2020年12月15日に台湾発のスマートロックSesameを販売しているCandy Houseから待望の新製品の発表があったという記事を書きましたが、その中でセサミ3だけもう少し詳しく内容を確認してみたいと思います。
https://simple-was-best.com/new-sesame-product/
今回のアップデートは大きく2点ありましたね。Sesameアプリのソフト面でのアップデート、そしてセサミ3本体自体のチップの高性能化や、材質の変更などによるハード面での強化になります。
それぞれいくつかピックアップして確認してみたいと思います。
Sesame(セサミ)とは?
先ずはおさらいとして、Sesame(セサミ)ってなんだろうというところだけ少しだけ書いておきますね。
セサミとは、スマートロックのデバイスです。セサミ以外にもSonyが発売しているQrioロックなどが有名ですね。
できることとしては、スマホから家のドアの鍵をリモートで操作できるというのが1番の利点になります。
https://simple-was-best.com/sesame-mini-homekit-review/
見た目は特に変わらず、カラーは黒のみ
今回のセサミ3の見た目ですが、正直セサミminiと何が変わったのかわからないぐらい一緒です。カラー展開は今のところ黒のみで、以前のセサミminiが多色展開されていたことを考えると、他の色の選択肢も今後出てきて欲しいところですね。
見た目は何も変わらないんですが、一番大きな変更点としては、中で使われているチップが高性能化しています。
特に通信関係のモジュールが強化しているので、それに伴うソフトのアップデート(Multi-taskやAlways connectなど)が入っています。
発表内では特に触れられていなかったんですが、接続距離も4m→10mと増えているので、例えばマンションのエレベータから、ドアまでBluetoothで接続するみたいなこともできるようになるのかもしれませんね。
セサミ3だけの新機能一覧
セサミ3では、以下のような新機能が追加されています。
- SesameOS2を搭載
- Multi-Task機能搭載:複数台デバイス同時接続可能(セサミ3以降のみ)
- 省エネ
- Widget機能
- Always connect :bluetoothを探している間にwifiアクセスポイント経由で接続(セサミ3以降のみ)
- QRコードで鍵のシェア
- ログイン不要
- 安定した履歴の反映・ Apple Watchとの連携
- NFCタグ対応
但し、ハード依存になっているもの以外は、現在セサミminiを使用しているユーザーも今後使用できるようになるらしいので、そこは今後期待したいところですね。
個人的に絶対使うだろうなと思うは「Wigdet機能」。そして、ちょっと試してみたいなと思うのはNFCタグでアプリ操作不要でドアを開けてみたいなと思います。因みにNFCタグシールも1枚セサミ3と同封されるようです。
以下からはセサミ3でしかサポートしてない機能だけをピックアップして解説していきます。
Multi-Task機能
1つ目はMulti-task機能ですね。
以前のセサミでは、一人が操作している状態で、他の人がアプリを立ち上げると、「Busy…」と表示されてしまって操作ができないようになっていました。
これは内部の通信モジュールが複数の端末からの操作に対応しておらず、片方が操作中の時は他の人から操作できないようにロックしていたことが原因だったんですが、新しいセサミ3であると、マルチタスク対応のモジュールを搭載しているため、これが可能となりました。
Always connect
次にAlways connect機能(常時接続)です。
これも今まではアプリを立ち上げてから、アプリがまずBluetoothの接続を確認してから、ネットワーク経由の接続を確かめにいくという動作だったので、アプリを立ち上げてから実際に操作が可能になるまで数秒間のタイムラグ発生していました。
しかし新しいセサミ3では、Multi-task機能のおかげもあって、同時にBluetoothもWi-Fiアクセスポイント経由の接続も操作することが可能になったため、アプリ上で常にセサミとの接続をネットワーク経由でキープし続けることが可能になっています。
そのおかげ、アプリを立ち上げてから操作できるまでのタイムラグがなくなっています。
角度センサーが新しくなり360度以上の鍵にも対応
そして最後に個人的に気になったのが、角度センサーの刷新です。
角度センサーがより丈夫になりましたよということしか、発表内ではあまり触れられれおらず、そのあとの360度以上の角度の鍵も対応というところが少し気になっています。
これはほとんどのかたは360度以上の鍵なんてそうそうないと思うのですが、ちょっと知り合いの玄関の鍵がZi-Ikon(ツァイスアイコン)という曲者ロックを使用しており、こいつは何と720度回転させないと、ロックが解除できない仕組みになっているんです。
なので、今回の発表で360度以上の鍵も対応できるとのことですから、こういった鍵も対応できるんじゃないかと期待しています。おそらくアダプタは追加で必要になるかと思っています。
購入前の注意点
ここからはセサミ3の購入前の注意点を解説していきます。
外出先からの操作はWi-Fiアクセスポイントが必須
先ずはたまによくわかっていない人がいるんですが、セサミは本体だけでも使用は可能です。但し、その場合はセサミとスマホとの接続はBluetoothのみになります。
Bluetoothは複数端末との同時接続はサポートしていないため、Wi-Fiアクセスポイントがない場合には今回の発表のあったMulti-task機能もAlways connectも使用できないので注意しよう。
基本的にはWi-Fiアクセスポイントとセットで購入することがオススメです。
新しいセサミ3と旧Wi-Fiアクセスポイントとの互換性はない
また以前のモデルのセサミminiを持っているユーザーに関して、Wi-Fiアクセスポイントが共有できないかと思うかもしませんが、残念ながら互換性はありません。
そのため、Wi-Fiアクセスポイントも新しく書い直す必要があります。
Wi-Fiアクセスポイントは最大3台のセサミ本体と接続が可能
自宅に複数の玄関がある人、もしくは自宅内のドアに鍵をかけたいと思う人限定かもしれませんが、Wi-Fiアクセスポイントは最大3台までのセサミ本体と接続が可能です。
そのため1対1で購入する必要はないので、注意してください。但しWi-Fiアクセスポイントとセサミ本体を5m以内にする必要があるので、よほどの近距離なドアじゃないと使用ケースがないかもしれません。
まとめ
- セサミ3だけの新機能はMulti-task機能とAlways connect機能そして360度以上ターンサポート
- セサミminiもソフト面のアップデートは同様に使用可能
- 旧Wi-Fiアクセスポイントとの互換性はない
如何でしたでしょうか?
久々の驚きのあるセサミ新商品発表でしたが、正直一番驚いたのは機能よりもその価格何ですよね。何で高性能化してハードも強化されて、セサミminiより安くなるのか不思議です笑。
購入は今のところ公式サイトからのみになっています。
発送は2021年1月末から開始ということなので、今から待ち遠しいですね。
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