ついにスマホの料金がずいぶん安くなりましたね。
この記事ではNTTドコモの格安料金プラン「ahamo(アハモ)」について紹介していきたいと思います。
ahamo(アハモ)ってどんなプラン?
では、早速ahamo(アハモ)について解説していきます。
月2,700円(税抜)で20GB/5分かけ放題 (2年縛りなし)
先ずはahamoの月額料金を見ていきます。
項目 | ahamo(アハモ)のサービス料金内容 |
---|---|
基本使用料 | 月2,700円(税抜) |
データ容量 | 20GB (追加データ容量はは500円/1GB) (上限超過時は1Mbpsに制限) |
通話料 | 5分以内の国内通話が無料 (5分超過時は20円/30秒) |
2年縛り | なし |
オプションプラン | かけ放題オプション 月額1,000円(税抜)で国内通話無料 |
料金プランは今までのドコモにあったような複雑な音声プラン、データプラン、家族割引などを一切取り払ったシンプルなプランになりました。
契約は選択肢は月2,700円(税抜)の1つだけになります。Rakuten MobileやUQ Mobileと似たような契約プランですね。
特徴的なのは月2,700円(税抜)の中に、20GBの高速データ容量(5G+4G)と5分かけ放題というところです。正直20GBもあれば、大体のユーザーはプラン内に収まりますし、Rakuten Mobileでデータ無制限と謳っていますが、楽天カバレッジが充足しないまでに結局はauエリアの月5GBまでということと比較すると、高品質で知らせるドコモカバレッジで20GB使えるのは圧倒的だと言えますね。
デジタルネイティブ世代の中容量プラン
ドコモとしてahamoはデジタルネイティブ向けの中容量プランという立ち位置になるそうです。
今までのギガホなどはPremier(プレミア)プランとして引き続き残していていき、今後プレミアプラン、ahamoプランに加えて、エコノミープラン(低容量、低価格)を準備していく計画だそうです。
要はシンプルに言ってしまえば、以下のようなプランの立ち位置になっていくんだと思われます。
ラインナップ | プラン名 | ターゲットユーザー |
---|---|---|
Premier(プレミア)プラン | 5Gギガホ/ギガホライト | 家族向けのシェアパックユーザー |
ahamo(アハモ)プラン | ahamoプラン | 単身世帯ユーザー |
エコノミープラン | Newプラン(未発表) | 低使用頻度ユーザー(高齢者など) |
新規契約およびMNP事務手数料も無料
また通常ドコモショップなどでかかっていた事務手数料が完全に無料となりました。
これはこれからahamoに乗り換えようかなと思っていた人には良いポイントですね。元々は代理店の収入源になっていたとも言われるこの事務手数料ですが、ahamoでは完全オンライン申し込み、オンラインサポートになったことも伴って、完全無料となりましたね。
その代わりに今までドコモショップで1から設定や、申し込み方法などを問い合わせていたようなユーザーに関してはちょっと困ることになるかもしれませんが、若者向けとしては何も問題はないと思います。
もちろんテザリングも無料
20GBと聞くと、特に単身者世帯の場合、自宅のWi-Fiすら不要になってしまうんじゃないかと思うんですが、そこで気になるのが、テザリングが使えるのかどうか。そして追加料金がかかるのかですね。
デザリングは使用できます。また追加料金も不要です。
そのため、20GBをスマホだけで使用しても良いですし、パソコンなどに接続して、インターネットを見るような使い方も可能ですね。
因みに仕事などでガッツリと外出先でメールやインターネット、もしくは空き時間にYoutubeなどを視聴したとして、大体1日当たり300MB程度使用することになるとすると、1ヶ月あたりの想定使用量は約9GBなります。20GBとなるとこの倍の量が使用できるということになりますから、1日約600MBも使用できる計算になります。
但し外出先で、闇雲に高画質の動画を見続けるとすぐにトラフィック上限にいってしまうので、注意しましょう。
画質 | 通信量(5分) | 通信量(1時間) |
---|---|---|
144p | 10MB | 120MMB |
240p | 14MB | 168MB |
360p | 27MB | 324MB |
480p (SD画質) | 51MB | 612MB |
720p (HD画質) | 88MB | 1GB |
1080 (フルHD画質) | 171MB | 2GB |
海外でそのまま使えるから現地SIMも不要に
さらに個人的にびっくりしたのが、「海外82の国々・地域で、20GBの月間データ容量を追加料金なく利用可能」というところです。
今までのドコモのプランの場合は、World Wingという海外ローミングサービスがあったのですが、正直値段が1日1,000円1GBのようなお粗末なものでした。なので基本的に出張や旅行で海外にいく場合には、空港でWi-Fiをレンタルしたり、現地SIMなどを購入する必要があったのですが、このahamo(アハモ)のプランでは、国内で契約した20GBをそのまま海外渡航先でも使えるわけですね。
dカードで支払えば、さらにデータ1GB/5GBアップ
そして2021年3月1日の追加発表で加わったのが、「dカード特典」になります。
これはahamoでの支払い先にドコモのクレジットカード(dカード)を使用する場合には、無料でデータが1GBもしくは5GBまで増加する特典になります。
dカード | プラス1GB (データ21GB) |
dカード GOLD | プラス5GB (データ25GB) |
dカードの場合は年会費無料かつ還元率1%のクレジットカードになるので、実質無料でデータを1GB貰えちゃうということが言えそうですね。
またdカード GOLDであれば、ドコモもしくはドコモ光での支払いなら脅威の10%還元することもできますし、スマートフォンの新規購入の際にdカード GOLDで支払っている場合には最大10万円の「ケータイ補償」サービスが自動付帯されるというメリットあります。
ahamoと大手3社との比較
値段とサービスが似ている3つのサービスについて比較表を作成してみました。
項目 | ahamo(アハモ) | Rakuten UN-LIMIT | LINEMO | au povo(ポヴォ) |
---|---|---|---|---|
料金 | 2,700円 | 980円〜1,980円 | 990円 (ミニ) 2,480円 (スマホ) | 0円 〜 (20GBで2,480円) |
データ通信量 | 月20GB | 無制限 (auエリアでは月5GB) | 月20GB | 月20GB |
通信エリア カバー率 | ◎(99%以上) | △ (ほぼauエリアローミング) | ◎(99%以上) | ◎(99%以上) |
データ超過時の 通信速度 | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
通話かけ放題 | 1回5分以内 | 無制限 (RakutenLinkアプリが必要) | +500円 (5分かけ放題オプション) | +500円 (5分かけ放題オプション) |
SMS | 1通3円 | 無制限 (RakutenLinkアプリが必要) | 1通3円 | 1通3円 |
5G通信対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
3G通信対応 | 無し | 無し | 無し | 無し |
事務手数料 | 0円 | 0円 | 0円 | 不明 |
海外利用 | 海外82の国で20GB範囲内で利用可能 | 海外66の国で2GB通信無料 | 不明 | 不明 |
キャリア メール | オプション | 楽天メール | オプション | オプション |
申し込み | オンラインのみ | 店舗またはオンライン | オンライン | オンライン |
全体的にRakuten Mobileとahamoが比較的に良さそうにも見えますが、やはり楽天モバイルは通信エリアカバーがまだまだ未熟で、都内の一部でしか使えないことを考えると、通信量無制限も実質的に上限5GBになるわけです。
一方ahamoは、ネットワーク品質に圧倒的な信頼のあるドコモカバレッジを使用するので、やはり今回の新料金プランは他のMVNOのプランと比較しても脅威のプランであると言えますね。
ahamoで出来ないこと
ahamaは格安プランになっており、今までドコモで受けてきたような手厚いサービスがカットされています。ここからは、ahamo(アハモ)に申し込む前に認識しておくべきポイントを解説します。
申し込みはオンラインのみ(店舗での申し込み不可)
先ずは基本的なところからですが、ahamoはネットからの申し込みにしか対応しません。
これは町中の至る所にドコモショップ で店員さんにサポートしてもらいながらアレコレ教えてもらうようなことが一切できなくなり、申し込みは全てネットから行う必要があります。
但し、ほとんどの人はもうネットからの申し込みに慣れてきているでしょうし、ドコモがこれから出してくると言われているahamo WEBサイトや専用のアプリで申し込みできるので、問題ないでしょう。
むしろそれでもやっぱり店舗じゃないと嫌だという方は、他にプランにするしかありませんね。
キャリアメールはオプションで継続可能
いわゆる○○○○@docomo.ne.jpのようなキャリアメールが、通常プランだけではahamoでは使うことはできません。(別途オプション契約が必要)
そのため追加でオプションを契約するか、もしくは代わりのメールアドレスを各自で準備する必要があります。一番簡単な方法はgmailなどのフリーメールアドレスを作成してしまうことですね。
実際キャリアメールが使えなくなったとして、ほとんどの人は不自由を感じることはないと思います。実際僕も契約してからログインすらしたことないぐらいです。
https://simple-was-best.com/ahamo-mail-address/
今のドコモユーザーはSIMを入れ替える必要がある?→不要に
ahamoは一応ドコモの新料金プランという立ち位置になっており、サブブランドではありません。
しかし2021年3月まではドコモユーザーであったとしても、ahamoにプラン変更するためには新規契約と同様にMNP手続きをする必要があるということだったんですが、その後既存ドコモユーザーはMNPの手続きが不要であると訂正されました。
そのため今のドコモユーザーは、SIMなどを入れ替えることなしに、通常のプラン変更のような形で続けることができます。
但し、ahamoではおそらく長期契約者優遇はなくなる見込みですので、メリットとしてはあくまでもSIMカードなどの入れ替えが不要になるということだと思います。
3Gエリアが使えないので、山間部で使用できないことも
そして地味に困る人がいるんじゃなかなと思うのは、3G未サポートという点です。
ahamoでは、対応エリアは4Gもしくは5Gエリアのみです。(海外ローミングでは3G/4Gとなる)
そのため都内または郊外でもほとんど電波がつながらないということは発生しないとは思いますが、唯一問題なのが、4Gが入らないようなエリアに住んでいるユーザーもしくは登山などで山間部に入ったときには3Gしか入らないようなところも一部あります。
そういったエリアはahamoは使えなくなってしまう可能性がありますので、事前に確認しておくことをオススメします。
家族シェアパックを使っていた家族ユーザーはむしろ価格が上がる
また現在家族シェアパックを使って契約しているようなドコモの家族シェアパックユーザーの場合、ahamoプランに変更してしまうと、逆に値段が上がってしまうケースがあります。
今現在ではデータシェアパックを新規に申し込むことはできないのですが、現在「シェアパック」を契約中の方は引き続き利用を続けることができています。
しかしahamoの場合はデータシェアを使用することはできないので、家族シェアパックもしくは個人で複数のドコモ回線を契約している方は、ahamoに乗り換える前に本当に安くなるのを計算してから乗り換え検討してください。
ドコモ光とのセット割引・ファミリー割引は併用不可
今までのドコモ料金プランと比べると、ahamoは元々の月額料金を抑えているため、既存プランにあったようなセット割引を併用することはできません。
例えば、現時点でわかっている限りでは以下の割引はahamoには適用することができないです。
- みんなドコモ割(契約回線数に応じた割引)
- ドコモ光セット割(「ドコモ光」の契約に伴う割引)
- dカードお支払割(料金の支払いに「dカード」「dカード GOLD」を指定した場合の割引)
- ファミリー割引
その他にも家族内通話無料サービスなども適用されないようです。
元々のahamoが安いということもありますし、こういった割引プランが今までの複雑でわかりづらいドコモの料金プランを作り出していたことを考えると、むしろこういった割引サービスと料金プランを完全に切り分けたのは良いニュースだと言えそうです。
https://simple-was-best.com/ahamo-docomo-hikari/
ファミリー対象回線としてはカウントする
ahamo(アハモ)では、ファミリー割引自体は適用されませんが、ファミリー対象回線としてはカウントします。
つまりギガホプレミア+ahamo+ahamoで家族でまとめたとしても、しっかりと3回線分の割引がギガホプレミア側に適用されることとなります。
ahamo(アハモ)の口コミと評判
まとめ
今回はドコモの料金プランahamo(アハモ)について解説してみました。
- 月2,700円(税抜)で20GB&5分かけ放題は脅威の安さ
- テザリング無料、海外でも20GBが使える
- 従来のドコモ店舗サービスは受けられないが、ネットで完結できる人なら問題無し
- キャリアメールは使えなくなる
- 各種割引はなくなるが、むしろシンプルでわかりやすくなった
ドコモの安定の通信回線が、この値段が使えるのであれば、格安SIMよりも安心して使えるかもしれませんね。
それでは、みなさん是非参考にしてみてください。
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