ChatGPTって使っていますか?
去年から始まった生成AIブームですが、始まった時にちょっとは使ってみたけど、結局よくわからなくて使わなくなってしまったとか、いくら使っても期待する回答をしてくれないなんて困ったことはありませんか?
今回試してみたのは、SABOROT(サボロット)というおそらく”サボる”+”ロボット”を組み合わせたような名前なサービスですが、このサービスはどうやら日本語に特化したAIボットということで、誰でもカンタンにAIに相談ができるというものになっています。
それでは、詳しくサービス内容を見ていきましょう。
SABOROT(サボロット)とは?
先ずはSABOROT(サボロット)のサービス内容を簡単に確認していきます。
ワンクリックで簡単に答えに辿り着く
SABOROTを使ってみると分かるのですが、圧倒的に少ない問い合わせ回数で、回答に辿り着くことができます。
これを実現しているのが、各ボットのテンプレートであり、例えば以下の「おすすめのゲームを紹介するボット」では、プラットフォーム、ジャンル、体験、年齢などをプルダウンメニューから選択することで、自分にあったゲームを提案してくれることが可能です。
日本での利用に最適化
多くの便利なAI系のサービスが海外発のもので、言語的に使いづらいもしくは不自然に翻訳されたものと感じることがありましたが、SABOROTに関しては完全に日本発のサービスになっています。
また日本語でも適切かつ自然な回答になるようにチューニングがされているため、まさに日本向けのAIボットサービスという感じですね。
ジャンルに特化したAIボットが豊富
またSABOROTの一番のポイントは、この豊富なボットです。
ボットというと、定型分を毎回返すようなイメージがありますが、AIボットの場合は、与えた入力に応じて、その時のAIボットが論理的に判断した返答を行います。
そのため、単純に質問するというような使い方よりも、壁打ちのような形で、論理チェックをしていくような使い方がお勧めです。
逆に注意としては、最新情報をチェックさせるような使い方に関しては、AIボット自身がリアルタイムでウェブ検索をするようなモデルになっていないため、使うことができませんので、注意してください。
ChatGPTを直接使うことと何が違うの?
そもそも、ChatGPTというAIチャットツールがあるのに、なんでこういったAIボットを使う必要があるのかという部分ですが、一度ChatGPTを使ってみたことがある人はよくわかると思います。
ChatGPTは、「過去の経験から論理的に尤もらしい回答をする忘れっぽいAI」のようなものです。
そのため、確かに何度か回答をやりとりすることで、回答の精度が上がっていくような感じがしますが、何度か続けていると、急に同じようなことばかり繰り返します。
これはChatGPTは、何度か壁打ちをすることで、過去の回答と質問を現在の回答に反映させようと動きますが、無料のChatGPTの場合はこのデータ保持がある閾値(不明)で途端に消えてしまいます。
これを防ぐために、一回の入力で、できるだけ正確で分かりやすい指示(プロンプト)を与える必要があるのですが、これがなかなか難しいのです。
現在はこの正しい回答への導き方を「プロンプトエンジニアリング」と呼びますが、これがChatGPTを直接使うのか、こういったAIボットを使う意味です。
AIボットは、「プロンプトエンジニアリング」によって、最短で的確な回答をするような最適化されているため、短い時間で求めている回答に近づきやすくなるのです。
製品・サービス比較Botを使ってみた
それでは、早速SABOROTの「製品・サービス比較Bot」を使ってみました。
ウチのサイトは、ガジェットやスマートデバイス、モバイル回線などを多くレビューしてきているので、特にこう言った比較検討は便利になるんじゃないかと個人的に期待しつつ、今回は「IIJmio」について競合分析をするようにしてみました。
以下が結果になります。
正直、これだけしっかりとした回答になるとは思いませんでした。
このボットには、「IIJmio」だけをキーワードを打ったのですが、それだけ比較表と各サービスの特徴などを全て箇条書きで見やすくピックアップしてくれています。
もちろん正確性については、別途ファクトチェックは必要だと思いますが、このままでもこの情報を元にブログを書いたり、情報整理のための調査ネタには使えそうな気がします。
因みにですが、無償版のChatGPTv3.5にも同じ質問をしてみました。
確かに分析をしてくれてはありますが、あくまでもIIJmioについてわかっていることを、まとめているだけで、これだけだと正直自分でWikiを調べたほうが早いような気がします。
競合相手として挙げられているのは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどの大手通信事業者だけで、IIJmioのような格安SIMの場合の競合としては楽天モバイルやY!mobile、UQmobile、mineoなどの方が適切で、情報正確性としても若干怪しいです。
今度は、有償版のChatGPTv4.0にも同じように聞いてみました。
ChatGPTv4.0の場合には、トレーニングデータがv3.5のものよりも新しく、足りない情報はBingで動的に検索する仕組みになっています。
以下に比較表を作成してみました。
SABOROT | ChatGPTv4 | ChatGPTv3.5 | |
---|---|---|---|
情報の網羅性 | |||
情報の正確性 | |||
入力の手軽さ | |||
情報の新鮮さ |
ChatGPTv4については、Bingでリアルタイム検索するので、ファクトチェックという意味では安心な点もあるかもしれませんが、それでもやはりSABOROT(サボロット)の方が包括的で、かつ意図として正しい方向性のように見えますね。
まとめ
今回はカンタン日本語AIボット、SABOROT(サボロット)についてレビューしていきました。
ボット系のサービスって、ChatGPTと何が違うんだろうと以前も感じていたのですが、今回しっかりとサービスを使用してみたら、この便利さがようやく分かりました。
確かに、自分でChatGPTに聞けばいつか出てくる答えかもしれませんが、こうやった単一の目的にチューニングされたAIボットを使うことで、よりAIが使いやすくなるということですね。
AIってなんだかよくわからない、いつも変な答えばかり返ってくると思っている人は是非一度SABOROT(サボロット)を使ってみてください。