2023年8月にMM総研がスマートフォンの修理市場に関するレポートを発表しました。
そのレポートによると、2022年のスマホ修理台数は353.1万台となっており、2021年から観測している台数から比較しても増加傾向であることがわかりました。

スマートフォン自体の価格も年々増加していることは明らかですし、さらにはバッテリー保ちという観点でも、ひと昔に比べると大分長くなっている気がします。スマホが始まった当初は、1年を過ぎるとバッテリー保ちが悪くなっていき、2年経つとほぼバッテリーが死んでしまうぐらいだったと思いますが、現在のスマホは容量が増えたことや、そもそもバッテリー消費を抑える仕組みが以前よりも良くなっているせいか、2年ぐらいは簡単にバッテリーが保つようになりました。
因みに2023年にWAKARU NETで調査されたレポートを見ても、85%以上の人が3年以上スマホを使い続けると答えており、約半数近くが4年以上は同じスマホを使い続けているということがわかります。

またMM総研のレポートで併せて、修理場所としてどこを利用しているかを調査した結果、最も認知度が高い(=利用されている)のは、携帯キャリアでの修理保証ということがわかりました。
Apple直営はiPhoneユーザーが利用し、メーカーHPはAndroidユーザーが利用していることを考えると、正直両方のユーザーがカウントされる携帯キャリアと第三社修理事業者の数値が高くなるというのはなんとなく想像しやすいかもしれませんね。

ただ個人的には携帯キャリアでの安心保証パックの類は、月1000円近くと余計なサポート費が含まれていることが多く、あまりお得だと思っていません。
よく「保険と貯蓄を混ぜるな」とFP界隈で言われますが、同じように「保険と付帯サービス」を混ぜると使わないサービスにまでお金を払っていることになるので、そこはよく考えたほうが良いと思います。
レポートの総評として、やはりスマートフォン自体が以前と比べて1台当たりの利用期間が伸びており、その原因としては本体価格の高額化と初期不良の低下、バッテリー保ちの長期化などにより、買換えサイクルが伸びているという実情が見えてきていることがわかりました。
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