今回はなんと360度カメラのレビューとなります!
360度カメラと聞くと、なんじゃそりゃと思う部分もあったのですが、使ってみると、本当に面白いですね。
まだまだ360度カメラの民生市場をみると、GroPro Max、Insta360のX3もしくはONE RSぐらいしか正直ないんですよね。
その中で今回レビューしていくのは、Kandao(カンダオ)から発売されたQooCam 3という360度カメラになります。
Kandaoは元々個人というよりも、企業向けのウェブカメラや、プロ向けの360度撮影機材を扱う会社だったのですが、最近は個人向けの360度カメラをいくつか発表しています。
そして今回紹介するQooCam 3は同社の中で、初代QooCam、QooCam 8Kに続く3代目のコンシューマー向け360度カメラのモデルとなっています。
それでは、早速レビューしていきたいと思います。
QooCam 3の外観|全天球型の大型レンズが2枚搭載
それでは先ずは外観から確認しています。
今回は、Kandao様より、QooCam3本体に加えて、呼びバッテリー、64GB SDカード、自撮り棒を送ってもらいました。
では、早速本体の方を見ていきますね。
本体の同封品は、こんな感じです。
QooCam3、バッテリー1600mhA、USB C-Aケーブル、そしてクロスと専用ケースになります。
専用ケースがあるのはとてもいいですね。魚眼レンズが結構大きいので、ちょっとしたケースがあるだけで全然違いますね。
持った感じの印象は、ちょっと大きいかな?という感じですね。
背面には1.9インチのICDタッチスクリーンが搭載されており、基本的に本体のみで全て操作が完結できるようになっています。
本体のサイズですが、実測値で、71.5 x 82.8 x 41.8 mmという感じですね。
重さはバッテリー込みで約 218 g になります。
バッテリーとSDカードについては、サイズ部分のカバー外したところにあります。
USB Type-Cポートについても、ここにあります。
以下は、一連の機器の外観と操作を撮ってみました。
QooCam 3のポイント|撮影例も合わせて
それではここからは、QooCam 3のポイントをいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。
なんと言っても360度写真/映像が撮れる!これに尽きる
何よりも先ずはこれですね。
360°の映像/写真が撮影したいのであれば、必ず360度カメラが必要になるわけで、さらに市場にはまだまだ数える程度しか対応の民生カメラはないので、そういう意味ではかなり貴重なカメラと言えるわけですね。
以下はQooCam3で撮影した画像を360度画像として出力したものになります。
先ずは昼での撮影例です。
正直かなり綺麗だと思います。
仕組みとしては、2つの画像をAI処理で繋ぎ合わせているだけだと思うのですが、繋ぎ目なんかはほとんどわからないですね。
また自撮り棒部分についても、AI処理で見えないように処理されているので、全く気になりません。
次は夜景になります。
正直夜景は無理かなと思ったのですが、全く問題ないというか十分綺麗ですね。
1/1.55インチの大型レンズ搭載だから夜景が綺麗に撮影できる
やはりこれだけ夜景が綺麗に撮れるというのは、1/1.55インチの大型センサーのおかげといえますね。
アクションカメラというと、正直1/2インチぐらいのサイズになっていることが多いので、正直センサーサイズは小さめです。
もちろん1インチカメラには及ばない部分はあると思いますが、それでもこれだけ綺麗に360度夜景映像が撮れるのであれば、十分ですね。
スマホ/PCから撮影した動画・写真を確認可能
そしてもちろんですが、スマホで撮ったその場で映像を確認することができます。
簡単な編集もその場で出来てしまうので、友達に映像を共有することなんかが出来たりします。
もちろんパソコンに繋いで、専用のQooCam Studioアプリで、本格的な編集も可能です。
QooCam 3でイマイチなポイント
ここでは逆にQooCam3を使ってみて、イマイチだなと思った部分をピックアップしていきます。
筐体としては少々デカい
先ずはサイズ感ですが、正直デカいです。
今までInsta360 X3も触ってきたのですが、あれと比べると少々大きさを感じます。縦長なのか、真四角なのかの形状の違いかもしれませんが、自撮り棒に繋げてみると、やはりしっかりと重さを感じてしまいますし、もう少しスリムになればいいのになと思うところはあります。
設定項目/撮影モードは良くも悪くもシンプル
次は設定項目や撮影モードについてです。
他社と比べると撮影モードがかなりシンプルです。
360度の写真を撮る、映像を撮る、それだけだったら確かにいいのですが、それ以外の部分は、正直編集ソフトに依存するような感じです。
他社の場合は、ソフト面にもかなり力を入れているところを考えると、これからの成長余地の部分なのかなとも思います。
他社360度カメラとの比較
以下に、他社の360度カメラとの比較をしてみました。
QooCam 3 | Insta360 X3 | Go Pro Max | |
---|---|---|---|
製品画像 | |||
タイプ | 全天球 | 全天球 | 全天球 |
センサーサイズ | 1/1.55インチ | 1/2インチ | |
絞り | F1.6 | F1.9 | |
写真解像度 | 6200万画素(11136×5568) | 7200万画素 (11968×5984) 1800万画素 (5952×2976) | 16.6MP 360度写真 5.5MP HEROモード写真 |
動画解像度 | 5.7K @ 30fps 4K @ 30 / 60fps | 360度: 5.7K: 5760 * 2880@30/25/24fps 4K: 3840 * 1920@60/50/30/25/24fps 3K: 3008 * 1504@100fps | 撮影時6k ステッチ後5.6K 30,24fps 広角 |
RAW形式 | |||
防水 (カメラ単体) | IP68 潜水不可 | IPX8 シングルカメラ 水深10mまで | 水深 5mまで |
専用ハウジング | |||
重量 (バッテリー込) | 約218 g | 180g | 154g |
サイズ (幅 x 高さ x 奥行き) | 7.15 x 8.27 x 2.66 mm | 4.6 x 11.4 x 3.3 cm | 6.4×6.9×2.4 cm |
連続録画時間 | 約45分 | 81分 | 40分 |
ISO感度 | 100~6400 | 100-3200 | |
バッテリー容量 | 1600mAh | 1800mAh | 1600mAh |
動作温度 | 0°C~40°C | -20℃ 〜 40℃ | |
見えない自撮り棒 | |||
購入先 | Amazon |
Amazon
公式サイト | Amazon |
少し注意としては、QooCam3は防水性能がIP68ということで、一番良いのかな?と思ってしまうかもしれませんが、公式ウェブサイトでも、「単体での水中撮影はできない」としっかり書いています。
もし潜水で使用したいと思う場合には、別途ハウジングが必要ということになるのですが、2024年7月1日時点でまだQooCam3向けのハウジングは発売されていませんでした。
ただ水際などでの撮影という意味では、十分使えるものにはなっているので、そこだけは注意ですね。
まとめ
今回はKandaoのQooCam3についてレビューしていきました。
- 5.7K 360°映像 / 62MP 写真が撮れる迫力
- 1/1.55インチ大型センサー
- スマホからPCから簡単に編集可能
- 少々大きい
- 設定がシンプル
全体感としてですが、やはり360度カメラは面白いということですね。
VlogなどのYoutuberはもちろんですが、個人での撮影記録という意味でもかなり最強な記録カメラと言えます。
まだまだ市場に360度カメラというジャンル自体が少ないので、撮った映像をどうやって共有するという点では、まだまだ成長の余地のあるジャンルですが、少なくともYoutubeでも360度映像は出力できるので、こういう共有の仕方であれば、個人での利用用途が広がっていくのかと思います。
ただ唯一の懸念としては、他社がAI編集やソフト面での力を入れているところと比べてまだまだQooCam3は遅れている部分もあることは事実です。
ハード面としては、ほぼ業界最高レベルのスペックになっているわけですから、これからFWアップデートなどでソフト面の改良がされていくことを期待したいですね。
それでは、是非みなさん参考にしてみてください!
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