いよいよ今夏に日本上陸することになったAppleのスマートスピーカーHomePodですが、日本でのスマートスピーカー市場は今やGoogle HomeもAmazon Alexaも使われていますが、今ひとつどれもこれも家庭に浸透しきれていない状態になっていますね。
Apple HomePod自身は先に米国市場などで2018年に発売を発売されており、いつ日本に投入されてくるのか今か今かと期待して待っていましたが、遅れること一年半近く、ようやく2019年夏に日本市場での販売がされることになっています。
HomePodの強みは何よりもApple製品との親和性の高さ。Appleのエコシステムがそのまま使うことができ、スマートアシスタントの「Siri」は勿論のこと、音楽再生の「AirPlay」、また「AirPods」でも有名な設定方法の美しさなどの既存のApple製品とのシームレスな連携が肝になります。
果たしてHomePodは日本のスマートホーム市場に入り込んでいけるのか、既にGoogle/Amazonの2社に浸透している家庭に対して、置き換えられるだけの魅力を出せるのかポイントになりそうですね。
HomePodの外観は?
先ずはHomePodの外観を見てみましょう。
Appleらしい美しいフォルム
見た目はやはりAppleですよね。流線形のボディはどこからみても完璧なまでに美しく作り上げてきています。円筒形の本体を覆っているのはフワフワとした柔らかい手触りのメッシュ生地になっており、これが若干滑り止めの効果も合って、取っ手のないHomePodにとって持ち上げた時に滑らないという利点もあるかもしれません。
スピーカーの上部には操作ボタンがついているんですが、これは物理ボタンではなく実はタッチスクリーンになっています。音量の調整とSiriの呼び出しに使うことになりますね。この部分の一番の特徴は設定中のSiriアイコンのような動きですね。Appleらしい(無駄な)凝った作りとも言えますね笑。
因みに色はホワイトとスペースグレーの2色展開になっています。
スペック
サイズは高さ 172 mm、幅 142 mm、重量:2.5 kgと正直他のスマートスピーカーと比べるとかなりの大きさですね。
内部にはスピーカー、マイクそしてウーファーが入っているにしては、こんなに大きくする必要があったのか少し疑問も起こりますが、サイズに関して言えば、Appleのスピーカーは過去も少し大き目なものが製品全体で多かったようなイメージですので、今回のものがスピーカーとして特別大き過ぎるといった印象は個人的にはありませんね。
何ができるのか?
ここからは実際に HomePodを使ってどんな使い方ができるのかをレビューしていきたいと思います。
Siriスマートスピーカー
先ずは何よりも「Siri」が使えるNativeスマートスピーカーというところですよね。Appleのデバイス(iPhone/iPad/Mac)を持っている人であれば、正直は今までも「Siri」は使えましたが、常にテーブルに置いておける自分専用スマートアシスタントという意味では今回のHomePodを使う価値はあると思います。
朝起きた時に気軽に聴けるのはやはり便利ではあると思います。
- 「Hey Siri, 今日の天気は?」
- 「Hey Siri, 傘必要?」
- 「Hey Siri, 今日の予定は?」
インテリアになるスピーカー
正直このスピーカーは高いと思います。他のスマートスピーカーと比べて3倍近くの値段がするのも事実です。この点に関しては言えば、もう少しAppleには頑張って欲しかったですね。
しかしおそらくApple HomePodがターゲットにしている使い方はおそらくインテリアファーニチャーとしてのスピーカーというジャンルを狙ってきているのだと思います。
Google Homeも綺麗なデザインになっていますが、遠目からみた時にはやはり多少異物感を感じることはあります。(少しトイレの芳香剤的な見た目)別にIT機器なので、その中ではとても綺麗で気に入ってはいるんですが。
Amazon Alexaに至っては、何かが立っている感が結構ありますよね。Amazon Alexaの場合は、色々なタイプから選ぶことができるので、その中から自分の部屋に合う最適なモデルを選ぶことはできますね。
Apple HomePodとどうなのかと言えば、他の2つと比べるとかなりデカイです。その分の存在感といえば、すごいのですが、その分所謂おしゃれスピーカーという見た目を維持することで、部屋の中でのインテリアのポジションで部屋をHomePodで飾ることができるという考え方もできると思います。
使い込むことで最適化するサウンド
一足先に海外版を手に入れた方のレビューを見ると音質は全く値段相応ではないという声と、音質最高という声の両極端の声が聞こえています。これはなんなのかというと、どうやら HomePodはスピーカーから出た音を、部屋の壁や天井に反射させて、それを自身のマイクで計測することで、サウンドを最適化するというAI機能が組み込まれているようです。
そのため、箱を開けてすぐや、場所を変えて直ぐに音質をチェックしてしまうと、調整前の音質を聞いてしまい、最悪な音質だというような声が聞こえてくるわけですね。
スピーカーとしては2chスピーカーにはなるんですが、このような壁や天井に反射させて部屋全体を包み込むように音を出していくことから、まるで5chサウンドのようなスピーカーに仕上げているようです。
(但し、そうなるとマンションなどでの隣の部屋の騒音も気になってしまうのかもしれないですが)
スマート家電HomeKitのHomeHub(ホームハブ)
それと忘れていけないのが、Appleのホームアプリケーションとの連携ですね。当サイトでも度々紹介している家電を操作できるApple HomeKitですが、HomePodは外出先からでも家電操作できるようになるHomeHub(ホームハブ)機能が入っています。
そのため、家にいる時にはHomePod自身に話しかけることでSiriが家電を操作してくれますし、外出先からでもいつでも自宅の家電の状況を確認し、更には帰宅前に照明をつけた理、空調の電源をつけておくことだって可能です。
https://simple-was-best.com/iphone-apple-homekit/
HomePod vs Google Home vs Echo
外観比較
見た目のサイズを比べてみるとやはりHomePodがデカく感じますね。HomePodの外観は、柔らかいメッシュ生地で覆われており、これが高級感と高品質なサウンドを実現していますが、一方でAmazon Echoはスピーカーというよりもあくまでもスマートアシスタントの機能に特化するために、第一世代ではスピーカーにはそこまで拘っていなかったんですが、第二世代からは全体はHomePodと同じようにメッシュ素材になり、よりスピーカー機能に力を入れてきていることが外観からみて取れますね。
またGoogle Homeはその中間といった感じでしょうか?半分だけメッシュ型のスピーカーにしており、デザインはGoogle WiFiにも気持ち似ているような感じがしますね。
スペック比較
項目 | Apple HomePod | Google Home | Amazon Echo |
---|---|---|---|
サイズ | 高さ 172 mm 幅 142 mm | 高さ: 142.8 mm 直径: 96.4 mm | 高さ:148 mm 幅:88 mm |
重量 | 2.5Kg | 477g | 821g |
スマートアシスタント | Hey, Siri | Ok, Google | Alexa |
検索エンジン | Bing | ||
音楽再生 | Apple Music(他はAirPlayで再生可能) | Google Play Music, Youtube Music, Spotify他 | Amazon Music, Spotify他 |
他バリエーション | 無し | Google Home mini Nest Hub | Echo Plus Echo Dot Echo Snow Echo Spot Echo Look |
スマートスピーカーとしてよく使うのはSiriやGoogleなどの音声操作機能も勿論ですが、それと同じぐらいよく使うのは音楽を聞く機能だと思います。各社のスマートスピーカーを見てみると、基本的には自社音楽サービスを使えるようにしており、+αとして独立系の音楽サービスを対応しています。
しかしHomePodだけはApple musicだけしかサポートしておらず、今後連携サービスが増えていくかもしれませんが、Siriに音楽を再生させることができる音楽サービスは基本的には現状Apple Musicだけになっています。
しかしHomePodの場合は、「AirPlay」に対応しているので、HomePod自身を外部スピーカーとして使用することが可能になっています。つまり手持ちのiPhoneでSpotifyやYoutube musicを再生して、その音声出力をHomePodにすることで間接的ではありますが、HomePodから他社の音楽サービスを再生することは可能になっています。
HomePodは買いなのか?
ここまで色々と見てきましたが、結局はココですよね。買いなのかどうか。
結論から言えば、ガジェット好きで自宅がHomeKitまみれになっているようなTKみたいな家であれば、HomePodはオススメの一台になると思います。見た目もオシャレでスマートスピーカーとしての立ち位置よりもオシャレなAirPlayスピーカーと思って使ったほうが満足できるかもしれません。
あとはこの金額を許容できるだけの満足感を得られるかどうか。
個人的にはHomeHubとしてだけの機能を求めるのであれば、Apple TVやiPadの方がよっぽど自由に使えると思いますし、音質だけ求めるのであれば、HomePodじゃなくても、他のBoseのスピーカーなどでも良いとは思います。
なかなか家によってスペースや、重要視する機能も変わるでしょうから、なんとも言えない部分もありますが、あえて言えば以下のような方であれば十分にHomePodを使いこなせるでしょう。
- オシャレなスピーカーが欲しい
- HomeKit対応の家電を多く導入している/したい
- 自宅はApple製品/サービスを使いまくっていて、シームレスな連携に漬かりたい
こんな方であれば、HomePodは十分買いと言える商品だと思いますよ。この夏日本で発売されることが楽しみですね。
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