この記事ではKyash(キャッシュ)というキャッシュレス決済を紹介して行きたいと思います。
Kyashって知っていますか?カテゴリー的には電子マネーの部類に入るんですが、所謂最近流行りのキャッシュレス決済になります。しかしKyashの凄いところは、その高い汎用性と業界最高水準の還元率になります。
Kyash(キャッシュ)とは?
一言でKyash Cardと言っても、2020年からタイプが増えて、全部で3タイプ存在します。ICチップ対応のKyash Card、決済上限に制限のついたKyash Card Lite、そしてオンライン決済にだけで使えるKyash Card Virtualの3つです。
項目 | Kyash Card | Kyash Card Lite (リアルカード) | Kyash Card Virtual |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
発行手数料 | 900円 | 300円 | 無料 |
会員ランク | 無し | 無し | 無し |
還元率 | 1% | 0.5% | 0.5% |
一日あたりの利用限度額 | 30万円 | 5万 | 3万円 ※本人認証なし:5千円 |
月あたりの利用限度額 | 100万円 | 12万円 | 12万円 ※本人認証なし:2万円 |
月あたりの 還元対象決済上限 | 5万円 | 5万円 | 5万円 |
チャージの方法 | |||
クレジットチャージ | 〇 | 〇 | 〇 |
オートチャージ | 〇 | 〇 | 〇 |
銀行ATMチャージ | 〇 | 〇 | 〇 |
銀行口座からチャージ | × | × | × |
決済手段 | |||
リアルカード | 〇 | 〇 | × |
オンライン決済 | 〇 | 〇 | 〇 |
リアルカードの海外利用 | 〇 | × | × |
Google Pay | 〇 (QUICPay) | 〇 | 〇 |
Apple Pay | 〇 (QUICPay) | 〇 (QUICPay) | 〇 (QUICPay) |
Visaタッチ決済 | 〇 | × | × |
ICチップ(4桁暗証番号) | 〇 | × | × |
先ずはKyashというものが何か説明して行きたいと思います。Kyashとは電子マネーの類になり、同類のものとなると、LINEPayなどがそれに当たります。対して、最近話題のPaypayや楽天PayなどのQRコード決済とは違って、バーチャルVISAカードが発行されます。
これを見てもらえるとわかるように、Kyash上で バーチャルVisaカードを発行するので、決済するときには、他のキャッシュレス決済のQRコードやログインでの決済とは違い、通常のクレジットカードとして使用することが可能です。
それではKyashはどこから引き落とされるのかなんですが、使用の際にはKyash自体に実際にクレジットカードを紐づける必要があります。こうすることで、Kyashで決済をすると、先ずKyashで支払うんですが、同時に実際のクレジットカードに決済が走るので、使用者からするといつものクレジット決済と全く同じものになります。
ちなみに以下の図の中では、ポストペイド式電子マネー決済となりますね。
これを行うことで、店舗側からすれば、Kyash用に読み取り機器などを新たに追加することなく、既存のクレジットカードとして処理すれば良いわけですね。ネット決済では、通常のクレジットカードと同じようにカード番号と有効期限そしてCVコード(セキュリティコード)を入力すれば、ネット上でも通常のVisaカードとして認識されます。
このままだと単なるApplePayと同じようにクレジットカードがスマホに入っただけと思われるかもしれませんが、Kyashの本当のメリットはここからになります。
オススメポイント
業界最高水準の還元率 驚異の1%
何と言ってもこれがKyashの1番のポイントですよね。普段の買い物がKyashを使うことで1%ポイント還元されます。巷で噂のPaypayやLINEPayなどの決済では基本的に還元率は0.5%になっているので、それらと比べると2倍のポイント還元率になります。
クレジットカードと比較してみても基本1%還元というのは、クレジットカード還元率の中では比較的に高めな部類に入っております。キャンペーンなどで一時的に還元率が上がるケースもありますが、Kyashの場合は、常にいつ使っても1%還元になります。(但し、ポイント還元されないケースもある。)
実質現金還元
ポイント還元と言いましたが、よくあるのはポイントを何かの商品に交換ができるとか、マイルで交換できるとか、もしくは何かのサービス限定で使えるポイントだったりするケースってありますよね?ポイント自体サービスの囲い込み的な手法なのである程度は仕方がないんですが、正直そういう限定のポイント使いづらくて知らぬ間に失効してしまう場合も結構あると思います。
Kyashの場合も付与されるのはKyashポイントになるんですが、これは決済の度にKyashポイントがあれば自動でポイントが消費されて、残り部分をクレジットカードで決済されるので、貯まったポイントは常に現金還元されるので、ポイント交換などの煩わしい処理は一切必要ありません。
リアルカードで店頭でも決済可能
Kyashのもう一つの特徴はリアルカードが発行できることですね。アプリで表示されるバーチャルVISAカードだけだと、Amazonや楽天などのネット決済は対応できますが、店頭での決済には使えないですよね?まさかアプリの画面を見せて番号をメモって貰うわけにも行かないですしね。
それで出てくるのがリアルカードというもので、Kyashが発行するVisaブランドのプラスチックカードです。これを使うことで実店舗での利用も可能となります。
※バーチャルカードとリアルカードは形態が異なる同一のカードです。よって、カード情報も同じものとなります。
因みにリアルカードの発行は、アプリ上もしくはウェブから申し込みができるんですが、現在Kyash自体の申し込みが多く発行にかなりの時間がかかっているようです。(1ヶ月程度〜)
Kyash同士なら個人間送金(割り勘)も可能
Kyashのアカウントを持っている同士であれば、Kyashを使って、お金のやり取り(個人間送金)することも可能です。例えば、飲み会の時の割り勘分のお金をKyashで送金したり、タクシー代の割り勘代を送金することだって可能です。
しかもこれの凄いのは、送金するときにもお金は登録クレジットカードから引き落としで送金できるだけでなく、登録クレジットカードのポイント還元も付くので、割り勘分で払ったお金も クレジットカードの還元分安くなるわけですね。こうなるとむしろ割り勘分を敢えてKyashで幹事に払って方がいいんじゃないかと思ってしまいますね。
マネーフォワード/Zaimとも連携OK
こういう風にお金の口座&アカウントが増えてくると、自分で管理し切れなくなってきませんか?管理できないから、クレジットカードを使いたくないという本末転倒なことを言う人も私の周りには居ます笑。
そういったお金の管理で有名なクラウドサービスであるマネーフォワードME/ZaimとKyashも連携することが可能です。そのため、いくら使ったか、いくらお金が入っているかなどの管理は全てマネーフォワード/Zaimに任せることができますね。
新Kyash CardであればICチップ決済が可能
Kyash Card Liteであると所謂プラスティックのカードで店頭での決済は毎回スワイプでの読み取りでした。これはこれでも良いんですが、正直今クレジットカードというとICチップ搭載は当たり前になっていますよね。
正直今まで店頭で何度ICチップと間違えられたことかって感じなんですが、2020年から出る新しいKyash CardであればICチップ決済が対応になり、かつ見た目もかなりお洒落な感じになりました。見た目はどちらかというとAppleから出たクレジットカードApple Cardのような思わず持ち歩きたくなるようなデザインだと思います。
クレジットカード&キャッシュレスと組み合わせることで5%以上の高還元率も可能
Kyashの本領はここにあります。KyashはバーチャルVISAカードですから、表向きは通常のクレジットカードとして使用することができます。
他の電子マネーの紐づけクレジットカードとしても使用することができるので、ポイントの2重取り、3重取りが可能になるので、電子マネーの組み合わせが可能になっています。そのため、QRコード支払い対応の店舗であれば、Kyashを基本として実際の決済には、他のQRコード決済の電子マネーで支払うのが一番効率が良いです。
上記画像の場合は、クレジットカードが0.5%の場合ですが、実際にはもっとこう還元率なクレジットカードを使用すれば、更に還元率をあげることも可能です。例えば、高還元で有名なレックスカードであれば、1.25%の還元率となるので、上記の画像のような組み合わせであれば、最大5.25%の還元率を出すことも可能です。
更には、店舗独自のポイント(ビックカメラ、ヨドバシ等の家電量販店)を組み合わせれば、ポイント4重取りもできるわけですね。
https://simple-was-best.com/rexcard-x-kyash-2019/
決済毎にクレジットカードを変える事もできる
例えば個人のクレジットカードと家族共用クレジットカードなど複数のカードを持っている人っていますよね?Kyashであれば、その都度の決済でクレジットカードを変更することが可能なので、全ての決済を1アカウントに纏めてポイントを貯めることが可能です。
我が家の場合は、やはり家族の買い物の時と、個人の買い物の時と両方にKyashを使っていますが、両方決済でもKyashアプリ上でカードの切り替えだけで使い分けが出来ています。
言ってしまえば、スマホ1つでクレジットカードを複数持ち歩けているようなものですね。
注意点
ポイント加算対象外の決済や制限がある
ここまで最強な感じのKyashですが、やはり使えない決済はいくつかあります。普段の買い物では普通に使えますが、ここで書いてある決済については、決済自体はできるけどもポイントは加算されません。因みにモバイルSuicaへのチャージについては、残念ながら2019/2/3をもって、ポイント加算対象外となってしまいました。
https://simple-was-best.com/kyash-mobilesuica-ng/
ポイント加算対象外の取引
お買い物キャンセルとなった決済
※キャンセルが月またぎの場合は次月相殺いたします
カード有効性チェックでの減算
前払式支払手段(第三者型)の購入、チャージ
WAON/nanaco/楽天Edyなど
モバイルSuicaアプリでの購入、チャージ ※
Google Pay経由によるモバイルSuicaアプリでの購入、チャージ ※
交通系電子マネー
PASMO/SMART ICOCA/SAPICA/PiTaPa/SUGOCAなど
寄付のお支払い
公共料金のお支払い
各種税金、ふるさと納税のお支払い
年金のお支払い
Yahoo!公金支払い
金券、商品券や有価証券等の現金同等物の購入
また金券、商品券や有価証券等の現金同等物を販売しているサイトでの購入郵便局の販売サイト
造幣局の販売サイト
更には以下の支払いについては、そもそもKyashで支払うことすら出来ませんので、決済してもおそらくエラーになってしまうと思われます。
*ただし下記お支払いにはご利用いただけません*
・一部の月額・継続契約の利用料金のお支払い
毎月の継続的なお支払いや、自動更新手続き(契約)が発生する加盟店などでご利用いただけません。
公共料金/電話料金/衛星放送・CATV視聴料/インターネットプロバイダー利用料/WiMAXサービス利用料/新聞購読料(電子版含む)/保険料/レンタルサーバ/ウオーターサーバ定額サービス/通信教育/各種月会費など
商品の一部が含まれる場合にもご利用いただけない場合がございます。
・航空会社のお支払い
・一部宿泊施設(ホテルなど)のお支払い
・各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金のお支払い
nanacoクレジットチャージ/楽天Edy/Vプリカ など
・3Dセキュア導入のサイトでのお支払い
・その他
ご利用先の利用環境や弊社の定めによりご利用いただけない場合がございます。
ですので、私なりにKyashを使うケースをまとめると以下のようなところになるかと思います。しかしそれでも日々の決済の中でも結構大きい金額になるのではないかと思います
- Amazonの支払い
- 楽天の支払い
- その他ECサイトでの支払い
- レストラン・飲食店での支払い
- ビックカメラ・ヨドバシなどの家電での支払い(5万円以内)
- 1ヶ月間での利用限度額は12万円まで
ちなみに満額12万円/月使った場合の、ポイント還元額は1,200円/月になりますね。
月あたりの還元対象決済上限は12万円
2020年から新しく出る新Kyashカードであれば、月当たりの利用上限が100万とKyash Card Liteよりも大幅に増えていますが、Kyashの1番のメリットであるポイント還元の対象は12万円が上限になっています。
つまり12万円を超えてKyash Cardを使用することはできますが、ポイント還元上限は1,200円/月となりますので注意してください。
それでも便利なことは変わりませんし、そのまま利用し続けるでしょうけどね。
最後に
Kyashのポテンシャルは、本当に凄いと思っています。色々と制限はありますが、それでも他のキャッシュレス決済と比べても汎用性の高さ、使える店舗は比じゃないぐらいどこでも使えますし、ポイントは店舗限定されないので、Kyashが使えるならまずはKyashで支払う方が良さそうです。
一応3タイプKyash Card出ましたが、年会費はそれぞれないですし、発行手数料がかかるとは言え、その金額を余裕で回収できるカードになっているので、普段使いを考えている方であれば、Kyash Cardを申し込むのが一番良いですね。
今後Kyashが流行ってくると、個人間送金も便利になる一方で今の1%の還元率は段々悪くなっていく可能性もあります。(2019年以前は発行手数料も無料&2%還元でした。)まずはポイントが貰える内に貰っておくと共に、新しい決済方法へのアンテナも高くしていきたいですね。
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