忙しい毎日を送っている方にとって非常に便利な家電であるロボット掃除機。
さまざまなメーカーからコスパの良いロボット掃除機が発売されていますが、どのようなものを選べば良いかわからないという方も多いと思います。
そこで今回は、コスパの良いロボット掃除機を選ぶ際のポイントについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ロボット掃除機とは?
ロボット掃除機は、床の掃除を自動でしてくれる家電のことです。
バッテリーを内蔵しているのでコードレスで、障害物などを避けながら掃除をしてくれます。
また、掃除を終えたタイミングやバッテリーが切れそうな時には、充電器の場所に自動で戻って充電を開始してくれるので手間もかかりません。
ロボット掃除機には、機能や性能によって、安価なものから高価なものまでさまざま。
このあと紹介するポイントを押さえて、ご自身に合ったロボット掃除機を選んでみてください。
ロボット掃除機を選ぶ際のポイント
仕事、子育てなどで毎日が忙しく掃除ができない、常に部屋を綺麗にしておきたいという方にとって、非常に便利なのがロボット掃除機です。
どのようなロボット掃除機を選べば良いかわからないという方にチェックしていただきたいポイントを紹介していきます。
掃除方法
ロボット掃除機の掃除方法は3つあり、ゴミを吸って掃除をする「吸引タイプ」とモップで拭き掃除をする「拭き掃除タイプ」、2つのタイプが備わった「ハイブリットタイプ」です。
- 「吸引タイプ」:吸引口からゴミや埃を吸い取ります。
- 「拭き掃除吸引タイプ」:布製や紙製のモップで拭き掃除をしてくれます。乾拭きだけではなく、水拭きできるタイプもあります。
- 「ハイブリットタイプ」:少しお値段は張りますが、「吸引タイプ」「拭き掃除タイプ」の2つが備わったもの。
清掃能力
清掃能力の差が出る要素として、「吸引口の大きさ」「メインブラシの有無」があります。
- 「吸引口の大きさ」:吸引口が大きければ、それだけ多くのゴミを一気に吸い込むことができるので、効率的に掃除をすることができます。
- 「メインブラシの有無」:メインブラシがあることで、フローリングの溝やカーペットの奥に入り込んだゴミも取ることが出来ます。メインブラシが2本のWブラシタイプなどもあります。
メインブラシが付いているタイプは、お手入れが必要となりますので、面倒だと思う方には、非搭載のものがおすすめです。
また、ブラシ非搭載のものは、吸引口が小さめのものが多いので、購入前に確認しましょう。
連続稼働時間
ロボット掃除機には、自動で充電器に戻り、充電する機能がありますが、稼働時間が短いと、その度に戻ることになり掃除が滞ってしまいます。
広い部屋や複数の部屋を掃除する場合には、連続稼働時間が1時間以上のものを選びましょう。
ナビゲーション能力
ロボット掃除機が掃除をするためには、目的の場所まで辿り着くことが必要となってきます。
そこで重要となってくるのがナビゲーション機能。
多くのロボット掃除機は、壁や障害物に合わせて方向転換をしながら同じ場所を複数回走行するランダム走行型となっています。
最近では、カメラやセンサーで間取りや自分の位置を把握し、効率的に掃除ができるというタイプが増えてきています。
- 段差乗り越え機能(例:カーペット、台など)
- コードからまり防止
- 落下防止(例:玄関、階段など)
- 衝突防止(例:家具、ペットのうんちなど)
因みにルンバの最新モデル j7では、あらゆる形のうんち模型を準備し、100万回以上試験した結果、うんちを避けるようなアルゴリズムが入っているそうです。因みにこの精度にはかなり自信があるようで、ペットオーナー安心保証P.o.o.Pというものが提供されており、万が一動作中にうんちが付着してしまった場合には1回に限り本体交換をするとのことです。
とはいえ、ブラーバにはこのうんち回避カメラは搭載されていないので、ルンバが避けた後にブラーバが拭きあげるなんて悲劇も起こり得ますので注意してください。
因みにルンバ Combo j7+であれば、ルンバに拭き上げ機能も追加されたモデルになっているので、こちらであれば、より安心ですね。
サイズや形
ご自宅の状況やロボット掃除機を使用したい環境に合わせてサイズや形も確認しておきましょう。
家具の隙間やイスの間、ソファやベッドの下に入れるかなど購入前に測っておくと良いかもしれません。
特にソファなどは足の長さが10cm程度になっていることが多いので、9cm後半のロボット掃除機の場合は通れないケースが多く発生します。
お手入れのしやすさ
ロボット掃除機がお手入れしやすいかは大事なことです。
こまめにお手入れをしないと掃除の性能が低下してしまいますので、チェックしておきましょう。
ダストボックスは出しやすいか、ゴミは捨てやすいか、ダストボックスやブラシは水洗いできるかなどがチェックポイントです。
静音性
集合住宅や夜間に掃除をするときなど、ロボット掃除機の音を気にするという方は多いかと思います。
実際の製品が動いているところを確認するのが1番ですが、なかなか難しいでしょう。
メーカーの製品動画や動画サイトなどで製品の運転音を事前に確認することが大事です。
また、静音機能が搭載されているかどうかも確認しておきましょう。
サポート
ロボット掃除機は、海外メーカー製の場合が多いので、購入前にメーカー保証やサポートについて確認しておけると安心でしょう。
- メーカー保証期間
- 保証期間外の対応
メーカー1年保証としているものでも、メーカーHPもない製品もあるので注意してください。
事前に、営業拠点や電話番号、メーカー問い合わせ窓口などを確認しておくと良いでしょう。
保証期間が過ぎた製品に対して、有償修理を受け付けてくれるのか、有償修理すら受け付けていないのかも確認しましょう。
保証期間が過ぎたとしても、手厚くサポートしてくれるメーカーから購入するのがおすすめです。
ゴミステーションの有無
ゴミステーションが搭載されているタイプだと、掃除の手間を省くことが可能です。
充電ドックに搭載されたゴミステーションに、充電に戻るたびに、ゴミを溜めておいてくれます。
1ヶ月から数ヶ月程度で、ゴミの溜まった紙パックを処分するだけで良いので、ゴミ捨ての回数を減らすことが可能です。
ロボット掃除機のデメリット
ここからは逆にロボット掃除機のデメリットも併せて解説して起きたいと思います。
段差の昇降ができない
基本的にロボット掃除機はおおよそ2cm前後の段差は乗り越えられるように設計されていますが、これ以上大きい段差に関しては、基本的に乗り越えることはできません。
またロボット掃除機には、階段などに落ちないようなセンサーを搭載していることがありますが、センサー部分がうまく反応しなかったりして、段差から落ちることも正直あります。
マップ機能を使って侵入禁止などでうまく設定しないと、帰宅したらロボット掃除が玄関にいたなんてこともあり得ます。
掃除に時間がかかる
部屋全体とロボット掃除機に掃除してもらうと、正直なところ自分で掃除機をかけるよりも時間がかかります。
例えば50平米の部屋を自分で掃除機を掛ければ15分もかからず終わると思いますが、ロボット掃除機に掃除させると45分〜1時間程度かかることもあります。
これはどう考えるかになりますが、1週間に1度しか自分で掃除しないぐらいなら、毎日ロボット掃除機に少しずつでも掃除してくれた方が明らかに部屋自体は綺麗になります。
要は自分が能動的に動く15分よりも、ロボット掃除機が勝手にやっておいてくれる45分の方が自分にとって楽なのはどちらかということです。
掃除中の音が気になる
ロボット掃除機でよく言われる吸引力何倍、xxxxxPaで吸い込むというように強い力で掃除しているわけですから、そりゃ音もすごいことになるに決まっています。
というよりも自分で掃除機で掃除をかけている方がよっぽどうるさいわけです。
それなのに、ロボット掃除機がうるさいと感じてしまうのは、それ以外のことをしているからロボット掃除機がうるさく感じるわけですね。
おすすめとしては、在宅中にロボット掃除機を動かすのではなく、外出するときにポチッと掃除をしてもらう、もしくは部屋指定機能を使って、仕事で静かにしてほしい部屋などは掃除しないもしくは先に掃除をしてもらうなどの工夫が必要かと思います。
細い紐・コードを巻き込むと止まる
ロボット掃除機で悩ましく感じるのは、これだったりするかもしれません。
コードだけではなく、イヤホンコード然り、ちょっととした紐状のものを吸い込んで、絡めてしまいます。
さらにはコードの巻き込み方がひどくなると、ブラシ自体を破損させてしまうこともあるので注意してください。
因みに最近のロボット掃除機であれば、巻き込み検知した際にブラシを逆回転させるようなものもありますが、必ず動作するというわけでもないので、過信しないようにして下さい。
ペットのいる家庭では使い方に注意
ペットのいる家でロボット掃除機を使うことで注意しなければならないことは、留守中にペットのうんちをロボット掃除機が拭きあげ(吸い上げ)てしまうことです。
私の周りでも、外出中にロボット掃除機を動作させて、猫のうんちを部屋中に塗りつけてしまったということがありました。
ロボット掃除機の中もうんちまみれになってしまい、いくら洗ってもうんちの匂いが取れなかったというということでした。
最新のロボット掃除機であれば、障害物を避けるような高性能なレーダーもしくは前方カメラを搭載しているので、避けることが可能ということになっていますが、いずれにしても完璧ではないので、こればかりは注意することしかできません。
置き場所を取る
ロボット掃除機を購入した人でびっくりするのは、そのサイズです。
通常の掃除機であれば、使っていないときには納戸に閉まっておくなんてこともできますが、ロボット掃除機の場合は基本的に自動で掃除して、自動で充電するので、必ずロボット掃除機のドック場所を作る必要があります。
製品よりもよりますが、一般的に前方にある程度のスペース(1m以上)とサイドにも10cm~程度の幅が必要になります。
さらにはどこかの家具の下に設置するような場合においても、ドックとロボット掃除機が赤外線でやりとりする関係である程度の上部にもスペースが必要になってきます。
床の上に小物を置けない
そして最後になりますが、ロボット掃除機を稼働させる場合にはある程度のロボット掃除機の通り道を作ってあげる必要があります。
床にものが多くてロボット掃除機なんて動かせない・・・
ロボット掃除機を使う前に床を片付ける習慣がつくので、むしろ部屋が綺麗に保てるよ!
簡単に言えば、ロボット掃除機が100%力を発揮をできるように日頃から部屋を片付ける習慣をつけることが重要ということですね。
床掃除+ごみ収集付きロボット掃除機
それではここからは、各メーカーから販売しているロボット掃除機についてオススメの1台をピックアップして紹介していきます。
iRobot ルンバ i3+
先ずはロボット掃除機と言えばというモデルになりますが、ルンバi3+になります。
このモデルは、高額なルンバの中でも比較的値段を抑えたモデルになっていますが、それ以外のパワフルな吸塵力やゴミを取り残さないというスペックに関してはやはりルンバは素晴らしいです。
感覚的には他製品が比較的大きなゴミを取るのに対して、ルンバはデュアルアクションブラシとその機構のおかげで、埃の部分までかなり細かくとってくれるような性能を感じます。
Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+
次はAnkerから発売しているEufyのハイエンドモデルになります。
このデバイスはハイエンドクラスになるので、まさに全部入りと言っても過言ではないデバイスになっています。
その上でかなりコスト的にも抑えたものになっているので、コスパの良いモデルと言えます。
Eufyの場合には、ローエンドやミドルエンドのデバイスに関してはかなり機能が外されてしまっていることや、そもそもハイエンドクラスの掃除機が安いことからEufyを検討するならハイエンドを買うべしという気がします。
DEEBOT N8 PRO+
こちらはDEEBOTのミドルエンドデバイスのN8 Pro+になります。
こちらに関してもEufyの2in1モデルと同じく、DEEBOTシリーズの中では高機能なモデルなのにも関わらず、価格的にもコスパの良いモデルになっています。
1点気になるところといえば、ECOVACSという少し聴きなれない会社が運営しているということぐらいかと思います。
SwitchBotロボット掃除機 S1 Plus
こちらは、スマートホームデバイスメーカーの作ったロボット掃除機になります。
SwitchBotと言えば、家中のあらゆるデバイスをスマート化させてしまうことで有名ですが、実は中型家電もそのラインナップになっています。
ロボット掃除機もクリーンベース搭載タイプと、非搭載の2つがありますが、お金に余裕があるのであれば是非クリーンベース搭載のものをオススメします。
SwitchBotのロボット掃除機の良いところは何と言っても、大量のSwitchBotシリーズとの連携です。
人感センサー、開閉センサー、カメラセンサーなど色々なセンサーと連携させて自宅の家電をオートメーション設定できるのはSwitchBotだけの強みになります。
SwitchBot K10+
こちらも同じくSwitchBotのロボット掃除機K10+になります。
この掃除機のポイントはなんといっても、業界最小級のサイズ感です。
小さいと何が良いのかというと、ダイニングなどを掃除するときに椅子を片付ける必要がないということです。そのままボタンを押して掃除するだけで、足の間を器用にすり抜けて掃除してくれる。
それでいて、掃除力が変わらないのであれば、いうことないですよね。
Neakasa NoMo N3
こちらはGenHighという家電メーカーの作るロボット掃除機になります。
このデバイスの特徴としては何と言っても業界最高レベルの吸引力になります。
他社の吸引力がおおよそ3000Pa程度になっているところ、Neakasa N3に関してはなんと4000Paという吸引力を誇ります。
他の機能としての拭き掃除に関しても、ごみ収集などに関しても十分すぎる機能を搭載しています。
一方で、アレクサやGoogleアシスタントなどとの連携が今ひとつなのが残念なところです。
ロボット掃除機の比較表
ここでは今回紹介したロボット掃除機について比較表を作成してみました。
SwitchBot S1 + | SwitchBot K10 + | Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+ | DEEBOT N8 PRO+ | iRobot ルンバ i3+ | Neabot NoMo N3 | |
---|---|---|---|---|---|---|
製品画像 | ||||||
床掃除機能 | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
クリーンベース (自動ごみ収集) | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
クリーンベース (自動洗浄) | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ |
吸引力 | 2700Pa | 2500Pa | 3200Pa | 2600pa | 非公表 (ルンバ 600から10倍) | 4000Pa |
稼働時間 | 250分間 (3~5LDK/250㎡) | 約 130 分 最大120㎡ | 最大145分 | 約110分 | 約75分 | 非公開 |
本体寸法高さ | 9.5cm | 9.2cm | 10cm | 9.36cm | 9.2cm | 8.5cm |
乗越可能段差 | 2cm | 2cm | 2cm | 2cm | 2cm | 2cm |
アレクサ対応 | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | △ |
Googleアシスタント 対応 | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | △ |
チャイルドロック | ❌ | ❌ | ✔️ | ❌ | ❌ | ❌ |
部屋指定掃除 | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
障害物検知 | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ❌ | ✔️ |
バーチャルウォール | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
進入禁止エリア | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ✔️ | ❌ | ✔️ |
主な特徴 | オールインワン SwitchBotシリーズ連携 | 業界最コンパクト | オールインワン コスパモデル | オールインワン コスパモデル | 吸塵力 デュアルアクションブラシ | 業界最高クラスの吸引力 |
価格 | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
個人的なオススメはSwitchBotロボット掃除機
今回紹介した中で個人的におすすめしたいのはやはりSwitchBotのロボット掃除機になります。
というのもある程度のコスパの良いロボット掃除機になってくると、正直性能差はあまりありません。
唯一ルンバの吸塵力&デュアルアクションブラシぐらいが掃除力という観点では変わっていきますが、それ以外のデバイスの性能面での違いはそこまで大きくありません。
となるとあとはアプリの使いやすさや、周辺デバイスとの連携というところになりますが、その意味ではSwitchBotロボット掃除機以上に家電と緊密に連携して動作するロボット掃除機はありません。
様々なセンサー、カメラ、照明、カーテン、鍵など何とどういう風にホームオートメーションを作るかは使う人の工夫次第でいくらでも作ることができます。
また掃除機はこのアプリ、照明はこのアプリ、玄関の鍵はこっちのアプリなんてとても面倒ですよね?
SwitchBotであれば、1つのアプリで本当に家中のデバイスを操作できるようになりますよ。
まとめ
床掃除を自動でやってくれるとても便利な家電であるロボット掃除機。
最近では、さまざまなメーカーから多種多様な機能が搭載されたものがラインアップされていますので、どのロボット掃除機を選んでいいか迷ってしまうと思います。
今回ご紹介したポイントを参考にしていただき、ご自身に合ったコスパの良いロボット掃除機を選んでみてください。
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