スマートホームなのか、スマート家電なのか最近よくわからなくなっているTakaです。
前者については、特に住宅業界からZEHなどの所謂住宅の建築における設備や工法も指す場合が多いので、最近では特に家電のスマート化という意味で、スマート家電という言うらしいですね。
今回は、そんな生活家電3種神器でもあるエアコンのスマート化について、書いていきたいと思います。
そもそも今更エアコンのスマート化?なんて思う人もいると思いますが、今スマート化済みだと思っているエアコンのほとんどがスマートエアコンではなく、スマートリモコンから赤外線で操作していると言うのがほとんどだと思っています。
しかし今回は敢えてアレクサなどのスマートスピーカーから操作可能なスマートエアコンというジャンルを解説していきたいと思います。
そもそもアレクサにエアコンは対応してないんじゃないの?
先ずは、「エアコンのスマート化=スマートリモコン」が唯一の回答だと思っている人にはしっかりと訂正しておきたいと思います。
エアコンは、スマートリモコン無しでもアレクサやGoogle Nestから音声での操作は可能です。
但し、音声入力が可能だからと言って、一般的なアレクサ対応しているようなスマート家電と同じことができるわけではありません。
というのも、一般的にAlexa(アレクサ)からスマートホームデバイスを音声制御する手段として2つあります。
一つ名は「スマートデバイスとしての接続オプション」になります。そしてもう一つは、「Alexaトークスキル」になります。
この2つは似てるんですが、微妙に異なっており、簡単に言えばデバイスの現時点の状態まで確認できるのが、「スマートデバイスとしての接続オプション」で、デバイスの操作だけできるのが「Alexaトークスキル」と思ってくれても大丈夫だと思います。
細かく調べると実はAlexaのスマートホームスキルでもたくさんできることがあるらしいのですが、そこはAPIなのかSDKなのかとかなり細かくなるので解説しません。
話を戻しますが、エアコン各社は最新デバイスですし、無線LAN内蔵のエアコンを発売しており、さらにメーカー独自のアプリから操作が可能なように作っています。本来はエアコン内部基盤にGoogleホームやらAlexa SDKを入れてくれれば良かったんじゃないかとかも思いますが、なかなかそれは難しかったんでしょうね。
とはいえ、メーカー独自のクラウドとAlexa APIを繋いで、「スマートホームスキル」として音声操作ができるようにはなっています。
アレクサ対応というのがというのが、どこまでの状態を指すのかの定義にもよっていきますが、少なくとも現在の比較的新しい無線LAN内蔵のエアコンの場合には、アレクサやGoogleホームからの音声操作には対応しています。
スマートエアコン?スマート家電化したエアコンタイプ
前項で、エアコンが既にアレクサやGoogleから音声操作ができるようになっていることは、理解してもらえたかと思っています。
一般的にスマート家電というと、スマホで操作ができることを指す場合と、ホームオートメーション(自動化)でできることを指すことの2つがあると思っています。
ここではエアコンをスマホから操作方法の2パターンについて、それぞれのメリット/デメリットを解説していきます。
メーカー独自アプリタイプ
まず一つ目ですが、メーカー独自アプリになります。
こんなアプリ見たことないと思う人が多いと思いますが、それは無線LAN内蔵のエアコンを見たことがないからですね。無線LAN内蔵のエアコンを出しているメーカーはこのようなアプリを出しているようですね。
Daikin Smart APP
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霧ヶ峰REMOTE
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白くまくんアプリ
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メーカー独自のアプリだけあって、色々なことができるようにはなっていますね。
またメーカーによってはエアコンだけじゃなく、空気清浄機なども操作できるようになっているみたいです。
確かにスマートホームとして色々なことができるようになっているのですが、個人的に感じたメリットとデメリットを以下に整理してみたいと思います。
特に個人的に微妙だなと思っているのは、やはりホームオートメーションへの対応ができていないことですね。
オートメーションが対応していれば、他メーカーの温湿度センサーや人感センサーなどの情報をトリガーとして、エアコンの操作ができたりするので、便利さがグッと上がるのですが、メーカー独自アプリの場合はあくまでもスマホで操作できますというところまでですね。
ただ今後はMatter対応のエアコンなども出てくるかもしれませんね。
スマートリモコンから操作するタイプ
もう一つのスマホから操作する方法としては、やはり赤外線リモコンをスマート化させたスマートリモコンになります。
正直エアコンに関してはこちらの方が選択肢が多く、個人的には便利だと思っていますが、それでもあくまでも赤外線リモコンなので、できないこともたくさんあります。
特に致命的だと思うのは、エアコン状態を確認することができないという部分ですね。
あくまでも赤外線リモコンなので、エアコン状態関係なく、ともかく信号を送るという仕組みです。
そのため、例えば外出先からエアコンを操作したつもりになっていても、なんらかしらの理由で赤外線がとどかなったとしても、操作側が知る術がありません。
もちろん他のセンサーデバイス、例えば消費電力センサーや温湿度センサーを使えば、エアコン状態を類推することは可能ですが、完全な意味でエアコン操作ができているとは言い難い部分があります。
とはいえ、操作したいエアコンに1台ずつに無線LANオプションをつけていると値段もバカにならないので、赤外線で手っ取り早くスマートさせてしまうというのは、悪くない選択肢なんではないかと思っています。
ネットワーク対応のエアコン例
ここからは、ネットワーク操作対応のエアコンの例をいくつか紹介します。
ダイキン|Daikin Smart Home
まず1つ目は、ダイキンのエアコンになります。
ダイキンと言えば、企業向けの空調メーカーとして有名ですが、家庭向けのエアコンのラインナップもかなり多く出しています。
またダイキンのエアコンといえば、「うるさら」シリーズですね。
Daikin Smart APP
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加湿「うるる」と除湿「さらら」の両方をエアコンがサポートしているというかなりリッチなハイグレードエアコンになりますが、個別に加湿器/除湿機を置く必要がないというのはやはり便利ですね。
無線LAN内蔵については、最新のエアコンについては基本全て標準装備としてついていますが、一部モデルではオプション扱いになっているものもあるので注意してください。
三菱電機|霧ヶ峰REMOTE
次は、三菱電機のエアコン、霧ヶ峰シリーズになります。
霧ヶ峰といえば、独自の温度センサー「ムーブアイ」を組み込んでおり、部屋全体の空調ももちろんですが、より精緻な空調管理ができるのが特徴です。
霧ヶ峰REMOTE
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霧ヶ峰の場合、無線LANオプションについては、ハイグレードタイプの場合は標準装備になっていますが、その他の場合は別売りオプションになっている場合があります。
因みに別売りの場合は、以下のようなアダプタを購入する必要があります。
取り付けは自分でマニュアルを見ながらやることもできますが、エアコン内部基盤を開けることになるので、不安な方は取り付けを家電量販店でお願いすることもできます。(工賃は別途必要)
日立|白くまくんアプリ
次は日立の白くまくんになります。
日立といえば、白くまくんの名称で知られているエアコンが有名ですね。
日立も他メーカーと同様に独自アプリを出しており、スマホから操作できるようになっています。
白くまくんアプリ
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白くまくんの場合も、ハイグレードタイプのエアコンは無線LAN内蔵になっていますが、下位グレードの場合は別売りになっています。
ただアダプタの形状と据付方法は、霧ヶ峰よりもより簡単になっており、特に据付工事は要らないレベルの難易度になっているのが嬉しいですね。
オススメのスマートリモコン
エアコンをスマート家電として使用する場合に、最も簡単なのが、スマートリモコンを使う方法だと思います。
これであれば、エアコンがどれだけ古くても関係ないですね。
赤外線でさえ操作できれば、なんでもスマート家電にできちゃいます。
スマートリモコンについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、合わせて確認してみて下さい!
一応僕のおすすめの最新Matter対応しているスマートリモコンを2つほど載せておきます。
SwitchBot ハブ2
1つ目は、SwitchBotハブ2になります。
このデバイスはスマートリモコンというジャンルを超えたハブデバイスになっており、ハブ機能/リモコン/温湿度センサー/ボタンと、1台4役な高機能デバイスになっています。
入門機としては少々多機能すぎるかもしれませんが、最新のMatterを体感できる1台になっています。
Nature Remo nano
次におすすめしたいのが、Nature Remo nanoになります。
このデバイスの凄さはなんといってもその値段の安さです。
機能はその分かなり絞られているので、使い方としてはどちらかといえば、テレビやエアコン1台ずつにベストな位置で設置するみたいな使い方もできる高コスパなデバイスになっています。
まとめ
今回は、アレクサに対応するエアコンについて、その仕組みや操作方法、またエアコンを簡単に操作する方法としてのスマートリモコンを使った方法を紹介していきました。
エアコンというのは、自宅の中でも毎日頻繁に操作する家電の1つですから、これをスマート化するだけでかなり毎日の快適度が変わってくると思います。
それではみなさんぜひ参考にしてみて下さい。
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