最近のスマホは本当に高いですよね。
世界的な物価上昇の中、唯一日本円だけが安くなっていくという状況で、こういったスマホなどの半導体系のデバイス価格の高騰に結びついてしまっています。
先日サムソンから発売されたGalaxy Z Flip / Foldなどは端末価格が20万超え、AppleのiPhone 16 Proは約15〜20万と、過去と比べて類を見ないぐらいに高額になっており、また端末価格に合わせて、その端末の修理費用というのも、かなり高額になっており、端末を破損する故障するリスクっていうのが過去と比べて大きくなっています。
保証端末を保障する仕組みとしてキャリアが提供するの1つとしてキャリア保証と言うのはあるんですが、ドコモから購入する場合には、「smartあんしん補償」というものがあります。
結論から言えば、

smartあんしん補償は幅広く補償カバーされているけど、不要な保証も多いので、もっとコスパの良い保険で良いかな
今回ではこのsmartあんしん補償が不要だと結論づけた理由を詳しく解説していきたいと思います。
smartあんしん補償のサービス内容
先ずは、smartあんしん補償自身のサービス内容をもう一度おさらいしておきます。
smartあんしん補償ですが、NTTドコモが提供するいわゆるケータイ補償の後継とも言えるサービスなんですが、主なサービスは以下になっています。
項目 | 概要 | 料金 | 免責金額(自己負担) | 補償額など |
---|---|---|---|---|
ケータイ補償 | 修理代金のサポート 交換電話機の提供 データ復旧割引 ケータイお探しサービス | 月額 330〜1,100円 | 修理費用|3,300〜5,500円 交換費用| 5,500〜12,100円※ データ復旧|1,100円(未加入時8,800円) ケータイお探し|無料 (未加入時有償) | 2回/年まで |
イエナカ機器補償(特典) | パソコン・ゲーム機・タブレットなどのインターネットに接続が可能な機器の故障・破損の補償及びデータ復旧補償 (対象外|2台目スマホ、ウェアラブルなど) | 無料 | 支払上限30,000〜70,000円 2回/年まで | |
スマホ不正決済補償(特典) | QRコード決済などが第三者による不正利用の被害補償 | 無料 | 決済事業者などの保証上限を超過した分を最大100万円まで 1回/年まで | |
携行品補償mini(特典) | 外出先で身の回りの持ち物への盗難・破損などを最大1年間のみ補償 | 無料 | 1事故について3,000円 | 最大1万円 無制限/年 |
正直今回調べてみてかなり補償範囲の広さにびっくりしています。
ドコモの以前のケータイ補償に関してはあくまでもケータイ(スマホ)だけを対象とした保険だったわけですが、2022年から改良されたsmartあんしん補償に関しては、なんとスマホ以外の保証もかなり充実していますね。
イエナカ機器補償に関しては、自宅で使うインターネット接続が可能な端末すべてということですから、かなり広くさらに免責金額も見当たらないので、単純に補償申請ができそうです。
また携行品補償についても、最大1年間だけになりますが、無料特典として付いてきており、ウェアラブル端末などはここで補償カバーできそうな感じです。
因みに言葉の意味だけ補足しておきますと、免責金額というのは保険請求時に支払う必要のある自己負担金というやつで、例えば免責金額3,000円の場合、1万円の保険請求した際には免責金額3,000円を引いた7,000円が支払われるといった感じです。
つまりは、免責金額以下の保険請求はするだけ無駄ということとも言えますね。
smartあんしん補償が不要な理由
それではここからは、smartあんしん補償というものが不要だといった理由について、1つずつ解説していきたいと思います。
NTTドコモで購入したものが対象
先ずはそもそもなんですが、このsmartあんしん補償はNTTドコモの提供するサービスになるので、NTTドコモで購入した端末のみしか加入はできません。
ある意味、NTTドコモ(ahamo含む)限定の特別サービスのような扱いです。
但し、MNPなどでドコモに入ってきた端末の場合は、持ち込み端末として一部保証を受けることが可能です。但し、補償内容の一部が受けられないということになっており、特に修理代金サポートができないというところが残念なところですね。


なので、回線をドコモだったとしても、端末だけ個別に中古で購入したりしているような場合には、smartあんしん補償には入れたとしても、修理サポートを受けることはできません。
また持ち込み対応の端末一覧も公開されていますが、基本的には現時点では発売から2年以内程度のものに限定されているようです。(対応端末一覧)
1契約回線あたりに支払う月額料金は高額
そもそも月額料金がめちゃくちゃ高いです。
330円〜ということになっていますが、iPhone 16ぐらいの端末だと、ほとんどが880円以上ぐらいの負担になってきます。
月額880円となると、年額10,560円です。
ただsmartあんしん補償のすごいところは、880円なのにイエナカ機器補償や携行品1年間付いてくるということですが、そもそもこの保険って本当に必要なのかな?というところを精査する必要があると思っています。
例えばイエナカ機器補償についていえば、果たして家のパソコンやテレビに補償をつけるべきなのかや、他の保険と補償が被っていないかなどですね。
基本的に保険というのは不要なもの、但し万が一のためにつけるのでれば、必要最低限というのが原則です。
月額1,100円になんでも入っていると考えるか、余計なものの金額まで払わされているかと考えるか否かということかと思います。
携行品miniはオマケ程度の内容
ここはminiと書いてあるとおり、保証内容がかなり狭いです。
保証期間 | 1年間 |
---|---|
免責金額 | 3,000円 |
補償額 | 1万円 |
主な対象外品 (詳細) | スマホやタブレット、パソコン、メガネ、スポーツ用品など |
そもそもsmartあんしん保険の中でもオマケ的な扱いなので仕方がないですが、加入から一年しか保障されない、補償額も1万円のみ、対象外品が多くほとんど請求する機会はないのではないかと思います。
スマホ不正決済は個別で保障されているケースがほとんど
またQRコードなどでの不正決済保障ですが、これに関しても正直あまりいらないですね。
というのも、そもそもQRコードサービス及びクレジットカード会社は不正決済に関する補償をしています。
例えば、有名どころのQR決済事業者の上限は以下のとおり全額です。
QR決済サービス | 補償額 | リンク |
---|---|---|
PayPay | 不正利用された全額 | 補償申請についての詳細 |
メルペイ | 不正利用された全額 | 補償申請についての詳細 |
d払い | 不正利用された全額 | 不正利用の補償について |
決済事業者などの保証上限を超過した分を最大100万円まで保証するというサービスですが、そもそもそんなケース自体がほとんどないのではないかと思っています。
smartあんしん補償以外の選択肢
smartあんしん補償は不要だと言ってるのではあるんですが、一方やはり端末価格がどんどん高騰していますよね。
修理代金も、最大17万もかかると言われてしまうと、やはり流石に少し不安といいますか、負担金額が大きいなと言うふうに感じますよね。
そういうことを考えた時に、確かに何かしらの保証に入ると言う選択も間違いではないと思いますが、その場合にはできるだけ必要最低限かつコスパの良い保険を選ぶべきかなと思っています。
ただ正直なところsmartあんしん保険の補償範囲とコスパという観点はとても優れているので、あとは補償対象をしっかりと合わせていくという作業が必要なのかと思っています。
スマホ保険
先ずは保険会社などが独自で提供するスマホ向けの少額短期保険などもあり、こちらについては様々保険会社から多くのプランが出ています。
保険料、保証内容ともにかなりばらつきがありますが、基本的にキャリア保証と比べても圧倒的にコスパの良いものになっています。
保険と聞くと、「いらないもの」「無駄もの」というイメージが多いかもしれませんが、Galaxyのような修理代金が最大17万円にもなるのであれば、保険対象の家電の1つになってきたと考えてもいいかもしれません。
スマホ保険には、クレジットカード付帯保証や、加入型の保険など、さまざまな保証方法があります。自分に合った保証方法を選ぶことが大切です。




火災保険・携行品保険など
その他に特にイエナカ機器補償や携行品保険の代替として使えそうな火災保険の付帯や、携行品保険になります。
対象にスマホが含まれないケースが多いので、これ単体でスマホまで保証するというよりもスマホ保険と併用して、少額でカバーという使い方の方がいい気がします。
特に火災保険は、どの家も必ず加入する保険の1つですので、こういった保険に合わせて安く付帯保険として保証内容を追加するという手段もおすすめです。


smartあんしん補償の解約方法
smartあんしん補償の契約を見直したいという方は、ウェブから手続きが可能です。
ドコモの場合は、My docomoのページにログインし、「smartあんしん補償を解約する」にチェックを入れてあとは案内通りに進めていけば解約が可能です。


当サイトオススメの保証方法
モバイル保険なら3台まとめて月700円


スマホ保険としては、いろいろな保険がありますが、その中でも当サイトオススメなのは、モバイル保険になります。
この保険のポイントは月700円で最大3台まで同時に補償できるというところです。
月700円と聞いてしまうと、そんなに安くない?と思ってしまうかもしれませんが、イヤホン以外にもスマホやパソコン、ウェラブルデバイスなどを含めて最大3台まで1つの契約でカバーできてしまうので、実質的には1台あたり230円程度の負担で済むと考えると、コスパはなかなか良いですね。


iPhoneやGalaxyのような修理費用が高額になる可能性も高いので、基本的には主端末として登録しておき、その他のウェラブルデバイスなどの修理費用が安い端末を副端末として登録しておくことがオススメです。
因みにsmartあんしん保証とモバイル保険とを比較してみました。
smartあんしん保証 | モバイル保険 | |
---|---|---|
保険料 | 330〜1,100円 | 700円 |
補償可能台数 | スマホ1台+イエナカ機器 | 主端末1台 副端末2台 |
補償対象 | インターネット接続できる端末など | 無線機器 |
中古品保証 | ▲ 対象品一覧にあるものに限る | ✔️ 新規取得した日から 1年未満のもの* |
補償限度額 | 特になし | 年間10万円 (副端末は合計3万円) |
免責額 (自己負担) | 修理費用|3,300〜5,500円 交換費用| 5,500〜12,100円 | 0円 |
破損・汚損 | ✔️ | ✔️ |
水濡れ | ✔️ | ✔️ |
故障 | ✔️ | ✔️ |
盗難 | ✔️ | ✔️ |
紛失 | ✔️ | ❌ |
コメント | ドコモユーザーでかつ、端末購入もドコモの場合で、スマホは1台で多くの補償をカバー | スマホやパソコン、ウェアラブルに特化して3台 |
この比較表で見てもなかなか甲乙つけ難い感じになっていますね。
基本的は以下にはドコモユーザーでかつ、スマホをドコモから買うのかどうかなのかと思っています。
特にahamoのようなプランの場合には回線と端末は別で買う人の方がほとんどだと思いますし、その場合であればモバイル保険の方がコストメリットが大きいプランかと思います。
まとめ
今回は、NTTドコモのsmartあんしん保証について、解説していきました。
正直補償内容の広さと値段を考えれば、ドコモユーザーであれば検討に値するサービスかと思います。
ただ複数のスマホ回線を持っている人に関しては、基本的に1回線ごとに月額〜1,100円払うと考えるとやはり少々高額な保険かなという印象です。
そのため、複数台スマホを保有している人や、パソコン、ウェアラブル端末に特化して保障させるのであれば、他の選択肢の方がコスパが良いとなるケースも多いかと思います。
保険というのは必要最低限であるべきです。
ただこれだけ端末価格が上がって、修理代金も上がっている状況であれば、スマホももう高額家電に位置付けられてもおかしくない状況です。
ただ、どうせ入るのであれば最低限の保証とコスパを考えて、検討することが重要かと思っています。
それでは、皆さん是非参考にしてみてください。
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