誰しもが一度は経験すること、それがデータの消失です。
思わぬアクシデントや操作ミスで、大切な写真やメッセージが見当たらない、音楽や動画がなくなってしまった、そんな経験をしたことはありませんか?
そんなときこそ、頼りになるのがデータ復元ソフト。今回はその中でも注目の一つ、「FonePaw」のデータ復元ソフトを紹介していきます。
FonePaw 社の紹介
まず初めに、「FonePaw」社について簡単に紹介しましょう。
FonePawは中国香港に本社を置くソフトウェア企業です。中国香港において、FonePawは優れたデータ管理や復元ソフトを提供しており、その信頼性と高いパフォーマンスにより、国際的にも多くのユーザーから支持を受けています。
企業のミッションは、デジタルデータの保護と復元を通じて、ユーザーに安心と利便性を提供することです。
FonePaw データ復元の特徴
復元できるデータの種類が豊富
FonePawのデータ復元ソフトは、まず、復元できるデータの種類が非常に豊富です。
写真、動画、音楽、メッセージ、連絡先など1000以上のファイル形式のデータを復元することが可能です。これにより、多岐にわたるデータ損失の状況に対応
できます。
これにより、単にファイルを誤って削除してしまっただけでなく、ハードディスクの論理的な故障やウィルスアタックなどによりファイルが読み込めなくなってしまった場合など、様々なデータ損失の状況に対応できます。

多様なデバイスに対応
パソコンの内蔵/外付けのSSDやHDDだけでなく、USBメモリなどの様々なデータの復旧に対応しています。
対応するデバイスが多いことは、一つ持っているだけで、いざというとき頼りになるので、安心ですね。
- デスクトップパソコン/ノートパソコン(ゴミ箱も含む)
- SD/メモリーカード
- USB/メモリースティック
- ハードディスク/デジタルカメラ/カムコーダー
- リムーバブルハードディスク
- システム: Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP (32 bit or 64 bit); MacOS X 10.7 およびそれ以降(macOS Big Sur/macOS Monterey)
- ファイルシステム: NTFS、exFAT、FAT16/FAT32、 APFS
- 言語: 英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、日本語、中国語(繁体字)
シンプルな操作感
非常にシンプルな操作で、直感的に使えます。完全削除してしまったデータでも、スキャンすれば、簡単にプレビューできてしまうのは、正直、ちょっと驚きですね。
たった3ステップで、復元できてしまいます。

「FonePaw」データ復元ソフトの使い方
FonePawのデータ復元ソフトの使い方を紹介します。
今回は、SDカードを指定してデータを復元する手順でやってみます。
データを復元する手順
ソフトのインストール: FonePawを公式サイトからダウンロードし、インストールを行います。

インストールを行うと、ライセンス認証を求められるので、購入時のライセンスを登録します。
後で購入を選択することもできます。

SDカードのデータを確認します。
試しにこの画像を消してみます。
まずは完全削除ではなく、普通の削除(ごみ箱に残っている状態)をします。


次に、FonePawの画面で、復元したいデータの種類を選択します。
写真、メッセージ、音楽など、復元したいカテゴリーを指定しましょう。
(特に何も選択しなくても、デフォルトでは、全てのファイル形式が選択されています。)
また、スキャン対象のドライブも選択します。
今回はリムーバルドライブを選択してスキャンを選択します。

スキャンが終わると、確かに消したはずの写真が表示されました。
戻したいデータを確認したら、「リカバリー」ボタンをクリックして、失われたデータを取り戻しましょう。

なお、同じターゲットパス(今回の場合はリムーバルドライブ)を指定して戻そうとすると、注意が出ます。
別のドライブを指定して戻しましょう。

下記の画面が表示され正常にデータが戻されたようです。

ファイルエクスプローラーで確認しても、復元されたことが確認できました。
どのドライブから復元したのかわかりやすくフォルダ構造を作ってくれる所もいいですね。

完全削除した場合も復旧可能
結論から言うと、完全削除した場合も問題なく復元されました。
以下のようにファイルを選択して、「Shift+Delete」で完全削除(ごみ箱からも削除)をします。

その場合でもちゃんと元に戻すことができました。
完全削除であってもそうでなくても基本は関係ないようです。

FonePaw データ復元の注意点
上書きされてしまうと、復元ができない
これは構造上仕方のない事なのですが、何度も書いては復旧していたところ、データ領域を新たなデータで上書きされてしまったようで、ファイルがうまく表示されない事もあります。
右の3つの画像は正常ですが、左の3つの画像は一部、破損してしまったようです。


ディープスキャンも試してみましたが、復旧することは難しいようです。
これは、OSから削除した領域はそのままにしておけばいずれ、新しいデータにより上書きされてしまうので、そうすると、古いデータは復旧するのが難しいということですね。
今回の場合は、SDカードが512MBという非常に小さい値であったため、その点も上書きされやすさに非常に影響したと思われます。
その為、万が一データが上書きされてしまわないように、データを消失してしまったらできるだけ早く、こういったFonePow データ復旧ソフトなどを試してみることをお勧めします。
まとめ
今回はFonePawのデータ復元ソフトを紹介してきました。FonePawのデータ復元は、無料でダウンロードすることもできます。
月額4,886円(税込5,374円)、買切り7,336円(税込8,070円)から購入することもできます。
締切に追われて論文やレポートを纏めている途中で、誤ってデータを消してしまっても、「終わった・・・。」と思っている、そこのあなた。
まだ諦めなくて大丈夫です。データ復元ソフトでデータが残っていないか一度、試してみては如何でしょうか。
それでは、皆さん是非参考にしてみてください。