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Wi-Fi 6E は必要なのか?メッシュWi-Fiにこそおすすめ!

2024 9/14
Wi-Fiルーター

最近Wi-Fiの規格と言えば、Wi-Fi 6(802.11ax)が当たり前になってきましたが、既にWi-Fi 6E の規格が出ていることを知っていますか?

既に製品としていくつか販売されているものもあると思いますが、この記事ではそもそもWi-Fi 6Eってなに?何に使えるの?本当に今いるのか?という部分について、解説していきたいと思います。

Wi-Fi 6Eとは?

先ずはWi-Fi 6Eとは何かですが、そもそも”E”とはExtended(延長)という意味になっており、Wi-Fi 6をベースに新しい周波数帯、6GHzを追加した規格のことを言います。

Wi-Fiと言えば、2.4GHzと5GHzという2つの周波数帯がスタンダードになっていますが、これ以上に速度を上げようとすると、そもそもの帯域幅が足りなくなるという問題が出ています。具体的にはWi-Fi 4の時には最大40MHzしか使っていなかったのが、Wi-Fi 6では最大160MHzと4倍もの帯域が必要となり、さらには将来の規格Wi-Fi 7では最大320MHzという帯域幅が必要になってきます。

現在の2.4GHz帯、5GHz帯ではこういった広い帯域を準備することができず、世界各国で新しいWi-Fi用の帯域を確保しようという動きの中で新たに割り当てられた帯域が6GHz帯というわけです。

技術的な仕様としては、Wi-Fi 6をベースを単純に周波数を追加しただけなので、最大速度、帯域幅、MIMO(ストリーム数)、変調方式などは全て変わりません。

単純にWi-Fi 6に6GHz帯を追加したのが、Wi-Fi 6Eだと思ってくれればOKです。

ただ単に周波数バンドが増えただけでなく、チャネル数が以前までの28チャネルから、+24チャネルとほぼ倍増しています。

2.4 GHz100 MHz幅
(20MHz x 5 チャネル)
5 GHz460 MHz幅
(20MHz x 23チャネル)
6 GHz500 MHz幅※
(20MHz x 24チャネル)
※ 技術仕様としては 59 チャネル(1200MHz幅)まで対応

チャネルボンディングなどのチャネル数をまとめることで速度を上げることができたり、そもそも利用者数が少ないばんどであるが故に、バンド自体が”空いている”ということになり、安定性や速度向上が見込めるというわけです。

Wi-Fi 6Eのオススメ利用例

それでは、実際にどういった場面でWi-Fi 6Eを使うことが考えられるのかを解説していきます。

メッシュWi-Fi間のバックホールリンクとして利用する

先ずは個人的にはこれが一番有望な使い方だと思っていますが、メッシュWi-Fiのバックホールリンクとして使用する方法です。

メッシュWi-Fiの仕組みは、複数のWi-Fiルーター同士が無線接続(ブリッジ)されることで、実質的な無線エリアを拡張しようという技術です。

メッシュWi-Fiを使用する際の問題としては、メッシュWi-Fi間の無線リンクに何のバンドを使うかという部分です。というのも、2.4GHz帯だとそもそも帯域幅が最大40MHzしかなく、さらに5GHz帯だと使用する端末数が多い場合には、160MHzを占有できず、結局速度を下がってしまうという問題があります。

6GHz帯のメリットの1つとしては、接続できる端末が限られているため、利用する端末専用の無線リンクとして活用できることです。そのため、メッシュWi-Fiのような、高速無線バックホールリンクとしての用途であれば、Wi-Fi 6Eというのは、用途として最も適していると考えられます。

最新端末の専用Wi-Fiとして利用する

もう一つの利用方法としては、通常的に無線端末(スマホやパソコン)から6GHzに接続する方法です。

これは前述のメッシュWi-Fiと同じことが言えますが、接続できる端末が少なければ少ないほど、無線リソース的にはとても”空いている”ということなので、結果的に高速通信が出やすいということです。

因みに接続端末数の多い、2.4GHz帯は電子レンジやBluetooth、医療機器なども使うISMバンド(産業バンド)になっており、さらには最近多いIoT化されたスマートホームデバイスなども2.4GHz帯を使って接続するため、常にとても混雑している帯域です。

一昔前は「5GHz帯への接続端末が少ないなので快適だ」というフレーズもよく見ましたが、今ではどのスマホも5GHz対応は当たり前になっているので、5GHz帯はもう混雑している帯域だと言えます。

一方で、6GHz対応の端末はまだまだ少ないので、6GHzで接続できさえすればかなり干渉少なく通信速度を保てると考えられます。

Wi-Fi 6Eは、まだいらないのか?

一方で、Wi-Fi 6Eはまだいらないなんて声もあるかと思います。

Wi-Fi 6Eのデメリットと言えるようなポイントも一緒に押さえておきましょう。

Wi-Fi 6E対応のスマホ/パソコンがない

先ずは何度も書いていますが、そもそも6GHz対応のスマホやパソコンはほぼ世に出ていません。

市場で販売されている端末のほぼ全てが、2.4GHz帯と5GHz帯のみをサポートしており、6GHz帯をサポートしている端末を見つけること自体がそもそも難しいです。

現在最新のiPhone 14シリーズでも、MabBook Proシリーズでもサポートしていないので、基本的にAppleユーザーでWi-Fi 6Eを利用できる人はいません。

Google PixelやiPhoneの最新端末であれば、サポートしているようです。

Wi-Fi 6Eをサポートしている端末
  • Google Pixel Fold (Wi-Fi 6E)
  • Google Pixel 7a (Wi-Fi 6E)
  • iPhone 15 Pro / Max
  • MacBookPro M2/2023

とはいえ、本当に一部だけに留まっているので、なかなかこの端末を狙い撃ちしない限り、Wi-Fi 6Eを利用することはなかなか難しいと思えます。

最大速度(ベストエフォート)は、ほぼ出ない

またいくらWi-Fi 6Eが混雑の少ない周波数帯域を使っているとは言え、スペック上の最大速度、例えば9.6Gbpsなんてものが出るわけがありません。

そもそも8ストリーム(MIMO)をサポートしている端末もありませんし、精々1 Gbpsぐらいでれば良い方だと思います。

因みにiPhone/MacBookProの仕様上の最大速度は、2.4Gbpsになります。ただこれもあくまでも一切、減損がないという理想環境の場合の話ですから、いいところ実効速度1Gbpsという感じかと思います。

それを考えると、Wi-Fi 6Eである必要性がどこまであるかは、微妙なラインかと思います。

そもそもインターネット速度が上がるわけではない

またそもそもいくら1 GbpsのWi-Fi速度が出たとしても、その速度のままインターネットに出れるかはまた別の話です。

賃貸の場合は、VDSLといって建物までは1 Gbpsだけど、建物内は100 Mbpsに分岐されるような仕組みをとっている場合もありますし、戸建てだとしても1 Gbps以上のインターネット回線を契約していない限りは、どれだけWi-Fi速度が早くても意味がありません。

まとめ

今回はWi-Fi 6Eについて、少し解説してみました。

当サイトでも度々言っていますが、Wi-Fiというのは速度が早ければいいってものじゃないのです。無線カバレッジが取れてこその速度何だと。

6GHzの問題は、カバレッジを取れるかもしれないけど、そもそも繋がる端末がないというのが一番の問題ですね。

ただ一方で、メッシュWi-Fiのような確実に6GHzを送受信しあえる端末があり、メッシュ間の速度を最大化させたいという用途であれば、現時点ではWi-Fi 6Eほどばっちりハマる規格もないんじゃないかと思います。

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生成AI・AIエージェント・IoT技術を活用し、業務自動化からスマートホームまで幅広いソリューションの設計・開発を行っています。

本業ではAIエンジニアとして企業向けAIエージェントの開発・技術支援に携わる一方、個人ではAI・IoT・クラウドを組み合わせたシステム開発や技術検証を継続しています。

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机上の理論ではなく、自ら検証・開発・運用した経験をもとに、仕事や生活をより便利にするテクノロジーの活用方法をお届けします。

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