電力自由化になってから、電気料金をどこかにまとめたいなと常々思っていたのですが、検討が遅れに遅れ、とりあえずでまとめた東京ガスのままになっていました。
ガスと電気のセット割引もついていて、これでも比較的安いのでは?と思っていましたが、今回本腰入れて調べてみた結果、シンエナジーの電気が一番良いのではないかと思っています。
今回はそんなシンエナジーの電気プランについて、ガッツリ解説していきたいと思います。
シン・エナジーってどんな会社?
シン・エナジーの企業概要は以下の通りになっています。
商号 | シン・エナジー株式会社(旧:洸陽電機(株)) |
代表者 | 乾 正博 |
従業員数 | 149人(2021年5月現在) |
本社 | 兵庫県神戸市 |
創業は1993年となっており、比較的に歴史のある会社なのかと思ったのですが、会社の規模としては比較的に小さく、企業の大きさの分類で言えば、ベンチャーに近いのかもしれません。(ウェブサイトでも自社のことをエネルギーベンチャーと称していますしね。)
ただベンチャーといえども、全国に営業所・支店を展開しており、全国どこでもシンエナジーを契約することが可能です。
また会社として再エネルギーに力を入れており、自社で小水力発電所や地熱発電所を持っている様ですが、どの程度これらが使われているかはよくわかりませんでした。
シン・エナジーの電気プランとは?
では、早速プランについてみてみましょう。
大手電力会社からの割引率は最安値クラス
シンエナジーの電気プランの1番のメリットは、その値段の安さかと思います。
大手電力会社(東京電力など)と比べて、基本料金だけみても、約10%近くお得になっており、この割引率は他社と比べても最安値クラスです。
生活スタイル合わせた3プラン
シンエナジーで契約できるのは3プランあります。
- 【昼】生活フィットプラン
- 【夜】生活フィットプラン
- きほんプラン
在宅勤務が多い世帯には【昼】生活フィットプラン
シンエナジーの電気料金プランで1番のメリットがあるのは、このプランじゃないかと思っています。
在宅勤務で昼間の電気使用量が増えた世帯が一番お得になるかと思います。実際どの程度安くなるかとこんな感じです。
プラン名 | 電気料金 |
---|---|
昼生活フィット:デイタイム | 21.05円/kWh |
シンエナジーきほんプラン (120kWh~300kWh) | 24.78円/kWh |
東京電力 従量電灯B (120kWh~300kWh) | 26.48円/kWh |
- 在宅勤務で自宅で昼間に電気をよく使う
- 赤ちゃんやペットのために日中エアコンをつけっぱなしにしていることが多い
- 外出は少なく自宅にいることの方が多い
外出が多い世帯には【夜】生活フィットプラン
次は、外出が多い世帯むけのプランになります。
このプランの場合は、早朝と深夜帯の電気代が極端に他のプランよりも安くなっています。しかし気をつけたいのは、夜以外の電気代は結構高めです。
プラン名 | 電気料金 |
---|---|
夜生活フィット:ナイトタイム | 17.98円/kWh |
シンエナジーきほんプラン (120kWh~300kWh) | 24.78円/kWh |
東京電力 従量電灯B (120kWh~300kWh) | 26.48円/kWh |
家は寝るだけの場所と割り切っている人であれば、このプランはオススメかもしれません。
- 外出が多く、日中は不在にしていることが多い
- 早朝や深夜に電気を使うことが多い
- 休日も外出が多い
一人暮らしの世帯にはきほんプラン
それ以外にもきほんプランという、ともかく満遍なく安くするというプランもあります。
自分にとって昼生活フィットがいいのか、きほんプランがいいのかは、実際に使ってみて途中で切り替えるような使い方もいいのではないかと思います。
また月々の電気代がそもそもあまり高くないという人の場合は、きほんプランが最安値になるかもしれません。
市場連動方式ではないので安心の電気代
新電力と聞くと、少し不安になるのが、市場電動型の電気ではないでしょうか?
市場連動型というは、電力の需要に応じて、卸売価格が変動していくもののことを言うのですが、2021年1月には、この電気卸価格が一気に高騰し、なんと200円/kWhにまでなってしまったケースがありました。
シンエナジーで供給している電気は全て市場連動型ではありません。
そのためこういった電気代の急激な高騰などは発生しないので、安心して利用することができますね。
JALのマイルが貯まる
そして陸マイラーにとって嬉しいのが、シンエナジーの利用で、200円ごとにJALのマイルがたまります。
電気代は生活している限り、常に発生していくものなので、普通に生活しているだけで自動的にマイルが溜まっていくのは嬉しいポイントですね。
シン・エナジーの料金シミュレーション
では実際どの程度安くなるのか料金シミュレーション をかけてみます。
我が家の場合は、家族で暮らしており、完全なテレワークの状態になっています。
その状態で、年間の電気使用量が約5300kWh程度ということがわかりましたので、これをシミュレーションに入れてみると、なんと年間15,000円程度今よりも安くなるそうです。
月額にすると、約1,000円弱といったところですが、競合と比べてポイントで安くなるというよりも実際に現金で安くなってくれるのはとても良いポイントですね。
電力自由化で気を付けるポイント
ここでは少し電力自由化となった現在、電気会社を選ぶ際の注意点を整理しておきます。
市場連動型でない、もしくは上限価格があること
2021年1月に起きた市場連動型の急激な高騰は、基本的には複数の要因がたまたま重なっただけとも言えるかもしれませんが、それでも電気代が高騰してしまったら、せっかくの節約が意味なくなってしまいますよね。
そう考えるとやはり市場連動型の料金プランというのは、そうでないものと比べてリスクが大きいプランであると言えます。
もしどうしても市場連動型を試してみたいということであれば、購入価格の上限が設定されている料金プランを選びましょう。
トータルサービスのお得度で比較すること
電力自由化で色々な料金プランが各社から発表されていますが、なかなか理解しづらくなってしまっているというのが現状です。
ポイント還元だったり、付帯サービスであったり、キャッシュバック方式だったりと、なかなかどれが一番良いのか悩ましくもあります。
こう言った複数のサービスを比較する場合には単純に電気代の比較ではなく、トータルでみたときのお得度で判断することが必要です。
いづれにしても電気プランはスマホと違って、電話番号もなく、違約金もかからないのがほとんどなので、いくつか試してみて一番良さそうなものを探してみるというのも良いかもしれません。
シンエナジーの口コミと評判
SNSで見かけたシンエナジーの口コミと評判を集めてみました。
家計簿アプリのマネーフォワードプレミアムでさらにお得に
また自動家計簿アプリとして有名なマネーフォワードが提供しているマネーフォワードでんきというサービスは、実はシン・エナジーが提供している電気サービスなんです。
そのためシン・エナジーの電気料金プランが気になっている人は、マネーフォワードでんきから申し込んでみるのも良いかと思います。
因みにシン・エナジーの基本プランとマネーフォワードでんきの基本プランの料金を比較すると以下のような感じです。
シン・エナジー 基本プラン | マネーフォワード でんき | 東京電力 従量電灯B | |
---|---|---|---|
基本料金(30A) | 738.34円 (▲10.4%) | 832.26円 (▲3%) | 858.00円 |
基本料金(40A) | 1,024.45円 (▲10.5%) | 1,109.68円 (▲3%) | 1,144.00円 |
基本料金(50A) | 1,280.56円 (▲10.5%) | 1,387.10円 (▲3%) | 1,430.00円 |
電力量料金 (120kWhまで) | 19.67円 (▲1.1%) | 19.28円 (▲3%) | 19.88円 |
電力量料金 (120kWh超過300kWhまで) | 24.78円 (▲6.4%) | 25.69円 (▲3%) | 26.48円 |
電力量料金 (300kWh超過) | 27.71円 (▲9.4%) | 29.65円 (▲3%) | 30.57円 |
特典 | JALマイル 200円=1マイル | マネーフォワードプレミアム 年額5,300円相当OFF | ー |
割引率で確認すると、一見するとシンエナジーの方が安いように見えるんですが、電気料金の方の数%は実質的にはあまり大きな差はなく、マネーフォワードプレミアム特典まで含めて計算すると、マネーフォワードでんきの方が結果的に安くなります。
一方で、シンエナジーもJALマイルを含めるとお得感が出るので、以下のような整理になるんじゃないかと思います。
JALマイラーなら、シンエナジーの基本プラン
マネーフォワードプレミアムユーザーなら、マネーフォワード でんき
まとめ
今回は電気代が安いことで有名なシンエナジーについて解説していきました。
個人的には昼生活フィットプランが一番お得感が強いかと思っています。ほぼ在宅勤務なので、家にずっといますし、電気代もそちらの方が結果的に安くなるのではと期待しています。
そもそも解約金もかかりませんし、ダメだったら他に変えればいいだけですしね。
では、皆さんも是非ご参考あれ。
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