室内の空気環境が気になる方にとって、コンパクトで高性能な空気清浄機は今や必需品です。
小さな子供を持つ家庭やペットを飼っている家の場合には、やはり部屋の空気というのは気になると思いますし、さらに花粉症の人にとっては空気清浄機はまさに必須ですよね。
ただ空気清浄機ってサイズ感も結構ありますし、部屋に置いたときの存在感も正直に気になります。
そんな中、スマートホームデバイスで有名なスイッチボットよりこの度発売された、「SwitchBot 空気清浄機 Table」は、空気清浄機としての機能だけでなく、サイドテーブルやワイヤレス充電、ムードライトといった多機能性も備えており、家電という存在というよりもインテリアとしての魅力が多い製品かと思います。
今回は、発売されたばかりのこの1台4役のSwitchBot 空気清浄機 Tableを先行レビューさせていただき、その特徴や利点、他の空気清浄機との違い、スマート機能の使い勝手などを徹底レビューしていきたいと思います。
SwitchBot 空気清浄機 Tableの基本情報とデザイン
まず、SwitchBot 空気清浄機 Tableの基本情報をおさらいしましょう。
製品名 | SwitchBot 空気清浄機Table | ||||
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基本情報 | イメージ | ||||
製品寸法 | 290×420×497.5mm | ||||
製品重量 | 4845g | ||||
梱包サイズ | 297×381×550mm | ||||
梱包重量 | 6786g | ||||
製品仕様 | プレフィルター | 取り外して水洗い可能、掃除機吸い込み可能 | |||
HEPAフィルター | 粒子径0.1~0.3μm、濾過効率99.97%、寿命2年、「日本電機工業会規格 (JEM1467)」 に基づくものです。お手入れが不要。6~12カ月に交換することをおすすめ。 | ||||
脱臭フィルター | アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミン、酢酸吸収用の活性炭。お手入れが不要。 12ヶ月の寿命。6~12カ月に交換することをおすすめ。 | ||||
適用床面積 | 25畳、8畳11分 | ||||
騒音 | 「弱」で運転:20dB以下 「強」で運転:52dB以下 | ||||
プラスとマイナスイオン | 濃度:500万 | ||||
消費電力 | Wi-Fi(オン):0.5W以下、Wi-Fi(オフ):2W以下 | ||||
消費電力 | 約40W、ワイヤレス充電15W | ||||
テーブル | サイズ:290×420mm 耐荷重:5kg 材料の熱変形温度:0~60度 | ||||
風量(m³/分) | 風量&出力 | 運転モード | 強 | 中 | 弱 |
5.5 | 4.6 | 2.5 | 0.6 | ||
消費電力(W) | 37 | 22 | 8 | 3.5 | |
運転音(dB) | 52 | 47 | 34 | 20 | |
その他 | 接続方式 | 2.4GHz WiFi+Bluetooth 4.2 | |||
使用環境 | 室内、0℃~40℃ |
この製品は、空気清浄機、サイドテーブル、ワイヤレス充電、ムードライトの機能を一台に集約した多機能製品になっています。
もう少しデザインを見ていきたいと思います。
サイズ感としては、直径が29センチの円筒状の形状ですから、少し小さめゴミ箱ぐらいですね、
1台4役の役割を果たしつつ、インテリアに馴染むシンプルなデザインで、リビングや寝室、オフィスなどどこに置いても違和感がありません。
上部には、木製のテーブルが取り付けられるようになっており、右側にワイヤレス給電ができるスマホ置き場が見えます。
因みに、このサイドテーブルは、梱包時にはバラバラになっていたので、こんな感じで内部のケーブルを接続した上で取り付ける必要があります。
そこまで難しくはないですが、テーブルを支えながらケーブルを接続するのはなかなか難しいので、できれば2人で組み立てた方が良いとは思います。
同封品は、取り付け用のプラスドライバーや、電源ケーブルだけですね。
本体の裏側の蓋を取り外すと、フィルターを取り出せるようになっています。
フィルターに関しては、3層構造になっており、大きめのホコリをキャッチするプレフィルター、より細かな空気の汚れをキャッチするHEPAフィルター、そしてニオイなどのキャッチする脱臭フィルターという感じになっています。
空気清浄機としての性能評価
SwitchBot 空気清浄機 Tableは、空気清浄機としてもしっかりとした性能を持っています。
特に注目すべきは、360°全方向型吸気口とプレフィルター、HEPAフィルター、活性炭フィルター、高濃度イオン発生器の5層のろ過システムで、微細な物質を99.97%除去することができます。
高濃度イオン発生器については、500万粒子を発生させることができるそうで、空気中に陽イオンと陰イオンを放出することで空気中のイオン濃度を高め、空気浄化能力を向上させています。
また、高感度のニオイセンサーが搭載されており、空気の質を検知すると自動で風量を調整し、30分以内にニオイが98.18%減少するということのようです。
基本的に、HEPAフィルターと脱臭フィルターに関してはおよそ1年間で交換することが推奨されていますが、プレフィルターに関しては表面に大きめのホコリが溜まるようになっているので、定期的な掃除が必要です。
対応しているモードとしては、以下の3つになります。
- 静音モード
- 自動モード
- ペットモード|ペットの毛を除去するために風量は強目になる
基本は自動モードで大丈夫ですが、アロマを垂らす場合にはマニュアル推奨です。
アロマディフューザーとしての使用感
SwitchBot 空気清浄機 Tableには、アロマディフューザーとしての機能もあります。
お気に入りのアロマオイルをセットすることで、部屋全体に心地よい香りを広げ、リラックス空間を作り出せます。
空気清浄と香りを同時に楽しめるため、忙しい日常の中でも癒しのひとときを提供してくれるのが魅力ですね。
注意としてですが、アロマオイルをここに垂らすことで、本体のニオイセンサーが検知されてしまい、自動モードやペットモードにしている場合には回転数が自動的に上がってしまいます。
そのため、アロマオイルを垂らす場合にはマニュアルで風量を調整するかもしくは静音モードにしておくことをお勧めします。
サイドテーブル&ワイヤレス充電機能
SwitchBot 空気清浄機 Tableはシンプルデザインで、サイドテーブルとしても活用できます。
ソファの横やベッドサイドに置いて、リモコンやスマートフォンを置く場所としても便利です。
テーブルの耐荷重としては5kgになっているので、大抵のものは置けるのですが、一応家電扱いになるので、液体の入ったものは置かないようにと書いてあるのですが、サイドテーブルだからなかなか悩ましいですよね。
リビングに置いた場合には、絶対コーヒーとか置きたくなるところです。
またこのサイドテーブルのもう一つ大きな利点としては、なんとワイヤレス給電が可能になっていることです。
スマホを置くだけで充電が開始されるため、充電ケーブルが要らずスッキリとした使い勝手です。
充電規格としては、Qi(1)になっており、iPhoneの場合は最大7.5Wでの充電が可能です。
正直この空気清浄機の上部にサイドテーブルというのはなかなかよく考えたなと思っており、正直空気清浄機って結構サイズ感があるくせに、上部に風があるので、ソファやベッドサイドの横に置くと結構寒いんですよね。
空気は綺麗にしてくれるのは間違い無いんですが、部屋としては結構デッドスペースになりがちだったりします。
SwitchBot 空気清浄機 Tableの場合は上部はおしゃれなサイドテーブルが付いているので、家電というよりも、おしゃれなインテリアとして使えるというのが1番の魅力ですよね。
空気質の可視化機能とムードライト
SwitchBot 空気清浄機 Tableは、空気の状態を色で示すライト機能を持っています。
青、緑、オレンジ、赤の4色で空気の状態を一目で確認できるため、部屋の空気質がすぐにわかります。
また、空気清浄機としての機能だけでなく、ムードライトとしても10色のライトを使ってリラックスした雰囲気を演出できます。
スマート機能とSwitchBotアプリ連携
SwitchBot 空気清浄機 Tableは、アプリからも操作可能で、スケジュール設定や風量調整が簡単に行えます。
SwitchBotの他の製品(サーキュレーターや加湿器など)とも連携できるため、複数の機器を組み合わせて快適な室内環境を自動で維持できます。
例えば、湿度が高くなったらサーキュレーターが自動で動き、空気が汚れてきたら空気清浄機が自動で動作するような設定が可能です。
他社製品との比較
ここでは、他社の空気清浄機とSwitchBot空気清浄機を比べてみました。
SwitchBot 空気清浄機 Tableは、他のスマート空気清浄機と比べて、サイドテーブルやワイヤレス充電、ムードライトといった多機能性が魅力です。
単純に機能だけを比較してみても、SwitchBot空気清浄機は十分な性能を持っていることがわかりますね。フィルター部分に関しては本家の空気清浄機メーカーと遜色ありませんし、除菌機能においても十分な性能だと言えるんじゃ無いでしょうか?(イオンの性能に関してはなかなか判断しづらいところがありますし)
ただ1番の大きな違いとしては、SwitchBotは空気清浄機を家電として捉えた訳ではなく、基本性能を抑えた上で、インテリアとしてスマートIoT家電として攻めているのかなと感じています。
そういった意味でも、他社製品にはないユニークな特徴を備えているため、空気清浄機としての機能はもちろん、デザイン性と実用性を両立させたアイテムを探している方におすすめです。
気になる点・デメリット
ここでは、使ってみて少し気になったところをいくつか紹介していきたいと思います。
Qi(1)充電|ワイヤレス充電の位置がシビアで、置きづらい
先ずはワイヤレス充電についてですが、Qi(1)充電のみにしか対応していないことです。
最新の充電規格ではほとんどがQi2対応になっているため、最大15W充電が当たり前になっている人からするとちょっと充電速度が遅いと感じるかもしれません。
またワイヤレス充電の置く場所についても、わかりやすいように透明なリングが置いているのですが、これが地味に場所があってないんです。
iPhone 1X Proシリーズの場合は、3眼レンズになっている関係もあって、このレンズカバーとこのリングが干渉して微妙に起きづらい。
さらにQi1は充電場所が結構シビアであることが知られていて、何気なくポンと置いた程度では充電が開始できません。
磁力が弱くてもいいので、MagSafeなどのマグネット充電に対応してくれていれば、もう少し気軽に充電できた気がします。
電源アダプタ|大き過ぎて少し邪魔
また電源アダプタですが、やたらデカいです。
このレベルの充電アダプタは過去に、TP-Linkのルーターでよく使われていましたが、今になってなんでこんなにデカいアダプタにするかなと思うところがあります。
本体40W+ワイヤレス給電の15Wを考えると、余裕を持っても75W給電ぐらいはしなければならないことを考えると、これぐらいのサイズは必要なんでしょうが、最近はこういったケーブル類はケーブルトレーに隠す家が多い中、このサイズのアダプタを使われてしまうとなかなか配線に難儀すると思います。
SwitchBot 空気清浄機 Tableはどんな人におすすめ?
- 5層ろ過構造で本格的な空気清浄能力
- ワイヤレス給電付きのサイドテーブルはデッドスペース活用になる
- 家電ではなくインテリア
- アロマデュフューザーとしても使える
- Qi(1)充電だから充電位置がシビア
- 電源アダプタがやたらデカい
SwitchBot 空気清浄機 Tableは、スマート家電を活用して生活の質を向上させたい方、空気清浄機としての機能はもちろん、デザインや多機能性も重視する方に特におすすめです。
また記事の中でも何度も書いていますが、本当にこれは空気清浄機の区分に収めていいのか悩ましいぐらいインテリアとしての機能に優れた製品になっているかと思います。
ワイヤレス給電付きのサイドテーブルだけでも十分便利なんですが、それがなんと下部が空気清浄機になっていて、さらにムードライトにもなるので、本当に1台4役といえますね。
リビングや寝室、オフィスなどさまざまな場所で使いやすく、生活空間をおしゃれに演出できるデザインも魅力的です。
購入を検討する際は、価格と性能のバランス、インテリアとしての実用性、スマート機能の使い勝手なども考慮すると良いでしょう。
それではみなさん是非参考にしてみてください。
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