テレワークでの仕事をしている時に面倒なのが、キーボードやマウスなどをパソコンごとに切り替えることなんですよね。
プライベートのパソコンを使う時のキーボードと、仕事用のパソコンを使うときのキーボードを毎回出し入れするのは、スペース的にも動作的にも面倒です。
部屋のスペース的にもいくつもキーボードを持ちたくないよね
今回Satechiから発売されたスリム X2 バックライトキーボードという最大4台まで同時ペアリングできるキーボードを試す機会を頂きましたので、早速使ってみたいと思います。
X2 バックライトキーボードの外観
X2 バックライトキーボードの外観を見ていきましょう。
外観は流石にSatechiのデザインで、洗練された質感と見た目だと思います。
Apple Magic Keyboardの見た目そのもの笑
素材はおそらくアルミ削り出しになっているので、触った感じの高級感はApple純正のものにかなり近いです。
カラー展開はブラックのみで、その他のモデルとしてはX1(テンキー無し)、X2(本製品)、X3(テンキー幅広)の3タイプ展開になっています。
キータッチに関しては純正のものとかなり近いので、しっかり押し込むというよりも軽く触るようにタイピングしていく感じになります。
ここらへんの打鍵感は好みになりますが、HHKBのような1打ずつしっかりと押し込むようなタイプが好きな人には合わなそうですが、逆にサラッと軽くタッチする感じが好きな人には合う気がします。
私は軽くタッチするような打鍵感が好みですねー
充電&入力端子は、USB-Cになっています。Magic Keyboardがライトニングケーブルなところをみると、USB-Cで揃えたいという人にとってはこちらの方が便利かもしれませんね。
因みに内蔵されているバッテリーは1300mAhのものを使用しており、フル充電で最大144時間まで保つそうなので、これに関してはAppleと比べて多いのはか、少ないのかはわかりませんね。
ただ個人的にはMagic Keyboardの充電は2〜3ヶ月に一度ぐらいしかしてないことを考えると、バックライトなどの機能が付いている分、Satechi X2 バックライトキーボードの方がバッテリー消費が早いのでしょうね。
裏面はこんな感じになります。
背面がやたら格好いいと思うのは僕だけ?
同封物に関しては、USB-Cケーブルと、説明書、そしてゴム脚2つになります。
ゴム脚に関しては、薄いままが好みの人はそのままで良いですが、少しキーボードを傾けて使用したいというユーザーの場合は、裏面に貼って少し高さを出して使用することもできます。
同封されていたUSB-CケーブルもやはりSatechiらしいデザインとカラーになっていました。
こういう細かいところのデザインの良さもSatechiの良いところですね。
バックライトを点灯させるこんな感じになります。
バックライトカラーは、「白」のみになります。
バックライトを点灯させるとそれだけバッテリー消費が増えることになるので、注意してください。
以下は公式サイトで掲載されているバックライトのレベルによるバッテリー消費の関係を計算したものになります。
- Level 1 – 9mA – 144時間
- Level 2 – 16mA – 81時間
- Level 3 – 27mA – 48時間
- Level 4 – 40mA – 32時間
- Level 5 – 53mA – 24時間
- Level 6 – 67mA – 19時間
- Level 7 – 82mA – 15時間
- Level 8 – 97mA – 13時間
- Level 9 – 113mA – 11時間
- Level 10 – 129mA – 10時間
因みに1分間キーボード操作がないと、自動的にバックライトレベルをレベル1まで落とすような設定になっており、3分間操作がないとバックライトがオフに、そして30分間操作がない場合には、スリープモードに入るような設定になっています。
X2 バックライトキーボードのポイント
ここからはSatechi X2 バックライトキーボードのポイントを紹介していきます。
最大4台までのマルチペアリング対応
先ずはこの製品の一番の特徴でもある、マルチペアリング機能です。
通常今までのBluetoothデバイスは、1対1でのペアリングが基本だったので、1台のキーボードを複数のパソコン・タブレットで使いまわしたい場合には、毎回毎回ペアリングを切ってあげる必要がありました。
しかしマルチペアリングに対応したことで、キーボードの右上のボタンを押すだけで、デバイスを1タッチで切り替えることができるようになりました。
つまりプライベートPC、会社PC、iPadの間でキーボードを共有して使いたいなんて場合に最適ですね。
ありそうでなかった2ゾーンタイプのスペースグレイキーボード
またデザイン的なところで言えば、Apple純正のMagic Keyboardの場合はキーパッド無しモデルの場合はホワイトのみですし、ブラックカラーのMagic Keyboardは幅広タイプしかありません。
そのため「スペースグレイカラーのテンキーは欲しいけど、もう少しコンパクトなタイプが欲しいと思っている人には、まさにこのSatechi X2のキーボードが最適」というわけです。
バックライトがかっこいい
バックライトなんて正直必要なのかな?とも思いましたが、やはりかっこいいことは確かです。
仕事などでキーボードを触る時にも正直気分が上がるというのは、生産性にもつながると思いますし、ゲームなど雰囲気を出したい時にもバックライトはやっぱりかっこいいと思います。
USB-Cケーブルで充電&有線接続
またこの製品は、Bluetooth接続以外にも有線接続にも対応しています。
そのためBluetoothマルチペアリングの4台と合わせれば、実質的に最大5台まで繋がるとも言えそうですね。
因みに有線モードを有効にするには、付属のUSB-Cを接続して、FN + Eject (USB)を押すことで切り替えることができます。Bluetoothワイヤレスモードに戻るには、右上の任意のBlueoothキーを押して戻ります。
X2 バックライトキーボードの気になるところ
ここからはSatechi X2 バックライトキーボードの気になるところを解説していきます。
US配列に慣れる必要がある
先ずはこの製品の一番の欠点とも言える部分が、US配列のみしか販売されていないことです。
キーボードにはJIS配列とUS配列の2種類があるのですが、日本国内で発売されているキーボードのほとんどがJIS配列のものになります。
US配列はその名の通り、US(アメリカ)向けの配列になっているので、英語などのアルファベットを入力するには問題ないのですが、日本語入力する際には色々と不便なところが出てきます。
日本語時に記載されている記号が違ったり、そもそも通常ならスペースキーの両サイドに存在する「英かな変換キー」がUS配列には存在しません。
日本語に変換するためには、ひらがなには「Control+Shift+Jキー、またはOption+Shift+Zキー」、英語には「Option+Shift+Sキー」を押す必要があります。JIS配列であれば、ボタン一個だったのが、US配列だとショートカットキーのようなコマンドになるので、とても面倒です。
因みにスペース横のコマンドキーを「英かな」変換キーとして使えるようにするアプリも存在しているので、こちらを使うと便利です。
▶︎英かなアプリ
チャタリング(誤入力)が発生するケースも?
これは私が使っていた中では発生していないのですが、他の方のレビューなどを見ていると、複数のBluetoothデバイスに接続している状態の時に、チャタリング(誤入力)が起きるケースがあるようです。
チャタリングとは、例えば「おはああああああああよううううっございまっす」のように、本来打っていないキーが振動や誤作動によって、繰り返し押されてしまう現象です。
ソフト的というよりも、ハード的な欠陥なのか、一部のデバイスでこういった現象も確認されているので注意しましょう。
Macに最適化されているので、Windowsに使う場合には慣れが必要
またBluetoothでマルチペアリングできるのは、Mac以外にももちろんWindowsでもなんでも大丈夫です。
ただ1点注意したいのが、Satechi全体で言えますが、基本的にX2キーボードはMacやiPadを操作することに最適化されたデバイスです。
そのため、Windows10/11にも技術的には使用することは可能ですが、ショートカットなどで一部不具合が発生するケースもあるようです。
マルチペアリングできるのはBluetoothのみ
これはデメリットというよりも仕様に近いのですが、このデバイスで同時ペアリングできるのはあくまでもBluetoothデバイスのみになります。
なので、Bluetoothが使えないデバイスとは接続ができません。
特に会社のパソコンの場合、セキュリティ対策としてBluetoothが無効化されているようなケースでは本デバイスは残念ながら使えないので、有線で使うなどで対応しましょう。
一方で市場としてBluetooth/無線2.4GHz対応のマルチペアリングキーボードもあります。
ただ用途としてはゲーミング用途が多かったりするので、デザイン製という意味では好まない人もいるかもしれませんね。
Apple Magic Keyboardと比べてみる
ここでは、自宅にあったApple Magic Keyboard(US配列)とSatechi スリム X2 バックライトキーボードを並べて見ました。
サイズ感といい、質感といい、本当にほぼ一緒ですね。
US配列を探している人であれば、値段と機能を考えると、純正のものよりもSatechiの方が機能性も良いので、こちらの方がお薦めできますね。
厚みの感じもほぼ一緒ですね。
打鍵感も個人的な感覚としてはほとんど違いを感じることはそこまでありませんでした。
以下で、AppleのMagic KeyboardとSatechiのXシリーズキーボードを比較してみました。
Magic KeyboardはTouchID搭載しているモデルがあるのは便利ですが、その代わりにマルチペアリングにはサポートしていません。
ただ何よりも金額がSatechiと純正を比べると、倍以上違いますから、比較という意味も対等にはなってませんね。
マルチペアリングキーボードと合わせて使うべきマウス
Satechiのスリム X2 バックライトキーボードはマルチペアリング対応のデバイスなので、マウスもマルチペアリング対応で揃えたいですね。
AppleもSatechiも残念ながらマルチペアリング対応のマウスについては2023年9月19日時点では発売されていません。
そのためマルチペアリング対応のマウスを選ぶとなると、必然的に他社製のものから選んでいくわけですが、折角ならSatechiらしいデザインでマウスも揃えたいところですね。
マルチペアリング対応のマウスは、ゲーミングマウスが比較的多いので、なかなかシンプルな見た目のデバイスが少ないのですが、その中でもいくつかピックアップしてみました。
個人的にはLenovo Goのマルチペアリングマウスが、Satechiの見た目にも合いそうな感じですね。
今後Satechiからもマルチペアリング対応マウスが出てくると良いですね。
因みに前項で紹介した無線2.4GHz対応のマルチペアリングキーボードとマウスのセットもありますね。
まとめ
今回はSatechi スリム X2 Bluetooth バックライトキーボードについてレビューしてみました。
Satechiらしいデザインと機能性に優れた素晴らしいキーボードになっていると思いました。
- Apple製品と統一感のあるデザイン
- 最大4台までのマルチペアリング
- バックライトでゲーミング用途に使える
- US配列のみ
- 無線2.4GHz接続には対応していない
現在Apple Magic Keyboard(US)を使っている人であれば、間違いなく上位互換になるデバイスだと思いますし、もしくはMagic Keyboardを買おうかと悩んでいる人にも、価格的にも機能的にも優れた1台だと思います。
それでは是非みなさん参考にしてみてください。
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