あまり今までこういうトピックで書いていなかったのですが、少し備忘録がわりに残しておきます。また同じような目に合っている方には参考して貰えれば嬉しいです。
当サイトはWordpressで運営しています。始めた頃はPV数があまりパッとしなかったこともあり、xfree(旧xdomain)で無料サーバを立てていたのですが、PV数がある程度多くなってきて、やはり無料ということもあってか、サーバが貧弱で、特に夜中になるとほとんど管理画面に入れなくなるほど遅くなってしまっていました。
xfreeの無料サーバーはブログを始めたばかりの人にとってはとても魅力的な無料サーバーではあるんですが、ある程度のアクセス数が出てくるとやはり無料サーバーの限界を感じることが多く、今回思い切ってサーバを有料サーバに変えることにしました。レンタルサーバはいくつかあることは知っていたのですが、色々調べた結果、今回は安くて高性能で有名なカラフルボックスという2018年に出来たばかりのレンタルサーバにすることにしました。
引越しの方法は主に3つ(wordpress標準インポートエキスポート、引越しプラグイン、データベース書き換え)あるんですが、xfreeで出来る移行方法は、wordpress標準か、もしくはDBの書き換えのみです。引越し用のプラグインが世の中にはいくつか有名どころもあるんですが、xfreeでは元のサーバー側で規制(おそらく.htacess辺り)が入ってしまっていて、こういう系は一切動きません。
またwordpress標準の引越しも試して見たのですが、メディアがインポート出来ていなかったり、アイキャッチが読み込まれなかったりとこちらも一筋縄では行かない感じでしたので、今回はデータベースの書き換えでの引越しをしましたので、その手順を書いていきたいと思います。
本手順はカラフルボックスの移行マニュアルを基本にしていますが、一部のやり方がワタシの環境にあっていなかったため、修正&追加しています。
xfreeサーバ側でデータバックアップ
xfreeサーバ側のWordpressデータのバックアップ
先ずはxfreeサーバ側から必要なデータ(主に写真、テーマ、プラグインなど)をFTPでダウンロードしていきます。FTPでのアクセス方法は、先ずは以下のxfreeの管理パネルからFTPアカウント情報、FTPホスト名、FTPパスワード(もし設定していない場合は設定する)を確認します。
xfree管理パネル:https://www.xfree.ne.jp/login/member.php


次にこれでアクセス先情報が確認出来ましたので、あとは適当なFTPアプリ/ソフトを使ってwordpressがインストールされているフォルダから、全てのファイルをコピーして、自分のPCの適当な所にバックアップしておきます。

xfreeサーバ側のデータベースバックアップ
メディア系のデータがダウンロード出来たら、次はデータベースのバックアップになります。データベースのバックアップは、phpMyAdminという管理ツールから行います。
phpMyAdminへのアクセス方法は、FTPアカウントの確認と同じように、xfree管理パネルからログインします。
phpMyAdminにログインすると以下のような画面になると思います。左のカラムにはWordpressが使用しているデータベースが確認出来るはずです。複数のブログを作成している場合には、ここにも複数見えるはずです。バックアップしたいDB名をクリックします。

DB名をクリックすると、中に含まれるテーブル名が確認できます。次にエキスポートをクリック。

エキスポート画面では、赤枠部分を参考に、SQL形式で圧縮ファイルで実行します。

これでデータベースもバックアップ完了になります。
カラフルボックスで移行サーバを準備する
カラフルボックスの申し込み
ここまでで移行元のデータは全て揃っていますので、ここから移行先サーバの準備をしていきます。

詳しいサーバの購入方法は以下のカラフルボックスのサポートページを参照すればOKだと思います。因みに今回は試しにBOX1を契約することにしています。
サーバーの購入方法:https://help.colorfulbox.jp/manual/server-purchase/
アドオンドメインの登録
ここの手順は、xfree側で独自ドメインを持っている前提での手順になります。独自ドメインを持っていなかった方で、これからドメインを取得する人は以下を参照してください。
ドメイン取得・管理ページ/カラフルボックスでドメインを購入
先ずはカラフルボックスの管理画面cPanelにログインします。ログイン情報は、サーバー登録時に送信される「サーバーアカウント設定完了通知」のメール内に記載されていると思います。

ログインしたら、画面の中程にある、ドメイン欄からアドオンドメインに選択します。

移行後に使用する独自ドメイン名を入力しますが、同じドメイン名(例:xxxxxxx.com)を使用する場合には、同じドメイン名を入力してください。

基本的には、①以外はデフォルトのままでも大丈夫です。設定が完了したら、ドメインの追加をクリックします。
PHPのバージョンを合わせる
移行元のxfreeのサーバで使用しているPHPのバージョンと、カラフルボックスのPHPのバージョンを合わせてください。これをしないと、中で使用しているプラグインなどが動かなくなる可能性があります。
xfreeでの確認方法は、管理パネルから行います。


xfreeでのPHP versionが確認出来たら、次にカラフルボックス側のPHPのバージョンを確認し、合わせていきます。カラフルボックスではcPanelにログイン後、ソフトウェアの欄にあるMultiPHPマネージャをクリックします。

今回追加したドメインを選択して、PHPのバージョンを変更します。

WordPressのインストール
本手順はカラフルボックスの基本手順には書いていなかったのですが、ワタシの場合はこれをしないと移行出来なかったので、またcPanelの管理上でもやった方が分かりやすいと思います。


カラフルボックスでWordpressをインストール:https://help.colorfulbox.jp/manual/domain-wp-install/
ここまでカラフルボックスに素のwordpressがインストールされた状態になっています。
カラフルボックスサーバにバックアップデータをインポート
データベースのインポート
データベースのインポートは、cPanelからphpMyAdminを使用して行います。やり方については、エキスポートとほぼ同じです。
先ずはcPanelからphpaMyAdminをクリック。

WordPressをインストールすると、DBが自動作られていますので、左カラムからデータベース名をクリック。データベーステーブルが見れる画面になったら、今度はインポートを選択して、バックアップで取ったSQLファイル(zip圧縮)を選択して、インポートを実行。

バックアップしたWordpressデータと新しいデータベースを紐づける
もう少しでおしまいです。念の為、まだサーバにはアクセスしないことをオススメします。(データ読み込みエラーを出さないため)
先ずは新しく作ったデータベースの接続情報を確認します。確認の方法は2種類あります。どちらでも手間はそんなに変わらないのでお好きな方で確認して下さい。
1、cPanelのSQL管理をクリックして、データベース名とユーザー名を確認及びパスワードの変更をする。



2、cPanelのファイルマネージャーにアクセスし、/public_html/ブログ名のフォルダからwp-config.phpを開いて、以下の部分をメモっておきます


/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'xxxxxxxxx_wp1');
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'xxxxxxxxx_wp1');
/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'xxxxxxxxxx');
データベース情報が確認出来たら、次にバックアップしたファイルの中から、wp-config.phpの上記部分を、新しく作ったデータベースの情報にnotepadなどのアプリで開いて更新します。

これでバックアップしたwordpressのデータがデータベースと紐づけられるようになりました。
バックアップしたデータをFTPで転送
最後にFTPでバックアップしたファイルを、カラフルボックスのサーバにアップロードします。先ずはカラフルボックスを登録した時にきたメールの中にホストネームとユーザー&パスワードがあるのでこちらを使ってログインします。

FTPアプリを使って接続し、/public_html/ブログ名のフォルダ下にバックアップしたファイルを全てアップロードします。(全て上書きでOKです。)

アップロードがエラーなく完了すればおしまいです。エラーが出た場合には、再度やり直してください。
サーバの確認
これで漸くサーバ側のコピーが完了した状態です。早速ちゃんとコピーができたか確認したいのですが、独自ドメインを使用している人の場合は、このままアクセスすると、旧サーバの方にアクセスされてしまうので、新しいサーバにはアクセス出来ません。
そのため、パソコンのホストファイルを直接書き換えることで、一時的にアクセスするサーバをxfreeのものから、カラフルボックスのものへ強制的に変更します。
hostsファイルの設定方法:https://help.colorfulbox.jp/manual/hosts-conf/
IPアドレスは、メールに記載しているものを使用してください。(例:183.90.183.151)

これで独自ドメインにアクセスした際に、xfreeではなく、移行先のカラフルボックスにアクセスできるので、ページに異常がないかどうかを確認してください。
移行元サーバから移行先サーバへのドメイン設定変更
xdomain側でネームサーバの書き換え
移行先のカラフルボックスのサーバの準備が出来たら、いよいよドメインの振替先を移行先に変更していきます。ワタシの環境の場合、xdomainのドメインを使っていましたので、以下のリンクからxdomainの管理パネルにアクセスします。
xdomain:https://www.xdomain.ne.jp/login/member.php

ドメインパネルをクリック後、その他のサービスを選んでネームサーバ1とネームサーバ2をそれぞれ以下のように書き換えます。
ns1.cbsv.jp
ns2.cbsv.jp

カラフルボックス側でDNSゾーンの作成
次にカラフルボックス側のネームサーバに、独自ドメインと実IPアドレスを紐づけてあげるように設定します。カラフルボックスのマイページに移動し、上部メニュー「ドメイン」の「DNSの管理」をクリックします。

登録済みのドメイン一覧が表示されるので、「新しいゾーンを追加」をクリックします。

ゾーン名に自分のwordpressをインストールした独自ドメイン(例:simple-was-best.com)を記入して、「ゾーンの追加」をクリックする。

DNSの確認
最後にカラフルボックスのネームサーバが、正しくサーバのIPアドレスを返してくれているかをパソコンのターミナルを開いて、以下のコマンドで確認します。
nslookup ドメイン名 ns1.cbsv.jp

これで正しいIPアドレスが帰ってこない場合は、数分後にもう一度試して、それでもダメならネームサーバの設定かゾーンの設定が間違っている可能性があるので確認してみてください。
これで移行の全作業が完了になります。

最後に
手順としては、そこまで多くはないんですが、ワタシの場合phpMyAdminの使い方がイマイチよくわからなかったのと、Wordpressをインストールするべきか否かという点で悩みました。
また最後のDNS周りの設定に関しては、独自ドメインなどと言った言い回しに癖があって、理解できない部分が多くなってしまったため、ちょっと手こずりました。
今回xfreeサーバ&xdomainから、カラフルボックスへの移行手順としましたが、xdomainではなくても他のドメインサービスでもほぼ同じ手順で移行できると思いますので、参考にして貰えると嬉しいです。
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