どうもTK(@digiline_)です。
今回は全然毛並みが違う記事になりますが、こういうのもある意味ライフハックの様なものかなと思いますので書いて見ました。
今年ついに念願の富士山登頂を果たしました!実は今回の富士山チャレンジは、2回目なんですが一昨年登った時には登山中に雨になってしまい、泣く泣く下山した経験があり、今回はリベンジ登山という形でした。しかし2回目ということもあり、登山ルート&山小屋については少し拘って選びましたので、今回sWb的ライフハックな登山計画を書いて見たいと思います。
本記事の富士宮ー御殿場トラバースルートのみを読みたい方は最初の方は読み飛ばしてください。
代表的な富士登山ルート
先ずは一般的に検討される富士登山ルートを整理しておきたいと思います。因みに平成29年(2017年)の各ルートの登山客数は、吉田ルート172,657人(60%)、富士宮ルート70,319人(24.6%)、須走ルート23,475人(8%)、御殿場ルート18,411人(6%)となります。以下は、利用客の多い順のルートの概略になります。(%は全体に置ける各ルートの割合)
吉田ルート
先ずは一番有名な吉田ルート。都内からだと中央道から五合目駐車場に向かうことができるという交通の便の良さと、山小屋の選択肢の豊富さ、専用の下山ルートがあるので、下山渋滞が起きないというのがメリットとして挙げられます。こういった利便性から都内からのツアー客の多くが吉田ルートで構成されています。
しかし一方で、利用客多いので所謂ご来光渋滞が度々起こることで有名で、頂上付近で渋滞にはまってしまいご来光を登山ルートで見るということ多々ある様です。
富士宮ルート
富士宮ルートの1番の特徴は、登り始めの標高が一番高い(2,400m)ので、その分登山の時間としても最短のルートとなります。利用客については、全体の4分1程度が利用するルートになっており、吉田ルートよりは空いていますが、その分ルート自体がそもそも狭い&専用の下山ルートがないので、結局は渋滞は発生してしまっているということになります。
また登り始めの標高が高いということは、高地順応の時間が少ない、また登り始めが他のルートと違い、いきなり岩肌になるので他のルートに比べると高山病に罹りやすいデメリットがあります。
富士宮のもう一つの特徴は、通称プリンスルートと呼ばれる宝来山経由の登山ルートがあることです。登り始めてすぐに横に逸れるルートがあるのですが、このルートはかつて現在の皇太子が富士登山に際に利用したルートで、そのためこんな名前がついています。ルートとしては、宝来山と呼ばれるかつての噴火の際にできた富士山のもう一つの頂きを経由して、御殿場ルートに合流する形になります。経由ということもあり、トータルの登山時間は長めになっています。
須走ルート
次に須走ルート。このルートは、正直あまり人気がないルートです。というのも上り口は須走五合目にはなるんですが、8合目から吉田ルートと合流することとなり、どちらにしてもご来光渋滞にハマるということになります。しかし専用の下山ルートがあるので、下山渋滞が起きにくい、さらに利用客が少ないので、8合目までという観点では、樹林帯を堪能できるし、比較的空いているというがあります。
御殿場ルート
最後に御殿場ルートです。このルートは、結構レアなルートですね。というのも登山距離・時間共に最長のものになっており、登山開始の標高は最低の1,440m。車で行く場合には、途中まで富士宮ルートと同じ道路ということもあって、わざわざ標高の低い御殿場ルートから登る人があまりいないのもこのためです。
しかしメリットとしては、通常シーズン中に実施されるマイカー規制ですが、御殿場ルートのみ対象外になっているので、どうしてもバスで行きたくない、バス代を節約したいという方がいれば、この選択肢もあるということになります。また何度か登山を経験している人で、渋滞にうんざりしている人は、あえて空いている御殿場ルートを選択するということもあるみたいです。
登山計画
今回私の登山計画は、無理せずにとにかく登頂を成功させ、ご来光&お鉢巡りまで全て回り、富士山への思い残しのないようにするということでした。なので、弾丸で行くことはそもそも考えておらず、ゆっくり登り始めて、山小屋で一泊するという計画です。
- 1日目
- 11時 五合目着
12時 昼飯
13時頃 登頂開始
18時頃 赤岩八合館着
19時 夕飯
仮眠
- 11時 五合目着
- 2日目
- 1時 山頂御来光アタック
3時頃 山頂登頂
5時 御来光
〜7時 お鉢巡り
7時 下山開始
11時 下山五合目
〜帰宅
- 1時 山頂御来光アタック
富士宮ー御殿場トラバースルートとは?
富士宮ー御殿場トラバースルートって一体なんなの?
富士宮ルートから登り始めて、途中から御殿場ルートにトラバース(斜面を横方向に横断すること)するルートのことだよ
どういうことかと言うと、画像で言うとこんな感じです。
富士宮の8合目までは、富士宮ルートを通って、そこから横道に逸れて御殿場ルートに行ってしまうというやつです。それでは、このルートのオススメするポイントを以下にまとめて行きます。
オススメポイント その1:それぞれのルートのいいとこ取り
このルートは、途中まで富士宮ルートで、それから御殿場ルートに乗り換えます。そのため、お互いの良いところだけを楽しむことができるようになっています。富士宮の特徴は、なんといっても登り始めの標高が高いので、登山時間が一番短くなります。そして御殿場ルートの良いところは、人気がないが故に登山客が他のルートと比べて、圧倒的に少ないので、空いている登山道をゆっくりと登ることができます。
富士宮ルートは、やはり全体の中では2番目に人気のルートなので、頂上付近はやはり混みます。しかしこのルートであると、一番嫌な頂上付近を外して、空いている御殿場ルートにチェンジすることができるので、頂上付近の渋滞にも合わず、かつ8合目までは最速でたどり着くことができると言う、まさにいいとこどり!
オススメポイント その2:評判の良い山小屋が多い
御殿場ルートには、なんでか評判の良い山小屋が多いです。基本的に山小屋に泊まったことのある方は知っているかもしれませんが、山小屋のクオリティには期待しない方がいいと言うよりも、狭い、狭い、狭いの3S(??)になることは確実です。特に8月のハイシーズンともなると、どこの山小屋も同じような感じです。
山小屋も宿泊ビジネスですから、泊まれるだけ泊まらせて、稼ぎをあげると言うのは仕方がありませんね。私も一度目に登った時に泊まった山小屋は、まーかなり狭かったですね。一人分のスペースの横幅は約30cm程度。少なくとも仰向けで寝ることもできず、横向きの状態で、どうにか身体をやすませたって感じでしたね。まさに芋洗い状態。
御殿場ルートは皇太子が泊まったことで有名な赤岩八合館や、その姉妹小屋である砂走館など、山小屋の数は少ないながら、サービスの良い山小屋がいくつかあります。私の個人的な推測ですが、元々登山客の少ないルートなので、その分スペースが多く取れるように部屋が作られていると言うのもあるし、集客の為に良いサービスを提供していると言うのもあるかもしれません。
オススメポイント その3:下山ルート変えて違う景色を楽しむことも
最後のポイントは、下山ルートの選択肢が多いので、登りと違う行き方をすることも可能です。富士宮に車を止めている場合には、下山コースとしては3つあります。富士宮ルート、富士宮御殿場トラバースルート、そして御殿場プリンスルートになります。
ともかく早く下山したいと言う方は富士宮で最短で降りても良いですし、山小屋に寄ってゆっくり下山したいという方はトラバースルートで、そして時間が掛かっても宝来山によって別の景色を楽しみたいと言う方は、プリンスルートで帰ると言うのも勿論ありです。
トラバースルートの行き方:池田館を抜けていく
トラバースルートってオフィシャルサイトにも書いてないし、どうやって行けばいいの?
富士宮八合目の池田館のトイレの隣から抜ける道があるよ。
このルートは通常通行禁止のフダがされています。私が使った時にもロープが張られていて、基本的には通らないで欲しい的な感じでした。理由としては、元々トラバースルートは荷運び用の車が通行するルートを通ることになるので、一般登山客を通らせることを想定していない。(但し登山道は整備されている)そして、これは勝手な推測ですが、それぞれの山小屋はそれぞれのルートの山小屋組合に属しています。富士宮であれば、富士宮山小屋組合、御殿場であれば、御殿場山小屋組合。この組合同士での宿泊客の取り合いという面も正直少しはあるんじゃないかと。
その為、過去の他の人のブログを見ても、池田館の人にトラバースルートのことを聞くと。
あのー、トラバースルートってあるって聞いたんですが、どうやって行けばいいんですか?
・・・さぁ、知りません。
と、冷たくあしらわれることもあるみたいです。
ただちゃんとルートとして整備されていますし、通れる道を通るのは、自己責任であれば、問題はないです。
但し確かに通常されている落石などの対策が他の登山ルートよりも粗めになっていることはありえますので、通行の際には十分注意して通ってください。
本当に大丈夫かよって思われる方もいるかもしれませんが、赤岩八合館のウェブサイトでも正式な行き方の一つとして、紹介されていますし、ところどころ立て看板もされているので、昼間晴れていれば道に迷うこともありません。
最後に
知っている人は知っているルートというトラバースルート。富士山のオフィシャルサイトにも載ってはないですし、そもそも現場でも通行止めにされているし、富士山に登ったことがある人でさえ、ほとんど知らないルートです。ただ個人的には、オススメのポイントで書いた通り、メリットだらけでかつ、安全に登れると言うのもあるので、今回紹介しました。
今回のルートに関しては、安全なルートではありますが、勿論落石等の危険も0ではないので、安全に注意して、自己責任の上でチャレンジしてくださいね。
それでは。
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