自分もスマートスピーカーで家電を操作してみたい!
そう思ってとりあえずGoogle homeやAmazon Alexaを買ってみた人もいるでんじゃないでしょうか。とりあえず買ってみたものの、もう自宅で使わなくなって箱にしまっていたり、埃をかぶったまましまっている人もいるんじゃないでしょうか?
スマートホーム家電を買う際に一体どれから買うべきなのか悩んでしまう人もいると思います。どのIoT家電を最初に買うべきかは、正直どんなスマートホーム作りをしたいかにも依りますが、この記事ではスマートホームで一体何ができるか、そしてどれから手をつければ良いのかなどを目的別/難易度別に説明していきたいと思います。
スマートホームとは何か?
先ずはスマートホームというものがなんなのかというところから説明していきますね。
スマートホームとはIoT家電(センサーや、無線操作ができるデバイスなど)をネットワークにつなぐことで、ネットワーク内の家電情報(温度湿度などのセンサー)を管理したり、家電を操作したりすることで快適な暮らしを表すことが多いです。
また広義の意味では、太陽光などの再生エネルギー及び家庭内の電気情報など一元管理するなどしてエネルギーの効率化・省エネ・創エネを活用したZEH(ゼロエネルギーハウス)などを指すこともあります。
スマートホームと聞くと真っ先に思いつくのがおそらくGoogle HomeやAmazon Echo /Alexa, Apple Homepodなどのスマートスピーカーになると思いますが、これらは正確に言えば単なるスピーカー&マイクであって、ユーザーからの入力を「音声」という形で受け入れているだけで、スマートホームの本質となるのは、情報を取得するセンサーや、照明などのIoT家電と呼ばれうものが所謂スマートホームデバイスと称されるものになっていきます。
スマートホーム導入に向け、何をしてみたいかを考える
先ずは自宅で何をしてみたいか考えてみましょう。スマートホームと一言で言っても、何をしたいかによって、導入する家電が変わってきます。例えば照明を操作したいのであればPhilips Hueブリッジであったり、TVを操作したいのであればNature Remo、室内の温湿度を確認したいのであればEve Roomであるように導入する家電が沢山必要になっていきます。
勿論片っ端から揃えて行けば済む話かもしれませんが、なかなかそうも行きませんよね。先ずは自宅で何をしたいかの優先度を自分でつけながら、スマートホーム導入計画を検討してみましょう。
目的別のスマートホーム家電
ここからは目的別にスマートホーム家電を紹介していきます。
リモコンをまとめたい
自宅の中に今どれくらいのリモコンがありますか?テレビのリモコン、エアコンのリモコン、もしくは空気清浄機/加湿器のリモコンなど、たくさんのリモコンで自宅が溢れかえっていませんか?
ごちゃごちゃしてリモコン立てを家に置いておくのも嫌な人もいたり、子供やペットの事情でリモコンをテーブルの上に置いておきたくない人もいるかもしれません。
そんな時はスマートホームを導入することで、自宅の赤外線リモコンを全てIoTリモコンに纏めることができます。スマホ内の専用アプリで自宅にある赤外線対応している家電を操作することが出来るので、IoT家電のものでなくても、簡単に家電をIoT化出来るのが嬉しいポイントですね。
スマートIoTリモコン
自動で快適な空間作りたい
ここではIoT家電を利用した自動化の例について説明していきます。家電の自動化はホームオートメーション(Home Automation)とも呼ばれますが、導入する家電によって実行できる自動化が変わっていきます。
ロケーションで検知する
外出/帰宅することをIoTホームハブが検知して、自宅にある照明やそのほかのIoT家電を自動的に電源をOFF/ONにするようなことが可能になります。
また通常IoT家電は連携の仕方によって単体で外出先から操作できるモデルとできないモデルが存在します。通常Googleと連携するものであれば単体で外出先からの操作が可能になりますが、それ以外の例えばApple製品であるとIoTホームハブがあることによって、外出先からIoT家電を操作することも可能になります。
IoTホームハブ
スマートLED電球
スマートプラグ(加湿器の電源を操作する)
モーションセンサーで動作する
モーションセンサーで人を出入りを検知して、IoT照明の電源をONにするケース。このケースではトイレの照明や、廊下の照明など、人が通る時にだけ電源をONにし、数分後に自動的に電源をOFFにするなどの自動化も可能です。
もしくは室内の湿度の低下を検知して、自動的に加湿器の電源をONし、湿度が十分な値になれば、電源をOFFにする自動化など正に自宅内のIoT家電をセンサーにより自動化するようなことが可能になります。
モーションセンサー
スケジュールで動作する
時刻やスケジュールを設定して、決まったタイミングでIoT家電の電源をON/OFFにする自動化。例えば、毎朝自動的にIoT照明をつけたり、カーテンを開けたりなどすることもIoT家電であれば可能です。
スケジュールで動作させることで、次の項目とも被りますがセキュリティ対策として在宅偽装という動作をIoT家電をさせることも可能です。連休中に自宅を長期不在にする場合にも、日常のように夜になれば電気をつけ、寝る時間に電源をOFFにするというように、あたかも在宅しているように見せかけることで空き巣などにターゲットにさせることを避けることができますね。
スマートカーテン
防犯対策として使いたい
セキュリティの対策としてIoT家電を導入することも、スマートホームであれば可能になってきます。通常鍵の交換が必要な自動ロック機構なども、後付けのIoTロックであれば、そういった工事も不要で取り付けることが可能になります。
またアプリを使って、開閉記録を見ることができたり、更にはゲストキー機能を使って両親などの一時来訪者向けにワンタイムキー(鍵)を渡すことができたり、民泊向けの施設に宿泊者向けの鍵として利用することも可能です。
また屋内/屋外カメラを設置して、モーションセンサーなどと連携することで人の侵入を検知して録画したり、その映像をアプリでリアルタイムに監視することなども可能になります。
スマートロック
スマートカメラ
難易度別のスマートホーム家電
ここまでいくつかのスマートホーム家電を紹介していきましたが、どうでしょうか?なんだか面白そうだけど、簡単にできるのか不安という方もいると思います。正直なところ現状のスマートホームはいくつか難易度があると思っています。
IoT家電をポンと一つ置くだけで動作するようなものから、プログラミングツールを使って、自分の家にカスタマイズしていくようなところまで出来ることは様々あります。
ここでは、スマートホームの難易度別にIoT家電を紹介していきたいと思います。
スマートホーム初心者(1つのIoT家電導入)
先ずはスマートホーム導入が初めてという方には、一つのIoT家電で動作が完了するものが望ましいと思います。またせっかくスマート家電を使うのであれば、やはり自分が使いたいものを先に導入した方がいいと思いますが、その中でも当サイトでオススメするのは、やはりスマートLEDですね。照明を自動で電源ON/OFFさせることもでき、かつスケジュールとの連携を考えるとやはり一番スマートIoT家電らしい一台とも言えます。
またスマートスピーカーとの連携というのも製品が対応しているものであれば、簡単に連携させることも可能です。パッケージに単にスマートスピーカーに対応とだけ書いてある場合には、Google/Alexa/Siriのいずれかにしか対応していないケースが多いので、購入にしっかり確認しておくことをオススメします。
→Google Home および Google Home Mini: クイックスタート ガイド(公式)
出来ること
- 専用アプリでIoT家電が操作出来る
- 専用アプリでスケジュールで動作させる
- Google/Alexa/Siri対応のものであれば、スマートスピーカーで操作することも可能
出来ないこと
- 異なるIoT家電同士の連携
スマートホーム中級者(同シリーズのIoT家電導入)+ IFTTT
1つ以上のIoT家電の導入が済んできて、そろそろスマートホームを追加導入していきたいと思ってくる頃じゃないでしょうか?
ここでおススメのIoT家電としては、同シリーズもので揃えていくことです。スマートホームメーカーでは、複数のIoT家電を揃えているところもあり、その場合操作するアプリも同じものである場合が多いです。
スマートホーム家電を増やしていくときに悩みになってくるのが、IoT家電ごとに操作するアプリが増えてくるというところです。テレビを操作するアプリ、照明を操作するアプリ、空気質を確認するアプリなど沢山のアプリが必要になるのは正直面倒ですよね。
同シリーズでIoT家電を揃えることで同じアプリで複数のIoT家電を操作することができ、またシリーズ内にセンサーなどがある場合には、センサーと連携させて照明やスマートプラグを動作させることができるようになりますね。
出来ること
- 専用アプリで同シリーズのIoT家電を操作できる
- 専用アプリで同シリーズのIoT家電同士を連携させることができる
- Apple homekitに対応のものであればホームアプリでIoT家電を連携操作することができる
出来ないこと
- シリーズ化されていないIoT家電同士は連携できない(専用アプリのみ)
また同シリーズでなくても、連携させることが出来ることを可能にするのがApple homekitのホームアプリ になります。詳しくはこの次のApple homekitシリーズのリンクをご覧ください。
また中級者になってくると家の中にIoT家電がどんどん増えていってくると思います。その際に注意したいのがWiFi接続上限やカバレッジになっていきます。何度やっても繋がらなくて、最終的にWiFiルーターが原因だったということも起きますので、IoT家電の数が増えてきたのあれば、一度WiFiルーターのスペックの見直ししておいた方が良いですね。
以下で主なIoT家電シリーズの製品をリストしておきます。
Philps Hueシリーズ
- Hue ブリッジ(IoTホームハブ)
- Hue カラーグラデーションバルブ(スマートLED)
- Hue ホワイトグラデーションバルブ(スマートLED)
- Hue モーションセンサー(スマートモーションセンサー&照度/温度センサー)
Elgato Eveシリーズ
- Eve Room(屋内スマート空気質センサー)
- Eve Weather(屋外スマート空気質センサー)
- Eve Motion(スマートモーションセンサー)
- Eve Energy(スマートプラグ)
IKEA Tradfriシリーズ
- Tradfri Gateway(IoTホームハブ)
- Tradfri ホワイトグラデーションLED電球(スマートLED)
- Tradfri 電球色LED電球(スマートLED)
- Tradfri ワイヤレスモーションセンサー(Tradfri専用モーションセンサー)
Netatmoシリーズ
- Netatmo Weather Station(屋内&屋外スマート空気質センサー)
- Neatmo Welcome(屋内スマートカメラ)
- Netatmo Presence(屋外スマートカメラ)
eRemoteシリーズ
- eRemote mini(スマートIoTリモコン)
- eSensor(eRemote専用スマートセンサー)
- eCamera(eRemote専用スマートカメラ)
- ePlug(スマートプラグ)
- eCurtain(スマートカーテン)
Apple homekitシリーズ
Appleホームアプリに対応する製品についてはこちらでまとめていますので、ご覧ください。
https://simple-was-best.com/iphone-apple-homekit/
スマートホーム上級者(プログラミングツールを用いたIoT家電)
スマートホーム上級者にもなってくると、ともかく全てのIoT家電をスマホで操作したくなってくると思います。また今までそれぞれの専用アプリで操作するのが億劫になってしまい、ともかく一つのアプリに纏めてそれぞれを連携させて使いたいと思っています。
Apple homekit対応しているIoT家電であれば、ある程度まとめることも出来るのですが、現状まだまだ対応していない家電もあり、かつApple経済圏に入らないメーカーはGoogleだけと連携したり、Amazon Alexaとだけ連携するなどなかなかユーザーにとって悩ましい現状です。
その場合に活躍してくれるのが、homebridgeというものを使ったプログラミングツールを使って連携方法です。
出来ること
- Appleホームアプリで複数のIoT家電を連携し、操作することが可能(多少のプログラミング知識が必要)
出来ないこと
- プラグインが公開されていないものに関しては簡単に連携できない(高度なプログラミング知識が必要)
homebridgeについては以下の記事でも紹介していますのでこちらをご覧ください。
スマートホームデバイス別のまとめ
ここでは、スマートホームをこれから始める人向けに、スマートデバイスごとのまとめ記事を紹介しています。
スマートリモコン
まずはスマートリモコンのまとめです。
赤外線操作という一見地味に見えるんですが、今でもテレビとエアコンに関してはバリバリの現役です。
スマートセンサー
次はセンサーのまとめですね。
センサーって地味に見えるんですが、ホームオートメーションを語る上で必須のデバイスです。
スマートプラグ
次はスマートプラグになります。
今では電源オンをプラグの抜き差しだけで実施するデバイスも少なくはなりましたが、加湿器などは依然として多いですね。
それ以外にも電気使用量も測るデバイスとしても有用です。
スマートカーテン
スマートカーテンは、本当にみんなに導入してほしいと思えるデバイスです。
太陽の光で目覚める朝、暗くなる前に勝手に閉まるカーテン。本当に心地よいです。
スマートライト
スマートライトに関しては、なんというか沼への入り口ですね。
1個変えると全部変えたくなるそんなデバイスです。家中を間接照明にしたくなるのもスマートライトがあるからですね。
スマートシーリングライト
スマートシーリングライトに関しては、ここ最近出てきたデバイスになりますが、日本の住宅においてはシーリングライトタイプのスマートライトの方が便利ですね。
スマートカメラ
スマートカメラは、子供やペットにいる家庭であれば必ず活躍してくれるデバイスです。
スマートロボット掃除機
ロボット掃除機は果たして、家電なのかスマートデバイスなのか意見が分かれるところですが、最近のロボット掃除機はアレクサ対応、Googleアシスタント対応が当たり前になっていますし、他の家電との連携もどんどん進んでいます。
特にロボット掃除機は時短家電としても優秀なデバイスですし、令和の「三種の神器」の1つと言われているようです。
スマートロック
個人的には、スマートホーム三種の神器の1つが、スマートロックだと思っています。
鍵を持ち歩かなくて良くなるというのは本当に実感としてめちゃくちゃ便利ですし、何よりもスマートホームらしい機能満載です。
使い方によっては、締め出されてしまうことも可能性としてはあり得るので使い方にだけ注意して、でも必ず導入をオススメするのがスマートロックになります。
個人的なおすすめはSwitchBot(スイッチボット)
ここまで読んできて、やっぱりスマートホームってなんだか難しそうって思った人もいるかと思います。
個人的には手っ取り早くスマートホームを使ってみたいという人はやはりできるだけ同じメーカーのもので、家中のデバイスを合わせてしまうということかと思います。
照明はこのアプリ、掃除機はこのアプリということではなく、1つのアプリで全ての操作やオートメーションを設定できるということの方がやはり便利ですよね。
そういう観点だと個人的にやはりおすすめなのは、SwitchBot(スイッチボット)なんじゃないかと思っています。
当初は指ロボットだけだったスマートホームデバイスメーカーでしたが、今では照明、カーテン、加湿器、さらにはロボット掃除機、玄関の鍵まで、本当に家中のありとあらゆるものをスマート化してくれているのが、SwitchBotの強みになります。
誰でも簡単にデバイスを追加していくだけで、簡単にスマートホームを始められるという意味においては、誰にでもお勧めできるのがこのシリーズですね。
まとめ
如何でしたでしょうか?スマートホームで何をしたいか具体的にイメージできてきたでしょうか?一言にスマートホームと言っても、自分が何をしたいかによって、実に様々なIoT家電があり、それらを連携させるというところがスマートホームの真骨頂になります。
闇雲にIoT家電を買い揃えて専用アプリだらけになってしまうと、結局はたくさんのリモコンであふれていた頃と何も変わりませんよね?
これから益々スマートホーム対応のIoT家電が増えてくることになります。是非この記事を参考にして、貴方専用のスマートホームを作ってみてください。
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