実は最近試験的にキーボードを変えてみてるんですが、それがメカニカルキーボードなんですよね。
正直今までメンブレン式の薄いタイプのキーボードしか使ったことがなく、初のメカニカルキーボードなんですが、このキーボード、ちょっと今までのキーボードとは訳が違うんですよね。
それは何かというと。
手首が痛くなる。
この記事では、その手首が痛くなる理由も含めて、私がパームレストを自作するに至った過程とその制作方法について詳しく解説します。
パームレストの必要性と効果
デスクワークやコンピュータ作業を長時間続けると、手首に負担がかかりやすくなります。
それはキーボード全般的に言えることなんですが、ことにメカニカルキーボードの場合は、メンブレン式と比べて一般的に腱鞘炎になりやすい気がしています。
というのもメカニカルキーボードってやつは、メンブレン式と違ってキーが1つずつ独立しているので、キーセンサーも完全独立しています。
そのため、メンブレン式のものよりも、キーピッチが深い、というか、高いんです。
そのため、普段のキーボードを打つ感じで手首をキーボードの準備させていると若干浮いた感じというか、不自然な首の角度となり、そのために手首に負担がかかりやすくなります。
実際メカニカルキーボードを使い始めて2週間ぐらい経ちましたが、US配列に慣れてないというのもあるかもしれませんが、もうすでに手首が若干痛いです。
ということで、これはなんとかしなきゃならんと思い、今回パームレストを導入することを一旦決めました。
パームレストを買うか、作るか、それが問題だ
とはいえ、パームレストを使おうと思って、すぐに作ることを考えついたわけでもありません。
Time is moneyですから、お金で買って解決できるのであればそれが一番手っ取り早いんですよ。
ということでいくつか、調べてみました。
先ずは一般的によくありそうな、こんなやつ。ただこれはちょっと想定よりも薄そうで、パームレストには違いないんですが、高さを出してくれる感じではなさそうです。
次はこちらも素材としてはよくありそうでな、低反発のぷにぷにタイプのパームレストです。
これも悪くはないと思ったんですが、高さの調節はできそうにないので、ともかく慣れるしかないという素材感です。
最後におしゃれなデスクによくありそうな、木製のパームレストです。
これも結構悩ましくて、確かに結局のところは高さが出せればいいので、これでもいい気もしたんですが、ただの木片のくせしてぼちぼちの値段がするし、そのくせ木なので、高さ調節のへったくれもありませんね。
そうだ。どうせ単なる木片なら、作ってしまえ
と、少々発想が飛躍気味かもしれませんが、ちょうど以前にDIYした棚板の切れ端が家に余っており、これをいい感じに加工すれば、高さもサイズも自分好みのパームレストが作れそうです。
パームレストの自作に必要な材料と工具
材料
パームレストを自作するために必要な材料は以下の通りです。
- 好きな木材(色味はオイル加工するので、木目ぐらいを選ぶようなイメージ)
- オイル塗装用の何か
- 滑り止め用のゴム足(必要であれば)
木材はホームセンターなどで手に入る一般的な板材で十分です。
木材については、なんでも良いのですが、ワンバイ材と言われる規格木材を使って、1×4(ワンバイフォー)材であれば、比較的求めるサイズ感に近いので、これを買っていい感じのサイズに加工していけば良いのかなと思っています。
またオイル塗装については、正直必須ではないのですが、とはいえこのまま使ってしまうと、真っ白い木材のままになってしまってカッコ悪いというか、周りの家具の色と合わないので、おしゃれ風にするためにオイル塗装することにしています。
色は好きなものを使ってくれれば良いと思いますが、今回はウォルナット(少し暗めの配色)を使っています。
また最後のゴム足ですが、これは完全に好みです。
滑るのか嫌なのでれば、ゴム足を使って滑り止めとして使ってもらえればいいと思いますが、注意点としてはゴム足分だけパームレストが高くなってしまうので、最終的にゴム足の部分も含めて高さの調整が必要です。
ただ1×4材の場合は、高さが19mmで固定されているので、キーボードの高さに応じて考える必要があります。
比較的に薄い滑り止めという形ではこれが良いのかなと思っています。
工具
今回使用した工具としては、以下の通りになっています。
- のこぎりまたはジグソー(木材のカット用)
- ヤスリまたはサンドペーパー(木材の仕上げ用)
- オイル塗装用の使い捨てスポンジ
- カンナ
- 蜜蝋などのワックス
サンドペーパーですが、できればサンダーペーパーに加えて、ヤスリホルダーもあるととても便利ですよ。
またカンナですが、基本は角どりに使うのですが、今回についてはパームレストの手前部分の高さをあえて、低くさせる加工に使いたいので、簡単なものでも良いので、あると便利です。
なければ全てヤスリでやることもできるのですが、面積が広いの結構時間かかると思います。
これらの工具は、ホームセンターやDIYショップで手に入ります。
また木材のカットについては、サイズがもし決まっているようであれば、カット代金を支払えば、ホームセンターでカットまでしてくるので大変便利です。
自作パームレストの作り方
それでは材料と工具が決まったので、早速作っていきます。
といっても作り方はやたらと簡単です。なんなら簡単すぎて設計図すら引かずに作っていけます。
これは本当に簡単です。
欲しいサイズの長さと奥行きに1×4材を切り出していきます。
横幅は基本的には準備したキーボードの幅に揃えておけばいいので、サイズを揃えたらノゴギリで切るか、あらかじめホームセンターで切っておいてもらいましょう。
奥行きに関しては、1×4材を使う分には89mmになっているので、ほぼそのままのサイズで使用することができます。
他の加工としては、角取りと手前側を滑らかに厚みに差が出るようにしておきます。
これは、カンナを使って削ったのちに、紙やすりに滑らかにしておけばOKです。
これで切り出しは終了です。
塗装に関しては今回は、ワトコオイルを使っていきます。
こちらも基本的にはそこまで難しくはないです。
木材にオイルを満遍なく塗っていくのですが、スポンジなどがあると塗りやすく便利です。
オイルが塗り終わったら、空気の通りの良いところで乾燥させ、あとは布で余ったオイルを拭き上げて終了です。
色が物足りない場合には、2〜3度塗りするといいです。
これで工程としては完成になります。
またここで、本体の滑りが気になるようであれば、裏面にゴム足を貼っておきます。
今回作ったパームレストのサイズ感としては、少々大きめではありますが、もし少し大きいかなと感じる場合には適宜自分のサイズに合うようにサイズを小さくすればOKです。
逆にそういう微調整ができるのが、自作するメリットですね。
パームレストありと、無しとでどれぐらい手首の負担が変わるかというとこんな感じになります。
パームレストがない場合には、手首が不自然に上に曲がってしまい、かなり手首が痛くなってしまっていましたが、パームレストがある場合にはキーボードとの高さが自然にあっているような感じですね。
まとめ
ということで、今回はパームレストを自作して作ってみました。
木材であれば、比較的簡単に誰でも作れるので、切り出し部分もホームセンターでやってもらえれば実質的にやることは、角取って、ヤスリかけて、塗装するだけですね。
僕自身も作ろうと決めてから1時間程度で出来上がっています。(塗装時間は別)
皆さんもパームレストを買おうか悩む前に一度作れるかも?と少し検討してみても面白いかもしれませんね。
それでは是非是非みなさん検討してみてください。
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