SwitchBotからついにMatter対応のスマートホームリモコンが発売となりました!
Matterといえば、数年前からスマートホームの共通規格と騒がれていたものになるのですが、今年2023年1月のCES(ラスベガス)でSwitchBotがこのデバイスを発表していましたね。
その頃から、いつ日本に来るのかとワクワクしていましたが、ついに日本に、そして我が家にやってきたわけですね。
Matter対応のスマートホームへの道(新スマートデバイスを買い漁るチャンス!?笑)
それでは、Matterに対応するということはどういうことになるのか、使い心地も含めて、色々と細かくチェックしていきたいと思います!
SwitchBotハブ2|室温と湿度が見やすくエモいブリッジ
それでは、早速外観からチェックしていきたいと思います。
同封物は、いつも通りさっぱりした感じですね。
- SwitchBotハブ2本体
- 温湿度センサー付きUSB-A/USB-Cケーブル
- USB-ACアダプタ
- 両面テープ
- 取扱説明書他
個人的に嬉しいと思っているポイントは、USB-C対応している部分ですね。
入力部分がUSB-Aのままなのはちょっと残念ですが、もう今年販売されているスマートデバイスの多くはほとんどがUSB-Cケーブル入力になりましたね。
ただ今回付属しているUSB-Cケーブルは、温湿度センサーが内蔵されたかなり特殊なものになっており、ケーブルの共通化としてはあまり意味ないような気もしますが、いずれにしてもUSB-C対応になることは嬉しいことです。
サイドはこんな感じで、センサー口?がありますね。
早速電源を入れてみましたが、こんな感じになりました。
白い筐体に、LEDがボワァーという感じに、表示されています。
一応LEDライトの光量は自動調整されるのですが、個人的にはもう少し主張が弱くても十分かなと思ったりもしています。
表示ランプ、温湿度表示、タッチボタンに関しては設定画面からオンオフも選択が可能です。
また、タッチボタンを押した時の動作音に関してもオンオフの設定が可能です。
背面部はこんな感じになっています。
このまま両面テープを貼って壁掛けにしてもいいですし、背面を足のように引き出して、スタンドのような使い方も可能です。
サイズ感はこんな感じになります。
サイズは、80 x 70 x 23mmなのでこんなものかなと思う反面もう少し厚さが抑えられてくれればなという気もします。
我が家の場合はこんな感じで壁に貼って設置してみました。
SwitchBotハブ2の製品仕様
SwitchBotハブ2の技術仕様の詳細になります。
SwitchBot ハブ2|旧モデルから何が変わった?
SwitchBot ハブ2は、旧モデルから多くの改善がされており、デバイス的には完全な上位互換と言って良いですね。
もちろん今回の目玉であるMatter対応もそうなんですが、それ以外の部分に関しても多くの改善・機能追加となっています。
以下は、今回の新モデル「ハブ2」と旧モデル「ハブミニ」の比較表になります。
※1 ワンタッチで、複数家電やデバイスを操作
※2 温湿度に異常がある場合、アプリから通知が来る。ハブ2が音と光で知らせる
※3 SwitchBotシリーズと連携、さまざまなシーンを実現
※4 Wi-Fiが不安定でも、エアコンを操作可能(2023年3月中対応予定)
※5 SwitchBotカーテンなどBluetooth通信製品がハブ2を通して、AppleのHomekitに対応する予定
表で確認してみて、明らかに同じカテゴリのデバイスというよりも完全な上位シリーズのデバイスになりますね。
とはいえ、今後もさくっと赤外線だけ使いたいところはハブミニ、メインデバイスはハブ2といった棲み分けになるのかと思います。
以下では、進化のポイントをいくつかピックアップしていきたいと思います。
Matter対応スマートホームハブ
SwitchBot ハブ2の着目したいポイントは何と言っても、Matterプロトコルに対応という部分ですね。
そもそもMatterって何なの?と思う人には以下の記事にて詳しく説明しているのでこちらも併せて確認してみてください。
Matterは、スマートホームの様々なデバイスを簡単に接続することができるプロトコルであり、Google、Amazon、Appleなどが共同開発しています。
Matterに対応することにより、SwitchBot ハブ2は、他のMatter対応デバイスとの連携が容易になり、スマートホームシステムをより多様に構築することができます。
その活用例の代表的なところでは、Homekitとの連携ですね。
Homekitとは、iPhone(iOS)デバイスにプリインストールされているスマートホームアプリなのですが、今まではいわゆるHomekit対応デバイスしかここに登録することはできませんでした。
そしてHomekit対応デバイスは、オープン化されておらず、必ずApple認証(MFi認証)を取る必要があったがために、Amazon AlexaやGoogle Homeと比べて対応デバイス数が少ないというような状態でした。一応AppleもHomebridgeと呼ばれる開発ツールも公開していましたが、認証の敷居が高かったがために知る人ぞ知るニッチなアプリになってしまっていました。
しかしAppleもMatter対応になり、同じくMatter対応のSwitchBotハブ2が「ホーム」アプリから操作できるという神アップデートが成されています。
元々アプリの操作性やiOSデバイス間での連携に関しては定評のあるアプリですので、今後Matter対応デバイスが増えてくることで、スマートホーム業界がさらに活気づくのではないかと期待するポイントですね。
- カーテン
- ボット
- ブラインドポール
- ロック
- 人感センサー
- 開閉センサー
温湿度センサー内蔵&ワンタッチスイッチ
旧ハブミニに関しては、基本的にはスマートリモコン機能にインターネット接続のためのハブとしての機能が付帯しているだけというごくごく一般的なスマートハブデバイスではありましたが、正直他社のスマートリモコンデバイスと比べると多少物足りなさを感じるところがありました。
例えば、Nature社の発売するNature Remoデバイスでは、温湿度センサーが内蔵されており、単体でエアコンの自動化なども可能でしたし、さらにNature Remo 3と呼ばれる最上位デバイスでは人感センサーまで含まれており、これ一台でほとんど操作ができるというものでした。
それに比べるとハブミニは他のセンサー類を組み合わせることで実現こそできましたが、設置場所の検討〜電池設置など追加で考える要素が出てしまい、少々面倒だと感じるユーザーも多かったのは事実です。
SwitchBot ハブ2には、温湿度センサーが内蔵されており、これにより部屋の温度や湿度を簡単にチェックすることができます。温湿度センサーを用いることで、外出先からのエアコンのリモート制御や、部屋の温度が27℃ を超えたら冷房をつける織ったようなホームオートメーションにも活用することができます。
また、SwitchBot ハブ2には、ワンタッチスイッチが搭載されています。
ワンタッチスイッチにより、スマートデバイスの操作がより簡単になりました。以前は、スマートフォンやスマートスピーカーから操作する必要があったため、手軽に操作することができなかった点がありましたが、ワンタッチスイッチにより、手軽に操作することができるようになりました。
以前よりSwitchBotリモートと呼ばれるボタン型のデバイスもありましたが、今回のハブ2ではこれも一緒に統合されたようなものですね。
赤外線距離2倍!さらにインターネット無しでも操作可能に
SwitchBot ハブ2は、赤外線距離が旧モデルの2倍になり、より広い範囲の電化製品を操作できるようになりました。
なかなか赤外線の到達距離が実際に倍になったか調べる方法も難しいわけなんですが、以前のモデルの場合は少し角度のついたリモコンの置き方(設置場所)をすると、テレビ/レコーダーの操作成功確率が結構下がっていたりもしたので、赤外線の到達距離が長くなるということは、自宅内の様々な電化製品を一括して制御することができ、快適なスマートホームライフを実現することができそうです。
さらに、SwitchBot ハブ2では、なんとついにインターネット接続不要で操作可能になりました。
これは我が家のようなリモコンを全てスマートリモコンに統合してしまったがために、インターネット不調時には家電を何も操作できなくなる現象を改善できる、個人的には待望の機能でした!
仕組みとして今までのSwitchBotハブミニには赤外線コードを一切保有せずに逐次インターネットを経由するような形だったのですが、本製品ハブ2では本機能に対応する家電の赤外線コードをローカルに保存します。
接続にはBluetoothを使用し、スマートデバイスを操作することにより、インターネットが繋がっていない場所でも、スマートデバイスの操作が可能になりました。(2023年4月以降に対応予定)
とはいえ、残念ながら全家電の赤外線コードをローカルに保存するわけではなく、エアコンの赤外線データ情報のみをローカルに保有する仕組みになっているようです。
AppleホームアプリからSwitchBotカーテンを操作してみた
それでは、今回のSwitchBotハブ2の目玉機能でもあるMatter接続についてもベータ版ソフトウェアを使って試してみました。
今回はSwitchBotハブ2をMatter対応のハブとして設定し、SwitchBotカーテン、SwitchBotブラインドポールをiPhoneのホームアプリ(Homekit)から操作させてみたいと思います。
まず重要なのが、今回Matter対応するデバイスはあくまでもSwitchBotハブ2のみになります。
カーテンやブラインドポールはあくまでもSwitchBotハブ2を通して、ホームアプリに接続することができます。
そのため、既にカーテンやブラインドポールとハブミニを持っている人は、先ず各デバイスの設定画面のクラウドサービスから、接続ハブをハブミニからハブ2に変更してください。
さらにここで注意したいポイントは、カーテンデバイスになります。
カーテンは基本的に両開きで使う場合には、右か左のどちらかのデバイスと一緒にグルーピングしているかと思います。
Matter接続を行う場合には、一旦このグルーピングを解除して、それぞれSwitchBotハブ2に接続してあげる必要があります。
ハブ2に接続後には、再度グルーピングして大丈夫です。
次にハブ2の設定画面から、Matter設定に行きます。
するとMatter登録用のQRコードと番号が表示されますので、これをホームアプリに登録していきます。
ホームアプリを開いて、アクセサリの追加を選択すると、なんとHub 2(ハブ2)が見えていますね。
SwitchBotとHomekitの邂逅のような瞬間で、思わず感動しますね笑
あとは画面表示に従って登録していきます。
このまま画面の案内に沿って進めていくと、温度センサーと湿度センサーの登録を求められます。
これはハブ2自体に温湿度センサーが入っているため、ホームアプリでは、ハブ2本体とは別にセンサーがデバイスとして認識されるわけですね。
ここまで来たら、あとはカーテンとブラインドポールを追加していきましょう。
Matterデバイスとしてホームアプリに登録ができると、状態がバインド済みに変わり、サブデバイスが選択できるようになります。
この状態で接続したいサブデバイスを選択しましょう。
最後にホームアプリを開いてみましょう。
すると、確かにホームアプリにきちんとカーテンデバイスと、ブラインドポール、そして温湿度センサーが登録されていることがわかりますね!
それでは実際に、ブラインドポールをホームアプリから操作してみましょう。
個人的には胸熱の瞬間ですね。ついにMatterがやってきたなと感じた瞬間です!
今回試したのは、ベータ版のファームウェアを使っているので、多少正式版の動作とは異なる可能性がありますが、それでもSwitchBot製品がMatter対応し、Appleホームアプリに繋がるというのは、なかなか面白くなってきたなと感じます。
SwitchBotハブ2では、今回試したカーテンおよびブラインドポールに加えて、今後さらにMatter対応するデバイスを順次増やしていくそうです。
そのうち全てのSwitchBotデバイスがホームアプリから操作できたりしたら、異なるメーカー間でのホームオートメーションが簡単に実現できたりしそうで、ワクワクしますね。
因みにですが、AppleホームアプリにMatterデバイスを追加するためには、別途Matter対応のホームハブが必要になります。
本記事執筆時点では、HomePod mini や Apple TV 4K (第 3 世代) のみがMatter対応のホームハブとして機能しますので、ご注意ください。(iPadはホームハブとして使えますが、Matter対応では無いので注意)
Matter対応ハブとの比較
ここでは、Matter対応のスマートホームハブを比較してみます。
正直Matter対応のデバイスは、SwitchBotハブ2が「初」と言って良いぐらいなので、比較対象を探すのも難しいのですが、それでも既にMatter対応すると言っているデバイスの中で比較してみたいと思います。
今回の比較したデバイスの中では、SwitchBotハブシリーズのみが、単なるハブ機能だけでなく、リモコンやセンサー機能を一緒に組み込んでおり、部屋の隅に置いておくだけというよりも、部屋の中心に置いて使用するという使い方になります。
それだけたくさんの機能が入っているので、コスパという意味でも優れていますし、何よりもSwitchBotシリーズとの連携ができるというのが一番の売りですね。
ただどのデバイスも基本的には、Matter Controllerと呼ばれるMatter対応製品をつなげるような機能があるわけではなく、あくまでも自社のスマートデバイスをMatter Controllerにつなげるという機能に留まっているというのが現状のようです。
因みに、実際にMatter Controllerとして動作するのは、Amazon AlexaやGoogle Home、Apple Homekitがこれらのデバイスを横串で相互接続するような立ち位置になるのかと思います。
SwitchBotハブ2で気になるところ
ここではSwitchBotハブ2で現状わかっているところでの気になる部分を書いていきます。
壁掛けにする場合は、若干分厚い
先ずは見た目的にな部分ですが、スマートリモコンとして使用するのであれば、基本的にはみなさん壁掛けにしている人が多いのでないかと思うのですが、このハブ2はデスクや棚の上にも置けるような形状になっています。
色々な置き方ができること自体はいいのですが、そのせいなのかどうかはわかりませんが、壁掛けのした場合にはむしろ若干分厚さを感じることがあります。
とはいえ、許容といえば、許容できる範囲なので、慣れなのかもしれませんね。
Matter(Homekit)連携対応のデバイスが少ない
現在SwitchBotハブ2を経由してMatter接続できるSwitchBot製品はカーテンデバイスのみになっているので、Homekit(iOSホームアプリ)からも操作できるのは実質SwitchBotカーテンもしくはブラインドポールカーテンのみという状態です。
今後SwitchBotロックとボットに関しては、Matterサポートを予定しており、そのほかのデバイスについてはOTA(ソフトアップデート)にて順次Matter対応するとのことです。
個人的にはSwitchBot製品はたくさんの種類があるので、カーテンだけだと勿体無いという印象で、是非とも全製品Matter対応するようになって欲しいですね。
Matterコントローラー機能はないので、他社のMatter対応製品とは接続できない
またSwitchBotハブ2は基本的にMatterブリッジのような機能しか持っていないので、SwitchBot既存デバイスをハブ2を介することでMatter Controller(ホームアプリなど)に接続できるというわけです。
つまり他社のMatter対応製品がSwitchBotハブ2に繋がるわけではないということは注意しておきましょう。
1つのハブ2に接続できるサブデバイスは6つまで
これは本当に悲しい制限ですね。
ソフトバージョンアップによって、対応デバイスが増えたことは最高なんですが、なんと1ハブあたり6つまでという制限が付いています。
処理能力制限でしょうかね?
我が家のように大量のSwitchBot製品がある家だと、添付スクショの通り接続できるセンサーだらけになってしまいます。
要はハブ2をたくさん買ってねということですかね
まとめ
今回はSwitchBotハブ2について、先行レビューさせて頂きました。
- Matter対応のスマートホームハブ
- 温湿度センサー&ワンタッチボタンのマルチハブ
- 赤外線距離が2倍
- Bluetooth接続でインターネット無しでも操作可能
- 若干分厚い
- 1ハブ当たり6サブデバイスまで
今回のデバイスのポイントは何と言っても、「Matter対応」と言いたいところなんですが、実はMatter対応以外にもかなり機能的にもアップグレードされていることがわかりました。
むしろMatter対応部分に関しては、現状ではベータ版で本格的な展開としては、これから順次ファームウェアアップデートで良くなっていくのだと思います。
温湿度センサー、ワンタッチボタン、赤外線2倍、インターネットレスリモコン、これらの純粋なスマートホームリモコンとして進化という部分だけでも、スマートリモコンをSwitchBotハブ2に買い換える理由として十分なんじゃ無いかと思います。
今後も益々SwitchBotのスマートホームに注目ですね!
それでは、みなさん是非参考にしてみてください!
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