最近はほとんどの最新ノートパソコンが相次いでUSB-Cポート搭載になり、画面出力も電源も全て1本でできるようになったので、本当に便利になりましたよね。
それに伴い、いわゆるパソコン付属のあのやたらとデカい充電器を使わずに、コンパクトなUSB-C充電器を持ち歩く人が増えてきましたね。
とはいえ、特にハイスペックなパソコンを使おうとしたり、急速充電に対応させたいと思う場合には、やはりある程度高出力な充電器が必要になってきます。
因みにiPhoneの急速充電に必要なW数は20Wになっているので、iPhoneだけの充電器で良いなら20W~30WであればOKなんですが、MacBookProなどのノートパソコンを急速充電させようとすると、機種にもよりますが、65W~96W近く必要になっていきます。
また外出先での充電ということを考えると、パソコン、スマホ、スマートウォッチが出てくることを考えると、少なとも2ポート以上、3ポートあれば泊まりにも使いやすいという感じですね。
今回紹介する「UGREEN Nexode X」は、まさに100W・3ポート対応した充電器になっており、外出時や旅行時の充電器としてぴったりなスペックになっています。
実は今までは、Ankerの120W充電器 737を使っていたのですが、正直この充電器ちょっとデカすぎる(形状が細長すぎ)というデメリットもあったので、そんな中このUGREENの充電器のコンパクトさに感動して、今はこの充電器は僕の1軍になっています。
それでは、前置きが長くなりましたが、早速中身をレビューしていきたいと思います。
UGREEN Nexode Xの外観
いつもの通り、開封の儀から始めていきたいと思います。
そもそもUGREENってどこの会社なのかなと思ったのですが、どうやら中国深圳の会社のようですね。
最近の高出力な充電器は、GaN(窒素ガリウム)という素材を使われていますね。
UGREENは、GaNInfinityと呼ばれる技術で、高出力&コンパクト性能を実現しているようです。因みに、GaNを使用した充電器は小型・軽量・高速充電・省エネと言うことなしの素材になっているのですが、まだまだ素材としては新しく、また高価格になっているため、純正の電源アダプタではあまり使われずに、こういった充電器専用メーカーが自社開発の上で販売されているようですね。
本体としては、少し丸みの帯びたようなデザインになっています。
入力ポートは、USB-Cが2ポートに、USB-Aポートが1つです。USB-A内部の端子は紫ですね。
この色は各メーカー特色が出る部分でして、Ankerは青、CIOは黒、VOLTMEはオレンジになっているって知っていましたか?
サイズ感ですが、実測で43 mm x 71mm x 34mm と言う感じですね。
重さは、194.8 gと公式情報の200gよりも5gほど軽いですね。
UGREEN Nexode Xの特徴
それではここからは、Nexode Xの特徴をピックアップしていきます。
100Wクラスの中では圧倒的コンパクト
先ずはこのコンパクトさになります。
65W/2ポートクラスの充電器の場合は比較的に小型なものが多いのですが、100Wを超えてくると少々全体的にサイズアップしてくるような印象です。
今まで使っていたのはAnkerの120W 737 Chargerなのですが、これは結構大きくて、もちろんスリムではあるものの少し細長過ぎるのが玉に瑕でした。
以下は、Anker 737 Chargerと並べておいた写真になります。
厚みはNexode Xの方が若干1mmほぼ厚いのですが、長さが9mmほぼ短いです。
これだけかと思うかもしれませんが、実際毎日会社や外出時に持って行くとなると、ポケットやポーチのスペースを考えると1cm近く違うと結構感覚的に小ささを感じますね。
3ポートあるので、全てこれ1つで
またNexode X 100Wは、3ポート対応になっているので、パソコン、スマホ、ウェアラブルデバイスと、同時に3台充電できるのも便利なところです。
これもAnker 737と比較してみますが、Anker 737の場合は細長すぎるために、壁付で使用と自重で少し傾きます。
ここが1cm短くなるだけで、全体的なバランスが整ってくることがわかりますね。
100Wクラス充電器との比較
他の100W以上の出力をサポートしている充電器と今回のNexode X 100Wを比較してみます。
UGREEN Nexode X | UGREEN Nexode Pro | Anker 737 Charger | Anker Prime Wall Charger | VOLTME Revo | |
---|---|---|---|---|---|
イメージ | |||||
サイズ | 71mm x 43mm x 33mm | 71mm x 43mm x 33mm | 約 80 x 43 x 32 mm | 約 60 x 42 x 39 mm | 約61.5 x 64.5 x 33mm |
重さ | 200 g | 204 g | 200 g | 約 178 g | 約176g |
ポート数 | USB-Cポート×2 USB-Aポート×1 | USB-Cポート×2 USB-Aポート×1 | USB-Cポート×2 USB-Aポート×1 | USB-Cポート×2 USB-Aポート×1 | USB-Cポート×2 USB-Aポート×1 |
出力 | 100W | 100W | 120W | 100W | 100W |
評価 | |||||
総評 | 価格と機能とバランスが最も良し | Nexode Xと同機能なのに価格が高いので、基本はXでOK | パワーは最も強い。しかし大きさが難点。 | 大きさ、出力のバランスは最も良い。予算が許せばこちらもおすすめ。 | 価格的には最も手頃ではあるが、大きさが気になる。 |
価格 | 価格をチェック | 価格をチェック | 価格をチェック | 価格をチェック | 価格をチェック |
因みに、UGREENにはNexode Proというシリーズもあるのですが、こちらはちょっと私もあまり理解できてないです。
Pro仕様と書いてあるものの、機能的にはNexode Xシリーズとほぼというか、全く同じで、見た目もほぼ一緒です。
ちょうど先日台湾で行われたCOMPUTEXに行く機会があったので、UGREENのブースも見てきたのですが、こちらで展示されていたのは、Nexode Proの方でした。
おそらくですが、元々Proシリーズがあった上で、Xシリーズと言うように名称変更されたのかもしれませんね。
因みに日本でもProもXも同時販売されていますが、Xの方が少々安いので、基本はXシリーズで良いと思います。
ただProシリーズでしかないモデルもありそうで、例えばこの65Wの薄型充電器なんかは結構面白いなと感じたのですが、こちらはXにはないモデルになります。
壁に刺すようなスタイルの場合にはむしろこういうモデルの方が、使いやすいのかもしれませんね。
UGREEN Nexode Xの気になるところ
ここからはUGREEN Nexode X 100Wで少し気になったところを書いていきます。
100W充電ができるのは一番上のポートだけ
先ずは100W充電についてですが、こちらは少しややこしいのですが、3ポートの合計出力が100Wにはなっているものの、単ポートずつ使用する場合には出力がそれぞれ異なります。
以下に表にしてみました。
単ポート出力値 | 2ポート利用時 | 3ポート利用時 | |
---|---|---|---|
USB-C (上) | 100W | 65W | 65W |
USB-C (真ん中) | 30W | 30W (15W)* | 15W |
USB-A (下) | 22.5W | 22.5W (15W)* | 15W |
そのため、パソコンを充電するときには必ず一番上のUSB-Cを使用しないと65Wでないことになるので、そこだけが注意です。
真ん中のポートを使ってしまうと、30Wが上限になるので、ハイスペックPCの場合には充電すらできない可能性があります。(減らないけど、増えないなど)
100W充電できるのは100W PD対応ケーブルが必要
最後になりますが、100W充電もしくは65W充電を行うためにはUSB-Cケーブルも同様に100W PD充電に対応しておく必要があります。
USB-Cと一言で言っても実はこれは物理的な規格のことを指しているだけで内部の構造はUSB-Cの規格毎に異なります。
細かいことは端折りますが、15W/27W/45W/60W/100W対応とケーブルが分かれているので、もし100W充電をさせたいのであれば、100W対応充電ケーブルを選ぶ必要があります。
因みにですが、USB-Cで映像出力もさせたい場合には、PD対応だけでなく、映像出力もできるThunderboltケーブルを選ぶ必要があるので、注意しましょう。
USB-Cケーブルは内部規格がバラバラで結構ややこしい
まとめ
今回はUGREENのNexode X 100Wについてレビューしてきました。
- コンパクト100W充電器
- 3ポート充電対応
- 100W充電できるのは1つだけ
- USB-Cケーブルに注意
やはりこの充電器の売りはこのコンパクトさになりますね。
3ポートで100W充電できるものは、リモートワークが多い人には必携の充電器だと思いますが、コンパクトであればあるほど持ち歩きやすくなるので、ありがたいですよね。
私もこれからこのUGREEN Nexode X 100Wを1軍化して仕事にプライベートに使い倒そうと思っています!
それではみなさんぜひ参考にしてみてください。
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