この記事では、スマートカーテンについてその仕組みからオススメの機種を紹介しています。
最近寝室のカーテンを「睡眠の土台」を整えるべく、遮光カーテンに取り替えて、出来るだけ真っ暗な部屋にしようかと考えているのですが、真っ暗な部屋にしてしまうと気になるのが、毎朝真っ暗な状態で起床するのはちょっと嫌だなと思ったわけです。
スマートカーテンがあれば、毎朝自動でカーテンを開けてくれて、快適な朝を迎えられるんじゃないかと期待しつつ、今回の記事を書いています。
スマートカーテンとは?
スマートカーテンで実際何ができるのかを解説していきます。
太陽の光を目覚ましにすることができる
タイマーをセットすれば、毎朝決まった時刻に自動で寝室のカーテンを開けることができ、太陽の光を目覚ましがわりに使用することができます。
目覚まし時計のように”音”で起こすのではなく、自然の光で起きることができるので、毎日快適に目覚めることができます。
防犯対策として使用することができる
つい帰りが遅くなってしまった日や、旅行中などで長期に渡って自宅を空けるような日であっても、スマホから遠隔で操作したり、タイマーを使って毎日決まった時間にカーテンを操作することで、防犯対策としてスマートカーテンを利用することが可能です。
スマートカーテンの選び方のポイント
それではここからはスマートカーテンを選ぶ際のポイントを解説していきたいと思います。
スマートカーテンの仕組み
スマートカーテンの仕組みは大きく2つのタイプに分かれています。
カーテンロボットタイプ
1つ目は、カーテンロボットタイプです。
既存のカーテンレールにロボットのようなモーターを取り付け、ロボット自身が水平方向に動くことでカーテンを押す、または引っ張ることで、動作します。
このタイプの特徴は既存のカーテンレールに取り付けるだけなので、基本的にはどんなカーテンレールにも設置が可能です。
しかしデメリットとしては、後で詳しく説明しますが、動作するポイントがロボット部分に集中するので、動作音が大きくなりやすいことと、両開きのカーテンの場合には本体が2つ必要になることです。
巻き取りモータータイプ
もう一つのタイプは、巻き取りモータータイプになります。
このタイプの場合は、カーテンレールの端もしくはカーテンレールの内部にモーターが入っており、モーターが直接カーテンランナーを動かして動作します。
このタイプはカーテンレール自身が専用になっているので、カーテンレールごと取り換えるか、もしくは既存カーテンレールに取り付ける場合にはアダプタを付けなければなりません。
ただロボットタイプと違って、カーテンレールの内部にベルトコンベアのようなものが入っているので、動作が全体に滑らかに動き、動作音も比較的小さいです。
ポールタイプ
このタイプは少し特殊で、横型のブラインドカーテンのスラット(羽根)の角度を調整するポールを操作するようなタイプのスマートカーテンになります。
ポールの横に取り付けることで、スマートデバイスがクルクル、グリグリと回してくれるというわけですね。
カーテンレールのタイプ
スマートカーテンを購入する前に必ず注意してほしいのが、取り付けようと考えているカーテンレールのタイプになります。
実はカーテンレールには以下の3つのタイプが存在しています。
- ポール型
- U型
- I型
賃貸や一般的な部屋に多いカーテンレールはU型が多いのですが、気にせず当たり前に「U型でしょ」と思って購入すると失敗することが多いです。
I型のカーテンレールは、曲線のカーテンレールに使用されるものなので、賃貸でも出窓によく使用されています。この場合は、購入する際にもI型のスマートカーテンを購入しないと取り付けることができないのでよく注意しましょう。
連携デバイスの種類(オートメーション機能)
スマートカーテンは単体で動作させることもできますが、他のスマートデバイスと連携させて使うことで、より便利に使うことができます。
他のスマートデバイスと連携させることで例えば以下のようなことができるようになります。
- 1つのアプリでスマートカーテンだけでなく、他のスマートデバイス(照明、鍵など)が操作できるようになる
- 玄関のドアが開閉されるのと連動して、カーテンが開閉する人感/開閉センサーと連動して、カーテンが開閉する
- カーテンの開閉と連動して、照明が点灯/消灯する
こういったオートメーションは、スマートデバイスの大きなポイントになるので、よく検討しておきたいところですね。
オプションデバイス(リモコンやソーラー充電など)
スマートカーテンで気になることの中に、スマートデバイスに共通する問題であるスマホでしか操作できないという問題があります。
カーテンや照明のような生活の中で頻繁に使用するものは、スマートデバイスとはいえやはり物理的なスイッチ/リモコンがあるかどうかというのも、スマートカーテンを選ぶ際のポイントになります。
その他例えばスイッチボットであれば、スマートカーテンのオプションにソーラーパネルもあるので、普段あまり触らない(もしくは手の届かない場所)にスマートカーテンを取り付ける場合に、ソーラーパネルのようなものが、充電する回数が節約できるの値段以上の価値が出るかと思います。
各メーカーのスマートカーテン製品
ここからは日本で購入できるスマートカーテンを紹介していくよ!
mornin’+(モーニンプラス):Nature Remoとの連携がGood
先ずは日本製のmornin’ +になります。
カーテンレールに直接取り付けるタイプのスマートカーテンで、robitという日本のベンチャー企業が販売しています。
操作に関してはmornin’ +とスマホを直接Bluetoothで接続して操作する。もしくはNature Remo3と連携させて操作することができます。
Nature Remo自身はアプリがとても使いやすいインターフェイスをしていますし、センサーも豊富なスマートリモコンです。
https://simple-was-best.com/nature-remo-automation-aircon/
robitではスマートホームデバイスは、mornin’ +だけしか扱っていません。
しかしNature Remo3と併せて使うことで、Nature Remoのセンサーやタイマーと連携させたオートメーションが使用でき、さらにはスマートスピーカーからの操作もできるようになります。
SwitchBotカーテン:シリーズデバイスが豊富
中国のSwitchBot社の販売しているSwitchBotシリーズのスマートカーテンになります。
タイプはロボットタイプになるので、既存のカーテンレールに取り付けが可能です。
またSwitchBotシリーズでは、ハブ、スイッチ、センサー、リモコン、コンセント、照明、加湿器など幅広いラインナップを持っているので、これらのスマートホームデバイスと連携させることで、多様なオートメーションを作ることが可能になっています。
特にSwitchBot カーテンに関しては、現在3世代と初期モデルから改良を重ねており、従来の弱点であった動作時のモーター音に関してもほぼ0(無音)という最強カーテンロボットに仕上がっています。
SwitchBotブラインドポール:スマートブラインドカーテン
おそらく後付けのブラインドカーテンをスマート化できるもので、一番手軽に取り付けできるのはこちらのモデルかと思います。
SwitchBotは、カーテンだけでなく、玄関や照明、ロボット掃除機まで本当に家中のデバイスを全てスマート化できるシリーズで、誰でも手軽にスマートホームを試せるお勧めにシリーズになります。
+Style(プラススタイル)スマートカーテン:国産スマートホームシリーズ
国内のスマートホームシリーズメーカーである+Style(プラススタイル)から発売されているスマートカーテンです。
タイプはロボットタイプになるので、既存のカーテンレールに取り付けることができます。
また標準で全種類のカーテンレールタイプのアダプタが付属されているので、アダプタを付け替えるだけで、複数のカーテンレールに対応します。
+Styleでは、照明やセンサー、さらにはコーヒーメーカーやロボット掃除機など、かなり幅広い種類のスマートホームデバイスを手がけているのが特徴です。
eCurtain(イーカーテン):静音性が自慢
こちらも日本のLinkJapan社の販売するeCurtainになります。
このタイプは前のものと違って、巻き取りモータータイプになっています。
専用のカーテンレールの端に、バトンサイズのモーターを取り付けて、このモーターが直接カーテンランナーを操作することで、カーテンを開け閉めすることが可能です。カーテンレールの内部のベルトを操作しているので、通常の電動式カーテンに近い動作音になっており、静音性が優れています。
またロボットタイプでは通常両開きの場合は、本体を2つ購入する必要があるのですが、eCurtainでは単体で両開き/片開き対応しています。
Olide スマート電動カーテンレール
次は中国のOlide Automatic Door社の販売するOlide スマート電動カーテンレールになります。
中国出身の会社ではあるものの、アメリカでは電動ドアなどをベースとして様々なオフィス向けの電動器具を販売している比較的にしっかりとした会社です。
このカーテンは巻き取りモータータイプのカーテンになります。
また取り付け方法に関しては、基本的には壁や天井に穴を開けて取り付けるような感じになっていますが、賃貸の方であっても既存カーテンレールのネジ穴などをうまく活用すれば、取り付けられる場合もあるようです。
こちらも窓1つに対して、ロボットタイプのように2つ購入する必要はなく、Olideであれば窓1つに1つ設置すれば良い形になっています。
もちろんアレクサやGoogleホームなどのスマートスピーカーからも操作可能です。
IKEA スマートブラインド
北欧家具のIKEAが販売するスマートブラインドです。
ロールカーテンタイプとブラインド、それと遮光タイプと3つの選択肢があります。いずれも、モーターは上部のブラインドモーターの内部に内蔵されているので、見た目はとてもスマートです。
TREDANSEN トレダンセン | PRAKTLYSING プラクトリースィング | FYRTUR フィルトゥール | |
---|---|---|---|
製品イメージ | |||
タイプ | ブラインドカーテン | ブラインドカーテン | ロールカーテン |
素材 | 遮光率99.99%以上 | 遮光率99.80%未満 | |
サイズ | 60~140x195cm |
別途特別な金具を取り付けることで、賃貸の既存カーテンレールにも取り付けることができます。
また本製品は単体でもリモコンで操作することが可能ですが、IKEAのスマートホームシリーズと連携することが可能なので、IKEAのハブゲートウェイを別途購入すれば、アプリやスマートスピーカーからの操作も可能になっています。
値段はサイズによって違いますが、横幅60cm〜140cmのラインナップになっています。
- 140×195 cm
- 120×195 cm
- 100×195 cm
- 80×195 cm
- 60×195 cm
スマートカーテン比較表
今回紹介したスマートカーテンを昨日別に比較してみます。
スマートカーテンのデメリット
購入前に気になるポイントを確認しておこう!
動作音が結構うるさい
特にロボットタイプのスマートカーテンは、動作するポイントがロボット部分だけになるので、動作音が結構気になります。
人によってはカーテンが開いて太陽の光で起きるよりも先に動作音で目が覚めたなんていう人も。
mornin’ Plusの動作音
SwitchBotカーテンの動作音
eCurtainの動作音
TREDANSENの動作音
両開きタイプのカーテンは本体2つ購入する必要がある
ロボットタイプのスマートカーテンの場合、ロボット自体が直接カーテンを開閉させるので、両開きタイプの窓の場合は、本体を2つ付けないと両方開くことができません。
片開きであれば1つでもいいですが、通常の日本の窓の場合は、両開きが多いですね。
本体価格も1つ1万円弱と考えると、窓1つにつき2万弱の費用がかかることになります。
個人的なオススメはSwitchBot(スイッチボット)
我が家の場合、以前はNature Remoをフル稼働させていたのですが、その後SwitchBot(スイッチボット)に変更しているので、シリーズデバイスと強力に連携してくれるSwitchBotがオススメですね。
スイッチボットは、対応しているカーテンレールのタイプも多いので、家中のスマートカーテンを操作するアプリをまとめるにも便利です。
SwitchBotカーテン自体は実際使用したレビュー記事を以下に書いていますので、是非ご覧ください。
SwichBotアプリでは、今ではテレビ、リモコン、空気清浄機、扇風機、加湿器と多くの家電をコントロールできるようになっているので、これにさらにカーテンが追加されると思うと、とても便利になってくると思っています。
さらにSwitchBotカーテンの良いところは、ソーラーパネルのオプションが便利なことです。
元々充電式になっているのですが、上の記事でも書いている通り、カーテンレールに取り付けた状態では少し充電がしづらいです。ソーラーパネルを付けておけば、日光が当たる場所という制約はあるものの、後は勝手に充電してくれるので、とても便利ですね。
さらにSwitchBotであれば、ブラインドタイプのスマートカーテンにも対応することができるので1つのアプリで、全ての窓のカーテンを操作できるというのも嬉しいポイントになります。
あとがき
今回はスマートカーテンについて書いてみました。
やはり気になるのは、動作音と値段ですが、毎朝の目覚めを太陽の光に変えられるというのは魅力的です。また電動式カーテンというと高級住宅の設備にもありそうですが、そんな高級感溢れるスマートカーテンが2万円程度で手に入れられると思えば、安いのかもしれませんね。
是非皆さんもお試しください!
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