この記事では、SwitchBotが発売する屋外カメラに付属のソーラーパネルを取り付けた状態で、我が家でのベランダにて試してみました。
我が家の場合は、基本的にほぼ全ての部屋が何らかしらのスマートホームデバイスが設置されているのですが、唯一ベランダだけは死角だったんですよね。
というのもベランダというのは当たり前ですが、屋外ですし、防水対応はもちろん電源確保という意味でも色々なことをクリアしないといけないからですね。
特に賃貸マンションとなると気軽に壁に穴を開けるわけにもいきませんし、なかなか色々なハードルがありました。
今回SwitchBotの屋外カメラの特徴としては、なんといっても壁に傷を一切つけずに設置でき、尚且つ無電源供給で利用できるということです。
我が家のベランダは正直あまり日当たりが完璧というわけではないんですが、それでも運用に耐えられるぐらいの充電ができるのでしょうか?
それでは、早速レビューしていきたいと思います。
SwitchBotとは?
先ずはSwitchBotについておさらいしておきます。
SwitchBotは、今や世界の中でも最先端のテック企業が集まる中国深圳から始まったスマートホームデバイスメーカーで、当初は、指ボット製品から始まりましたが、今や照明、カーテン、リモコン、センサー、ロボット掃除機、さらには今回のセキュリティカメラまで、家中のありとあらゆるものをスマート化するトップ企業の1つとなりましたね。
当サイトでは、今までSwitchBotから販売された全商品を実際に試して、レビューしています。
SwitchBot 屋外カメラ & ソーラーパネルの外観|
それでは、早速外観から確認していきたいと思います。
今回レビューしていくのは、「屋外カメラとソーラーパネル」セットの製品になります。
屋外カメラのラインナップには、それぞれの単体販売もしくはソーラーパネルのセットがありますが、電源容量の違いなどもあるので、注意して下さい。
10,000mAh 屋外カメラ+ソーラーパネルセット |
5,200mAh 屋外カメラ+ソーラーパネルセット |
ソーラーパネル |
10,000mAh 屋外カメラ単体 |
因みに今回は「5,200mAh 屋外カメラ+ソーラーパネルセット」のものになります。
バッテリー容量に関しては、もちろん10,000mAhの方が良いとは思いますが、バッテリー保ちぐあいは、どの程度頻繁に動体検知するか、ソーラーパネルでどれぐらいの日当たりが確保できるかに依存するので、正直何とも言えません。
不安な方は10,000mAhを選んでおいても良いと思います。
以下が同封物になります。
屋外カメラ本体、ソーラーパネル、それとソーラーパネル用の台座、それぞれの取付器具といった感じです。
本体の見た目は、完全にガンダムに出てきたハロ(HARO)ですね。
これをいうと年齢がバレそうですが、どうみてもそれにしか見えません。
そう思うとなんだか、愛らしく感じてしまいますね笑
カメラは、キャッチャーのような台座に嵌めて使うようになっています。
この羽目心地が何とも言えずに良くて、スルッとピタッと入っていく感じがいいですね。
カメラについて確認していきます。
正面にはレンズ、マイク、赤外線ライトに、光センサーと赤外線センサーです。
背面には電源周りのポートが封入しています。
防水仕様になっているので、シリコン製の蓋がかっちりハマっています。
右上の小窓のようなところを開けると、ここからUSB-Cケーブルを差し込んで充電できるようになっています。
中を完全に開くと、各種ボタン(電源ボタン、リセットボタン)とSDカード(256GBまで)を差し込める挿入口があります。
ソーラーパネルには、USB-Cがそのまま接続できるようになっており、さらにケーブル自体3メートルもあるので、かなり自由度高く設置できそうです。
因みに5V, 600mAhということなので、3Wの給電能力と言えそうです。
正直ソーラーパネル単体で見ると、こんなものかという感じですが、屋外にも置けるということを考えれば面白いデバイスだと思います。
実際自宅などで取り付ける場合には、おそらく台座に取り付けてこんな感じになるかと思います。
ケーブルも3メートルと十分長く、角度も自由に変えられるので、カメラは軒下に置いて、ソーラーパネルは屋根の上に置くなんてこともできそうです。
本体寸法 | 86×86×83mm |
材料 | 耐UV性ABS |
色 | ホワイト |
本体重量 | 320g |
電池容量 | 5200mAh |
動作温度 | -20~50℃ |
解像度 | HD1080P |
ローカルストレージ | microSDカード(別売)、最大容量256GBまで、FAT32 |
ナイトビジョン | 最大検出距離約7.5m |
電源 | 5V⎓2A |
SwitchBot 屋外カメラ & ソーラーパネルのポイント
ここからは本製品のポイントをいくつかピックアップして、紹介していきたいと思います。
配線工事不要で誰でも簡単に屋外カメラを設置できる
本製品の一番のポイントは何よりも「後付けで設置できる高機能な屋外カメラ」といった感じでしょうか?
通常屋外カメラを取り付けようと思うと、ハードルになるのが主に3つです。
- 設置方法
- 電源の供給方法
- 映像の保存方法
まず1つ目に関しては、SwitchBotの屋外カメラの設置のしやすさというのは、他のメーカーと比べても群を抜いて、簡単です。
「両面テープで貼り付ける」
それだけなんですから。
これが実現できるのも、限界まで軽量化された筐体と、製品形状のアイディアでしょうね。
設置の仕方は、壁に貼るだけなので、どんな家でも、賃貸でも、壁でもどこにでも設置が可能です。
ソーラーパネルを取り付ければ、365日無給電稼働が可能
また2つのポイントは、電源の供給方法です。
通常屋外カメラを設置する場合には、持ち家であれば壁面に予め準備しておいた屋外用のコンセントの近くに設置することになります。ただこれに関しても、予め屋外カメラの設置を計画していない限りは、つけやすいところにあるとは限りません。
さらに賃貸の場合には、壁面のコンセントなんてあるわけないので、基本的には室内から電源ケーブルを取り回して、屋外まで引っ張っていく必要があります。
因みに通称「隙間ケーブル」「フラット電源線」のようなものもあるにはあるので、こういうものを使って屋外の防犯カメラまで電源を這わせることも可能です。
ただいずれにしても、色々な手間がかかるのは事実です。
そんな時にソーラーパネルさえあれば、コンセントの位置、電源ケーブルの取り回しなんて一切気にする必要もなく、どんなところにでも屋外カメラを設置可能です。
因みに、ソーラーパネルの充電パワーですが、この製品の出力は3Wです。正直そこまで多いわけではないので、設置する場合には必ず日当たりが良い場所で使うようにしましょう。
10,000mAhならさらに電池長持ち
また一般的なスマートデバイスに搭載されるバッテリーはどんなに大きくても5,000mAhであることが多いそうです。
SwitchBot屋外カメラに関しては、10,000mAhのオプションもあるので、もしソーラーパネルがついていなかったとしても、バッテリー単体駆動だけにしたとしても、充電間隔を長く取ることが可能です。
もちろんソーラーパネルさえついていれば、日中に充電をすることになるので、充電間隔をさらに伸ばして、無電源運用もできるかと思います。
因みに無電源運用できるかどうに関しては、設置場所でどの程度動体検知が行われるかや、ソーラーパネルの日当たりにもよるので、一概に完全無充電でできるかどうかはわかりませんので、ご注意ください。
玄関に取り付ければドアモニターにも
また設置場所にこれだけ自由度が高いので、理論的には壁のどこにでも取り付けることができます。
駐車場に設置して、防犯対策としても良いですし、我が家のようにベランダに置いて、万が一の子供の見守り用に使ってもいいわけです。
また玄関に取り付ければ、動体検知とインターホンをトリガーとして、この屋外カメラ1台だけで、配送/来客の対応もすることもできますね。
取り付け|ソーラーパネルで本当に365日運用できるのか
それでは、早速我が家のベランダに取り付けていきたいと思います。
設置場所の推奨は床面から2.5m以上ということになっていますが、今回はベランダのガラス面に貼る関係で、少し低めです。
とはいえ、今回は防犯用途ではなく、見守り用途で使うので盗難などは気にしなくて良いので、これで良しとしています。
屋外カメラを嵌めてみました。
見守り用途とはいえ、外から見て明らかにカメラがあるだけでも防犯効果はありそうです。
ソーラーパネルは、基本的に台座をつけて外に出して使うことが推奨されていますが、残念ながら台座に関しては、両面テープがありません。
我が家は賃貸なので、壁に穴を開けるなんてもちろん不可能なので、今回は日当たりの良い場所だったということもあり、そのまま3Mの両面テープでガラス面に貼りました。
取り付けたイメージはこんな感じになります。
なかなか悪くない取り付けなんじゃないかな
実際にカメラで撮った映像はこんな感じです。
因みに設置場所に関しては、結構注意が必要です。
というのも、カメラを設置しているのは自分の居住部にはなりますが、カメラに写っている部分に、マンション共用部もしくは隣の部屋、建物などが映り込んでしまう場合にはプライバシーの問題ということも考える必要があります。
屋外かつ敷地外が映り込むような防犯カメラの設置に関しては、基本的に個人情報保護法や各市町村の条例に抵触する可能性があります。(事件が起きた時に警察に防犯カメラの映像を提供するなどの義務が発生するため)
因みにマンションのドアモニターであってもきちんと調べようとすると、結構グレーな領域があったりするそうなので、屋外カメラを設置する場合には出来るだけ、自宅の敷地内だけが映るように設置場所/カメラ角度を調整するようにしましょう。
では実際に、充電の方はどうでしょうか?
記事を書いている現在は生憎、梅雨空続きであまり充電日和という感じではなかったです。
とは言え、この記事を書いている現在でもソーラーパネル自身は充電ステータスにはなっています。
かつ、電源の減り方も今朝時点で86%だったのがほとんど曇りがちだったのにも掛からず、ほとんど減っていません。
おそらくこの設置場所であれば、少なくとも夏に関してはほぼ問題なく、電源100%運用は可能かと思います。
ただ今後冬などの日照時間が短くなってきた際には、もしかすると1〜2ヶ月に1回程度は充電しなきゃいけなくなるかもしれませんね。
SwitchBot 屋外カメラ & ソーラーパネルの気になるところ
今回初めて屋外カメラを使ってみましたが、使っている中で少し気になる(未知数な)部分もありましたので、そこを紹介していきます。
本体の盗難対策については謎
本製品は、配線不要でどこにでも簡単に設置できることから、賃貸でも持ち家でも後付けで設置できるのが利点ですが、逆に言えば誰でも簡単に取り外しができます。
わかる人が見れば、ポンと取って、裏蓋を開けて、リセットボタンを押せば一瞬です。
もちろんそれを防ぐために、動体検出して録画されていたり、持ち主に通知がいったり、取り外された時にアラームが鳴るなんてことはあるのですが、とはいえ盗難が全く起きないかというと未知数かなというところがあります。
クラウドで録画されているかも?というのが盗難対策になっているのかもしれません
他社の屋外スマートカメラ(ネットワークカメラ)との比較表
ここからは、他社で販売されているスマートカメラ(ネットワークカメラ)とSwitchBot屋外カメラとの比較表を作成してみました。
比較した感じでは、どれも一長一短という感じですが、もう一つ付け加えるのであれば、対応するエコシステムの部分ですね。
SwitchBotであれば、家中の家電をスマホで操作できるようなエコシステムと、屋外カメラを連携させることができます。
TP-LinkはTapoシリーズ、Atomの場合は単体でのシリーズはないのでAlexa対応デバイスとの連携ということになっていきます。
SwitchBot 屋外カメラ & ソーラーパネルのみんなの口コミと評判
まとめ
今回は、SwitchBot屋外カメラ+ソーラーパネルを実際に使ってみてレビューしてみました。
- 配線工事不要でどこにでも設置可能
- ソーラーパネルで無電源運用
- 10,000mAhバッテリー
- SwitchBotエコシステムとの連携
- 盗難防止/イタズラ防止対策には未知数
全体的には、とてもよくできた製品かと思いました。
確かにバッテリーの持ち具合や、設置の簡単さが故の不安要素はあるにはありますが、今まで敷居の高く見えていた屋外用途のスマートカメラをこんなにも簡単に設置できるようになったのは感動ものです。
特に家の庭が広い方、近所で空き巣被害などが頻発しているような家庭の場合には、このデバイスを取り付けるだけでも確実に防犯対策にはなると思います。
また防犯対策だけでなく、庭やベランダ遊ぶ子供達への見守り用途にも使え、SwitchBotらしい誰でも手軽にスマートホームを体現するようなデバイスになっていると感じました。
それではみなさんぜひ参考にしてみてください。
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