ついに購入してしまいました。そう「AirPods Pro(第二世代)」です。
ようやく手に入れることができました!
実は昔もAirPods(第1世代)を持っていたわけですが、バッテリー劣化とともに帰らぬ人になってしまい、その後しばらくAirPodsシリーズから離れていました。
しかしテレワークが当たり前になったここ数年は、ともかくノイキャンイヤホンが欲しいと思うようになり、以前Bose NC700なども購入して使っていたわけですが、やはりサテライトオフィスなどで働く時にはコンパクトなイヤホンが欲しくなるわけで。
ということで、早速AirPods Pro(第二世代)について、レビューしていきたいと思います。
AirPods Pro 2の外観
それでは早速外観をチェックしていきましょう。
AirPods Proのカラー展開はホワイトのみで、それ以外にケース種別などの選択肢はありません。ケースは全てMagSafe対応のものになっています。
カバーはマグネットで開閉できるようになっており、触ってみてかなり心地よいです。
イヤホンも内部に磁石が仕込まれているようなので、しまうときには気持ちいい感じがします。
イヤホンの裏側には、2箇所のスピーカー兼マイク(集音装置)があります。
この部分から外部の環境音を取得して、耳に伝わる前にノイズを打ち消すような動作になっていると思われます。
また内部にはおそらく肌検出センサーだと思うのですが、黒い部分で付いており、これのおかげでイヤホンを外した瞬間に再生が停止するようになっています。
AirPods Proの操作は、全てこの根本の部分で行います。
この少し凹んでいる部分が感圧センサーの役割になっており、ここ部分を押し込むように握ると各種の操作ができるようになっています。
長押し1回 | ノイズキャンセルモード切替/Siri呼び出し |
1回押す | 再生・停止 |
2回押す | 次の曲へ |
3回押す | 前の曲へ |
ケースの方を見てみましょう。
AirPods Proケースの右側にはストラップホールが付いているので、この部分に何かおしゃれなストラップをつけるみたいなこともそのうちやってみたいですね。
下面には、スピーカーホールと充電端子(ライトニング)が見えます。
充電端子は相変わらずにライトニングですね。USB-Cにまとめたい気持ちもあるんですが、ライトニングの良さもあることは理解するので、悩ましいところですね。
ケースにスピーカーが搭載されたのはAirPods Pro2からなります。これのおかげで、AirPods Proが部屋の中で見つからないような時にでも探しやすくなりました。
裏面は、Bluetoothペアリングがボタンがあります。
付属品はめちゃくちゃシンプルですね。
イヤーチップが4種類(XS/S/M(装着済)/L)入っているので、自分の耳のサイズに合わせて好きなものを選ぶことができます。
ほとんど人はMで大丈夫と聞いていましたが、僕の場合はSサイズでちょうどいい感じしました。
その他には、USB-C – ライトニングケーブルが一本入っています。
因みに純正ケーブルよりも、AnkerのPowerFlowの方が使いやすくておすすめです。
僕も身の回りのケーブルはこれに全て変えました。
AirPods Pro2が進化したポイント
ここではAirPods Pro2が、以前のモデルから進化したポイントをピックアップして紹介していきたいと思います。
ノイズキャンセリング機能が最強レベル
先ずはAirPods Proと言えばこの機能というぐらいのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能ですね。
因みにノイズキャンセリングというと、実は2種類あり、ANCもしくはPNCという方法があります。
アクティブノイズキャンセリング(ANC) | 外部音を内部処理して音を打ち消す方法 |
パッシブノイズキャンセリング(PNC) | 外部音を物理的に遮断して音を減らす方法 |
ただ一般的に想像するノイズキャンセリングは全てANCの方になりますので、たまに中華製の安いイヤホンがノイズキャンセリング対応(PNCもしくはパッシブ)と書いてある場合には、期待する外部音の打消し効果はないので注意してください。
それではAirPods Pro2のノイズキャンセリング性能についてですが、Apple公式の発表によると「以前のモデルに比べて、雑音を消すアクティブノイズキャンセリングの性能が2倍」になっているそうです。
僕自身は第1世代を持っていないので、代わりに巷でアクティブノイズキャンセリングの性能が良いと言われているBose Noise Cancelling 700(NC700)との比較になりますが、その性能差はやばいです。(語彙力)
まさにノイキャンお化けというぐらいの性能です
装着した状態で、ANCをオンにすると、隣の人との会話ができなくなるぐらい一切何も聞こえなくなります。
Bose NC700は、フルヘッドホンタイプのため、ANCに加えてPNCの性能があるにも関わらず、隣の人の声ぐらいは多少聴こえます。ただAirPods Pro2のノイズキャンセリングは、一瞬にして世界が静寂になります。
この性能は、本当に周りの音が消えるレベルになるので、集中して作業する場合や煩い場所(カフェ)などでの仕事、勉強に大活躍してくれる製品になっています。
ただし、本当にANC性能が凄すぎて外出時に使っていると、周りの音が本当に何も聞こえなくなってしまうので、周りに注意しながら使ってくださいね。
空間オーディオの没入感
次のこれはAirPods(第3世代)から搭載された機能ですが、空間オーディオ機能になります。
これはSonyの「360 Reality Audio(サンマルロク・リアリティ・オーディオ)」の機能と発想的には同じもので、イヤホンから聞こえてくる音を、”音をレイアウト”する技術を使用して擬似的に全方位から音が鳴っているような体験を作り出すものです。
最初はこの説明が何を言っているのかわからなかったのですが、使ってみると納得です。
確かに空間オーディオがオフの状態だと、単純にイヤホンから音が鳴っている(ノッペリ)という感じなのですが、空間オーディオをオンにすると、音がより立体的になります。(音源の場所が感じられる)
さらに「Head Tracked」をオンにすると、音源の位置がiPhoneの方向に固定され、まるでiPhoneに外部スピーカーが接続されステレオ再生しているような音の聞こえ方になります。(付けた状態で首を左右に振るとその違いがより鮮明にわかります)
ある程度、空間オーディオで音楽を聴き続けていると空間オーディオをOFFにした時の音の立体感が物足りなく感じてしまいますね。
ただ空間オーディオを使用すると、それだけバッテリーを消費することになるので注意してください。
ケーススピーカーが便利
AirPods Pro2から、MagSafeケースにスピーカーが搭載されるようになりました。
ではいつ使うかというとなんですが、充電開始時に開始音が鳴ります。
それだけと言えば、それだけだけなんですが、便利と言えば便利です。特にQi対応の非接触型充電器を使っている場合には充電が開始されているかどうかがわかりづらいので、充電音が鳴ってくれるのは便利かもしれません。
ただ欲を言えば、AppleWatchからiPhoneを鳴らすことができるように、Apple Watchからケースを鳴らすようなことができればともっと良いと思いました。
因みにiCloudの「探す」機能には、AirPods Podsを鳴らすこともできるのですが、「AirPodsがBluetoothで何かと接続されている」という条件でのみ、音が鳴るようになっています。
また音を鳴らすのに、ケース、イヤホン(右左)から選んで音を出すことができます。
あれは少し特殊な機能でケースを鳴らすのではなく、イヤホン側を鳴らす機能になります。
バッテリー容量は微増
イヤホンバッテリーに関しては、第1世代から+1.5時間増えることになりました。
たった1.5時間と思うかもしれませんが、そもそも第1世代は4.5時間だったことを考えると、+30%以上増えていることになりますね。
以下は、イヤホン部分に関するバッテリー容量の比較になります。(ケースは含んでいません。)
AirPods Pro(第2世代) | AirPods Pro(第1世代) | |
---|---|---|
バッテリー時間 | 最大6時間 最大5.5時間(空間オーディオ) | 最大4.5時間 (ANC&外音取込みオン) |
最近はテレワークでかなり電話会議の量も増えていますが、イヤホン単体で6時間の容量があれば、十分1日の利用に耐えられるかと思います。
因みにAirPods Proのバッテリーヘルス(劣化状況)は、iPhoneやApple Watchと違い、画面で確認することができません。
そのため実際の使用時間で確認するか、もしくはAppleサポートに持ち込んで確認してもらうしか方法はありません。
オーディオ自動切り替え
そしてこの機能がめちゃくちゃ便利なのですが、多分AirPods Pro2から実装された機能ではなく、おそらくiOSが上がったことと、Bluetoothのバージョンがマルチペアリングにサポートするようになったことからできるようになった機能です。
機能自体は、1つのAirPodsを複数のAppleデバイス(iPhone/Mac)で使用する場合には、最初の1台とだけペアリングをしておけば、同じApple IDでログインしている全てのApple製品とのペアリングは自動で完了しています。
音声の切り替えに関しても、再生している片方の音声を止めた状態で、ペアリング済みの別デバイスの音声を再生し始めれば、特別な操作なしで完全にシームレスに接続を切り替えることができます。(Macなどは一部音声出力先を選ぶ必要があるケースも)
元々Boseにも似たような機能があり、Bose Musicというアプリをインストールしたデバイスであれば、シームレスにデバイスを切り替えることができるのですが、Boseの場合は同時に2台までという制約と、PCにはBose Musicアプリが存在しなかったというデメリットがありました。
しかし今回のAirPods Pro2を手元にあるiPad/iPhone 11 Pro/iPhone 12/MacBook Proとの接続挙動を見る限り、本当にシームレスに接続が切り替わっており、個人的には神的に使いやすくなっています。
AirPods Pro2の注意点
それではここでは逆にAirPods Pro2を使ってみて感じる気になる点をいくつかピックアップしていきます。
カラーがホワイトのみ
まずは良くも悪くもカラーはホワイトのみです。
僕自身はガジェット系のデバイスカラーを黒系に統一していることもあり、AirPods Pro2だけがホワイトというのは少し残念なところです。
ケースに関してはカバーをつけるのでそこまで気にならないとはいえ、イヤホン部分はホワイトのみですから、もうそこは我慢するしかないですね。
因みに僕が買ったAirPods Pro2ケースはこれ
バッテリー劣化は心配
そしてAirPodsといえば、この問題ですね。バッテリーの劣化問題。
私も以前AirPods(第1世代)を使っていたときに、最後の方は1時間すらバッテリーがもたなくなり、ワイヤレスイヤホンから離れた時期がありました。今はバッテリー時間も長くなり、そもそも容量も増えているので、昔よりはマシになりましたが、それでもバッテリーは劣化します。
バッテリー劣化に関しては、Appleの最新のリリースでAirPodsに対する電池持ちの最適化機能が入っていますので、昔よりは電池の持ちが良くなっているようです。
AirPodsシリーズ+Sonyシリーズとの比較
AirPods Pro2と、他の製品を比べてみたいと思います。
他にもBoseのイヤホンなどもありますが、ここでは良く比較されがちなSonyのノイズキャンセリングイヤホンと比較してみました。
正直ほとんどスペック的な違いはありませんが、MagSafe対応であったり、Apple製品間での完全シームレスな音声切り替えというの部分では、スペック上の体験をユーザーに与えてくれるかと思います。
ただ逆にAndroid端末であったり、そもそもAirPodsのうどん形状が受け付けないという人は、Sonyなどのデバイスも一緒に検討したいところですね。
まとめ
今回はAirPods Pro2についてレビューしてみました。
今までAirPods Proの良さは知ってはいましたが、その値段と次モデルを持ち続けてしまいましたが、ようやくその快適さを感じることができました。
総評としては、もちろん文句なしの「マストバイ」アイテムですね。
- 最高レベルのアクティブノイズキャンセル性能
- 空間オーディオで今までにない臨場感
- Apple製品間でのオーディオ切替が心地よい
- バッテリー増量
- ホワイトカラーのみ
- バッテリー劣化は気になる
- 値段は少し高い
値段に関しては、他社の同スペックのものと比べても結構高いのは事実ですが、Apple製品のシームレスな接続に関してはやはり純正に勝るものはありません。
さらに今回驚いたのはそのアクティブノイズキャンセルの性能でした。
従来比2倍と聞いていましたが、体験してみた感じでは、その性能にビビるぐらいです。
ともかく最強のアクティブノイズキャンセル(ANC)対応のイヤホンが欲しいと思っている人は垂涎の製品だと思います。
それではみなさん是非参考にしてみてください。
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