テレワークだと気軽にどこでも仕事ができてしまいますよね。
もちろんコロナで色々と大変なので、なるべく外には出歩かないようにはしているんですが、それでもやっぱり少しは息抜きがてらカフェで作業ををしてみたいところ。
しかしカフェなどでパソコンで作業しているときに、カフェが提供しているフリーWi-Fiを使っていたりしませんか?実はあれって結構リスクのあるインターネット接続ってことちゃんと認識していますか?
今回はそんなテレワークにおけるセキュリティ対策として、便利なNordVPNについて紹介してみたいと思います。
テレワーク作業時におけるセキュリティリスク
自宅でテレワークをしている時には比較的安全かもしれませんが、カフェやシェアオフィスなどのオープンスペースで作業している人には、セキュリティのリスクがあると考えられます。
例えば、当たり前のことから言えば、作業中に隣の人に重要な情報が表示されたPC画面を覗き見される可能性があります。
それ以外にも仕事で使う書類をテーブルの上に置いたままにしておいたりすると、その書類を見られてしまう、なんてリスクは当然のことながら存在しますね。
これらのことは、モニターにフィルターを貼ったりすることで対策することは可能ですが、その他のリスクはどうでしょうか?
例えば、オープンエリアでインターネットをするときにカフェにある無料のフリーWi-Fiなどは使っていませんでしょうか?通信料金のかからないフリーWi-Fiは一見するとお得で便利なサービスのようにも見えますが、一方で不特定多数のユーザーが使っているということがあります。
以前以下の記事でフリーWi-Fiにおけるセキュリティリスクを書きましたが、フリーWi-Fiをなんの対策もせずに使用することは、ノーガードで危険地帯を歩いているようなものです。
https://simple-was-best.com/open-wifi-sniffing/
では、これらの対策として何ができるかですが、大きくは以下の3つになります。
- そもそもフリーWi-Fiを使わないでテザリングをする
- 非暗号化サイトにはアクセスしない(HTTPなど)
- VPNを使って全ての通信を暗号化する
VPNでできること
ここではネットワーク側でできるVPNについて解説していきます。
VPNとは、Virtual Private Networkの略で、日本語で言うと仮想ネットワークという意味になります。VPNを使うと、パソコンやスマホからVPNサーバまでの通信が全て暗号で秘匿され、他人が中身を確認することができなくなります。

それではVPNを使うとどんなことをできるようになるのでしょうか?
カフェやシェアオフィスでのセキュリティ対策ができる

先ずはパソコンやスマホから出ていくネットワーク上の通信が全て暗号化されるので、例えフリーWi-Fiなどの不特定多数のユーザーが誰でもアクセスできるようなネットワークであったとしても、ネットワークの内容を盗み見られたり、逆に情報を抜かれたりすることがなくなります。
データは全て暗号化されているので、例え専用のソフトを使ってデータを見られてしまったとしても、暗号化を解読することはできません。
また通信データが全て暗号化されているので、外部からデータを送り込むような処理も一切できなくなるので、安心してインターネットを楽しむことができます。
海外コンテンツを視聴できる

次に便利なポイントは、海外コンテンツなどの地域限定のビデオや情報を視聴することができるようになります。
例えば、海外にいる時にRadikoなどを聴きたくなったとしてもRadikoは日本国内限定のサービスになるので視聴することは通常はできません。
しかしVPNサービスを使用して、海外から日本のVPNサーバに接続すれば、Radikoからは日本国内からのアクセスのように見えるので通常通り視聴することができるのです。
その他にも例えばNetflixなどはジブリ作品を日本、アメリカ、カナダ以外の国で21作品を配信しています。なぜか日本の映画にも関わらず日本ではおそらく著作権や映画会社などの利権によって視聴することができません。
この場合でも、海外のVPNサーバに接続した上でNetFlixを視聴すればこういった地域限定コンテンツを世界中のどこにいても視聴することができます。
※Netflixは基本的にはVPN規制をしているようですが、記事執筆時点のNordVPNでは視聴可能でした。
IPアドレスを隠すことができる
そして全てに共通することなんですが、VPNを使うことで自身のパソコンを秘匿することができます。今までインターネットをやっていて、急に「あなたのIPアドレスはxxx.xxx.xxx.xxxです。情報をハッキングしました。」なんてメッセージが出て、ドッキリしたことはありませんか?
これは、正直なんてことはないんですが、要はインターネットを使っている限り、お互いのIPアドレスは丸見えの状態なんです。だからIPアドレスなんてものは見えてて当たり前なんですが、やはりIPアドレスを丸見えにしておくのが嫌だという人も一定数います。
そういった場合にVPNを使えば、相手側に見えるIPアドレスはVPNサーバからのものになるので、そのIPアドレスからあなたに関連づけるような操作は不可能になります。
フリーVPNの危険性
因みにVPNサービスを調べてみると、インターネット上にたくさんの無料のVPNサーバがあることがわかると思います。
これらのVPNサービスは一見すると便利かもしれませんが、なぜ無料でコストのかかるVPNサーバを設置しているのか意味を考えてみましょう。答えは簡単で、あなたの情報を使ってお金に変えているから、無料でVPNサービスを提供しているのです。
せっかくセキュリティのためにVPNを使っているのに、そこで情報を悪用されていては意味がないですね。
オーストラリア政府の研究機関であるオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、米カリフォルニア大学バークリー校およびオーストラリアのニューサウスウェールズ大学と共同で、AndroidネイティブのVPN接続許可機能を使用するAndroidアプリ283点を対象とした調査を実施し、以下の実態を特定した。
ITmediaより引用
・18%は暗号化通信を利用していない
・84%でユーザーのデータ漏えいが認められた
・38%にマルウェアや悪質なWeb広告へのリンクが含まれていた
・80%は、ユーザーアカウントやメールの本文など、端末にある機密性の高い情報へのアクセス許可を要求している
NordVPNのメリット
それでは「どのVPNサービスを使えばいいのか?」ですが、今回紹介するのはNordVPNになります。
日本で使用できるサービスの中でも、価格と機能のバランスの良いVPNサービスになります。
世界中でVPNサービスを展開するサイバーセキュリティ会社。独立性に定評があり、ロシア当局の要求を拒否したり、中国の「グレートファイアーウォール」と呼ばれる国家検閲システムへの抜け道を作ったりと良い意味で強い会社です。
1アカウントで最大6台まで
NordVPNの価格は、月契約と年間契約とで値段が若干違いますが、年間契約の方がかなりお得になります。

さらに特筆すべきは、1アカウントで同時に最大6台まで接続することができるので、自宅のパソコン、スマホ、タブレットさらには家族のデバイスも含めて全てのデータをVPN経由で暗号化することができるので、コスパも良いサービスになります。
ノーログポリシーだから安心
そしてNordVPNの特筆すべきポイントが、「ノーログポリシー」です。
NordVPNでは、接続されたデータのログを一切残さないことを会社として約束しています。これは、外部調査機関からの受入れをした上でも確認されている事実です。
▶︎NordVPNがログなしポリシーの2回目の第三者検査を実施
さらには、NordVPNの本社は、なんとパナマ公国にあります。なぜパナマにあるかというと、この国はデータ保持法というものがなく、さらにはアメリカや欧州連合の管轄外でもあるので、データ保持に関する義務がありません。つまりログを一切保持しないので、自身のプライバシーが守られることになりますね。
VPNだけど高速通信
そして一般的にVPNのデメリットとしてあげられるのは、そのスピードです。
というのもVPNは通信パケットを暗号化した状態にしますし、さらには物理的に遠い外部サーバを使うことになるので、どうしても通信速度が遅くなります。
これはNetflixなどのVODサービスを利用するのにもデメリットになりますし、そもそも使いづらくなりやすいです。
しかしNordVPNはVPNにおける高速通信をサポートしており、以下表でもわかるように、通常の通信と遜色ないスピードで使用することができます。

今回本記事を執筆するにあたって、NordVPN使用時と使用していない状態での通信速度を比較してみたが、ほとんど変わらないといっても良い通信速度になっていました。

NordVPNの口コミと評判
ここではNordVPNの口コミと評判をまとめています。
まとめ
今回はテレワーク作業時におけるセキュリティ対策としてNordVPNによるVPN対策について紹介してみました。
今回NordVPNを使ってみましたが、本当に簡単でかつ速度はほとんど気にならないレベルですね。もちろん時間帯によっては遅くなったりもするみたいですが。
今は出張などもなくなってしまって、セキュリティが怪しそうな場所でインターネットをすることもなくなりましたが、コロナ明けに活躍してくれそうなソフトです。
皆さんも是非参考にしてみてください。
コメント