新しいWi-Fiルーターを買ってみると、設定画面にいろんな項目があると思うんですが、あれって実はよくわかってなかったりしませんか?
普段から当たり前に使っているので、一度設定してしまうとほとんどいじることはないのですが、ほとんどの人が初期設定のまま使っていたりすると思います。
ほとんどのケースで初期設定のままでも問題はないのですが、インターネット付き物件など少し特殊なネットワークの状態のまま、さらにルーターを追加するなんてことをしていると、一度トラブルが出てしまうと、どうやって直せばいいのかよくわからなくなってしまうものです。
今回は、そんな普段から使っているのに、実はよくわかっていないシリーズとしてWi-Fiとルーターについて解説していきたいと思います。
Wi-Fiとは何か?
まずWi-Fiとは無線通信規格のことです。
Wi-Fiルーターや、Wi-Fi 6なんて言葉もよく聞きますが、少し混同しますよね。
因みにWi-Fiルーターというのは、Wi-Fi機能を持ったルーターということで、Wi-Fi機能を持たないルーターもこの世はたくさん存在します。
Wi-Fiとは何かついては以下の記事でも詳しく解説しているので、詳しくはこちらを参照してください。
ルーターとは何か?
ルーター(Router)とは、通信機器の名称のことで、そのほかにもスイッチ(Switch)のような通信機器もあります。
主な機能としては、「別のネットワーク同士を繋ぐ機器」になっており、ネットワークを構成する上で必須の機能だと言えます。
別のネットワーク同士というイメージが湧かない人がいるかもしれませんが、イメージとしては以下のような感じです。
別のIPアドレス(住所のようなもの)同士が繋がるためには、この2つのネットワークに跨る交換役のような存在が必要で、この役割を担っているのがルーター(もしくはルーティング機能)というわけです。
自宅のWi-Fiルーターの話に戻すと、インターネットモデム側にはISP(インターネット提供事業者)からインターネットに出るためのIPアドレス(グローバルアドレス)を持っています。
基本的にこのIPアドレスは有限のものになるので、各自宅にそれぞれ1つのIPアドレスが付与されています。
しかし家の中の通信機器を数えてみると、少なくとも1つ以上の通信機器が同時にインターネットに出ていくわけで、これを実現するためにルーターの機能の1つであるNAT変換というものが必要になってくるわけです。
NAT変換は、簡単に言えば外部のIPアドレスと内部のIPアドレスを繋ぐもののようなイメージをしてくれればOKです。
このようにルーターがあるおかげ、自宅の中で特に何も気にすることなく、インターネットが全ての通信機器で使えるようになっているということですね。
因みに一般的に家庭用のWi-Fiルーターには、ルーターモードとアクセスポイントモードの2つがあることって、気づいていましたか?
ルーターモード | 異なるネットワークを繋ぐモード |
アクセスポイントモード | モデムからの通信を単純に無線で飛ばすモード |
おそらくほとんどのケースで、ルーターモードを使うことが多いと思うのですが、例えばインターネット付きの物件の場合に既に壁の中にルーターが入っているようなケースの場合には、お手持ちのWi-Fiルーターをルーターモードで使用してしまうと、いわゆる2重ルーターと呼ばれる変なネットワークになってしまいます。
もちろん用途によってはこのような使い方もする時はあるのですが、一般的に2重ルーターはトラブルの元になりがちなので、こういった場合にはルーターをアクセスポイントモードにして、使用した方が適切です。
まとめ|Wi-Fiは無線通信ということ、ルーターは繋ぐもの
いかがでしたでしょうか?
今回はWi-Fiとルーターに少し詳しく解説してみました。普段から何気なくWi-Fiと言っていると思いますが、実はよくよく考えてみるとわからないことって多いですよね。
こうやって考えれば、Wi-Fiに繋がることと、ルーターに繋がることの違いというものわかってきたと思います。
何気なくWi-Fiの調子が悪いとか、インターネットに繋がらないけど、何が問題かわからないという人には、こういうネットワーク機器それぞれのそもそもの役割などをよく理解することで、もっと通信というものがわかりやすくなっていくんじゃないかと思います。
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