最近は個人向けのスマートトラッカーとして、特に小物類の忘れ物防止手段としてのスマートタグというデバイスがありますよね?
有名どころで言えば、Appleが出しているAirTagになりますが、実はそれ以外にも結構いろんなスマートタグが市場にはあります。
その中でも、Tile (タイル)というメーカーのスマートタグは財布に入るカード型や鍵やバッグに取り付けられるタグ型のデバイスがあるのですが、どれもこれも電池交換ができないタイプのため、約3年間利用したのちに、電池切れで廃棄するというなんともお高い「SDGsって何?」的な使い捨てデバイスになっています。
しかしTileのラインナップの中で唯一Tile Proだけは、電池交換が可能で、かつ見た目のデザインもスペックもちょうどいいデバイスになっているように見えます。
今回は、このTile Proを実際に使ってみて、その特徴や使い勝手をレビューします。また、同じく人気のあるAppleのAirTagと比較してみました。

Tile Proの外観
先ずはいつも通り、外観からチェックしていきますね。
Tile Proは、ブラックのシンプルで洗練されたデザインが特徴です。

コンパクトでありながらも堅牢な作りで、鍵やバッグ、財布など様々な物に取り付けやすい形状となっています。
また、防水性能(IP67)も備えているため、アウトドアでの使用も安心です。

タグとしてのサイズは、電池込みだと大きいのかなと思ったんですが、鍵につけてみると、全く気になりませんね。
サイズは59 x 34 x 7.7mm で、重さは約 40gです。

電池はCR2032が1つ入っています。
電池寿命としてはこれ1つで約1年間です。

以下にスペックをまとめてみました。
カラー | ブラック |
---|---|
電池タイプ | 交換可(CR2032) |
電池寿命 | 最大約1年 |
最大接続距離 | 約120m |
サイズ 縦×横×厚さ(mm) | 59 x 34 x 7.7 |
防水性 | 防水(IP67) |
Tile Proを使ってみた
実際にTile Proを使ってみました。
先ずは専用のアプリを立ち上げて、Tile Proをアプリと紐付けます。
基本的に画面表示の通りに進めていけば、特に詰まるところはないかと思います。

基本的な機能としては以下の5つの機能になっています。
- 専用アプリからTile Proで鳴らす
- Tile Proからスマホを鳴らす
- Tile Proが最後にスマホから離れた場所をアプリで確認できる(位置情報を常に共有が必要)
- 他のTileユーザーが近くを通った場合に場所を検知できる
- Tile Proがある程度スマホから離れた場合にスマホに通知(スマートアラート機能) ※有料オプション
今回は試しにアプリからTile Proを鳴らしてみました。
かなり特徴的な音が鳴りますが、結構な大音量な感じで流れるので、少なくとも家のどこかで鳴った場合には確実に気づけそうです。
Tile Proのここが気になる
ここからは、Tile Proを実際に使ってみて気になったポイントいくつか紹介します。
電池交換が必要になる
先ずは電池交換の部分ですね。
これはメリットであり、デメリットでもある形なんですが、電池が約1年間持つようになっているので、少なくとも頻繁に変える必要はないのですが、それでも使い続ける場合には多少の電池交換の手間が発生しそうです。
CR2032のボタン電池自体は、比較的色々なデバイスで使っている電池ではあるので、自宅にいくつかストックしておけばそこまで電気交換の手間は気にならないかもしれません。

GPSはついていないので、あくまでも近距離探知のみ
またスマートタグ全般に言える部分ではあるんですが、基本的にはスマホとBluetoothを使って接続し、場所を検知するものになります。
Tile Proの場合かなり遠くまで届くタイプになっていますが、それでも半径 約120m内での検知になります。
それ以上で離れた場合は、基本的にはスマホとの最終接続場所の位置のみを検出します。ただ基本的に紛失(盗難ではない)であれば、どこで落としたかどうかぐらいで十分とも言えます。
因みに、他のTileユーザーがTileデバイスの近くを通った場合でもある程度の場所はわかるみたいですが、Tileユーザーの浸透具合次第になるので、この機能はなんとも言えないですね。
Tile ProとAirTagとの比較
スマートタグで似たようなデバイスといえば、Apple社のAirTagですが、以下に2つの比較をしてみました。
特徴 | Tile Pro | AirTag |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
デザイン | シンプルで堅牢なブラックデザイン | 円形でシンプルなデザイン |
サイズ | 小型・軽量 | 小型・軽量 |
音量 | 高音量 | 中音量 |
連携アプリ | 専用アプリ(Android/iOS対応) | 「探す」アプリ(iOSのみ対応) |
バッテリー交換 | ||
電池持ち | 約 1年間 | 約 1年間 |
価格 | 高め | 中程度 |
購入先 | Amazon | Amazon |
どっちが良いかですが、特にTileユーザー同士で場所を検知するという機能に関しては、正直AirTagの方が圧倒的に便利かと思います。
日本におけるAppleユーザーは7〜8割近くになっているので、ユーザー同士での検知という意味ではこっちの方が使いやすそうです。
ただAirTagはiOS専用のデバイスではあるので、Androidユーザーであれば、Tileという選択肢が良いかと思います。
まとめ
今回はTile Proについてはレビューしてみました。

- 離れた場所から音を鳴らして検出できる
- 最後に落とした場所も検知
- Tileユーザー同士で場所検知
- 電池交換の手間
- GPSはないので、Bluetoothで120m検知
前々からちょっと気になっていたデバイスではあったのですが、結局何に使えるかなと思って手を出していませんでした。しかし今回使ってみて、この値段で保険という意味では、別にあってもいいかなと思えるデバイスだと思います。
タグタイプなので、今回は鍵につけましたが、もっと失くしやすい小物類にも取り付けられますし、そもそもTileの他のタグも充実しているので、活用の幅は大きいかなと思っています。
またTile Proのデザインも悪くないので、特にカバーなどもつける必要もないのでシンプルに取り付けるという意味で本当にちょうどいいなと。
また機能的にも、音を鳴らしてすぐに見つけられる点は手軽で良いですね。ただ一方で、Apple製品との連携を重視する場合は、AirTagも選択肢となるので、少なくともAndroidユーザーにはこちらの方がおすすめと言えそうです。
それではぜひ参考にしてください。

コメント
コメント一覧 (2件)
よく分からなかったので質問したいのですが、
よく携帯電話を放置したまま出かけることがあります。
その防止機能として、
置き忘れ、または、携帯電話から例えば10m離れたことを
このタグに通知される機能はありますか?
回答頂ければ幸いです。
タグに通知する機能はないですね
タグからスマホを鳴らすことはできますが、接続が切れたからといってアラームを出すようなことはないです