デスク環境に凝り出すと必ず検討するのが、3in1充電器ですよね。
iPhoneの充電ケーブル、AppleWatchの充電ポート、AirPodsのためのケーブルのように個別にケーブルを準備していくと流石に邪魔です。
とはいえ、3-in-1充電器というと、比較的に大きいものが多くミニマルなデスク環境の人だとなかなか設置に踏み切れないということがあったと思います。
僕自身も3-in-1充電器は憧れるけど、実際にデスクに置くとすると設置面積を取るのと、モニター高との干渉が気になっていたのですが、今回iPhoneケースで有名なPITAKA(ピタカ)の超コンパクト3-in-1ワイヤレス充電器を手に入れることができたので、早速レビューしていきたいと思います。
- なるべくコンパクトな充電スタンドが欲しい
- 外出時のiPhone充電が気になる
- 高速充電はライトニングケーブルを使える
業界最小級のコンパクトさと高級感のあるスタンド
それでは早速外観とスペックから確認していきましょう。
今回レビューしている製品は、MagEZ SliderとPowerDongleという2種類の製品になっています。
PowerDongleは、AppleWatch専用のUSB-C充電器になっており、AppleWatchを持っている人であれば、このPowerDongleも合わせて購入するのがおすすめです。
もちろんiPhone+AirPodsだけであれば、MagEZ Sliderだけで良いので手持ちのデバイスと予算で決めても良いかと思います。
内容物は、スタンド、バッテリーパック、調整マグネット、PowerDogle、USB-Cケーブルになります。
スペックとしては、以下の通りになっています。
サイズ | MagEZ Slider: 76 x 76 x 111.8mm Power Dongle: 39.8 x 56 x 10.4 mm |
重量 | MagEZ Slider: 275.6g Power Dongle: 29.9g |
バッテリー容量 | 4000mAh |
ワイヤレス充電出力 | Wireless Output: 5W AirPods Wireless Output: 5W Power Dongle: 5W *20Wでの入力時 |
バッテリーパックは4000mAh
やはり今回のMagEZ Sliderの1番の特徴はなんと言っても、バッテリーパックが付いていることですね。
これにより家に充電し足りないなと思った時にはバッテリーバックごとを持って外出することもできますし、そのままスタンドとして使用してパススルーワイヤレス充電として使っても良いので、これ自体で汎用性がありますね。
因みにMagSliderに同封されているバッテリーは実はこれ単体でも販売されている製品になっており、通常はMagSafe対応デバイスに貼り付けて使用することができます。
以下はiPhone 12に貼り付けてみた状態です。
iPhone 12 miniにもつけてみましたが、特に下に飛び出ることもなく十分使いやすい感じと言えます。
因みに充電する際には、バッテリーバックの設置面の下側にあるボタン(見えない)を押さないと充電されないので注意してください。
バッテリーパックごと取り外したりしてみました。
因みに個人的な使い方になりますが、外出だけでなく寝室に持っていく際にバッテリーパックだけ持って、寝ている間にバッテリーパックで充電するような使い方も便利です。
我が家の寝室は充電スペースがないので。。
PowerDongleはMFi認証済み、単体使用可能
PowerDongleは基本的に別売りというか、これ単体で発売されているものになります。
出力は5Wになっているので、AppleWatch用の充電デバイスとしては十分ですね。因みに最大の高速充電が7.5Wなので速度としてももう少しといった感じですが、それでも普段使いであればこれで十分です。
因みにキャップに関しては、反対側に磁石でくっつくようになっています。
これは地味に便利
この状態でMagEZ Sliderに差し込んでみると、こんな感じになります。
ちょっと横が出っぱっているようにも思えますが、ここにAppleWatchをぶら下げてみると、意外と違和感はありません。
因みに、純粋に持ち歩き用のAppleWatch充電器としてみたとしても、サイズ感はかなりコンパクトです。
AnkerのAppleWatch充電器を持っているのですが、サイズ感はほぼ一緒ですね。ただAnkerの場合は外した後の蓋がいつもどこに置けばよいか悩んでしまいますね。
因みにMagEZ Sliderに、Ankerの充電器を挿して使うようなこともできます。
ケーブルが絡まない台座
次に台座を見ていきましょう。
台座は、背面にUSB-Cケーブルを挿せるようになっています。
同封物にUSB-Cケーブルが含まれているので、特にケーブルだけ準備する必要もありません。
台座は、両面テープでデスクに固定できるようになっています。
基本的には固定しなくても使えると思うのですが、iPhoneのワイヤレス充電部の磁石が比較的に強力なので、取り外すときにスタンドがずれるような感じがあります。
そのためそれを防ぐ意味合いとして、デスクに固定できるようになっているのかと思います。
またSlider(スライダー)と名前が付いている通り、このスタンドはなんと回転します。
しかもかなりこの回転のベアリングがスムーズなので、たまに回転させすぎてしまうぐらいです。
AirPodsは背面で充電
AirPodsは、背面で充電するような形になります。
充電する際には付属の調整用のマグネットを使う必要があります。
少し見づらいかもしれませんが、調整用のマグネットの貼り付け位置を変えることで、AirPods用の充電位置、AirPods Pro用の充電位置というように切り替えが可能です。
手持ちのAirPods Proを載せてみましたが、特にぐらつくような感じもなく、いい感じです。
因みに今回AirPods Proにはシリコン製の2.7mm程度のケースをつけていますが、全く問題なく充電できています。
PITAKA MagEZ Slider + PowerDongleの良いポイント
ここからは、本製品のポイントをいくつかピックアップして紹介していきます。
モバイルバッテリー搭載の次世代4-in-1スタンド
先ずは何と言ってもこのデバイスが、記事執筆時点で唯一と言えると思いますが、4-in-1のワイヤレス充電器になります。
- iPhone/Android Qi充電(5W)
- AppleWatch 充電(5W)
- AirPods 充電(5W)
- モバイルバッテリー(4000mAh)
しかもこの製品は本当によく考えれられていて、Androidユーザーや、Apple製品だらけのユーザーであっても機能を組み合わせて使用することができます。
モバイルバッテリーは、4000mAhと比較的に容量は少なめではあるもののiPhone miniシリーズであれば1回はフル充電可能といったところです。
因みにワイヤレスモバイルバッテリーの場合、ワイヤレスによる電力損失が20~30%出ることになるので、最大容量が4000mAhだったとしても実際には2,800〜3,200mAh程度しか充電できないので注意してください。
ただそれでもサブのモバイルバッテリーと考えるのであれば、1回フル充電できれば十分かなとは思います。
因みに手持ちのiPhone 14 Proを使って充電計測してみましたが、結果的には60%充電できた段階でモバイルバッテリーの方が電池切れになってしまいました。
経過時間 | 電池残量 |
---|---|
0:00 | 20% |
0:25 | 31% |
0:42 | 38% |
1:07 | 50% |
1:20 | 55% |
1:42 | 65% |
2:10 | 76% |
2:40 | 80% |
これはつまり、約2,000mAhまでしか充電できていないということなので、充電効率としてはやはりこんなところですね。
PITAKA製品とマッチするシックで高級感のある見た目
この製品の次の特徴としては、何と言ってもその見た目へのこだわりです。
元々PITAKAというブランドは、軍用のアラミド繊維ケースを使ったモデルが有名で、薄くて軽いのにもかからず頑丈という特徴があります。
今回のSliderにも同様にこのアラミド繊維が使われており、ぱっと見はアルミ削り出し加工のようなかなり高級感のある仕上がりになっています。
コンパクトの設置面積なのでデスクスペースを消費しない
そして個人的にはこれが一番気に入ってたりするのですが、執筆時点で販売されている3-in-1ワイヤレス充電の中では最小クラスの設置面積になリます。
Satechiの3-in-1ワイヤレス充電器を以前使っていたのですが、高さが微妙に高すぎるような気がしていて、モニターと少し干渉が発生していました。
今回のMagEZ Sliderに関しては、必要最小限のサイズになっており、これ以上に小さくはなかなかできないとも思えるようなサイズ感になります。
AirPodsが裏側に設置という感じにはなっていますが、そこは台座がスムーズに回転してくれるので、取りづらさというものは一切感じません。
PITAKA MagEZ Slider + PowerDongleの気になるポイント
ここでは逆に本製品の気になるところについて確認していきます。
iPhoneの高速ワイヤレス充電にはサポートしない
これが唯一の残念ポイントとも言えますが、充電パワーの部分になります。
MagSliderのワイヤレス充電の出力は 5W (iPhone)/5W (AppleWatch)/5W (AirPods)になります。
MagSafe規格の最大が15Wになっていますが、現状Appleの公式MFi認証を取れているのは、BelkinとAnkerの一部のデバイスのみです。
それ以外はQi規格の充電になるので、最大7.5Wまで充電可能のはずなんですが、今回のMagEZ Sliderは5W給電ということになっています。
欲を言えば、せめて7.5Wは欲しかったと思うところもありますが、モバイルバッテリーをセットで使うことを考えれば、運用上は問題はないとも言えますね。
iPhoneの貼り付け感は強めなので角度調整が今ひとつ
スタンドに取り付ける際には、モバイルバッテリーに貼り付けるような形で使用します。
このモバイルバッテリーがおそらく外出時に簡単に外れないようにかなり強力な磁石が使用されているようで、スタンド時に使う場合には、あまり可動性がありません。
シンプルに横につけるか縦につけるかという感じになると思います。
しかも横縦を切り替える時には、一度取り外してからもう一度付け直すような感じになります。
これは、モバイルバッテリーに付いていることを考えれば仕方がないのかもしれませんが、もう少しスムーズでも良いのにと思う部分です。
AppleWatchのホールド感が今ひとつ
こちらも、形状の問題ですが、AppleWatchを充電する際には、掛けて貼り付けるような使い方になります。
基本的には磁石がしっかりしているので、ほとんどの場合で問題ないのですが、ここも欲を言えばもう少し角度つけるなり、安定感があっても良いかなと思うところです。
ただ本当に許容範囲内になります。
他社の3-in-1 ワイヤレス充電スタンドとの比較
ここでは、他社から販売されている3in1ワイヤレス充電スタンドと比較してみます。
PITAKA 4-in-1 MagEZ Slider | Satechi 3-in-1 マグネット充電スタンド | Satechi トリオ ワイヤレス 充電パッド | Belkin BOOST↑CHARGE™ PRO 充電スタンド | Belkin BOOST↑CHARGE™ PRO 充電パッド | Anker 3-in-1 Cube with MagSafe | Anker 533 Wireless Charger | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
製品画像 | |||||||
サイズ (HWD) | 11.18 x 7.6 x 7.6 cm (3.98 x 5.6 x 1.04 cm)* | 15.05 x 14 x 9.4 cm | 1.3 x 22 x 11.5 cm | 13.7 x 13.5 x 13.5 cm | 2.1 x 23.7 x 8.6 cm | 6.3 x 6 x 6 cm | 15.3 x 19.2 x 9.9 cm |
iPhone充電 | 5 W | 7.5 W | 7.5 W | 15 W | 15 W | 15 W | 7.5 W |
AirPods充電 | 5 W | 5 W | 5 W | 5 W | 5 W | 5 W | 5 W |
AppleWatch充電 | 5 W | 2.5 W | 2.5 W | 5 W | 5 W | 5 W | 5 W |
USB-C対応 | ⭕️ | ⭕️ | ⭕️ | ❌ | ❌ | ⭕️ | ⭕️ |
価格 | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
コメント | コンパクトかつ唯一のモバイルバッテリー搭載 | 比較的にコンパクトだが、AppleWatch充電が2.5Wなのが残念。 | AppleWatch充電が2.5Wなのが残念。 | 高速充電対応の3in1だが、AC給電とサイズ感がイマイチ | 高速充電対応の3in1だが、AC給電とサイズ感がイマイチ | 高速充電対応の3in1でコンパクトさが売り。 | 無難なデバイスといった印象。 |
やはりこのMagEZ Sliderの大きな特徴としては、コンパクト&モバイルバッテリー搭載というところですね。
確かに充電速度が比較的低めだったりするので、どのもう一つな部分も出てくるのですが、本当に急速充電させたい時には、有線で充電しますし、モバイルバッテリーも付いているので、運用上は特に問題にはならなそうです。
まとめ
今回はPITAKAの4-in-1ワイヤレス充電スタンド MagEZ + PowerDongleについてレビューしていきました。
- デスクスペースを取らないコンパクトさ
- シックで高級感のあるフォルム
- モバイルバッテリー搭載の4-in-1充電スタンド
- 高速充電には非対応
全体的な総評としては、かなり満足できる仕上がりになっているかと思います。
以前他の3in1充電器を使っていた時には、なんとなくイマイチな部分がいくつか出てきていたのですが、このデバイスに関して、高速充電に対応していないこと以外ではほぼ完璧な充電スタンドになっていると言えます。
その分コストも比較的高めではありますが、モバイルバッテリーも入っていることを考えれば十分コスパは取れている製品だと考えられます。
みなさんぜひ参考にしてみてください。
コメント