NE-BS1500(ビストロ)は、多機能で使いやすいオーブンレンジとして人気があります。
しかし、使い続ける中で「スチームが出ない」「スチーム機能が弱くなった」といった問題に悩む方も多いのではないでしょうか?
私も同じ問題に直面し、試行錯誤の末に分解して石灰掃除を行うことで解決しました。この記事では、その体験を元にスチームづまりの原因、分解手順、注意点、さらに予防策まで詳しく解説します。
スチームが出ない原因とは?
NE-BS1500のスチームが出なくなる原因は、以下のようなものが考えられます。
1. スチーム穴の汚れやカルキの詰まり
スチーム機能を使うと、蒸気を出すためのスチーム穴に汚れやカルキが蓄積することがあります。これが蒸気の流れを妨げ、スチームが正常に出なくなる原因になります。
2. 水タンクの取り付けミス
水タンクが正しく取り付けられていない場合、スチームが供給されないことがあります。また、タンク内の水が不十分な場合も動作に影響します。
3. 内部の蒸気通路に石灰が蓄積
硬水(ミネラルが多い水)を使用していると、蒸気通路に石灰(カルシウムやマグネシウムの堆積物)が蓄積し、スチームの流れを完全にブロックすることがあります。
私が試した解決方法:分解と石灰掃除
はじめに:解決までの流れ
問題が発生した際、まずは以下の一般的な解決策を試しましたが、効果がありませんでした:
- 水タンクの清掃と再取り付け
- クエン酸を使ったスチーム穴の洗浄
- リセット操作
これらの方法で改善が見られなかったため、「蒸気通路内部に石灰が詰まっている」と判断し、分解掃除を決意しました。
因みにパナソニックの修理受付にお願いすることもできますが、その場合の修理想定金額は22,000 円ということでした。

ただこの手のものは果たして修理なのか、掃除なのか悩ましいですね。
この金額払って修理するか、もしくは自分で分解掃除するかという感じかなという感じです。
分解と掃除の手順:初心者でも実践できる方法
必要な道具
- プラスドライバー
- 小型のブラシ(歯ブラシでも代用可)
- クエン酸
- 柔らかい布やキッチンペーパー
- バケツや洗面器
ステップ1: 電源を抜き、準備する
まずは安全のため、オーブンの電源を必ず抜き、完全に冷まします。
オーブンを平らな場所に設置し、作業がしやすい環境を整えます。
ステップ2: 背面カバーを取り外す
プラスドライバーを使い、背面カバーを慎重に取り外します。
写真を撮り忘れてしまいましたが、背面にはネジ6本で止まっているだけなので、あとはカバーを後ろにスライドするだけで開けることはできます。
スチーム駆動部については、正面向かって左側になります。

蒸気通路の接続部分を確認し、ゆっくりとパーツを取り外します。
※この時、力を入れすぎないよう注意してください。
また上部のケーブルが邪魔ですが、これもプラスドライバーで取り外し可能です。

ステップ3: 石灰の除去

スチーム駆動部だけでなく、繋がっているゴム菅にもびっちりと蒸気通路に詰まった白い石灰を確認できました。
これをブラシで優しく取り除いていきますが、竹串のようなものがあると結構便利です。
ステップ4: パーツの組み立てと動作確認
掃除が終わったらあとは、パーツを元に戻していくだけですね。
分解したパーツを元通りに組み立てます。
※ネジの締め忘れがないか確認してください。
注意点とリスク
分解や掃除を行う際には、以下の点に注意してください。
- 自己責任で行う必要があります。保証期間内の場合、メーカーサポートを利用する方が安全です。
- 内部パーツを壊さないよう慎重に扱い、無理な力を加えないこと。
- 作業前に必ず電源を抜き、安全を確保してください。
予防策:スチームづまりを防ぐために
スチームづまりを防ぐためには、日常的なメンテナンスが重要です。
- クエン酸で定期的に洗浄する
スチーム機能を使用した後、クエン酸を使った洗浄を定期的に行うことで、石灰の蓄積を防げます。 - 水タンクは使い終わったら乾燥させる
水を入れっぱなしにするとカルキがたまりやすくなるため、毎回空にして乾燥させましょう。 - 軟水を使用する
ミネラルが多い硬水は石灰がたまりやすいため、可能であれば軟水を使うことをおすすめします。
おすすめアイテム
掃除や分解に役立つアイテムはこちら:
クエン酸はこちら

竹串はこちら

多機能ドライバーセットはこちら

NE-BS1500のスチームづまりでお困りの方は、この記事を参考に解決していただければ幸いです!
コメント