「スマホで撮った動画の一部だけ切り取りたい!」
「パソコンで保存した動画をスマホで見れるようにフォーマットを変えたい!」
そんな風に思ったことはありませんか?ちょうど私もこの前動画を撮った時に間違えて余計なところまで写ってしまい、しかも撮り直しもできないということで少々困ったことがありました。
そんな時にどうにかちょっとだけ動画を編集したりするツールがないものかと思うと意外と簡単な操作なのに、なかなかちょうど良いものがなかったりします。
今回は、そんなライトに動画を編集、フォーマット変換できるソフト、Aiseesoft 動画変換 究極を使う機会を頂きましたので、その使い勝手などを試してみたいと思います。
Aiseesoft 動画変換 究極とは?
先ずはAiseesoft 動画変換 究極で何ができるか確認していきたいと思います。

ちょっと直訳すぎるネーミングはご愛嬌ということで
本ソフトは、いわゆる動画編集ソフトの類のものになるのですが、どちらかという複雑で高度な編集をするというよりも、SNSなどの投稿用にショートムービーを作成するというところに特化しています。
機能として大きく3つのカテゴリに分かれています。
- 動画変換機能
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動画ファイルの形式の変換(対応しているフォーマットは以下)が可能になっています。
この機能の中で特に特徴的なのはAVCHD対応のデジカメで撮影したハイビジョン動画の場合、MTS/M2TSなどの少し特殊なフォーマットで保存されてしまうことが多いと思います。
本製品では、MTS 変換にも対応していますので、そういった用途にも使えるのは便利そうです。
- MP4
- HEVC MP4
- MOV
- ProRes
- MKV
- HEVC MKV
- AVI
- 5K/8K Video
- MV(ミュージックビデオ)作成機能
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テンプレ(ビデオフィルター)と音楽、そして準備している動画を組み合わせて簡単に動画の作成が可能。
なかなかわかりづらいと思いますので、試しに作成してみたMVが以下になります。
takaガジェット動画と合ってないけど、雰囲気はわかるかな?
- ビデオコラージュ機能
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コラージュ機能と呼ばれているものですが、こちらは要は複数の動画をいろいろなテンプレを使って配置することができる機能になります。
よくYoutubeなどで最後の方に出てくる重なった状態の動画をイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。
以下がサンプルになります。
これ以外にもたくさんの動画を多分割にして表示するようなこともできるので、PCに標準で入っている動画ツールと、Aiseesoftのミニ動画を繋げ合わせることで、動画がさらにリッチに見えるようになりますね。
- 動画編集ツール
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最後は動画編集ツールなのですが、こちらはいろいろな動画編集のツールボックスになります。
用意されている編集ツールは、以下のような感じになります。
ツールボックス- メディアメタデータエディター
- 動画圧縮
- 音声圧縮
- 動画ウォーターマーク削除
- GIF作成
- 写真変換
- 3D作成
- 動画強化
- 動画カット
- 動画結合
- 動画クロップ
- ビデオウォーターマーク
- 色補正
- 動画スピード管理
- 動画逆再生
- 動画回転
- 音声ブースター
- 音声同期
- ファイル日付変更
- ビデオプレーヤー
この機能は若干イメージしづらいかもしれませんが、要は動画を編集するためのツールがそれぞれ独立しているので、例えば動画の上部を切り取り(動画クロップ)した後に、再生スピードを遅くして、スロー再生(動画スピード管理)したいということもそれぞれ別のツールを使って、都度保存しながら実施する必要があります。
料金プランと機能比較
それではAiseesoft 動画変換 究極の金額を確認していきます。
以下が公式サイトからの情報を元に表を見やすく整理したものになります。
プラン | 月額ライセンス | 永久ライセンス | 商用ライセンス |
---|---|---|---|
通常価格 | 4,100 円 | 7,475 円 | 19,975 円 |
利用期間 | 1ヶ月間 | 永久ライセンス | 永久ライセンス |
利用可能台数 | 制限なし | 1台まで | 〜5台まで |
金額を見る限り、月額ライセンスを買うぐらいなら永久ライセンスを購入した方がよっぽどお得な感じはしますね。
ただ緊急的に本当に1つの動画だけどうにか編集、変換したいということであれば、1ヶ月ライセンスを購入するのもアリかと思います。
ちなみに本記事執筆時点2023年9月19日では、期間限定で20%オフクーポンが配信されていたので、もし購入を考えているのであれば、こういったクーポンを配信している時期に合わせて購入するのが良さそうです。
実際に使ってみた
それでは実際に使ってみます。
いろいろな機能があって、今回レビューするにあたり既に機能紹介の部分でも一部お見せしていますが、動画の作成編集に関しては本当に簡単にできますね。
試しに手持ちの動画のファイルサイズを圧縮してみたいと思います。ツールボックスを開いて、動画圧縮を選択します。
今回は約167MBの動画を圧縮してみたいと思います。


サイズをどこまで圧縮するかをスライドバーにて調整して、圧縮ボタンを押すだけになります。
ここのパラメータの調整ですが、要は映像のビットレートを調整しています。映像ビットレートを高くすればそれだけ画質は良くなることになりますが、正直動きの少ない動画や、そもそも動画サイズが小さいものであればほとんどの場合10Mbpsもあれば十分です。
一般的な目安としてはHD画質(1280×720px)で5~10MB程度、フルHD 画質(1920×1080px)で10MB〜20MBあれば十分という感じですので、そもそもSNSなどのスマホ向けの動画であればHD程度の画質で十分ですね。
実際に圧縮してみると、圧縮前が約167MBだったものが、約20MBにまで下がっています。


これだけMP4 圧縮が可能であれば、パソコンのデータ容量が多くなった時にでも十分使用できそうですね。
Aiseesoft 動画 究極を使って気になった部分
ここでは本ソフトを実際に使ってみて気になった部分を紹介します。
Youtube動画などの長尺動画編集に使うには難がありそう
本製品はあくまでも、動画をちょこっと編集する、もしくは手持ちの動画を保存しやすい形式に変換するという用途に特化しています。
そのため、例えば結婚式の動画作成や、Youtube用の動画編集ソフトとして使うには、なかなか使い勝手の部分で合わない部分が出てくると思います。
本ソフトはやはりショート動画やフォーマット変換という部分に特化して使うことが正解かなと思っています。
まとめ
今回は、Aiseesoft 動画変換 究極についてレビューしていきました。
全体的な印象ですが、動画編集ソフトというと、Adobe Premiereや、AppleのFinal cutなどを思い描く人もいると思います。
本ソフトは、そういった本格的な動画編集ではなくもっとライトに”変換だけ”をサクッと実行したい、”撮った動画の一部だけ切り取りたい”などのニーズにピッタリなソフトかと思います。
それではみなさん是非参考にしてみてください。