新しくiPadを購入したけど、アップルケアは入った方がいいのかなー?
と悩んでいるアナタに読んでほしい「iPadにアップルケアは不要な理由」という内容で記事を書いてみました。
AppleCare+(アップルケア)は、iPhoneやiPad、MacBookなどのApple製品を購入するときに加入できる正規延長保証サービスですが、果たして本当に入る必要があるのかどうかを私なりに考えてみたいと思います。
iPadの修理費用の相場

先ずは実際にiPadの修理費用はどの程度になるのか確認してみます。
iPadはPro/Air/mini/無印の4タイプありまして、それぞれ修理料金が異なります。(Apple正規修理の場合)
それぞれのタイプ別の修理料金を確認していきますが、基本的にiPhoneやMacBookと比べても、iPadの修理費用はかなり高額です。
タブレットという形のために修理しづらいということもあるのでしょうが、万が一iPadを壊してしまう場合にはかなりの出費になることは知っておいてください。
iPad Pro
一番高額になるのは、やはりiPad Proになります。
iPad Proは”ほぼ”パソコンなみの本体価格になりますから、修理費用も高額です。
そもそもの本体価格がiPad Pro 12.9インチモデルで13万円程度のはずなのに、保証外修理費用が9万弱という恐ろしい価格設定です。
本体価格の約7割近い金額が修理費用でかかるわけです。(AppleCare+加入時は一律4,400円)
iPad Pro | AppleCare+ サービス料 | 保証対象外修理サービス料金 |
---|---|---|
iPad Pro 12.9 インチ (第 5 世代) Wi-Fi | 4,400 円 | 85,580 円 |
iPad Pro 12.9 インチ (第 5 世代) Wi-Fi + Cellular | 4,400 円 | 91,080 円 |
iPad Pro 12.9 インチ (第 4 世代) | 4,400 円 | 78,980 円 |
iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代) | 4,400 円 | 78,980 円 |
iPad Pro 12.9 インチ (第 2 世代) | 4,400 円 | 72,380 円 |
iPad Pro 12.9 インチ | 4,400 円 | 72,380 円 |
iPad Pro 11 インチ (第 3 世代) Wi-Fi | 4,400 円 | 60,280 円 |
iPad Pro 11 インチ (第 3 世代) Wi-Fi + Cellular | 4,400 円 | 66,880 円 |
iPad Pro 11 インチ (第 2 世代) | 4,400 円 | 59,180 円 |
iPad Pro 11 インチ | 4,400 円 | 59,180 円 |
iPad Pro 10.5 インチ | 4,400 円 | 53,680 円 |
iPad Pro 9.7 インチ | 4,400 円 | 44,880 円 |
iPad mini
次にiPad miniになりますが、こちらも新品の本体価格が6万程度のことを考えると同様に7割程度の修理費用がかかってきます。
iPad mini | AppleCare+ サービス料 | 保証対象外修理サービス料金 |
---|---|---|
iPad mini (第 6 世代) Wi-Fi | 4,400 円 | 41,480 円 |
iPad mini (第 6 世代) Wi-Fi + Cellular | 4,400 円 | 47,980 円 |
iPad mini (第 5 世代) | 4,400 円 | 34,980 円 |
iPad mini 4 | 4,400 円 | 34,980 円 |
iPad mini 2 | 4,400 円 | 23,980 円 |
iPad Air
iPad Airは、いわゆるiPad Proの機能廉価版と捉えられるスペックのタブレットで、比較的にお得な価格設定です。
修理費用も本体価格からすれば他のシリーズよりも若干安めのような気がしますがそれでも本体価格の6割弱が修理費用になります。
iPad Air | AppleCare+ サービス料 | 保証対象外修理サービス料金 |
---|---|---|
iPad Air 4 | 4,400 円 | 49,280 円 |
iPad Air 3 | 4,400 円 | 44,880 円 |
iPad Air 2 | 4,400 円 | 34,980 円 |
iPad (無印)
最後に一番お得な無印iPad。
当初はiPad miniが一番安い端末だったのですが、最近では無印iPadが、シリーズのなかで一番安いタイプになりました。重さやサイズだけ違うことを考えれば、機能スペック的にはほぼ変わりないので、一番お得なiPadですね。
修理費用も本体価格の5割程度になっています。
iPad | AppleCare+ サービス料 | 保証対象外修理サービス料金 |
---|---|---|
iPad (第 9 世代) | 4,400 円 | 30,480 円 |
iPad (第 8 世代) | 4,400 円 | 30,480 円 |
iPad (第 7 世代) | 4,400 円 | 30,480 円 |
iPad (第 6 世代) | 4,400 円 | 30,480 円 |
iPad (第 5 世代) | 4,400 円 | 30,480 円 |
バッテリー(共通)
最後に全モデル共通のバッテリー交換費用です。
AppleCare+加入時には条件を満たせば0円で交換してくれますが、保証外の場合は以下の金額がかかることになります。
但し、後述しますがバッテリーの無料交換にはハードルがあって、なかなか本サービスを利用できないというデメリットがあります。
バッテリーサービス | Apple 製品限定保証または AppleCare+ の保証対象 | 保証対象外 |
---|---|---|
iPad (対象となる全モデル) | 0 円 | 11,880 円 |
Apple Pencil (対象となる全モデル) | 0 円 | 3,520 円 |
iPadにアップルケアがいらない理由

ここからはそんな修理費用が高額なiPadなのに、それでもAppleCare+ for iPad(アップルケア)が要らないという理由を説明していきます。
アップルケアの料金は高すぎる
先ずは何よりも値段が高すぎます。
最新のiPad Proの場合は、以下のような金額がかかることになっており、月に換算すると800円も払うことになります。
タイプ | AppleCare+加入費用 (2年間) | 月換算 (24か月) |
---|---|---|
iPad Pro 12.9′ | 18,480 円 | 770 円 |
iPad Pro 11′ | 16,280 円 | 678 円 |
iPad Air/mini/無印 | 8,800 円 | 366 円 |
月800円を高いとみるか安いとみるかは人それぞれですが、問題なのはこの保険料がiPad単体にかかってくることが問題です。一般的な保険料として考えた時にも、デバイス1つにかける保険料ではありませんよね?
また無印iPadであれば、月400円弱まで安くなりますが、これもどうようにデバイス1つにかける保険料としては高額と言わざるえません。
アップルケア加入でも修理無料にはならない
そもそもアップルケアに加入しても、修理費用が0になることはありません。
いわゆる免責金額が決まっており、iPadの場合は一律に4,400円になります。
この金額はApple製品シリーズのなかでは比較的に安い方ではありますが、それでもiPad miniのケースで考えると、無保険の時の際は以下の通りです。
iPad miniの場合 | AppleCare+加入 | 無保険 |
---|---|---|
保険料 | 8,800円 | 0円 |
修理費用 | 4,400 円 | 41,480 円 |
合計 | 13,200円 | 41,480 円 |
因みにiPad Proの場合は、修理費用はさらに高額なので、AppleCare+加入のメリットは大きいとも言えますが、それでも月の保険料という意味ではやはりお得とは言えないと思います。
自然故障であれば無償メーカー保証で対応
因みにAppleCare+に加入しなくても、自然故障限定であれば無償のハードウェア保証がついてきます。
無償のハードウェア保証とアップルケアの違いは以下の通りです。
比較項目 | ハードウェア保証 | AppleCare+ |
---|---|---|
費用 | 0円 | 8,800 ~ 16,280円 |
期間 | 1年間 | 2年間 |
技術サポート | 90日間 | 2年間 |
補償内容 | 自然故障のみ | 過失による破損 (紛失・盗難以外) |
因みに私の場合は、この無償のハードウェア保証を使って以前Apple Pencilのキャップを無償交換してもらいました。
https://simple-was-best.com/apple-pencil-repair/
バッテリー交換は80%未満にならなければ交換してくれない
バッテリーを無償交換してくれるというのが、AppleCare+の魅力の1つとさせていますが、バッテリー交換は無条件で対応してくれるものではないって知っていましたか?
規約にもばっちり書いてあるのですが、バッテリーの無償交換は、保持容量が本来の80%未満になったときでないと対応してくれません。

では80%未満にどうすればなるのかですが、最近のバッテリーは高性能化が進んでおり、2年間普通に使っていたとしても、ほとんどが90%以上の残量が残っていると思います。
バッテリーの最大保持容量の確認は、「設定>バッテリー>バッテリーの状態」から確認することができます。
因みに我が家にある2年間近く使用したiPad Airの最大バッテリー容量は、未だ100%でした。
盗難および紛失は保証外
iPhoneのアップルケアで、有用な補償とされている盗難および紛失保証が、AppleCare+ for iPadには適応されていません。
補償内容はあくまでも過失による破損のみで、例えばひったくりにあって鞄ごと盗まれたとしても、iPadは返ってきません。
あくまでも水濡れや落下などによる過失故障のみです。
そもそもタブレットに保証が必要なのか?
因みにそもそもタブレットに保証が必要なのかという疑問もあるかと思います。
その検証を簡単にしてみましょう。
保険の価値と言うものを、期待値という概念で計算してみます。
「確率を考慮した平均値」のこと。例えば、1枚300円の宝くじを買った時の期待値は、1等〜6等全ての当選確率と当選金額をかけてあげると、期待値は150円と言うことになる。つまり宝くじを購入すると50%の確率で得/損すると言うことです。
先ずはiPadの故障率を調べてみましょう。
iPadの故障率は10%
iPadの故障率を調べるのに、海外のConsumer Reports誌が90,000人のタブレットユーザーを対象に行ったアンケート調査から数値を抜粋してみます。
2年間以内に故障した割合を抽出すると、以下の通りになりました。
メーカー名 | 故障率 |
---|---|
Microsoft Surface | 25% |
東芝 | 24% |
Dell | 22% |
Acer | 18% |
Samsung | 16% |
Apple | 10% |
これをみると、Appleのタブレット(iPad)は故障率が他のものと比べてもかなり少ないことがわかりますが、それでも2年間に10%の確率で何らかの故障が発生していることがわかります。
iPad Proの修理費用の期待値は
修理費用は、タイプによって変わってきますので、以下の通り表にしてみました。
修理費用の期待値の計算は、修理費用x故障率としています。
保証対象外 修理サービス料金 | 期待値 | |
---|---|---|
iPad Pro 12.9 インチ (第 5 世代) Wi-Fi | 85,580 円 | 8,558 円 |
iPad Pro 11 インチ (第 3 世代) Wi-Fi | 60,280 円 | 6,028 円 |
iPad mini | 41,480 円 | 4,148 円 |
iPad Air | 49,280 円 | 4,928 円 |
iPad 無印 | 30,480 円 | 3,048 円 |
つまり2年間の間に、期待値の修理金額が発生する可能性があるということになり、この金額よりも安いのであれば、保証としては入る価値があると言えます。
アップルケア以外の保証手段
今までiPadでアップルケアに加入する必要はないと言ってきましたが、それでもやはり何かあったときにはiPadの修理金額はかなり高額になります。
アップルケアに加入しないのであれば、壊れないように大切に使う選択ももちろんありますが、ここではiPadを保証してくれるコスパの良い保険を紹介します。
セゾンカードの携行品保険
個人的に一押しなのがこのセゾンカードの携行品保険「お買い物安心プラン[Y]」になります。
携行品保険というのは、外出時に携行しているもの全てを保証してくれる保険になり、対象はタブレットはもちろんのこと、スマホやウェアラブルウォッチ、パソコン、財布、カバンなど広範囲に保証してくれるものです。
それだけ広範囲に保証してくれるのにも関わらず、費用はなんとたった月額300円で加入できるというコスパっぷりです。
2年間の費用に直すと、300円 × 24ヶ月 = 7,200円と、iPad Proであれば十分に期待値以上の効果を出しますし、iPad mini/Air/無印だとしても、保証範囲がタブレットに限っていないので、それ以上の価値をセゾンカードの携行品保険は出せると思っています。
月700円でスマホもパソコンもカバー「モバイル保険」

次に有名どころなのが、モバイル保険になります。
”モバイル”と名前がついていますが、無線通信ができるものであればタブレットも保証対象とすることが可能です。パソコンにはWi-FiやBluetoothがあるので、もちろん大丈夫ですね。
月額の負担は700円とアップルケアと変わらないじゃないかと思うかもしれませんが、モバイル保険の場合は700円で合計3台まで同時に保証することが可能です。
そのため1台あたりに直せば月233円という風にも考えることができるので、それであれば233円 x 36ヶ月 = 8,388円となり、今回計算した期待値よりは安いので、加入の価値はあると言えますね。
まとめ
今回はiPadにアップルケアが不要という内容で記事を書いていきました。
正直iPadの修理費用がこんなにも高額だとは、知らなかったのですが、タブレット特有の修理の難しさがあるのかと思います。
だからといってやはり、デバイス1つずつに個別に保険をかけるような費用の払い方は正直もったいないですし、保険というのは少ない金額で保証を大きくつけるというのが基本です。
もしアップルケアをどうしようかなと悩んでいる方がいれば、この記事を参考にしていただければ幸いです。
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