我が家は基本的に車を所有するつもりはなくて、使いたい時にだけ使うというスタイルで十分だと思っています。移動に関しては電車やタクシーで十分だし、どうしても車を使いたい時はレンタカーか、カーシェアで済ましています。
カーシェアに関しては、タイムズカーシェアのステーションもたくさんあるのですが、使わない時にもお金がかかったり、安い車種がなかったりと、ちょっと悩ましいなと思うところもありますよね。
今回は同じように安くてお得なカーシェアサービスがないか悩んでいる人にオススメしたい「アースカー(earthcar)」について紹介していきたいと思います。

我が家でも今まで何回も使っています!
アースカー(Earth car)とは?
株式会社アース・カー(Earth car)が運営するカーシェアリングサービスになります。
2011年から全国でサービス展開をしていますが、2019年に一度サービスが刷新され、それまでブラウザベースでしか使えなかったのが、スマホアプリで車を予約できるようになりました。
それではアースカーの特徴などをピックアップして紹介したいと思います。
月額費0円なので、使わない月も損しない
アースカーの1番のメリットは何よりも「安い」ことですね。
カーシェア最大手のタイムズカーシェアの場合は、入会金(1,650円)+月額費(880円)+毎回の利用料という料金体系になっていますが、この月額費に関しては毎月1度でも利用すれば利用料金から同額分値引きすることになっており、実質的には利用すれば無料にはなります。
ただし利用しない月に関しては、月額費が会員資格維持費として徴収されることになります。
アース・カーの場合には初期費用も月額費も0円になっているので、とりあえず登録だけしておいて使用したい時にだけ、利用分だけ支払うような使い方ができるので、普段車を隔月程度(毎月は乗らない人)しか使わない人であれば、アースカーの方がお得に使用することになります。
距離単価は業界最安値
気になる料金についてタイムズカーシェアと比較してみましょう。
項目 | タイムズカーシェア | アースカー |
---|---|---|
時間料金 | 220円〜/15分 | 41.6円〜/15分 (車種によって違う) |
距離料金 | 16円/km | 16円〜/km (最初の10kmまでは無料) |
金額を単純に比較すると、アースカーの方が圧倒的に安く見えますね。但し、アースカーの料金に関しては、車種によって金額が変わっていくので、あくまでも最安値の場合はこうなるということになります。
因みに以下の車種の場合だと、5時間45分で2,960円ですから、15分単位にするとなんと123円/15分ということになりますね。


タイムズカーシェアに関しても基本的には最安値の車種の場合なので、ミドルクラス以上の車種を選択した場合にはもっと高くなることがあるので注意してください。
スマホでドアロック解除できるので、専用カード/鍵不要
通常カーシェアの利用をするためには、ICチップが内蔵された専用カードを使って、車のドアを開けることになると思うのですが、アースカーの場合はスマホに内蔵されているFelicaチップを使って、車のドアを解錠することが可能です。
そのため、本当にスマホ1つ持っていくだけで予約・ロック解除・支払いまで全て完結することになりますね。
高級車やスポーツカーに乗れる
そしてアースカーの魅力としてあげられるのは、高級車のラインナップが多いということです。
通常カーシェアというと、使いやすいミニワゴンとか、シエンタのようなミドルクラスの車種が多いのですが、アースカーではなんでだかGTRなどのスポーツカータイプの貸し出しも行っています。




もちろんも金額もそれなりになりますので、普段使いというよりも、いつかは一度を乗ってみたかったという人には面白いかもしれません。
アースカーのデメリット
ここからはアースカーのデメリットも一緒に見ていきましょう。
他社と比べて駐車場が圧倒的に少ない
先ずはアースカーのデメリットとして一番大きいのは、全国にまだほとんど普及していないことです。
以下のグラフは2021年時点での全国にあるステーション数を大手カーシェア事業者と並べて比較してものになりますが、最大手のタイムズが70%超を占めているのに対して、アースカーは1%未満しかありません。


実際のステーションの数字を見ても、アースカーのステーションは全国になんと100個程度しかないんです。
もし自宅の近くにアースカーのステーションがある場合には、今の状態ではかなりレアということになりますね。
サービス名 | ステーション数 |
---|---|
タイムズカー | 13061 |
カレコ | 2665 |
オリックスカーシェア | 1662 |
カリテコ | 368 |
ホンダエブリゴー | 128 |
earthcar | 103 |
ガソリン給油ボーナスがない
カーシェアサービスのメリットとしてよく挙げられるのが、給油費用がかからないことですね。
通常は車内に給油カードが置いてあるので、それを使って給油するので、自分でガソリン代を支払う必要はありません。但し、ガソリン給油の問題はどちらかという”誰が”給油するかというところです。
カーシェアは、常時管理人がメンテナンスしているわけではないので、ガソリンは利用者が給油しなくてはなりません。給油カードがあるので、お金はかかりませんが、給油中の時間に関しては完全に”損”してしまうとも考えられます。
タイムズカーシェアの場合には、利用者が給油/洗車をした場合には30分の料金を差し引いてくれるので、利用者にとっては少なくとも”損”はないですね。


一方アースカーの場合には、こういった給油割引はありません。
自損事故&当て逃げに対する免責保障がない
万が一の事故時の保険ですが、カーシェアサービスに関しては基本的に各社必ず費用に加入費用が含まれているので、基本的には問題ないです。アースカー も同様に以下の補償内容が含まれています。


問題になるのは、事故を起こした際の車両損害費用になります。但しこちらも、別途「免責補償制度」に加入すれば、自己負担0円にすることが可能です。
金額は車種によって変わりますが、110円〜からになるので、必ず加入するようにしましょう。


では何がデメリットなのかというと、以下の注意事項の赤文字部分になります。


詳しくみてみると、以下のように書いています。
要は、例えば運転を操作を誤って、電柱に車をぶつけてしまった場合や、駐車中に誰かに車体を擦られてしまったり、サイドミラーを壊されてしまった場合などの相手が特定できないような事故を起こしてしまった場合には、全て「自損事故」として処理されてしまいます。
自損事故を判断されてしまった場合には、例え免責補償制度に加入していたとしても、事故時の車両に対する自己負担(5万円〜)が発生してしまい、かなり手痛い出費となります。
因みにタイムズカーシェアの場合は、車両保険に対する自己負担は自損事故であっても発生しません。
事故時のNOC(ノンオペレーションチャージ)がかかる
NOCとはいわゆる事業者に対する”営業補償”になります。
例え事故を起こして、車両に対する修理費用が保険でまかなえたとしても、その修理期間中は車両が使えないわけですから、その車両が使用できないことに対する補償をNOCと呼びます。
カーシェアサービスによっては、追加で加入する免責補償料金にNOCに関する免責も含まれていたりするのですが、アースカーでは事故時にはNOCは必ずかかってしまうので注意しましょう。
24歳未満に対する免責保障がない
またアースカーの免責補償プランですが、24歳以上の人しか加入できません。
契約事項にも以下の通りに記載されており、24歳未満の人の場合は免責契約なし(事故時の車両損害の自己負担が発生)ということになります。
個人的には何故加入できないのかわからないのですが、おそらくアースカーと保険会社との契約になっているんでしょうね。
因みにこの免責というものは、事故時の対人・対物に対する補償がないというわけではなく、あくまでも車両自体の修理費用に対する免責になります。
利用開始予定日時点において24歳以上の方
運転免許証を取得して1年以上経過した方
earthcarで過去に事故を起こしていない ※earthcarで過去に事故を起こした場合、事故発生日から1年間は免責補償制度に加入できません。
その他earthcarが加入不可とさせていただいた場合
アースカーの申し込み方法
アースカーは、入会金0円&月額費0円の完全に使った分だけ支払うカーシェアサービスになるので、最寄りにアースカーのステーションがある人であれば、とりあえずは会員登録だけしておいても損はありません。
申し込み方法は、アースカーのウェブサイトに行った後に上部にある会員登録から進めることができます。


アースカーを実際に使ってみた人の口コミ/評判
以下でSNSで見かけた口コミをまとめてみました。
私自身もアースカーは何度も使っていますが、やはり値段の安さは他のカーシェアと比べると破格でした。遠出で使うというよりも、近場でちょっとだけ使うというのにとても便利なサービスかと思います。
アースカー利用時の注意点
アースカー利用というよりも、どちらかというとカーシェア 全体として言えることですが、利用に当たっては以下の点に注意しましょう。
利用前と返却時には、必ず車の状態を確認して記録すること
カーシェアは基本的に駐車ステーションに置きっぱなしの状態になるので、利用の前後に車両のキズあった場合には必ずサポートセンターに連絡しましょう。
連絡しなかった場合には、あなたの次に利用した人がサポートに連絡した場合に、あなたが傷をつけていないのにも関わらず、修理費用を請求させる可能性があります。
利用前と返却時には必ず車両に傷がついていないかを確認して、傷があった場合には写真を撮って、サポートセンターに必ず報告するようにしましょう。
事故を起こした場合には即連絡すること
万が一事故を起こしてしまった場合には、必ずすぐにアースカーのサポートセンターに連絡しましょう。
事故直後に連絡しないと、隠蔽などを疑われて免責補償が適応されないなどのトラブルになる可能性があります。
まとめ
今回は入会金+月額基本料金が無料のとにかく安いカーシェア「アースカー」について紹介してみました。
ステーション数が少ないことや、免責補償が弱いこともあるので、誰にでも使えるわけではないですが、以下の該当する方であればおすすめできるカーシェア サービスかと思います。
- アースカーのステーションが最寄りにある人
- 24歳以上の人
- 近場でのチョイ乗りが多い人
- スポーツカーに乗ってみたい人
では、みなさんご参考あれ。
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