グローバルeSIMとして知られているGigsky eSIMですが、もちろん日本でも使えます。今回日本でデータ通信回線として、がっつり2週間使ってみましたので、その使用感を紹介していきたいと思います。
GigSky eSIMとは?
先ずは少しだけGigsky eSIMが何者かにふれておきますね。GigSkyとはいわゆる格安SIM通信事業者と呼ばれるMVNO(仮想通信事業者)になります。そのため、基本的には自社の通信網を持たずに、日本で言えばdocomo/au/ソフトバンクの回線を使って自社のサービスを展開しています。
Gigskyがなんなのかというところは以下にて詳しく説明しています。

東京でのGigSkyの使用感
Gigskyの回線はau/UQコミュニケーションズ
先ずはGigSkyって日本ではどこの回線を使っているのかというと、au回線(TD-LTE)/UQコミュニケーションズ回線(Wimax2+ TD-LTE)の使用しています。
UQコミュニケーションズはKDDIグループになるので、実質的にはau回線と言っても良いのかもしれませんが、ちょっと気になったのは、TD-LTE回線に限定しているところですね。
周波数はBand 42 / 41
前項のTD-LTEに絡みますが、auでTD-LTEとして運用しているのはこの2バンドしかないので、こうなりますね。
Band 42が3.5GHz帯で、Band 41が2.5GHz帯になります。
両方ともに正直あまりよく飛ぶような周波数帯ではないことは確かですね。auのウェブサイトをみるとWimax 2+のカバレッジを確認することができます。このカバレッジ=日本でのGigSky eSIMカバレッジになります。

ちょっと技術の話: TD-LTEとは?
少し話が逸れるかもしれませんが、一般的にLTEにはFD-LTEとTD-LTEの2種類が存在します。FD (Frequency Division)か、TD(Time Division)のどちらかになります。
特徴としてはFDの方は上りと下りの周波数を分けなくてはなりませんが、TDの場合は、周波数のリソースが少なくて済みます。
日本の場合には、基本的にはFD-LTEが主流になっており、TD-LTEは一部の地域でしか対応しないもしくはサブバンド的な扱いになっています。
通信速度(Speedtest)
朝の時間帯

上記は山手線の通勤時間帯の通信速度になります。(下り:3.45Mbps/上り:4.03Mbps)正直格安SIMとしてはかなり良い方の速度は出していると思います。体感でもそこまで遅いと感じることはありませんでした。
もちろん大手通信キャリアの方が早いですが、通常の利用(SNSやゲーム、Youtube)程度であれば、十分使い物になるものだと思います。
夜中の時間帯

夜中の時間帯の通信速度になります。(下り:13.3Mbps/上り:0.21Mbps)計測した時間が悪かったのか、なんだかアンバランスな計測結果になってしまいましたが、それでもダウンロード速度が10Mbpsを超えているのは凄いですね。
もちろんたまたま計測した位置が良かったというのもあるかもしれませんが。
なぜだか常に電波は0本

そしてとても不思議だったのが、電波の受信感度を示すバンド本数が、常に0本だったということ。0本なら全然ダメなんじゃないかと思うんですが、前述の通り通信速度は充分早いし、ほとんど問題ない使用感なので、もしかするとTD-LTEのバンドが送っている情報が少し足りない、もしくはiPhone 11Proとの相性が悪い(未検証)なのかもしれませんね。
但し、もう一度言っておきますが、表示上は0本ですが、何も問題なく使えます。
GigSky eSIM (イーシム)の申し込み方法
GigSkyの申し込み方法について説明していきたいと思います。GigSkyの設定方法は全てアプリ上で実施していきますので、スマホでしか対応してなさそうです。
GigSkyアプリをインストール
App StoreでGigSky eSIMアプリをインストールしましょう
国を選択する
アプリがインストール出来たら、デフォルトの画面で日本・アジアが出てくると思いますが、国名をクリックして、今回は日本で使用するので日本をクリック。

プランを選択する
国によってプランと価格が違いますが、概ね1日プラン・15日プラン・30日プランから選べます。当たり前ですが、期間が短い方が割高な価格になりますね

支払いを済ませる場合にはクレジットカードもしくはApplePayも対応しています。
お得情報:プロモーションコード
Promotion codeに“TKMS100”を使えば、600円OFFになるのでご自由に使ってください。

回線設定をする
プランが契約出来たら次のGigSky回線の名称や使用用途を設定します。大きくはモバイルデータ・通話データ・SMS(ショートメッセージ)を主回線(元々の契約)/副回線(GigSky)で使うかを選択することができます。

GigSkyでは通話プランは提供していませんので、GigSky回線で設定できるのはモバイルデータとSMSだけになります。
まとめ
ということで、今回は東京でガッツリ2週間GigSkyをメイン回線として使い倒してみました。感想としては、格安SIMとなんら変わりなく使えるので、GigSk yを海外で使って、期間が余ってもったいな〜と思ったのであれば、グローバル タイプのeSIMを契約して、旅行の前後で旅先でも日本でも使う、そんな使い方も充分アリという感じですね。
但し、使っているバンドはTD-LTEに限定されているようなので、大都市近辺であれば問題はないですが、少し郊外の方に出てしまうと今回のような通信速度は出せないかもしれませんので、お気をつけくださいね。
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