格安スマホというと、皆さん何を使っていますか?
一時期は格安スマホが乱立していた時期もありましたが、大手キャリアのサブブランド化なども影響してか、ここ数年大分淘汰されてきた印象があります。
一方で、そんな格安スマホの中で2023年上半期でシェア1位なのはIIJmioだそうです。
IIJmioでは、他のキャリアと同じように「つながる端末保証」という名前でキャリア保証サービスを展開しているのですが、正直に言えば。
ちょっと微妙です
キャリア保証にしては中途半端。
これなら一般のスマホ保険の方が良いというのが私の印象です。
それでは今回はそんな「つながる端末保証」が不要だと断言する理由を解説していきます。
IIJmioのつながる端末保証のサービス内容
それでは、まず最初にIIJmioのつながる端末保証のサービス内容を見てみましょう。
以下に保証内容をまとめました。
つながる端末保証 | |
---|---|
保険料 | 550円 |
補償可能台数 | スマホ1台 |
補償対象 | IIJmioで契約された回線端末 |
中古品保証 | ✔️ メーカー発売日から約2年以内のもの |
補償限度額 | 50,000円 / 回 (超える場合は、差額を請求) |
免責額 (自己負担) | 修理費用|0円 交換費用| 1回目 4,400円、2回目8,800円 (修理と交換合わせて1年に2回まで) |
破損・汚損 | ✔️ |
水濡れ | ✔️ |
故障 | ▲ 対象端末の発売日 から 36 ヶ月以内のみ |
盗難 | ❌ |
紛失 | ❌ |
保険の内容としては、一般的なキャリア保証のIIJmio版といった感じですね。
保険と異なるのが、「交換品」対応をしているところですね。基本的に保険の場合には修理費用(被害金額)を補填するという考えですが、キャリア保険については端末に何が起きても交換品を支給して正に”つながる”ことを保証しているんですね。
保険金額についても月額550円ですから、一般的なキャリア保険よりは安い印象です。また端末価格に関わらず一律550円になるので、安いなと感じるかもしれませんが、その代わりに補償限度額も低めに設定されていることに注意が必要です。
IIJmioのつながる端末保証が不要な理由
それではここからは、IIJmioのつながる端末保証が要らない理由を1つずつ解説していきます。
補償限度額が50,000円とかなり低め
先ずはそもそもなんですが、この保険の補償限度額がその他のキャリア保証と比べてもかなり低めです。
項目 | 月額 | 補償額上限 |
---|---|---|
つながるあんしん保証(IIJmio) | 550円 | 50,000円 |
smartあんしん補償(NTTドコモ) | 330〜1,100円 | 特になし |
あんしん保証パックプラス(ソフトバンク) | 715円 | 特になし |
スマホ交換保証プラス(楽天モバイル) | 715円 | 特になし |
もちこみ保証(イオンモバイル) | 605〜715円 | 特になし |
キャリア保証のほとんどは補償上限を定めておらず、ある意味手厚い補償になることが多いのですが、IIJmioのキャリア保証は、スマホ保険にも似た補償上限がついています。
最新のiPhoneやGalaxyなどでは修理代金が高額になるケースもあるのですが、この上限があるということだけで実質的には0円修理にはできないかもしれません。
1端末あたりで550円
また保険金額についてもですが、月額550円という値段です。
確かに月550円なら払ってもいいかなと思ってしまうかもしれませんが、よくよく考えれば550円でIIJmioのスマホだけしか保証してくれないんですよ。
しかも550円を1年間払い続けると6,600円になります。6,600円を払っているのにも関わらず、修理保証上限額は50,000円という微妙な金額設定です。
3年以上経過した端末では、保証が限定的
さらにそもそも加入時に保証がOKとなるのは、発売日から約2年以内の端末のみで、さらには36ヶ月目以降の場合は自然故障は保証対象外になるという、制約のおまけ付きです。
ちょっとこれだけ制約の多いキャリア保証は初めてみたかもしれないという感じで、実質的には機能しない気がします。
実際私の場合、iPhoneのパニックエラーがでたことで、電気的な故障と診断された時がありました。こういった電気的な故障は落下や事故によるものではなく、自然故障として見做されることが多いので、その場合には発売日から3年以上経過したスマホでは、この保証では修理ができないということになります。
正直今はスマホは3年以上使用することもかなり当たり前になっていると思いますので、そういう意味でもかなり微妙な制約条件です。
IIJmioのつながる端末保証以外の補償方法
ここまで解説した感じで、つながる端末保証は、ほとんど機能しない保険だということはわかってくれたと思いますが、一方でやはり端末価格がどんどん高騰していますよね。
修理代金も、10万近くかかると言われてしまうと、やはり流石に少し不安といいますか、負担金額が大きいなと言うふうに感じますよね。
そういうことを考えた時に、確かに何かしらの保証に入ると言う選択も間違いではないと思いますが、その場合にはできるだけ必要最低限かつコスパの良い保険を選ぶべきかなと思っています。
スマホ保険
先ずは保険会社などが独自で提供するスマホ向けの少額短期保険などもあり、こちらについては様々保険会社から多くのプランが出ています。
保険料、保証内容ともにかなりばらつきがありますが、基本的にキャリア保証と比べても圧倒的にコスパの良いものになっています。
保険と聞くと、「いらないもの」「無駄もの」というイメージが多いかもしれませんが、Galaxyのような修理代金が最大17万円にもなるのであれば、保険対象の家電の1つになってきたと考えてもいいかもしれません。
スマホ保険には、クレジットカード付帯保証や、加入型の保険など、さまざまな保証方法があります。自分に合った保証方法を選ぶことが大切です。
火災保険・携行品保険など
その他には火災保険の付帯や、携行品保険などが使えるケースがあります。
対象にスマホが含まれないケースが多いので、これ単体でスマホまで保証するというよりもスマホ保険と併用して、少額でカバーという使い方の方がいい気がします。
特に火災保険は、どの家も必ず加入する保険の1つですので、こういった保険に合わせて安く付帯保険として保証内容を追加するという手段もおすすめです。
当サイトオススメのスマホ保険
モバイル保険なら3台まとめて月700円
スマホ保険としては、いろいろな保険がありますが、その中でも当サイトオススメなのは、モバイル保険になります。
この保険のポイントは月700円で最大3台まで同時に補償できるというところです。
月700円と聞いてしまうと、そんなに安くない?と思ってしまうかもしれませんが、イヤホン以外にもスマホやパソコン、ウェラブルデバイスなどを含めて最大3台まで1つの契約でカバーできてしまうので、実質的には1台あたり230円程度の負担で済むと考えると、コスパはなかなか良いですね。
iPhoneやGalaxyのような修理費用が高額になる可能性も高いので、基本的には主端末として登録しておき、その他のウェラブルデバイスなどの修理費用が安い端末を副端末として登録しておくことがオススメです。
因みにつながる端末保証とモバイル保険とを比較してみました。
つながる端末保証 | モバイル保険 | |
---|---|---|
保険料 | 550円 | 700円 |
補償可能台数 | スマホ1台 | 主端末1台 副端末2台 |
補償対象 | IIJmioで契約された回線端末 | 無線機器 |
中古品保証 | ✔️ メーカー発売日から約2年以内のもの | ✔️ 新規取得した日から 1年未満のもの* |
補償限度額 | 50,000円 / 回 (超える場合は、差額を請求) | 年間10万円 (副端末は合計3万円) |
免責額 (自己負担) | 修理費用|0円 交換費用| 1回目 4,400円、2回目8,800円 (修理と交換合わせて1年に2回まで) | 0円 |
破損・汚損 | ✔️ | ✔️ |
水濡れ | ✔️ | ✔️ |
故障 | ▲ 対象端末の発売日 から 36 ヶ月以内のみ | ✔️ |
盗難 | ❌ | ✔️ |
紛失 | ❌ | ❌ |
コメント | 支払い金額に対して補償額が低め。さらに3年以上経過した端末故障は対象外に。 | スマホやパソコン、ウェアラブルに特化して3台 |
この比較表で見る限り、確かにつながる端末保証は単体で見れば安いように見えるのですが、いろいろな制約や1台しか保証カバーされていないことと考えると、やはり微妙です。
まとめ
今回は、IIJmioの「つながる端末保証」について解説していきました。
正直IIJmioといえば、格安スマホ大手の企業で、IIJ(インターネットイニシアティブジャパン)のモバイルブランドです。
その割には保証内容が微妙過ぎてなんともいえない感じでしたね。
重要事項説明を見ても、保険会社の名前もみえなかったので、裏でいるのか、それとも自社で展開しているのかわからないのですが、もしかすると自社で展開しているからが故に、かなり保証を絞った形でサービス提供しているのかもしれません。
そのため、保険会社のような手厚いサービスを提供できなく、あくまでもあまり誰も使わない・使えない保証サービスになってしまっているのかもしれませんね。
ということで、今回はここまで。
是非皆さん参考にしてみてください。
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