ベビーカメラやペットカメラ用途で、スマートカメラが数多く出ているけれども、その中でも気になるのがWi-Fiルーターデバイスで有名なTP-Linkから発売されているTapoシリーズ。
現在最新モデルのTapo C210も出ているが、3,000円台で購入できる格安スマートカメラとしてTapo C200は引き続き人気ですね。
今回はそんなTP-Linkから出ているTapo C200について、実際に使ってみて使い勝手を確認していきたいと思います。
TP-Link(ティーピーリンク)とは?
先ずはTP-Linkとは?というところから始めていきますが、正式にはTP-LINK Technologies Co., Ltdという名前の会社で、中国のハイテク産業都市でお馴染みの深圳に拠点を置く会社になります。
主に小規模な店舗や、個人向けのネットワーク機器を製造・販売している会社になります。
特徴としては、コスパの良いWi-Fiルーター、メッシュWi-Fiを数多く販売していることですね。
TP-Link製品については、以下の記事にてまとめています。
Tapo C200の外観など
それでは早速Tapo C200を確認していきましょう。
同風物としては、以下の通りになっており、とてもシンプルですね。
- Tapo C200本体
- AC電源ケーブル
- 天井付用の台座及びねじ
- 説明書
特に最近のこういったスマートデバイスはどれもこれもUSB給電が多いのですが、Tapo C200はAC電源ケーブルになってくれているのは楽ですね。
重量は実測で193.3gでした。
かなり軽い感じはしますが、天井付にすることを考えるとこれぐらいの軽さの方が助かりますね。
首振りする部分は台座のところから一気に回るような仕組みになっています。
以下の動画で外観を確認することができます。
TP-Link Tapo C200のできること
それでは、TP-Link Tapo200を使ってできることについて、いくつかピックアップしていきたいと思います。
スマートカメラだからスマホから映像が確認できる
先ずはWi-Fiスマートカメラとしての基本的な機能ですが、スマートカメラの映像がスマホから確認することが出来ます。
一般的にスマートカメラといえばこの機能はついているのが当たり前ではありますが、モニターが専用になっていると、ペットや赤ちゃんの見守りに使うには外出先で見れないなんてこともありますが、やはりスマホで映像が見れるのは便利です。
首振り機能(パンチルト)で部屋の隅々まで確認できる
Tapo C200の特徴としては、やはり首振り機能になります。
固定式のカメラと違って、スマホからレンズの方向を操作することができるので、取り付け位置によっては部屋のほぼ全てが確認できるようになっています。
個人的に結構便利だと思ったのが、この水平・垂直方向の首振り機能です。
機能的にはかなりシンプルなんですが、こういったワンタッチボタンはいちいち部屋の隅々を探す必要がないので、やっぱり便利です。
カメラ映像の微調整が細かくできる
Tapo C200の凄いなと思うのは、その設定の多さです。
一般的に簡単な設定で誰でも手軽に使えるケースと、かなり細かい調整ができるようにして、業務用のカメラとして使えるようにするケースの2パターンあるかと思いますが、Tapo C200は正直どちらでも使えそうな多機能っぷりです。
Tapo C200で調整できる項目を以下にピックアップしてみました。
- 画像反転
- LED点灯
- 検出位置の設定
- 画質(1080P/720P/360P)
- 歪み補正機能
- プライバシーモード
- 音声記録
- 電源周波数(自動/50/60Hz)
- トーク機能(Push-to-talk)と双方向通話機能
- SDカード/クラウド保存
- ショートカット機能
- オートメーション機能(時刻とTapoデバイス連携)
- タグの表示設定(ライブタグ/速度タグ)
- 同時分割表示(4分割)
正直今までのスマートカメラでここまで細かく設定できるものは、個人的には初めてでした。
ただ一方で家庭&個人で使い切れるのかどうかはなんとも言えませんが。
個人的に驚いたのは、画像分割の機能になります。
この機能は1画面を複数の映像に分割することで、同時に映像を確認できる機能なのですが、こんなのは映像監視の機能になるので、オフィスやお店のセキュリティとして使うような機能です。
今回は1台しかカメラを持っていないので、ちゃんと確認することは出来なかったのですが、おそらく最大4台まで同時に映像を確認できます。
スマホではなく、iPadなどのタブレットデバイスで見れば、本当に誰でも簡単に簡易的な監視カメラシステムを構築できてしまいますね。
映像をSDカードもしくはクラウドに保存が可能
カメラで記録する映像を保存したい場合には、Micro SDカードに保存するか、もしくはクラウドサービス(TapoCare)に登録してクラウド上に30日間保存する2種類の方法があります。
ペットや赤ちゃんなどを、ちょっと記録しておきたいぐらいであれば、MicroSDカードの中に記録すれば十分です。
因みにMicroSDカードを入れるところは、レンズを真上にあげると下の方に出てきます。
一方で業務用の監視カメラとして、Tapo C200を使いたい場合には、MicroSDカードを物理的に抜き取られる可能性がありますので、別途クラウドサービスを契約した方がいいですね。
https://www.tp-link.com/jp/tapocare/
Amazon Echo Show / Google Nest Hubで映像が見れる
Tapoシリーズは、Amazon AlexaとGoogle Homeに対応しています。
そのためEcho ShowならびにNest Hubなどのスマートディスプレイで映像をリアルタイムで確認することができます。
個人的にはこの見方が赤ちゃんの見守りカメラとして使うには、かなり便利だと思っています。
スマホで確認できるのは確かに便利ですが、赤ちゃんが寝ている時にずっと自分のスマホで見ておくのも面倒ですので、もし赤ちゃん見守りにTapoのスマートカメラを使いたいと思っている人は、一緒にEcho ShowもしくはNest Hubも買っておくと、便利さが増しますね。
https://simple-was-best.com/amazon-echo-show-5-review/
https://simple-was-best.com/google-nest-hub-review/
ショートカット&オートメーション機能
Tapoアプリでは、オートメーション(自動化)も設定することが可能です。
他のTapoシリーズデバイスと連携して自動化することも可能ではありますが、正直照明とプラグぐらいしか2023年9月19日時点ではないので、自動化できるのは時刻トリガーのものがほとんどにはなります。
Tapo C200に気になるポイント
ここからはTapo C200を実際に使ってみて個人的に気になったポイントを解説していきます。
アレクサ経由での映像遅延が大きい
これは我が家の環境のせいなのかもしれませんが、他のスマートカメラと比べてもやはりちょっと気になるぐらいの映像遅延がありました。
スマホから見る分には、ここまでの遅延は出なかったのですが、なぜかAmazon Echo Show経由でTapoのスマートカメラの映像を確認すると、3~4秒の遅延が発生していました。
赤ちゃん見守りにどこまでの遅延が許されるのかみたいな議論にはなるかもしれませんが、使っていてヌルッとする使い心地ですね。
プライバシーモードがソフト処理のみ
プライバシーモードとは、映像を映して欲しくない時に、ストリーミング(録画)をストップする機能になります。
Tapo C200でもこの機能はサポートしていますが、ソフト的な処理で実現しているので、見た目にも現在プライバシーモードなのかどうかが分かりづらいです。
また万が一、ソフトに不具合などがあって、実は後ろで再生されていましたなんてことが起きたとしても、ソフト処理の場合は配信されてしまうリスクも存在します。
どうしてもプライバシーモードを担保して欲しい場合には、レンズに何か貼ってしまうか、その時だけ電源をオフにするなどの考慮が必要です。
机/台に設置すると死角ができる
Tapo C200は、首振り(360°/114°)と一見死角がないようにも思えますが、実は垂直方向の映像に死角があります。
床おきする場合にはそこまでの死角を感じませんが、机や台の上でに置いた場合には、カメラの正面下部分が丸々死角になってしまいます。
どうしても死角を無くしたい場合には、天井付にして部屋の隅などにTapo C200を設置した方が良いです。
ただ賃貸であると、天井にネジ穴をつけられないなどもあるでしょうから、なかなかハードルが高くなってしまうことも考えられますね。
Tapoシリーズデバイスが少ない
そして最後になりますが、スマートデバイスの魅力の一つとして、やはり他のスマートデバイスと連携して家電を操作する、スマートホームオートメーションという機能だと思います。
しかし2023年9月19日時点で、Tapoシリーズデバイスはカメラ・照明・LEDテープ・プラグぐらいにしかないので、他のデバイスと連携してカメラを起動するみたいな使い方が実質的にあまりできません。
特にセンサーのようなデバイスとの連携は、あっても良いと思うのですが、現状のTapoシリーズだけでは、カメラでの検出機能のみしかサポートできていません。
TP-Link Tapo C200をセットアップしてみよう
ここでは、Tapo C200のセットアップをしてみましょう。
先ずは初めてTapoシリーズを使う人は、Tapoアプリをインストールしましょう。
TP-Link Tapo
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アプリを開くと、ログイン画面が出てきますが、こちらも初回ログインの方は先ずはサインアップ(登録)から始めましょう。
これでアカウント作成できました。
ここからアプリにTapo C200を登録していきましょう。
先ずは「+」マークをクリックして、Tapo C200デバイスを追加しましょう。
ここからは本体と連携して設定していきます。
Tapo C200の設定は、少し変わった設定手順になっており、スマホからTapo C200のSSIDに接続した上で、自宅のWi-Fiを設定していきます。
選択するWi-Fiは、2.4GHzのものしか対応していないので注意しましょう。(Buffaloであれば、Buffalo-G-XXXXとなっているもの。他メーカでも真ん中の記号が、Gになっていると思います。)
自宅のWi-Fiに接続完了したら、あとはTapo C200に名前をつけて、設置場所を決めてあげれば設定完了です。
因みに設定完了後に、ファームウェアアップデートがないか確認して、もしアップデートがあれば最新のものにしておくことは忘れずに実施しましょう。
そして個人的には必須だと思っている設定が、スマートスピーカー(ディスプレイ)との連携設定になります。
Tapo C200ではAmazon AlexaとGoogleアシスタントに対応しています。(Siriはディスプレイがないので、割愛)
もしスマホにAlexaアプリがインストール済みであれば、連携には特にID/PASSを入れる必要もなく完了することができます。
Googleアシスタントについても同様です。
Google Homeアプリがインストールされたスマホからであれば、ポチポチ進めていけば何も問題なく進めていけると思います。
まとめ
如何でしたでしょうか?
今回はTP-Linkのお手頃スマートカメラTapo C200についてレビューしていきました。
- スマホでどこからでも映像が確認できる
- カメラ映像の微調整が細かくできる
- 映像をSDカード/クラウドで保存できる
- アレクサとの連携ができる
- アレクサ経由での映像遅延が大きい
- プライバシーモードがソフト処理のみ
- 机/台に設置すると死角ができる
- Tapoシリーズデバイスが少ない
最新モデルのTapo C210もありますが、正直家庭用ではそこまで画質はいらないから先ずはお試しで値段が安いものを試してみたいと思っている人はオススメですね。
https://simple-was-best.com/tp-link-tapo-c210/
それではぜひ皆さん参考にしてみてください。
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