良い気がします。
またケーブルトレイについても、高さがケーブルカバーと絶妙にあっているので、正面から見た時にほとんど見えなくなり、とてもきれいに見えますね。
今までのFlexSpotの中でも過去最高にこのケーブルカバー&トレイについてはきれいに仕上がっていると思います。
最大 耐荷重 160 kgのパワフル構造
2つ目のポイントは、耐荷重が160 kgと過去最高のパワフル構造になったことです。
そもそもコの字フレームというのは、脚フレームがセンターではなく、敢えてバランスが悪くなっているので、E7Proでも耐荷重が100 kgと、以前のモデルよりも ▲ 25 kg になっていたのが、残念ポイントでした。
E7Hでは、なんとコの字フレームにも関わらず、むしろセンターフレームを超えるなんと最大 160 kgの耐荷重性能になりました。
我が家の場合で、デスクの上に載せそうな機器類を少しまとめてみました。
天板 | 約 16 kg |
---|---|
モニター | 約 9.5 Kg |
モニターアーム | 約 7.0 kg |
パソコン | 約 3.0 kg (約 1.5 kg / 台) |
アクセサリ | 約 3.0 kg |
その他 | 約 2.0 kg |
合計 | 約 40.5 kg |
残り耐荷重 | 約 119.5 kg (160 – 40.5) |
少し多めに見積もってみましたが、我が家の場合は大体40キロ位なんじゃないかなと。
160 kg の耐荷重にはなるので、なんと残り120 kgもスペック的には載せられるというわけですね。
大人1人追加でのせらせることができそうですが、実際机の上に人が乗るなんて絶対ないと思うかもしれませんが、実は我が家の場合以前の間取りだとデスクの裏に出窓があったせいで、たまにデスクに乗るなんてことをしていました。
正直載った時に、少しデスクが下がっていたとか言っていたことがあったとかなかったとかはご愛嬌・・・
天板は自分でDIYできる
最後のポイントは、FlexiSpot共通で言えるんですが、自由に天板が選べるということですね。
リビングに置く天板や、書斎のデスクの天板と言うのは、よく目につくものになるので、できるだけ綺麗なものを選びたいものです。
FlexiSpotについてもいろんな天板はありますが、こだわりの一枚をFlexiSpotと合わせて使えるというのも、FlexiSpotの良い点かと思います。

他の電動昇降デスクとの比較
FlexSpotのデスクと他社の電動昇降式デスク、そしてこのE7Hとの違いについて説明します。
E7H | E7 pro | E7 | E8 | COFO Desk Premium | |
---|---|---|---|---|---|
製品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
脚フレーム位置 | コの字 | センター | |||
脚幅調整範囲 | 110~190cm | 108.5~180cm | |||
天板 フレーム奥行き | 58 cm | 70cm | |||
昇降範囲 | 63.5~128.5cm | 60~125cm | 58~123cm | 60~125cm | 63~128cm |
耐荷重 | 160kg | 100kg | 125kg | 125kg | 125kg |
USB-A 給電 | |||||
オプション天板 種類 | カーブ型天板、無垢材、竹材など | マグネット収納など | |||
遠隔操作アプリ | |||||
対応天板 | 幅120~200cm 奥行き60~80cm 厚み≥2cm | オプション無し (幅120~190cm 奥行き70~90cm 厚み≥2cm) *当サイト推定 | |||
購入先 | Amazon | 公式サイト | Amazon | Amazon | Amazon |
よくFlexiSpotと比較されるブランドとして有名なのが、COFOのデスクプレミアムですが、主な違いはフレームのサイズと、天板のサイズ、それと天板の自由度の有無になります。
またCOFOのデスクは、天板裏がマグネットで貼り付けられる見せない収納というのも特徴ですね。
機能としてはかなり色々入っており、スマホアプリからデスクの高さを変えることなんてもできます。
FlexiSpotの特徴としては、天板の自由度の高さやコの字フレーム、として今回のE7Hでは耐荷重が160キロという特徴があります。
またFlexiSpotで悩みだった、トレイやケーブルカバーについてもE7Hからかなり改善されており、FlexiSpotとCOFOであればどちらも甲乙つけ難いレベルまで来ていると思います。
FlexiSpot E7Hの気になるところ
それでは、ここからは逆にE7Hのちょっと気になるところを伝えていきたいと思います。
組立はかなり大変。必ず2人以上&電動ドリルで作業して
デスクの組み立てについては、毎回毎回めちゃくちゃ大変です。
フレームと天板合わせて55キロ近くありますし、天板も下穴があるとはいえ、微妙に穴があっていなかったり、下穴が足りなかったりすることは正直あるので、結構大変です。
組み立て時間は30分程度と書いているサイトもありますが、僕の場合は2時間かかりましたね。
僕の場合は結構1人でやる作業が多いというもあったりするせいもありますが、少なくデスクを立ち上げるときに1人でやったらフロアを壊します。
必ず2人以上で作業してください。
因みにFlexiSpotのデスク組み立ては今回ので3個目になんですが、過去の二台は電動ドライバー使っていませんでした。
ただいつもいつも手の皮が剥けるぐらい結構大変だったので、今回はついに電動ドライバーを使いました。

使ったのはハンディタイプのものではあるんですが、こんなんでも十分対応できますね。
このドリルに関してはプロ向けのものではないんですけども、パワーの足りなさは感じるものの、ほぼこれで大丈夫です。
ただちょっと注意としては、ケーブルトレイのところで書きましたが、ケーブルトレイの下穴が空いていないので、あのネジだけは下穴なしではこのボッシュのドライバーではパワーが弱すぎて、ネジが入りません。
ただBOSCH IXOシリーズであれば、ドリルアタッチメントっていうのもあるので、もしこのドライバーを使う予定の人は、このドリルアタッチメントについても一緒に買うことをお勧めします。

プロ向けのインパクトドライバーであれば、一気にドライバーだけでいけるかもしれませんが、正直個人が1年間に1〜2回程度使うぐらいであれば、これぐらいライトな感じで充分かなと思ってます。

ケーブルトレーの位置決めは重要。モニターアームの位置を考慮した設置を
2個目は、ケーブルトレーの位置決めですね。
実はこれはちょっと僕自身失敗しました。
ケーブルトレイに関しては、位置は自分で決める必要があるんですが、今回はどこがいいかわからなかったっていうのもあったので、とりあえず中心に取り付けました。
ただ特にモニターアームをつけている人が注意なんですが、今回この写真を見ていただけると分かるんですが、この付け方だとモニターのつけるとこが右端と左端の2つのどちらかになります。
真ん中に関しては、取り付け自体できません。

ただこのトレー自体も大きいので、内側に入れるとケーブルが入れづらくなったり、どちらかに寄せたりすると、将来むしろ変えたくなったときに使いづらいなんてこともあるかもしれないので、結果これで良かったのかもしれませんが。
とはいえ、例えばちょっと前にしてみるとかもう少し右寄せにしてみるとか、左寄せにしてみるとかした方がもしかしたら良かったかもなと思うところもあります。
いずれにしてもケーブルトレイの取り付け位置はモニターアームのことも考慮して決めた方が良いです。
ケーブルトレーの内寸高さは10cm。電源タップ選びは慎重に
もう1つケーブルトレイについてなんですが、意外と内寸が低いです。
高さは10cmになんですが、これが結構微妙な高さになっていて、特に我が家の場合AnkerのPortPortというUSB-Cも直接させる電源タップを使っています。
この電源タップだと結構厚みがあって、AC電源も結構ギリギリで、iPhoneの急速充電プラグとかだと刺さらなかったりします。

今回はiPhone のプラグに関しては、電源タップにL字コネクトのようなものをつけて、少し斜めにすることで設置を調整しました。
この高さが高いと、正面から見た時に美しくないし、低いとこういう問題が出るわけでなんともいえない部分ですね。


まとめ
今回は、FlexiSpot E7Hについてレビューしてみました。

- コの字デスクフレームで足元スッキリ
- 付属ケーブルカバーとトレーが便利
- 最大 160 kg 耐荷重のパワフルフレーム
- 必ず2人以上&電動ドリルを使え
- ケーブルトレーの位置決めは重要
- ケーブルトレーの内寸高さは10cm
今までもFlexiSpotの電動昇降デスクをレビューしてきたんですが、今回のデスクに関しては過去レビューしてきた中でも最も便利になった1台かなと感じています。
コの字、ケーブルカバー&トレイ、最大 160 kgの耐荷重と、今までちょっと微妙だなと思っていた部分をしっかりとリカバーしてきており、正直これからFlexiSpotデビューしようとする人であれば、E7Hをぜひお勧めしたいと思っています。
また天板に関しても、以前はMDF板なども使ったことがあるのですが、やっぱり無垢材が一番綺麗です。
見た目もそうですし、木目が本当に綺麗です。
これだけ大きな家具になるわけですから、こういった見た目の部分に関してはこだわっていきたいですよね。
ということで、今回は電動昇降デスクをレビューしてみたわけなんですが、やはりリモートワークをしている人であれば、まず間違いなく選択肢上がってくるデスクかと思います。
「スタンディングでなんて仕事しないから電動昇降デスクなんていらないわ」
そんなことを思っている人がいれば、ぜひ一度試してもらいたいです。
昇降デスクでスタンディングでデスクワーク、めっちゃ最高ですよ。
そして電動昇降デスクの中で考えるにあたって、FlexiSpotのE7Hというのは、まず間違いなくお勧めできる1台になっているかと思います。
値段的にも他社と比べてもコスパの良い部類になっているかと思いますし、ちょっといいかなと思っている人にはこの記事で使い心地を想像してみてもらえたら嬉しいです。
それでは、是非皆さんの参考にしていただければ幸いです。
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