「パソコンのストレージ容量が足りなくなってきた…」「新しいSSDを購入したけど、どうやって使えばいいのか分からない」「複数のOSをインストールしてみたいけど、パーティションの管理が難しい」と感じたことはありませんか?
日常的なパソコンの利用でも、突然ストレージに関する問題が発生することがあります。
そんな時に頼れるのが「4DDiG Partition Manager」。このレビュー記事では、実際にソフトを使ってみた感想や手順を詳しく解説していきます。パーティション管理に不安を感じている方や、システムトラブルを未然に防ぎたい方に向けた内容となっています。
ディスク管理の代替として、パーティション管理の問題を解決するための便利なツールです。
「4DDiG Partition Manager」でできること
4DDig Partiton Managerの機能をまとめると以下の表のようになっています。
機能 | 説明 |
---|---|
ディスクのクローン | 以下のディスクやパーティションのクローンを作成する。 システムディスクのクローン データディスクのクローン パーティションのクローン |
OSの移行 | 再インストールせずに元のシステムを保持しながら、OSを新しいディスクに移動する。 |
形式変換 | MGRとGPTの変換。 |
パーティション管理 | データの消去やパーティションの作成などパーティション管理に関する機能。 |
パーティション復元 | 誤って削除されたパーティションの復旧 |
ツールボックス | パーティションの修復ブートセクタを修復データ消去PEイメージディスクを作成するWindows 11 アップグレードチェック |
ここではよく使いそうな機能について、みていきます。
ディスクのクローン作成
新しいストレージを購入した場合や、バックアップを作成したい場合に役立つのが「ディスククローン機能」です。この機能を使えば、システムやデータを丸ごと新しいドライブにコピーすることができます。
これがあればOSの再インストールやデータ移行の手間がなくなり、心理的にも安心です。使ってみると、ソフトが自動で最適なクローン設定を提案してくれるため、技術的な知識がなくてもスムーズに進行できました。
形式変換
4DDig Partition ManagerのMBR(Master Boot Record)とGPT(GUID Partition Table)の変換機能は、ディスクのパーティション形式を簡単に変更できるツールです。
MBRは古い形式で、最大4つのパーティションしか作れず、ディスク容量も2TBまでに制限されます。
一方、GPTは新しい形式で、128個以上のパーティションを作成でき、ディスク容量も制限がほぼありません。また、GPT形式はWindows 11など最新のOSで推奨されており、セキュリティやパフォーマンスの面でもメリットがあります
このツールを使えば、データを失うことなくMBRからGPT、またはその逆に変換でき、最新のOSや大容量ディスクを活用したい場合に便利です。
パーティションのサイズ変更
「4DDiG Partition Manager」の大きな機能の一つが、パーティションのサイズ変更です。ストレージを使っているうちに、特定のドライブが容量不足に陥ることはよくありますよね。
そこで、空き容量の多いドライブから不足しているドライブへ容量を再分配できるのは非常に便利です。
実際に使ってみたところ、直感的な操作性が魅力的でした。ソフトを起動するとディスクの概要が一目でわかるように表示され、スライドバーを動かすだけでサイズ変更が可能。これなら初心者でも迷わず操作できると感じました。
操作中のインターフェースは、シンプルながら見やすく、ドライブの使用状況をリアルタイムで確認できますね。
実際にパーティションクローンを作成してみた
実際に、パーティションのクローンを作成してみました。初期状態はEドライブには検証用のファイルが格納されています。
ディスクの管理で見た場合でも、Eドライブのみ割り当てられています。
それでは、クローン機能選択: メニューから「パーティションのクローン」を選択します。
ソースディスク選択: クローン元のディスクを選び、ターゲットディスク選択: クローン先のディスクを選び「次に」を選択します。
確認画面では、新たにDドライブが作成されることが確認できます。
ターゲットパーティション(未使用)に対して上書きすることへの警告が表示されますので、「はい」を選択します。
ディスクのクローンが開始されます。
クローンが成功したようです。
実際にDドライブを見てみると、すでにマウントもされ、Eドライブにあったファイルがコピーされていることが確認できます。
ディスクの管理で確認すると、Eドライブそのままに、Dドライブが作成されたことが確認できます。
クローン作成時の操作感と注意点
クローン作成のプロセス中、ソフトウェアの操作は非常にスムーズで直感的でした。特に、ディスクの選択や確認画面での設定がわかりやすく、初心者でも迷わず進められる設計だと思います。
クローン作成にはディスクのサイズやデータ量に応じて時間がかかることがありますが、今回は約10分程度、で完了しました。
また、クローン作成後のディスクのパフォーマンスも全く問題なく、良好でした。
ディスクのクローンやHDDからSSDへの換装を行うなど、クローン先のディスクをメインに使用する場合は、BIOS設定で起動ディスクを変更することを忘れないようにしましょう。
「4DDiG Partition Manager」のインストール手順
それでは、「4DDiG Partition Manager」のインストール手順をご紹介します
インストール完了後、ソフトを起動
無料版と完全版には以下のような機能の差があります。
ライセンスを登録する場合には、以下の画面でメールアドレスとライセンスコードを入力します。
ライセンスが適用されると以下の画面が表示されます。
ライセンスを登録する場合には、以下の画面でメールアドレスとライセンスコードを入力します。
ライセンスが適用されると以下の画面が表示されます。
「4DDig Partition Manager」は一つで2台のPCまでライセンス適用できるところが嬉しいですね。
「4DDiG Partition Manager」の気になる点
ここでは、「4DDig Partition Manager」の気になる点も見ていきたいと思います。
個人情報の悪意のある復元を防止する[データ消去]機能|消去後には復元はできない
同じ「4DDiG Partition Manager」のパーティションの管理から「データ消去」を行い、「パーティションの復元」をやってみたのですが、「クイックスキャン」「完全スキャン」いずれも残念ながら、パーティションの発見はできませんでした。
おそらくですが、「4DDiG Partition Manager」の「データ消去」の機能のほうが完全消去に近い形のようなので、その影響で復元は難しいのかもしれません。
(データを上書きするような消去方法の場合、復旧は難しいが、その分廃棄した場合の情報漏洩リスクは少なくなる。)
個人的には、一部のセクタ不良などによるパーティション復元であれば、復旧できる可能性は高いかもとは思います。
万が一、復元ができない場合は、有料版のサポートに問い合わせることで解決策が得られる場合もありますので、活用してみましょう。
まとめ
「4DDiG Partition Manager」は、初心者から上級者まで幅広く利用できるディスク管理ツールです。
直感的な操作性と豊富な機能が魅力で、クローン作成や形式変換、パーティションのサイズ変更など、日常的なストレージ管理に役立ちます。
特に、クローン作成機能は新しいストレージへの移行やバックアップ作成時に重宝します。
これらの機能を通じて、パソコンのストレージ管理を効率化できるため、ストレージに関するトラブルを未然に防ぎたい方におすすめです。
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