ついにSwitchBotから待望のブラインドカーテン対応のスマートカーテンが発売されました。
今までの後付けのスマートカーテンといえば、いわゆるロボットタイプのカーテンレールを走るように設計されたものが多く、ブラインドタイプのカーテンは操作できませんでした。
もちろんブラインドカーテン対応のものも一部ありましたが、賃貸で使うには少し難があったり、値段が高額になっていたりとなかなか敷居の高いデバイスが多いというものでした。
しかし今回SwitchBotからブラインドカーテンもスマート化出来るようになったということ教えて頂き、早速試させて頂きました!
SwitchBotとは?
SwitchBot(スイッチボット)とは、中国初のスマートデバイスを手がけるSwitchBot社のスマートホームデバイスのシリーズ名称になります。
当初はボット(指ロボット)製品のみを販売していましたが、現在ではカーテンや加湿器、さらには照明までと、家中の家電を操作できるようなラインナップを揃えるまでになりました。
2023年では日本でのスマートホームメーカーの中で、販売台数日本一になっています。
コンパクトさに驚き!ソーラーパネルもついている
それでは早速中身を見ていきたいと思います。
今回のデバイスでびっくりなのが、SwitchBotカーテンでも人気の組み合わせだったソーラーパネルがなんと別売りではなく、標準搭載になっていることですね。
同封物を全て出してみました。意外と細かいパーツが多いような印象を受けますね。
- SwitchBotブラインドポール本体
- 専用ソーラーパネル
- ギアリングカップ
- 取り付けベースA(左付)
- 取り付けベースB(右付)
- ベースカバー
- ケーブルホルダー
- アダプター(S/M/L/XL)
- 取扱説明書
- サイズ測定用紙
- 型紙
- テープ2枚
- クリーニングティッシュ
- Type-Cケーブル
- リセットピン
- 予備用両面テープ体
さらに個人的にびっくり&嬉しいのは、ついにUSB Type-Cになってくれたことですね。
スマートホームデバイスは、USB Type-Bのものがほぼ主流で、ケーブル統一の観点からすると少々残念なことが多かったのですが、ついについにType-Cにまとめてくれたことに感動しています。
そして次にびっくりしたのはそのコンパクトさです。
サイズを測ってみましたが、本体(ケーブル部含まず)のサイズは実測値ですが、約140 x 29 mmという超コンパクト設計です。
この中に通信部、駆動部、バッテリーが全てまとめられていることを考えると地味に感動します。
本体の重量は、約137 gでした。持っている感じでも本当に重さをあまり感じませんね。
因みにどういう仕組みでブラインドポールを操作しているかというと、実は結構アナログな仕組みです。
本体の横についている部分を開けると、中にギアカップを入れるようになっています。
ギアカップの中にポール差し込んで、ポールをモーターで回すように操作しているというわけです。
取り付けに際し、先ずはポール部分の太さを確認していきます。
太さの確認には、付属のサイズ計測用の台紙を使ってチェックしていきます。
(因みに今回使用しているのはニトリのブラインドカーテンになります。)
今回はサイズはLサイズだったので、Lサイズのアダプタをギアカップの中に入れて、はめ込んでいきます。
結構サイズ感がピッタリなので、少しはめるのに力が必要かもしれません。
ギアカップをつけたポールをこんな感じで取り付けるイメージですね。
次に取り付ける必要があるのは、取り付けベースになります。
取り付けベースにはAタイプ(左付用)とBタイプ(右付用)の2つがあります。
これは、要はブラインドカーテンのタイプによって、両面テープを貼れる位置に制限があることが多いので、取り付けられる場所によって使い分けるということです。
また取り付け後にケーブル接合部が不格好だなと思ったんですが、ちゃんとカバーがついているので、しっかり見た目もカッコよくすることができますね。
これで大体本体部分の取り付けがわかってきたので、次はソーラーパネルの方を見ていきたいと思います。
ソーラーパネルに関してはサイズは実測値で、約 71 x 106 x 13 mmでした。
こちらもかなりコンパクトですね。
以前のSwitchBotカーテンで使っていたソーラーパネルと違って、こちらは基本的に本体が左右に動くことがないので、取り付け位置をあまり気にしなくて良いのが楽ちんでいいですね。
本体とソーラーパネルのサイズ感を、iPhone 12と比較してみました。
SwitchBotブラインドポールは本当にコンパクトですね。
それでは、自宅のブラインドカーテンに取り付けていきます。
我が家の場合は、ニトリの賃貸のカーテンレールにも取り付けられるブラインドカーテンをしています。
台紙を当てて確認してみたところ、左側につけるとブラインドの昇降コード(紐)部分が干渉しそうなので、今回は右側につけることにします。
台紙を取り付けた時に台紙に挟まれた部分にギアカップを取り付けた方がいいらしいのですが、今回数ミリ下につけてしまいましたが、そこは取り付けベースの貼り付け位置を調整することで大丈夫でした。
最終的な取り付けはこんな感じなりました。
かなりいい感じです
アプリへの登録&設定は、SwitchBotアプリで行う必要があります。
まだアプリをインストールしていない人は以下からインストールできます。
最初にアプリを立ち上げる場合には、先ずはSwitchBotアカウントを作成する必要がありますので、作っていきましょう。
アカウントが作成できたら、早速アプリにSwitchBotボットを追加していきます。
登録は本当に手順通り進めれば良いので、ほぼ迷うことはありませんね。
登録後に全閉位置と全開位置の設定が必要になります。
下向き全閉〜全開〜上向き全閉〜全開の順番で進めていきます。途中で回転を逆方向に回してしまうと、最初からやり直すことになるので、注意して下さい。
アプリの登録が終わったら、早速動作させてみます。
グリグリ回ってますね〜笑
因みにSwitchBotブラインドポールを取り付けたからといって、そのまま手動でも操作できるので安心ですね。
ほとんど抵抗感を感じないので、これも細かいですが内部設計に感動するところですね〜。
SwitchBot ブラインドポールで出来ること
さて、一通り使ってみたので、大体出来ることがなんなのかわかってきましたので、ここでは出来ることをまとめてみたいと思います。
後付けブラインドカーテンをリモート操作出来る
1つ目は当たり前ですが、ブラインドカーテンのスマート化が出来るということですね。
冒頭でも書いたようにスマートブラインドカーテンというジャンルは、市場の中ではまだまだかなりレアです。
IKEAのスマートロールカーテンや、LinkJapanのスマートカーテンなどもありますが、いづれもカーテンレールごとを取り替えるタイプになっているので、今回のような賃貸で既存のカーテンレールに取り付けるブラインドカーテンでは使用できませんでした。
そういう意味で、SwitchBotブラインドポールはいいところを攻めてくれましたね。
因みにアプリ操作以外にも別途SwitchBotリモートボタンを使えば、物理的なカーテンボタンも使えるようになるので、キッチンやインターホンなどで操作をまとめたいという人はこちらが便利です。
スケジュール機能で太陽の光で目覚められる
2つ目のポイントは、そもそもカーテンをスマート化出来るということであれば、必ず設定しておきたいスケジューリング機能ですね。
我が家は既に寝室のカーテンについては、自動開閉の設定をしていましたが、リビングのブラインドカーテンは手動のままでした。
手動だといちいち操作するのが面倒で、実はほぼ一日中閉めっぱなしだったのですが、今回ブラインドカーテンもついに自動化にすることができましたね。
因みに光センサーを使って開閉させることもできますが、個人的には時間で起きたいということもあるので、我が家は時間指定にさせています。
ソーラーパネル標準搭載で電池交換不要
そして3つ目のポイントは、ソーラーパネルですね。
ソーラーパネルは本当に便利です。SwitchBotカーテンでも個人的にはマストバイだと思っている商品ですが、今回SwitchBotブラインドポールではなんと標準搭載です。
因みにソーラーパネルなしでも内部バッテリーは、10カ月以上連続稼働可能になっているので、頻繁に充電する必要はないのですが、とはいえソーラーパネルを取り付けることができれば、完全にほったらかしにすることができますね。
SwitchBot ブラインドポールを使ってみて気になった部分
それでは、ここでは実際に使ってみて気になった部分についても解説していきます。
取り付けられないブラインドカーテンタイプがある
ここは当たり前な部分ではありますが、SwitchBotブラインドポールは全てのブラインドカーテンに対応しているわけではありません。
具体的には以下の場合は、取り付けることができません。
- 横幅3m以上のブラインドカーテン
- チェーンタイプのブラインドカーテン
- バーチカル(縦型)カーテン
ポールを物理的に操作するという仕組み上、これぐらいの制限があるのは仕方がないですね。
カーテン羽根とソーラーパネルとのケーブル干渉が出ることがある
今回我が家の場合は、カーテンの右端につけているのでそこまで気にはならないのですが、それでもケーブルが多少羽根に当たるような感じはあります。
説明書でも干渉しないようにケーブルを通す位置に工夫が必要ということが書いてあります。
良くも悪くもケーブル長は比較的余裕があるので、ここら辺は自宅の環境に合わせて調整できると思います。
取り付け調整位置が多少シビア
これは僕の取り付けが雑だったということもあるのかもしれませんが、ギアカップの取り付け位置の高さに結構正確さが求められます。
以下の写真でも数ミリ下にズレていますが、これのせいで取り付けベースも台紙よりも少し下につけるなどの工夫が必要でした。
とはいえ、こういう後付けタイプのスマートデバイスでは、取り付け位置というのはいつも調整が求められるので、SwitchBotブラインドポールに限った話ではありませんね。
ソーラーパネルは照度レベルが十分でないと充電できない
最後のソーラーパネルの注意点ですが、基本的に南向きの直射日光が当たらない場所では使用することはできません。
説明書でも充電するには照度レベル6が必要と書いてあるのですが、これがどれぐらいかというと、基本的にちょっと陽が当たってるかなぐらいでは充電されません。
直射日光がガッツリ当たるぐらいじゃないと充電開始にならないので、北側の窓にソーラーパネルを貼ったところで、充電効率という意味は、ちょっと物足りなくなります。
他社のスマートブラインドカーテンとの比較
スマートブラインドカーテンというジャンルは正直数がかなり少なく、市場的にはまだまだこれからといった感じですが、その中でも確認できるところで比較していきます。
SwitchBot ブラインドポール | IKEA FYRTUR(フィルトゥール) | ブラインド・エンジン | |
---|---|---|---|
製品画像 | |||
カーテンタイプ | ブラインドポール | ロールカーテン | ブラインドチェーン |
賃貸後付け可能 | ✔️ | ❌ | ✔️ |
バッテリー稼働 | 約10ヶ月 | 非公表 | 非公表 |
無線方式 | Bluetooth | Zigbee | Wi-Fi |
ソーラーパネル 対応 | ✔️ | ❌ | ❌ |
スマートスピーカー 対応 | ✔️ | ✔️ | ✔️ |
調べた限りでは、ポールを操作するタイプのスマートブラインドカーテンは、SwitchBotのみということになりました。
チェーン部分を操作するタイプも一部製品としてはありましたが、まだまだ普及しているとは言い難いですね。特に小さな子供がいる家にはお勧めできないので、実質的にポールタイプであれば、やはりSwitchBotブラインドポールはかなりお勧めできそうです。
まとめ
今回はSwitchBotブラインドポールについてレビューしていきました。
- 待望のブラインドカーテンのスマート化
- スケジュール機能で太陽の光で目覚め
- ソーラーパネル標準搭載
- 取り付けカーテンタイプは要確認
- ソーラーパネルは南向き窓であれば使える
個人的な評価としては、満点の仕上がりと言ってよいかと思います。
今までブラインドカーテンは、スマート化するにはカーテンレールごと取り替える必要があったので、この部分のスマート化は正直諦めていたのですが、今回このデバイスが出てきてくれたおかげでスマートホーム”インテリア”なんてジャンルも狙えそうな気がしてきましたね。
それでは皆さん是非参考にしてみてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
switch botの公式サイトは現時点で詳細が見当たらないので部屋のブラインドがチェーン式なのに危うく買うところでした
いい記事をありがとうございます
コメントありがとうございます!お役に立てたようで嬉しいです!