登下校や習い事で子どもが一人で移動する時間が増えると安全対策の優先度は一気に上がります。
最近は学校の登下校にも不審者が出たみたいなニュースもまだまだあるので、小さな子供を持つ家庭においては、親から離れて活動することが多くなる小学1年生から時期が一番不安ですよね。
我が家でも、お子さんのランドセルにGPSタグを取り付けていますが、習い事のたびにタグを付け替えるのが手間だと感じたり、かといって複数のGPS端末を契約するのは費用がかさむと感じたりしていました。そのため、簡易的な見守り用途であれば、AirTagのような仕組みを活用するのも便利ではないかと考えていました。

そんな中、SwitchBotから「SwitchBot 防犯ブザー」という、これまでの同社製品とは少し毛色の違う製品が登場しました。これは、従来のAirTag互換の「探すネットワーク」機能に加え、お子さんの見守りに必要な機能が搭載されており、SwitchBotアプリで一括管理できるという点が特徴です。
今回は、このSwitchBot防犯ブザーを実際に試してみて、コストパフォーマンスと安心感を両立できる使い方を探ってみました。
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SwitchBot防犯ブザーの概要と特徴
まず外観は手のひらに収まるオーバル形状で子どもの手でも握りやすくランドセルやカバンにもぶら下げやすいサイズ感です。
パッケージには最大130dBの表記があり非常時に周囲へ強い注意喚起ができる設計であることがわかります。

本体は光沢のあるブラックで傷が目立ちにくい質感のため日常的な持ち歩きにも適しています。
ノギスで測るとおおよそ手のひらサイズでポケットや小物ポーチにも無理なく収まります。

電源はボタン電池のCR2032で交換式なので充電待ちが発生せず予備電池を用意しておけば運用が止まりません。
背面からネジを外して電池を入れ替える構造で付属の小さなドライバーで作業できるのも安心です。


同梱物には電池や工具がセットになっており開封後すぐに使い始められました。
機能面では引き抜きで鳴動する防犯ブザーに加えて高輝度LEDライトを備え暗い帰り道で足元や鍵穴を照らす用途にも役立ちます。

またAppleの探すネットワークに対応しておりいわゆるAirTagと同じ仕組みで紛失時の場所手掛かりを得られるのが特徴です。
さらに本体背面はNFCタグとしても機能しSwitchBotのドアロックなどでカードキーのように使える拡張性も魅力です。

アプリはSwitchBotアプリに統合され他の家電やセンサーと同じ画面で状態確認や設定変更ができ運用負荷が少ないと感じました。
子どもの見守りで実際に使ってわかったこと
わが家では子どもの荷物に取り付けて通学や習い事の行き帰りで約数週間ほど運用しました。
装着は付属のチェーンでファスナー金具に通すだけで落下しにくく子ども自身でも扱えるシンプルさが良かったです。
非常時の鳴動操作はチェーンを引けば即座に音が出るため練習時から反応が分かりやすく学年が低くても戸惑いません。
アラームを動作させると、アプリ側に即座に通知が来て、その内容を確認することができます。
通知はスマホ側に警告として届きブザーが作動した時刻とデバイス名が即時にわかるので親の側も動きやすくなります。

但し、この機能はあくまでもハブとの通信圏内で鳴動させたからこのような通知が来ただけで、完全に外にいた場合にはこの通知は出ないと思われます。
位置情報の追跡はAirTag同様に周囲の端末を介したネットワーク依存でありリアルタイム監視には向かないという結論になりました。
最後に離れた場所を記録する性質が強いため意図せず置き忘れたケースの発見には役立ちますが移動中の追跡用途は不得手です。
子どもの見守りという観点ではブザーが主役で位置情報は保険と割り切るとストレスなく使えました。
また鍵の開錠用途についてもですが、意外と子供の場合は指紋が小さすぎてキーパッドが反応しないことが多いので、NFCタグのようなもので解錠した方が結果的に早いような気がしました。
おすすめの組み合わせと運用のコツ
結論から言うと、子ども本人には GPSタグをメイン装備 として持たせ、防犯ブザーを常時携行させるのが安心とコスパの最適解です。

役割を整理すると以下のようになります。
- GPSタグ: 子どもの現在地を把握するための道具
- SwitchBot防犯ブザー: 子どもが自分で周囲に助けを求めるための道具
さらに工夫できるポイントはこちらです。
- GPSタグを付けていない荷物(自転車や習い事バッグ)には防犯ブザーを付与して置き忘れ・盗難対策に。
- チェーンの長さや向きを調整して、子どもでもピンを引きやすい位置に装着する。
- アプリ通知は「要確認」に設定し、端末側の通知も見逃さないように調整。
- NFC機能を自宅ドアロックに登録すれば、カードキー代わりにかざすだけで解錠可能。
- LEDライトは夜道やランドセル内の小物探しに活用できる。
- 長期休みや学期の節目に電池残量をチェックして切れ目のない運用を。
棲み分け比較:防犯ブザーとAirTagとスマートトラッカーカードとGPSタグ
ここからはそれぞれの役割を対立ではなく棲み分けで整理します。
家庭での安全対策は一つの道具に万能を求めるより適材適所で組み合わせたほうが費用対効果が高くなります。
表のとおり子どもの見守りにおけるリアルタイム性はGPSタグに軍配が上がります。
そのうえでSwitchBot防犯ブザーはブザーとライトとアプリ連携という別軸の価値でしっかり役割を持てます。
費用面でも月額が不要なため荷物ごとに数を増やしても家計に優しいのが実感値です。
使ってみて感じた実際のデメリット
位置情報の精度の問題
一番のデメリットは位置情報の粒度と更新頻度であり本気の見守り用途での追跡はGPSタグに任せるべきと考えます。
屋内や人流の少ない場所では探すネットワークの更新が滞ることがあり最後の検知地点からの推理が必要になる場面がありました。
総じてブザー主体での安心を作り置き忘れ検知を保険と捉えるとデメリットは管理可能な範囲に収まります。
ボタン電池2個はエコではない
最近のこういったスマートデバイスでは、どれだけエコなのかみたいな観点も増えてきていると思います。
例えばIKEAではボタン電池系のスマートデバイスは全て廃止となり、その代わりに筐体が大きくなったとしても単3、単4電池に変えてきました。
これは充電できるボタン電池というのが市場に存在しないから、充電できるものに仕様変更したという経緯があります。
この思想は私自身も数多くのスマートデバイスが家中にあるので、本当に共感しますね。
防犯ブザーとしては、CR2032が2つ必要ということですので、いくら1年に1回とは言え、充電できないというのはデメリットだと思います。
結論:主役は防犯ブザー、位置追跡はGPS、保険に探す

- 位置情報+防犯ブザー
- LEDライトやNFCタグなどの付加機能
- 位置情報精度はAirTagレベル
- ボタン電池が必須
子どもの安全を守るためのベースラインは自分で周囲に助けを求められる仕組みでありSwitchBot防犯ブザーはそこを力強く担ってくれます。
現在地の把握や帰宅の見守りはGPSタグに任せ費用を抑えたい荷物には月額不要のSwitchBot防犯ブザーを配備するのが賢い選択です。
AirTagやスマートトラッカーカードは所在確認の保険として活かしケースバイケースで補助的に導入するのが現実的です。
わが家の結論は防犯ブザーとGPSタグの併用を軸にし荷物にはブザーを追加する棲み分けでコスパと安心を両立できるというものでした。
サイズや操作性は子どもにも扱いやすく非常時の鳴動と日常のライトとNFCの便利さで持ち歩く納得感も高いです。
同じSwitchBot製品を使っている方ならアプリ統合の体験も自然で導入障壁がとても低いと感じるはずです。
是非皆さんもお試しあれ。

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