マネーフォワードMEの無料プランがついに使えなくなった!?
そんなニュースにびっくりした人も多いのではないでしょうか?
誰でも簡単に手間なく自分の資産状況を把握できるサービスとして有名なマネーフォワードMEですが、今回サービス内容の変更が発表され、実質的に無料プランはほぼお試し版になってしまいました。
今回はそんなマネーフォワードME無料プラン難民向けに代わりとなるプランとして何が良いのかを一緒に考えていきたいと思います。
マネーフォワードMEの無料プランが改悪
ついにこの日を迎えてしまいましたね。
マネーフォワードMEの無料プランが改悪となってしまいました。
以下が今回のサービスの変更内容ですが、簡単に言えば無料会員の登録金融機関が大幅に削減されてしまいました。
以前の10件というのも、かなりギリギリではあったものの、メインの銀行口座とクレジットカードを登録する程度であれば、なんとか使える感じではありました。
しかし今回の4件までとなると、ほぼ自動家計簿としてのメリットはないので、今回の改悪は実質的に無料プラン=お試し版に変更ということになったと思います。
マネーフォワードME無料プランの代わりになるもの
それでは、今までマネーフォワードME無料プランを使っていた人はどうすれば良いのかですが、代わりになりそうなものを考えてみます。
MoneyTree(マネーツリー)
先ずは自動オンライン家計簿として、マネーフォワードと並ぶ2強であるMoneyTree(マネーツリー)になるかと思います。
MoneyTreeも無料プランと有料プラン、さらには個人プランと業務プランなど複数のプランが存在しています。
一見すると、無料で金融機関50件まで登録できると思ってしまいますが、MoneyTreeの無料プランではアプリでのみ口座を管理できるというものになっています。
マネーフォワードであれば、無料プランでもウェブブラウザで家計簿を管理することができましたが、これがスマホアプリで全てやれと言われると正直かなりしんどいです。
さらにマネーフォワードと比べるとやはり金融口座数が限定的になります。
そのためマネーフォワードからの完全移行という意味では使い方が合わないという面が出てしまいます。
おかねのコンパス for TT
次の候補としては、「おかねのコンパス for TT」になるかと思います。
これは、マネーフォワードと東海東京証券がコラボして作っている家計簿アプリになっており、裏側で動いているのは全てマネーフォワードのAPIというわけです。
そのため、連携できる金融機関口座はほぼマネーフォワードと同じというわけです。
さらにはマネーフォワードで通常有料版しか対応していなかった登録口座数の上限が無制限であることや、閲覧期限も無制限というかなりの太っ腹ぷりです。
もうここまで聞くと無料で使える「おかねのコンパス」の方が断然良さそう!とも思えるのですが、残念ながら完全互換というわけではありません。
以下に比較表を整理しました。
おかねのコンパス | マネーフォワードME | |
---|---|---|
月額 | 無料 | 月額 500円 / 年払い5,300 円(税込) |
連携金融機関 | 2,570 種類* | 2,570 種類* |
登録口座上限数 | 無制限 | 無料版:4件まで** 有料版:無制限 |
WEB版 | ❌ | ✔️ |
アプリ版 | ✔️ | ✔️ |
CSV/Excel出力 | ❌ | ✔️(有料版のみ) |
閲覧期限 | 無制限 | 無料版:1年間 有料版:無制限 |
グループ作成 | 無制限 | 無料版:1個まで 有料版:無制限 |
手入力機能 | ❌ | ✔️ |
レシート読み取り | ❌ | ✔️ |
**2022年12月7日以降
この表を見ると、確かにマネーフォワード有料版と同じ機能もあるのですが、WEB版に対応していなかったり、CSV/EXCEL出力できない、手入力できないなどの違いがあります。
「おかねのコンパス」は、基本的にはアプリ版しか対応していないので、自分で家計簿をガッツリ作るというよりも、簡単にアプリでざっくり資産を把握するという使い方になりそうです。
そのため、マネーフォワードのようにWEB版を使って、自分で細かく家計簿を使うという人に大しては少々物足りない機能になってしまいます。
資産管理 おかねのコンパス資産管理アプリ
Tokai Tokyo Digital Platform Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
マネーフォワード for 住信ネット銀行
次の候補としては、マネーフォワード for 住信ネット銀行になります。
このサービスの良いところは、「マネーフォワードME」と完全に同じ機能を提供していることです。
見た目も機能もそうですが、ほぼ全て一緒です。一応2023年2月時点では無料会員の金融機関登録口座数も以前と変わらずに、10件のままになっています。
では、こちらにみんな乗り換えて無料会員継続しようぜ!と思いたくもなりますが、「全く一緒」ということは、現時点では口座数は10件となっていますが、おそらくそう早くない内に同じように10件→4件となるリスクがありますね。
auPayミニアプリ「お金の管理」
次の候補としては、auPayのミニアプリ「お金の管理」になります。
こちらもいわゆるマネーフォワードが連携して提供しているサービスになりますが、特徴的な部分としてはauPayアプリ内で使えるミニアプリ扱いになっていることです。
普段からauPayを使っている人であれば、これを使うことも悪くないかもしれませんが、機能としては正直かなり絞られています。
auPayミニアプリ 「お金の管理」 | マネーフォワードME | |
---|---|---|
月額 | 無料 | 月額 500円 / 年払い5,300 円(税込) |
連携金融機関 | 2,570 種類* | 2,570 種類* |
登録口座上限数 | 無制限 | 無料版:4件まで** 有料版:無制限 |
WEB版 | ❌ | ✔️ |
アプリ版 | ✔️ | ✔️ |
CSV/Excel出力 | ❌ | ✔️(有料版のみ) |
閲覧期限 | 無制限 | 無料版:1年間 有料版:無制限 |
グループ作成 | ❌ | 無料版:1個まで 有料版:無制限 |
手入力機能 | ❌ | ✔️ |
レシート読み取り | ❌ | ✔️ |
**2022年12月7日以降
簡単に銀行の現在残高を見たい人、クレジットカードでの支払額を確認したい人は良いかもしれませんが、家計簿を使って資産状況を改善したいというようには使えそうにないですね。
とはいえ、完全無料で使えるわけではあるので、普段auPayを使っているユーザーであればこちらに乗り換えるという選択肢もなくはなさそうです。
au PAY(旧 au WALLET)
KDDI CORPORATION無料posted withアプリーチ
マネーフォワードME プレミアムプランをグループ設定で使う
となると、やはりマネーフォワードのプレミアムプランを選ぶというのが、無難になってしまうかもしれません。
そもそもこれだけ便利な機能を今まで無料で使えていたというのが逆に不思議なぐらいと言っても良いかもしれません。
また今まで夫婦でマネーフォワードを使ってきた我が家の場合は、プレミアムプランを2契約しなきゃならないのかと思うのですが、実はマネーフォワードのプレミアムプランにはグループ設定が無制限になっているので、この機能を使用すれば1カウントで夫婦の口座を管理することも可能です。
過去の運用 | 新しい運用 |
---|---|
夫:アカウントA 妻:アカウントB 共通:アカウントC | 夫:アカウントA(グループ夫) 妻:アカウントA(グループ妻) 共通:アカウントA(グループ共通) |
ただしこの場合は、今までお互いに秘密にしていたへそくりなんかも全て詳らかになってしまうということもありますが、そもそも夫婦で家計簿をつけているということはある程度の家計予算を共有しているということだと思うので、ここに対してのハードルはそこまで大きくない人も多いのではないかと思います。
今までのマネーフォワードの便利さを考えるとこれぐらいの費用支出は仕方がないかもしれませんね。
マネーフォワード ME – 人気の家計簿(かけいぼ)
Money Forward, Inc.無料posted withアプリーチ
まとめ
今回はマネーフォワードMEの無料版がほぼ使えなくなってしまった後の代わりとなる方法を検討してみました。
結局のところはマネーフォワードの使いやすさを考えると大人しく有料版を使うことが一番楽とも言えそうですが、とはいえグループ設定などを上手に使うことで、できるだけ固定支出は抑えたいですね。
一度こういったクラウドタイプの自動家計簿を使ってしまうと、便利すぎて抜け出せなくなってしまいますが、自分の時間の有効活用という意味でもこれぐらいの時間への”投資”は必要なのかもしれません。
それでは、みなさんもぜひ参考にしてみてください。
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