自宅に籠るような生活になってから益々自宅のスマートホーム化に力を入れたくなってきますね。
スマートホーム化を進めていく中で、やはり拘りたくなってくるのが、操作の完全自動化です。つまり何もしなくてもセンサーが勝手に判断して、温度調整してくれたり、照明を付けてくれたりすることが何よりも便利だったりします。
例えば、我が家の場合も廊下の照明は、IKEA Tradfriの人感センサーと連動されるようにしており、廊下を通る時にだけ照明がつくので、設置してから消し忘れをするようなことが一切なくなりました。
そんな感じで、今回は国内のApple HomeKit対応の中で気軽に導入できる室内環境センサーEve Degreeを使って、これから暑くなる夏に向けて自宅の室温/湿度を完全コントロールさせてみたいと思います。

Eve Degreeの外観
先ずはEve DegreeをGETしたので、中身を確認して行きましょう。中を開けると、オシャレな感じのパッケージになっていますね。
カバーの裏側に入っているのが、簡単な操作仕様書と、HomeKitの登録コードが入っています。因みに本体下のマニュアルっぽいものは大したことは書いてませんでした。

HomeKitコードはマニュアルだけでなく、本体下部にもプリントされています。ホームアプリに登録する時には、どちらを使っても大丈夫ですが、私がカメラで読み込もうとした時には、マニュアル(紙)の方が読み取りやすかったです。

本体のサイズとしては、55mm弱程度ですね。サイズとしては中々良いところを突いている感じの、大きくもなく小さすぎず、机の上においても邪魔にならないデザインになっています。

重量は約50gで、持った感じは、詰まっているような印象を受けます。但し、50gという重さなので、どこの壁にでも気軽に貼れそうです。我が家では3Mの両面テープで壁に固定してしまいました。

起動とホームアプリ への登録方法
それでは早速使ってみたいと思います。
起動の仕方は裏側の『Activate』と書かれたボタンを数秒(1〜2秒)押してあげるだけで起動します。こういったタイプは電池に何か絶縁体を挟んでくるだけのものが多いのですが、こういうのは中々珍しい気がします。
因みにこのボタンは、起動後には温度と湿度の表示を切り替えるボタンになります。

ボタンをクリック後は、すぐに温度と湿度が表示されるようになります。
因みに、ホームアプリ と連携させないという方はこのまま使ってオシャレな温湿度計として使用することができます。(そんな人は稀だと思いますが)
ホームアプリへの登録は、ホームアプリ を開いて右上の『+』マークをクリック→アクセサリを追加をクリックしましょう。

あとは、本体下部もしくはマニュアル裏のHomeKitコードを読み込んであげるだけです。

読み込まれると、ホームアプリ 上には、デフォルトの部屋に登録されるので、アクセサリの設定で、設置予定の部屋にアサインするように設定しておきましょう。
これでホームアプリ への設定はおしまいなんですが、購入する時期によっては、Eve DegreeのFirmwareをアップデートする必要があります。そのためには、先ずはEveアプリをインストールしましょう。因みにEveアプリはこの後のオートメーションでも使用します。
アプリがインストール後、初回立ち上げ時にホームアプリとの同期を求められるので、そのまま同期してください。
設定→アクセサリ→該当の部屋→Eve Degreeと進んでもらうと、アップデートができますので、そのままファームウェアアップデートしましょう。

オートメーションを使ってみよう
さて、ここから漸くEve DegreeとEveアプリを使って、ホームオートメーションを組んでみましょう。
因みに照明などのオートメーションと違って、温湿度のセンサー情報をトリガーにしてでのオートメーションは、Appleホームアプリ 上では何故かできません。出来ても良さそうなんですが、今後のアップデートで対応するかもしれませんね。
ともかく、Eve Degreeのセンサーをトリガーにしたオートメーションを作るには、Eveアプリから設定してあげる必要があります。
Eveアプリから、オートメーション→ルール→ルールの追加と進んでください。

今回は、睡眠中の寝室の温湿度をトリガーとして、エアコンを操作するようにしています。因みにエアコンの操作自体は、Nature Remo miniを使用しています。
https://simple-was-best.com/nature-remo-review/
今回作成したオートメーショントリガーはこんな感じです。
- 0時〜6時の間に、家に誰かがいる時、寝室の湿度が70%を超えたら、寝室のエアコンを除湿にする
- 0時〜6時の間に、家に誰かがいる時、寝室の温度が26度を下回ったら、寝室のエアコンをオフにする
ポイントは、湿度でONにして、温度でOFFにする点です。基本的に真夏の寝苦しさをどこからくるかと言えば、湿度になります。
ただ除湿を単純に付けてしまうと、今度は冷えすぎるということが発生してしまいますよね?なので、除湿をかけた状態で、温度が下がりすぎたらまたエアコンをOFFにする。そんな感じにしています。
湿度70%でON 温度26度でOFF
因みに今回は、温度と湿度を使って、オートメーションをしてみましたが、Eve Degreeにはもう一つ大気圧センサーがついています。
大気圧なんて何を使うんだろうと思うかもしれませんが、置く場所によっては、玄関のドアが開いたかどうかをこの大気圧センサーで感知できたりもするそうです。
なので、ドアが開いたというトリガーを使って、照明を消したり、付けたりするなんてことも面白いかもしれません。
毎日の気象データを記録できる
Eve Degreeで面白いのは、この昨日かもしれません。
温湿度と大気圧を常に観測しているので、そのデータをアプリで統計情報として確認することが出来ます。
この気象データはEveアプリからのみ参照可能です。Eveアプリを開いて、センサーをクリックしてあげるとこんな感じの画面を確認することが出来ます。

さらにクリックすると、時間あたりなどのより細かいグラフでデータを確認出来たりもします。過去日との比較なんかも出来たり、中々面白いかもしれません。

他のHomeKit対応センサーとの比較
Eve Degree以外のセンサー類との比較をしてみます。Eve Degreeは基本的に半屋内/屋外のようなところで使われているらしく、屋内特化されているEve Roomとは取れるデータが少しだけ異なります。
しかし使い道としては両方ともにそこまで変わりません。空気質がみたいか、大気圧がみたいかの違いだけです。
Eve Degree | Eve Room | Netatomo | Nature Remo | |
---|---|---|---|---|
温度 | ○ | ○ | ○ | ○ |
湿度 | ○ | ○ | ○ | ○ |
大気圧 | ○ | ○ (屋外モジュール) | ||
空気質 | ○ | ○ | ||
騒音 | ○ | |||
人感センサー | ○ | |||
Homekit対応 | ○ | ○ | △ (homebridge) | △ (homebridge) |
あとは、センサー系で有名なNetatmo(ネタトモ)とのは比較としては、取れるデータ量が全く違いますね。そもそもNetatmoは屋内モジュールと屋外モジュールのセットで、自宅を簡易気象計するような製品なので、Eve Degreeと比較するのは分が悪いのですが、その分お値段も張るので、個人であればEveシリーズで十分かと思います。
あとはちょっと番外で、Nature Remoのセンサーとも比較してみました。Nature Remoも実は結構センサーが入っていて、Eveシリーズに負けないものになっております。但し、唯一欠点としては、置く場所に制限が入ることですね。
Nature Remoの場合、どうしても対象機器を意識した配置にせざるを得ず、場合によっては実際の体感とは異なる位置に設置しないとならないケースがあります。
逆にEve Degree/Roomは他の製品と比べるとかなり小型で、置く場所を選ばないので、そういった点での便利さはありますね。

注意点
Eve Degreeはとても良い商品なんですが、最後にEve Degreeの購入前に注意して欲しい点があります。
iPhoneユーザーにしか使えない
EveシリーズはAppleホームアプリ に特化した製品です。そのため、Androidユーザーが例えEveセンサーを購入したとしても、見た目がオシャレなセンサーどまりになってしまいます。
良くも悪くもiPhone専用のHomeKitセンサーになりますね。
センサーだけ持っていても、あまり意味がない
今回説明したように、スマートホームにおいてセンサーは、あくまでも単なるトリガーにしかなりません。あとは温度と湿度を教えてくれるだけです。
そのため、導入の際には是非センサーだけを買うようなことはせずに、エアコンを操作したいのであれば、Nature Remoなどの赤外線センサーと組み合わせたり、空気清浄機や加湿器などと組み合わせることで、初めて価値のあるセンサーになります。
まとめ
如何でしたでしょうか?
今回はHomeKit対応センサー『Eve Degree』を紹介してみました。我が家ではNature Remoと組み合わせてエアコン操作にガッツリと活躍してもらっています。
やはり自動化にするのが、一番楽しく、かつ便利ですよね。時代もDXの流れになっていますし、自宅もデジタルトランスフォームさせて行きたいですよね。
では、この辺で。
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