スマートデバイスの中でも一際シンプルでかつ、原始的なデバイスだと思っているのが、Bot(ボット)デバイスだと思います。
別名、指ロボットとも言いますが、要は指でボタンを押す動作をイミテートくれるスマートデバイスになります。
正直使い所が悩ましいなと思う一方、どうしてもスマート化できないような部分にうまく設置ができるのであれば、面白いデバイスなんだと思います。
今回はスマートロックで有名なSESAME(セサミ)の格安ボット製品を手に入れることができましたので、早速その使用感やポイントなどをレビューしていきたいと思います。
SESAMEシリーズとは?
SESAME(セサミ)とは、台湾初のコスパ最強クラスのスマートロックを取り扱っているCANDY HOUSE社のスマートデバイスシリーズになります。
Sesame(セサミ)といえば、やはり他社と比べて破壊的な低価格のスマートロックが有名ですが、実は2020年末からひっそりと、指ボットタイプのスマートボットと、自転車専用のスマートサイクルロックを発売しています。
因みにSesameという名称は、アラビアンナイトの小説の中で”「開けゴマ」と唱えることで岩の扉が開く”というところから、ゴマ=SESAME(セサミ)というデバイス名称になっています。
2022年からは法人向けのSESAME Bizや顔認証でドア解錠ができるAsReader GoMA(アズリーダーゴマ)などの製品など、製品展開の幅を着実に広げています。
SESAME bot(セサミボット)のできること
ここでは、セサミbotのできることをピックアップして紹介していきます。
押す/引く/回転させるがこれ一つで
セサミbotができることは、物理的に”何か”を押すことができます。
先ずというよりも、これしかできないとも言えますが、この単純な動作を如何にコンパクトに正確に、そしてアプリから使いやすく作っているのが、セサミbotなのだと思います。
因みに電池は、CR2という少し特殊な形状の電池が入っています。
スマートロックでよく使用されることのあるCR123Aとは、少しだけ形状が違うので注意してください。
SESAME bot(セサミボット)の使い方
セサミbotの使い方について説明していきます。
セサミアプリに登録
先ずはセサミアプリ自体をインストールしておきましょう。
既にアプリを取得済みの方はこの手順はスキップできます。
セサミ、ひらけゴマ !
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初回の場合には、ユーザー登録などが必要になりますが、手順通り進めていけば特に戸惑うところはないかと思います。
次にデバイスを追加していきます。
右上の+マークをクリックして登録しますが、セサミbotを電源を入れた状態にしておけば、即ワンクリックで追加が可能です。
本当にこれはすごい早すぎてびっくりします。
このままだとBluetooth接続での操作しかできないので、外出先もしくはマンションの入り口から、マンションロックを解除したい場合などは、必ずWi-Fiモジュールが別途必要になるので注意しましょう。
セサミbotを取り付け
アプリに登録が終わったら、ここからようやく設置をしていくわけですが、セサミbotの設置に関してはちょっと色々考慮するところがあります。
というのも物理的にボタンを押すというデバイスになるため、貼り付け位置が良くないと、動作しなかったり、剥がれてしまったり、そもそも押すパワーが足りなかったりと失敗します。
以下は我が家の失敗例になります。
我が家でどうにかセサミbotを動作させられるような物理ボタンがないか探したのですが、ようやくしっかりと動作してくれたのは、一番オーソドックスな照明のボタンでした。
やはりこういったボット系デバイスは、マンションのオートロックとの相性が良さそうですね。
我が家の場合は、マンションのオートロックに対応していないので試すことはできなかったのですが、将来マンションオートロックの家に住んだ時には是非ともこれは試してみたいですね。
SESAME bot(セサミボット)の気になるところ
ここからはセサミbotで少し気になるところをピックアップしておきます。
アプリ内での連携が今ひとつ
セサミの惜しいところは、アプリ機能の脆弱さですね。
元々はスマートロック単体だけの製品だったので、正直鍵さえ開いてくれれば十分だったのですが、セサミbotが発売されたことにより、よりできることに自由度が増しました。
しかしアプリとしては、依然として単純に鍵の開閉(押すor引く)にしかサポートしていないので、例えばタイマーであったり、デバイス間のオートメーションなどの機能が不足しています。
iOSの場合は、ショートカット機能を使えば、複数のセサミbotと連携させることはできますが、純正のアプリの中では引き続きこういった操作ができません。
SESAME bot(セサミボット)とSwitchBotボットとの違い
ここではよくセサミボットと比較されることの多い、SwitchBotボットと比較してみましょう。
セサミボット | SwitchBotボット | |
---|---|---|
製品画像 | ||
サイズ | 4.25 x 3.65 x 2.1 cm | 4.24 x 3.67 x 2.4 cm |
重さ | 44.8 g | 42.4 g |
押す | ✔️ | ✔️ |
引く | ✔️ | ✔️ |
回転する | ✔️ | ❌ |
アプリの使いやすさ | ▲ | ◎ |
接続方法 | Bluetooth (Wi-Fiモジュール) | Bluetooth (Wi-Fiモジュール) |
価格 | Amazon | Amazon |
サイズ的にも機能的にもほとんど変わりませんが、唯一異なってくるのは、回転させる動作になります。
SwtichBotとセサミのボット位置の形状の違いから、できる動作、また取り付けられる場所に違いが出てきそうです。
とはいえ、今今セサミbotの回転させる動作を使えるような位置が思い当たりませんが、いろいろな位置に取り付けられるという点ではセサミbotの方が汎用性が高いとも言えるかもしれません。
しかしアプリの観点だけで見れば、SwitchBotアプリは家中の家電を操作できるようにオートメーション機能が充実しているので、そういった意味ではSwitchBotの方が使いやすいかもしれません。
まとめ
今回はセサミbotについてレビューしていきました。
なかなか使い所が難しいデバイスではありますが、個人的にはマンションのオートロックに使うだけでも十分に価値のあるデバイスかと思います。
- シンプルに押してくれる
- アプリの操作感がいまいち
スマートロックとしてはセサミはとても優れているデバイスなので、セサミを気に入っているユーザーであれば、こちらを使ってみる価値はあるかと思います。
それではみなさんぜひ参考にしてみてください。
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