毎日の掃除、もっと楽になりませんか?
コロナも当たり前になってきた今では、多くの人がまだまだ在宅と出社のハイブリッドな生活を続けているかと思いますが、ある調べによればテレワークの利用によることにより労働時間時間自体は増えてはいないが、家事育児参加の時間が増えたことにより、相対的に自分自身の時間が減ったというレポートがあります。
「タイパ(Time Performance)」という新しい言葉が出てきているように、忙しい現代生活では、なるべく時間を効率的に使って、自分の自信の時間を増やしたいというニーズが高まっています。
その中でもロボット掃除機というのは、毎日の掃除の時間を節約できる有効な手段だと考えられています。
また特にペットがいたり、子供がいて共働き仕事で忙しい家庭にとって、自動で掃除をしてくれるロボット掃除機は非常に魅力的です。
今回紹介する、Freo Z Ultraは、最新の障害物回避技術と多機能ベースステーションを搭載したハイエンドモデルで、掃除の手間を劇的に軽減してくれます。
今まではロボット掃除機といえば、ゴミの吸い取りがメインで、水拭きについては気休め・やらないよりやったほうがいいかなぐらいの感覚で掃除をさせていたかもしれませんが、今回のNarwalの最新ロボット掃除機、Freo Z Ultraはまさにレベチとも言える2024年11月15日時点で最強のロボット掃除機といえます。
本記事では、Freo Z Ultraの特長や実際の使用感、他のロボット掃除機との比較を徹底解説し、最新のハイエンドロボット掃除機がどれだけあなたの部屋を綺麗に、そして掃除時間の節約をなしてくれるかについて紹介していきたいと思います。
Freo Z Ultraの徹底レビュー|障害物回避とモップ性能を詳しく解説
それでは、中身をレビューしていきたいと思います。
デザインと質感|待望のダークグレーカラーが新登場
早速デザインの方からチェックしていきたいと思います。
先ず目についたのは、カラーですね。今回ついに待望のダークグレーカラーがラインナップに追加されました。
カラー展開は、ホワイトとダークグレーの2種類になります。
正直スマートホーム系のデバイスはどれもホワイト系ばかりなので、暗めの色調の部屋の人の場合には、少し物足りないデザインだったので、これは嬉しいデザインですね。
早速本体を取り出してみました。
色味についてですが、ダークグレーではあるものの、正直な感想を言えば、ちょっと安っぽいグレーかなとは思いました。
写真から想像するとダークグレーというよりもメタリックグレーを想像していたのですが、実際には本当にグレーという感じですね。
ただここはホワイトがいいのか、グレーが良いのかという好みの問題だけなので、そこまで問題にはならないかと思います。
同封品ですが、本体、ベーステーションの付属品、洗浄液などに加えて、スペア品として入っていたのは、以下になります。
- ダストバッグ 1個
- HEPAフィルター 1個
- 交換用巾木サイドブラシ 3個(本体に1個は付いているので、合計4個)
- 内蔵ダストボックス 1個
裏返してみました。
Freo Z Ultraは、デュアルサイドブラシが2本なのですが、通常ブラシの羽が3つのことが多い中、2つという少し特殊な形をしています。
これは、おそらくですが、ベースステーションに格納する際に、サイドブラシがステーションと干渉しないように考えられているのかと思います。
また中央のメインブラシについては、前回のFreo X Ultraと同様に、絡まりゼロフローティングブラシという、髪の毛などが絶対に絡まないと謳っている特殊ゴムブラシが採用されています。
このブラシは、かなり特殊な構造をしており、なんと軸が片方向にしか付いていません。
逆方向に関しては完全に宙に浮いているような構造になっています。
そして吸引口に関しても通常本体の真ん中にあるべきものが、左側に位置しており、右から左にゴミが吸い込まれるような形状になっています。
これにより、髪の毛を吸い込む空気の流れが発生して、髪の毛が絡まないようになっているというわけですね。
ブラシを取ってみていると、こんな感じになっており、確かに空気の流れができるような構造になっていることがわかります。
因みにですが、裏面のメインブラシの上に大きな穴のようなものがあることに気づくかと思いますが、これはベースステーションのドッキング時に使用されるゴミの吸い込み口です。
水拭き用のブラシについては、お馴染みのルーローの三角形状のブラシが2つ付いています。
因みにこのブラシは取り外しができるので、このままブラシ部分だけを洗うこともできるのできます。
基本的には全て自動洗浄してくれるわけですが、汚れや匂いが強い時には取り外して洗うこともできますね。
さらに特徴的なのは、この巾木用のサイドブラシですね。
個人的には正直巾木に対して拭きたいと感じたことがなかったのですが、確かによくよく見れば埃が溜まる部分ではあるので、ロボット掃除機でそこまで掃除してくれるのであれば助かりますね。
ただスペアとして3つも入っており、形状的にもかなりふわふわしているので、毛が落ちやすいのかなと邪推もしてしまいます。
上面を見ていきます。
Freo Z Ultraは水タンクはないタイプなのでは、中に入っているのはダストボックスだけです。
今回取り出してみてかなり驚いたのは、このダストボックスです。
正直こんな形状を見たことがないダストボックスでした。というよりもこれは果たしてダストボックスなんでしょうかね。
かなり簡易的なダストボックスとも言えますが、積載量に関しては正直なところほとんどないんじゃないかと思います。
というよりも、ゴミが通る道にしているだけかと思います。
ダストボックス内のパーツはこんな風に取り外すこともでき、中のゴミを綺麗に取ることもできる感じですが、それにしても不思議なパーツです。
ホーム格納するときはこんな感じになりそうです。
ベースステーションにドックさせると、床面積あたりの占有量はかなり小さくなる感じです。
正直上方向に関しては、常識的な範囲で大きくてもいいんですが、床は首都圏の住環境からすると結構死活問題になりがちなので、こんな感じにコンパクトになってくれるのは正直かなり助かります。
ベースステーションの全面を開くと、ダストバッグと洗浄液を入れるようになっており、この入れ方も結構特殊な感じがしますね。
本体での洗浄は、この内部で行われます。
今回のFreo Z Ultraの場合、洗浄はなんと温水洗浄をサポートしており、汚れの状態に応じて45〜60度で洗浄、75度で高温殺菌するというかなり本気の洗浄をやってくれます。
因みに内部のたらいというか、洗浄パーツについては取り外すことができるので、これも定期的に掃除しておいた方が良さそうですね。
障害物回避性能のレビュー|センサーの精度と実際の使用感
Freo Z Ultraの最大の特長の一つは、その精密な障害物回避機能です。
今回から、なんと2眼レンズをなっているのが最大の特徴ですね。以前のFreo Xの場合は、正面はレーザーセンサー+バンパーセンサーだけだったので、障害物検知という意味では、ものを自体を検知するというよりも何か物体があることがわかる程度だったのですが、今回から実際にそれがなんなのかまで判断して回避することが可能になりました。
特に2眼レンズになっていることで、物体をより立体的に捉えることが可能になっており、小さなものを正確に検知できるようになっています。
NarwalデュアルRGBカメラ | 典型的なシングルカメラ | |
---|---|---|
精度レベル | 1cm未満の小さな物を認識可能 (例: 椅子の脚や短いケーブル) | 1cm未満の小さな物は認識不可(例:細い椅子の脚/ケーブルなど) |
3D vs 2D | 二つのRGBカメラで距離を測定し、人間の目のように二つの変数の座標を捉え、立体的に物体の位置を把握する | 一つのカメラで一つの変数の座標のみを捉え、平面的に物体の位置を把握する |
色 | 色や特徴に基づいて複雑な物を識別可能 | ものの大きさや形状だけを頼りに識別する |
内蔵された最新のセンサー技術により、家具、ペットの玩具、ケーブルなどの小さな障害物を素早く検知し、スムーズに避けることが可能になっています。
正直今回の障害物検知、および回避の精度に関しては、ビビりました。
今までのロボット掃除機だと、いくら回避できる、検知できるとはいえ、若干ぶつかってるよね?という感じでしたけど、今回の関しては、完全に距離感を把握した上で回避している様子がわかりますね。
スリッパとぬいぐるみの間を全くぶつからずに通り抜けるところなどは、本当にすごいです。
因みに前モデルのFreo Z Ultraの場合はこんな感じです。
完全にレベチですね。
因みに画像データを取り扱うことにちょっと不安に思う人もいるかもしれませんが、Freo Z Ultraでは画像の解析自体はロボット内のチップ上で実施され、サーバには暗号化された状態で保管されるとなっています。(Narwal プライバシーポリシー参照)
またこれらのセキュリティに関しては、国際外部認証機関のIoTセキュリティ認証も取得しているため、安心して利用することが可能です。
またどうしても実画像を使うことに不安な方は、設定のAI障害物回避の項目から、「実画像」をオフにすれば画像が実際にロボット掃除で使用されることは無くなります。
その場合、障害物回避をした際の履歴として実際の写真を確認することができなくなるので、注意してください。
吸引力とモップ性能|徹底した掃除力で家中を清潔に
Freo Z Ultraは、強力な吸引力とモップ機能を組み合わせたハイブリッド型ロボット掃除機です。
吸引力はなんと最大12,000Paを誇り、カーペットの深部に入り込んだホコリや髪の毛をしっかりと取り除きます。12,000 Paというのは2024年11月15日時点で業界最高性能の吸引力かと思います。
また、フローリングやタイルの表面に残る汚れもモップで拭き取るため、掃除の仕上がりが非常にきれいです。
試しに、いくつかの汚れを再現して、掃除させてみました。
結果としては、以下のような形になりました。
ケチャップ、水性ペンぐらいは当たり前に掃除は可能ですね。
クレヨンについては、油性であることや、繊維の中に入り込みやすいので、なかなかこれをロボット掃除機で掃除するのは難しいですね。
またえんぴつも同様で、消しゴムで簡単に消せはしますが、モップで数回拭いたぐらいでは消えませんね。
その他にもFreo Z Ultraでは、インテリジェントに掃除を自動的に実行することができ、例えばカーペットを検知すると、モップが最大1.2cmリフトアップし、カーペットが濡れないようになっています。もちろんこのカーペットを検知するのも、2眼レンズを用いて、正確に検知することが可能になっています。
また今回から、巾木清掃ユニットが付属されており、部屋の隅を掃除する時には、お尻をフリフリしながら巾木の埃をとってくれます。
正直なところは、あまり汚れが溜まりすぎている場合には撫でるぐらいでは取れないんですが、一度しっかり清掃した後にはこれを毎日続ければ、巾木の埃がたまらなくなりそうですね。
またこれはFreo Z Ultraと同様ですが、絡まりゼロフローティングブラシという髪の毛が絡まないという触れ込みのブラシですが、これも試してみました。
一回目は正直撮り方も良くなかったのかもしれませんが、通常モードにして、1mぐらいしか走らせなかったので、まだ髪の毛が吸い込み切れてなかったのかなと。
ただ2回目は、吸引パワーをあげて進めた場合には、しっかりと髪の毛が吸い込まれている様子が確認できました。
おそらく通常の使い方をしていれば、ほとんどのケースで髪の毛を気にすることはないかと思います。
また専用ワックス剤の購入は必要になりますが、ベースステーションに専用ワックスをセットすれば、なんとそのままワックスがけもできるようです。
もうなんだか機能がありすぎて凄すぎますね。
静音性の評価|ノイズキャンセリング技術でストレスフリー
ロボット掃除機の清掃音/吸引音が気になる方も多いかと思いますが、正直この音はロボット掃除機に関わらず掃除機を動作している時には避けられないものですよね。
ただ、Freo Z Ultraはなんと静音性にもかなりこだわっており、音が強く出やすい吸引時においても最大58 dBに抑えられています。
一般的に60 dBを超えると、「うるさい」と感じるレベルになるので、58 dBというのは「うるさくない」と感じるギリギリ上限という感じですね。
実際使ってみた感じでは、吸引パワーを強力・超強力にすると、若干気になってきますが、通常モードであればほとんど気になりません。
また古いロボット掃除機を使っている人だと、壁や家具にガンガン当たるようなものがないので、あれに比べると格段に静かです。
ベースステーション 10in1の便利さ|温水洗浄&電解水の生成
Freo Z Ultraの「ベースステーション 10in1」は、充電だけでなく、自動ゴミ捨て、水の補充、モップの洗浄と乾燥などを一括で行う多機能ステーションです。掃除の度に面倒な準備やメンテナンスをする必要がなく、一度設置すれば、ロボット掃除機の操作はほぼ自動化できます。
特に、汚れに応じて温度を変化させる可変温水モップ洗浄(45〜60度で洗浄、75度で乾燥)というのもハイエンドならではの機能だと思いますし、さらにはモップ掃除及びすすぎで使用される水は、電解水を使用しているというから驚きです。
そもそも電解水とは、水を塩と電気で、H+(水素)とOH-(水酸化物イオン)に電気分解させた水になるのですが、この水には殺菌作用が含まれており、例えば歯科医院・クリニックで器具の洗浄や、うがいをする水、歯を削るときに出てくる水にも使われています。
ましてやロボット掃除機の洗浄に使っているとは思えないぐらいのリッチな電解水の使い方なんじゃないかと思います。
どれぐらいの汚れが綺麗になるかですが、例えばケチャップ清掃をさせた直後のモップと、電解水洗浄をしたモップはこんな感じの違いになります。
正直なところ、自動でこれだけ綺麗になってくれれば十分綺麗ですね。
「掃除が終わった後に再び掃除する」という手間から解放されるため、特に忙しいビジネスパーソンや育児中の家庭には最適な一台と言えると思います。
ライブカメラがすごい|見守りカメラにもなるぞ
そして最後になりますが、2眼カメラがそのまま見守りカメラにもなってしまいます。
なんと、マイクとスピーカーも内蔵しているので、そのまま会話もできるから凄すぎます。
ペットを飼っているお家であれば、Freoが飼い主の代わりに留守番してくれているみたいで可愛いですね。
ペットと同じ目線で、家を探索したり、話しかけたりできるというわけですね。
さらに面白いのは、なんとリモートコントロール(操作)できてしまうので、ラジコンのようにお家探検できてしまいます。
この機能は子供にバレたら、真っ先にオモチャになってしまいそうです。
Freo Z Ultra vs 他社のロボット掃除機|比較でわかる強み
ハイエンドロボット掃除機市場には多くの選択肢があり、どれを選べばいいのか迷うかと思いますが、今回は、特に人気のある3つのハイエンドモデルとFreo Z Ultraを比較し、その強みをわかりやすく説明します。
比較をしてみてもわかりますが、シンプルに現時点で機能的に最強です。
おそらくスペック的には、Roborocksを選ぶのか、もしくはFreo Z Ultraを選ぶのかの2択になるんじゃないかと思います。
Freo Z Ultra
S8 MaxV Ultra
両者ともにロボット掃除機に特化した製品を多く出しているので、機能的にはほぼ同じようなレベルまで来ています。
ただ個人的には、水拭きのモップの形状が、回転式のモップの方が綺麗になりやすいんじゃないかと思っているので、どちらが良いかといえば、Narwal Freo Z Ultraの方が水拭き力は高いんじゃないかなと思っていたりします。
Narwal Freo Z Ultraで気になるデメリット
正直ここまでのハイエンドデバイスになってくると、できないことを探す方が難しくなるのですが、敢えて言えば以下が挙げられるかと思います。
ランニングコストは気になるかもしれない
これだけ便利だからこそでもあるのですが、消耗品や毎日の電気代という部分は気になるところがあります。
特に電解水生成、温水を作るための加熱、最大75度の乾燥風など、いろいろ電気代がかかりそうな機能がたくさんあります。
以下はマニュアルから持ってきた定格出力ですが、やはりどれもそれなりに電気代がかかりそうですね。
ロボット掃除機 定格出力 | 65 W |
---|---|
ベースステーション 充電 | 45 W |
ベースステーション 加熱水 | 850 – 1,250 W |
ベースステーション 吸引 | 450 W |
ベースステーション 乾燥 | 65 W |
とはいえ、一回便利さにハマってしまうと、もう2度と戻れない感じがするので、これらのお金の払ってでも、自分の自由な時間を増やすのか、それとも自分で時間をかけて掃除するのかということなのかもしれません。
結論|Freo Z Ultraはハイエンドロボット掃除機の決定版か?
- 最強の障害物検知・回避機能
- 多機能すぎる清掃力
- 優れた静音性
- 見守りカメラ機能
- 電解水でモップがいつでも綺麗
- ランニングコストは気になる
Freo Z Ultraの特徴をまとめると、障害物回避性能、静音性、ベースステーションの多機能性が特に優れています。
他のハイエンドモデルと比較しても、総合的な使い勝手が良く、特に日々の手間を減らしたいユーザーに最適と言えると思います。
唯一ネックと思えるような部分は、電気代や消耗品などのランニングコストの部分ですが、これはFreo Z Ultraというよりもハイエンドロボット掃除機全般に言えることです。
ただ何度も言いますが、機能的には最強でこれ以上のものになると、水道管直結機能ですが、あれは設置場所が限られてくるので、万人受けが難しいことを考えると、このデバイスが最強ということには変わりませんね。
もし、掃除の手間を完全に自動化したい、静かで強力なロボット掃除機を探しているなら、Freo Z Ultraは間違いなく検討すべき一台です。
それではみなさんぜひ参考にしてみてください。
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