実は前に見かけた時から若干気になっていた製品が、これなんですよね。
自宅の家電をほぼスマート化してきた我が家なんですが、実は体重計はまだアナログなままでした。というか、体重計って、毎回いちいち出すのが面倒なんですよね。
特に家族で共有するものだから、いつも基本はこんな感じで操作します。
- 体重計を出す
- 自分の番号を選択する
- 計測する
しかもなんなら、データは体重計の中にしか残らないから、別途ヘルスケアアプリに手入力で記録しなきゃならないとか、まー定着しませんよね。
とはいえ、なくても困らないから正直体重に関しては見ないふりをしていたわけなんですが、最近若干体重が増え気味であることにとうとう気付いてしまいました。
そもそも”体重計”に乗るのが億劫なので、如何にして”体重を測ろうとせずに体重を測るか”というような思考が必要なんだと思いますが、まさにこれが1つの答えなんじゃないかと思います。
今回は、以前Smart 5min.(スマートファイブミニッツ)というオンラインエクササイズを紹介しましたが、その同じ会社の大ヒット商品「スマートバスマット」についてレビューしていきたいと思います。
それでは、早速レビューしていきたいと思います。
スマートバスマットの外観|体重計としてはデカい、バスマットサイズ
先ずは外観から確認していきたいと思います。
まず最初にちょっとびっくりするのは、そのサイズ感です。
特に我が家の場合は、少し小さめのバスマットや体重計と使っていたので、バスマットとしても体重計としてもサイズ感が倍になったような感じですね。
中を開けると、本体とソフト珪藻土マットが入っていました。
今回はダークグレーを選択しました。
カラー展開はグレー/ダークグレー/グリーンの3種類です。
我が家の場合は、なんとなく暗めの方が汚れが目立たないかなと重い、暗めの色にしてみました。
同封物は、スマートバスマット本体、ソフト珪藻土マット、特殊形状の充電用USBケーブル&アダプタになります。
本体は、白い見た目に透明な板が乗っているような感じですね。
ソフト珪藻土マットを上に載せるとこんな感じで、ピッタリと本体が隠れます。
ソフト珪藻土マットの裏面ですが、両端に滑り止めシールが貼っていました。
これはよくカーペットなどに使われている表面がゴムっぽい素材でできているもので、特に貼るというよりも、滑りづらくするという効果があります。
ソフト珪藻土マットというジャンルを今回初めて見たのですが、見た目/感触はなんというかゴムマットに近い感じですね。
元々これはなんなのかというと、素材の中に珪藻土パウダーを配合したゴムマットになっているそうです。
我が家でも以前、硬い軽石のような珪藻土マットを使っていましたが、使っていくうちに珪藻土の孔が汚れなどで詰まってきて、水を吸いづらくなっていき、そしてそもそも足の汚れが結構目立ってしまったんですよね。
お手入れの方法としては、ヤスリで削れってことだったんですが、そもそも見た目が不評だったこともあり、捨ててしまいました。
ソフト珪藻土マットであれば、布製のバスマットと珪藻土マットの中間のような素材になっているので、汚れたら洗えますし、さらに最悪は新しいものに交換すれば良いと割り切ればいいんですよね。
本体のサイズ感ですが、実測で60 x 38.5 x 1.58 cmです。
ちなみに重量は公称値になりますが、なんと5.6 kgと一般的な体重計よりも3倍以上重いです。
この重さだと、使う時にいちいち出してという感じではありませんね。
本体の裏面になります。
裏面は、四隅に体重計測用の板があります。また中央には、電源のスイッチとリセットボタンがありますね。
電源スイッチが、ゴムのカバーで覆われているので、ON/OFFの端までスライドできないのですが、それは防水のための仕様なので、不具合ではないそうです。
充電の際には、表面中央の接点ポートから付属のUSBケーブルで充電します。
磁石でピタッと貼り付けるような感じで充電します。
充電中や各種動作については、すべてLEDライトもしくはアラーム音で反応してくれます。
ちなみに付属のケーブルですが、長さが190 cm 程度あるので、ある程度遠いところでもなんとかなりそうな感じです。
我が家の場合は、一旦オーソドックスにお風呂の前にバスマットとして設置してみました。
因みにこのままだと本当に単にソフト珪藻土マットになってしまうので、専用アプリをインストールして、デバイス登録をしておきましょう。
スマートバスマット
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スマートバスマットを使っての体重測定方法ですが、こんな感じになります。
乗る前に特に電源操作などは一切必要なく、ただただ乗ればOKです。
但し、乗ったら即計測というわけではなく、何度か使ってみたところ、スマートバスマットに乗ってから静止状態になってから3秒間経過すると、「ピッ」と計測されるような感じです。
イメージとしては、乗ったら一瞬で計測するのかと思ったのですが、あまりにもなんでもかんでも計測されると、それはそれでデータがバラバラになってしまって意味がないなと思うので、確かに静止してから3秒間ぐらいは必要なのかなと思いました。
スマートバスマットのポイント
ここでは、スマートバスマットを実際に使ってみた感じたポイントをいくつかピックアップして紹介していきます。
体重計を出すストレスがなくなるコロンブスの卵
先ずは、バスマットで体重が測れるという発想が良いですね。
記事冒頭でも書きましたが、体重計って毎回出すのが面倒なんですよ。
確かにバスマットって、お風呂に入るときに必ず通るところで、かつほぼ裸で通るので、自分の素の体重を測れるわけで、さらには必ず毎日乗るところだと思うので、継続的に使えるというのがポイントだと思います。
一度設定さえしてしまえば、本体はもちろん、スマホからの操作もほぼ不要で、あとは置きっぱなしで体重計測ができるので、これなら確実に続けられそうな気がします。
家族みんなで使える
バスマットですから、自分だけ使うなんてことは絶対ありませんよね。
自分はもちろん、家族やペットだって一緒に体重管理ができます。
計測前に一切操作は不要なので、ただ乗るだけで対象の人を勝手に判断して、アプリに記録してくれます。
どうやら仕組みは、初期登録時に必ず体重を計測するようになっており、体重計に乗った体重と最も近い人を判定しているようです。
ただ、その仕組み上仕方がないのですが、体重が近い人が体重計に乗ってしまうと、誤判別してしまう可能性があるそうです。
その場合、体重の近い対象の人は自動計測ではなく、手動計測としてあげれば、体重を計測した後にマニュアルで登録すれば一応は使えます。
ヘルスケアアプリとの連携ができる
そして最後になりますが、外部アプリとの連携機能です。
正直AppleWatchを普段つけていると、勝手に自分のヘルスケア情報が記録されていくので、結構便利かもしれないなと思いつつ、いつも変わらない心拍数を眺めていても痩せはしませんしね。
どちらかというと、体重というほとんどの人が、思いの強さの違いはあるものの、多少は気になっている指標の方が記録していて、役に立つものなんじゃないかと思っています。
またヘルスケア関係のアプリは、正直色んなところが出していることはわかるのですが、心拍数はこのアプリ、歩数計はこのアプリなんて面倒なことはありません。
基本的には、取得したヘルスケア情報は全て並べてみるからこそ、便利で助かるわけです。
因みにですが、Apple派の人であればヘルスケアで問題ないと思いますが、Google派もしくは独立系fitbit派には残念ながら、現状のモデルでは対応していません。
スマートバスマットの気になるところ
ここからは、スマートバスマットを実際に使ってみて気になったところをいくつかピックアップして紹介していきます。
ソフト珪藻土マットは好みが別れる
先ずは製品として根幹の部分かもしれませんが、ソフト珪藻土マットが好きか嫌いかです。
踏んだ感触は、ゴムマットのそれです。
柔らかい素材になるので、確かに良くも悪くもゴムマットだなという感じですが、確かにしっかりを水分は吸収してくれる感じがします。
因みにストレステスト的に、コップに30 ml ぐらいの水を汲んできて、マットに垂らしてみました。
水を広げると、表面は結構びしょびしょになります。
基本的には内部で染み込んでいくので、少し時間が経てば確かに表面としては気にならなくなるんですが、問題はこの水が内部で染み込み続けているんだろうなと感じてしまうことですね。
一応お手入れとして、このマットごとネットに入れた状態で洗濯機に入れて丸洗いもできるそうです。
洗ったあとは乾燥機に入れると大変なことになるので、そのまま陰干しで干せばいいそうです。
せめて週一ぐらいは、洗いたいかなと思いますね。
専用のソフト珪藻土マットのみしか使えない
また上に乗ったソフト珪藻土マットについてはですが、これは専用のものになっています。
市販のものでもソフト珪藻土マットは結構売っているのですが、このスマートバスマットは基本的に専用のバスマットの重量を予めて設定しているので、専用のもの以外を使ってしまうと、重さが合わなくなるという欠点があります。
専用マットの値段は、市販品よりも〜2,000円程度高くなっているので、ちょっと高いかなというような印象です。
一応重さを測ってみたところ、ピッタリ 500 g になっていたので、もしどうしても専用品を使いたくないという方は、適当なマットを買ってきて、500 g になるように調整するか、数百グラムは誤差だと思って使うかのどちらかになるのかと思います。
計測できない時がたまにある
既にスマートバスマットを、2週間以上使っていますが、正直たまに計測できないことがたまに発生します。
乗っても、音が発生しないなんてことがあり、そんな時は一度電源をON/OFFすると復活はします。
とはいえ、ちょっとどうにかならないかと思うところはあります。
今後のソフト改修に期待ですね。
良くも悪くも、上に乗るたびに計測する
これは我が家の使い方のせいかもしれませんが、このバスマットの上に乗ると勝手に体重計測されます。
基本的にお風呂に入る前に、服を脱いでからこのバスマットに乗って計測しているのですが、問題はそれ以外の時です。
お風呂から上がって身体を拭いている時に、「ピッ」
お風呂掃除をし終わって足を拭いている時に、「ピッ」
マットの上で乗りながら洗濯物作業をしている時に、「ピッ」
これがこのスマートバスマットの利点ではあるものの、確かに毎回毎回計測して、体重がばらつくのもなんだかなと思っています。
体重を計測してくれるのはいいんですが、欲を言えば、例えば計測した時間との相関関係を作って、記録すべきものかそうでないかをAIで判断してくれたら嬉しいなと思っています。
ヘルスケアアプリとの連携ができる体重計との比較
ここでは、ヘルスケアアプリと連携ができる体重計というジャンルで、他の製品とスマートバスマットを比較してみました。
issin スマートバスマット | Anker Eufy Smart Scale P2 Pro | タニタ BC-768 | OMRON HBF-230T カラダスキャン | Withings Body + | |
---|---|---|---|---|---|
製品画像 | |||||
計量範囲 | 6〜150kg | 0.1kg〜150kg | 0 ~ 150 kg | 2~100 kg | 100g単位 100~135 kg | 200g単位 | 5〜150kg (200g単位) |
通信方式 | Wi-Fi Bluetooth | Wi-Fi Bluetooth | Bluetooth | Bluetooth | Wi-Fi Bluetooth |
防水規格 | IP65 | IPX5 | |||
使用環境湿温度 | 0〜40℃ 〜90%RH | +5 ~+35℃ 30 ~ 85% RH | |||
体組成計測 | 体脂肪/心拍数/筋肉量/骨量/水分量/タンパク質/基礎代謝など | 体脂肪/筋肉量/骨量/基礎代謝など | 体脂肪率/骨格筋率/基礎代謝/体年齢/内臓脂肪レベルなど | 体脂肪/筋肉量/骨量/体水分率など | |
同時利用人数 | 制限なし | 制限なし | 〜5人まで | 〜4人まで | 〜8人まで |
Apple ヘルスケア | |||||
Google Fit | 2023年11月時点 | ||||
Fitbit | |||||
その他 | ソフト珪藻土マット | U-Body 3Dモデル | ロボホン連携 | ||
寸法 | 60×39×2cm | 約28 x 28 x 2.6cm | 31.6 x 21.7 x 2.7cm | 28.5 x 28 x 2.8 cm | 32.7 x 32.7 x 2.3cm |
質量 | 5.6kg | 約1.2kg | 約 1.5kg | 約 1.6 kg | 約 2.0kg |
バッテリー持ち | 最大3ヶ月 | 最大6ヶ月 | 最大18ヵ月 | ||
購入先 | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
比較した感じ、一言で言えば高機能な体重計が欲しいのであれば、他のものを買った方がいいかなという感じですかね。
スマートバスマットはあくまでも「バスマットに体重計が付いている」というものですから、体組成計なんかは測れません。
あくまでも、「体重計なんて乗りたくない怠惰な人間が、いつの間にか体重も測れてラッキー」ぐらいの代物です。
他の体重計が基本的に都度取り出すことを想定したデバイスに対して、スマートバスマットは常にそこに置いておくものという意味でも、そもそもの製品コンセプトの違いを感じますね。
スマートバスマットの口コミと評判
ここでは、スマートバスマットを使っているユーザーたちの口コミと評判について集めてみました。
全般的にはやはり「簡単に体重測れるよね」という良い口コミと、とはいえ「体重しか測れないのにこの値段」という口コミが2分されるような感じですね。
個人的には、体組成、骨量、基礎代謝などと、正直そんなっているかな?って思ってしまうんですけどね。
「体重を減らしたい→基礎代謝を上げよう」って思考よりも、「体重を減らしたい→毎日結果を確認したい」というニーズの方が高いと個人的には思っています。
つまり毎日測る人には体重だけで十分、たまにだけ測る人には体組成計って感じなのかなと。
まとめ
今回はissinのスマートバスマットについて、レビューしてみました。
- バスマットで体重管理
- 人数無制限で家族・子供・ペットみんなで使える
- Appleヘルスケアアプリとの連携
- ソフト珪藻土マットが好きか嫌いか
- 専用マットしか使えない
果たしてこれは、バスマットなのか、体重計なのかというところで、この製品の満足感が変わっているのだと思いますが、個人的には体重が測れるバスマットというジャンルで良いのかと思っています。
そう思えば、毎日出しっぱなしで、水も吸収してくれて、清潔で、おしゃれ。
尚且つ、体重も測れるのであれば、十分面白いデバイスなんだろうなと感じています。
値段の高さに関しては、正直最近のスマート家電系はこれぐらいの値段帯になっているので、ある程度は仕方がないのですが、欲を言えばもう少しお手頃になってくれると良いと思いますね。
いずれにしても、これから良いバスマットを探している人であれば、絶対オススメできるスマートなバスマットかと思いますので、みなさんぜひ参考にしてみてください。
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