Google、Amazon、AppleそしてZigbeeアライアンスをボードメンバとしたロイヤリティフリー(使用料無料)のスマートホーム向け接続標準規格を推進するワーキンググループが2019年12月18日に米国シアトルで発表されました。2020年を目処に具体的な仕様などをリリースしていく計画です。
このニュースのポイントとしては以下の4つになります。
- AIスピーカーが推進する標準規格
- Wi-FiもしくはBluetoothを推進していること
- ZigbeeやZeaWaveなどの通信アライアンスも含まれていること
Google、Amazon、Apple以外にも北欧家電メーカーのIKEAやZeaWaveを推進するSILICON LABSや、半導体メーカーのNXPなど結構幅広いベンダーが参画していることがわかりますね。

印象としては、Google Assistant、Amazan Alexa、Apple HomekitのようなAIスピーカーのメーカーが、ZigbeeやZeawaveなどの通信チップセットメーカーと半導体のようなメーカーを巻き込んで、自身のスマートスマートスピーカーを売ろうとしているような構図が若干透けて見えるようです。
因みにConnected Home over IPが推奨?するスマートホームプラットフォームとしては今回の幹事メーカー4社のものが示されていますね。
- Amazon’s Alexa Smart Home
- Apple’s HomeKit
- Google’s Weave
- Zigbee Alliance’s Dotdot data models
意外と初耳だったのは、ZigbeeにもDotdot(ドットドット)と呼ばれるプラットホームがあったんですね。
日本でも「コネクティッドホームアライアンス」が発足していた
日本でも遡ること2017年に「コネクティッドホームアライアンス」が発足していますが、正直この3年間ほぼ活動らしいものをしている気配はなく、ただ漠然とワーキンググループをやっているような感じです。
「コネクティッドホームアライアンス」の場合は参画企業のほとんどが家電メーカーやIoTソリューション売り込みたい会社の集団になっており、アライアンスに参画した企業がゴールが見えづらかったというのが問題でした。
「コネクティッドホームアライアンス」と「Connected Home over IP」は1番の大きな違いはやはりGoogle、Amazon、Appleが自社AIスピーカーを軸に、これらのAIアシスタントに繋がるような技術仕様を作成していること明確になっていることです。
今後このワーキンググループを動向にはついては注目したいところですが、ここで技術仕様が統合されればいつの日か、3社のAIスピーカーの接続仕様が共通化され、「Google homeだけに繋がる」や、「Amazon Alexaのみサポート」ということがなくなり、どのAIスピーカーにでも繋がる。
そんな未来が実現することが楽しみですね。
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