デスク環境をこだわる人はおそらく必ずと言っていいほどモニターアームの導入について検討すると思います。
モニターアームの良いところは、設置場所の自由度の高さと、デスクスペースの最大化、そしてケーブル配線の綺麗さだと思います。
ただ一方で、有名どころのモニターアームを検討しようとするとそれなりの値段になるので、その値段を見て購入を断念する人も多いと思います。
意外と高いのよね
今回紹介するFlexiSpot ガス圧式モニターアームF8Lは、そんなコスパの良いモニターアームを探しているような人にはぴったりなモニターアームだと思いますよ。
それでは早速レビューしていきます。
FlexiSpotとは?
先ずは簡単に「FlexiSpotとは何か」を解説しておきますと、人間工学に基づいたオフィス家具を扱っているメーカーで、有名なところでは電動昇降式のスタンディングデスクがあります。
私自身もFlexiSpot E8を使わせて頂いておりますが、本当にスタンディングデスクが楽に使えて、今ではかなり重宝している家具の1つです。
腰や肩など、長時間動きが固まりやすいテレワーク環境を少しでも快適にするにはスタンディングデスクは本当におすすめです。
https://simple-was-best.com/flexispot-e8/
FlexiSpotモニターアームの開封から設置まで
それでは早速モニターアームを見ていきましょう。
梱包内容は以下のような感じですね。モニターアームなので、やはりそれなりに金属感のあるパーツが並んでいきます。
モニタへの取り付けに関してはVESA規格(100x100mmもしくは75x75mm)に対応しています。
デスクへの取り付けに関しては、2種類の取り付け方法をサポートしています。
1つ目がグロメット方式と呼ばれるもので、デスク自体に直径8.5~70mmの穴に直接ネジを差し込んで固定する方法です。
こちらの方が天板に直接取り付けるような形になるので、より強い固定にすることができますが、既存の天板を傷つけることになりますし、DIYした天板でもない限りなかなか使えません。
もう一つの方式がクランプ式です。
この方式はモニターアーム以外にもケーブルトレーの収納・取り付けでもよく使われているもので、デスクの縁を挟み込むようにして取り付けるタイプになります。
グロメット式の方が固定力は強いですが、よほど重いモニターでもない限りこの方式でほとんどが対応できます。
因みにFlexiSpot のモニターアームのクランプ式は、天板の厚み20~100mmと比較的広く対応できます。
厚さが薄いもの(写真の天板は25mm)の場合は、快速調整装置と呼ばれるネジを途中で固定する機構のおかげでネジをたくさん閉めなくても比較的簡単に固定することができます。
モニターアームの方式は、FlexiSpotの場合はガススプリング方式と呼ばれるものを使っています。
これはモニターアームの中にガスが詰まっており、このガス圧のおかげで少ない力でモニターの高さや位置を固定することができます。
因みにガス圧については使用期間が伸びるにつれて若干劣化することがわかっており、一般的に5年程度で買い替えするぐらいのイメージです。
(修理もできなくはないらしいですが、値段を考えるに都度新しいものを買った方が無難です)
モニターへの取り付けですが、アーム頭部と本体部分が完全に分離するようになっているので、設置はかなり楽になっています。
先にモニター側にVESAマウントを取り付けたら、あとはデスクに設置したアームジョイントに嵌め込むだけで設置することができます。
取り付けは慣れれば一人で十分可能です。
我が家の場合はこんな感じに取り付けが完了しました。
パソコンと一緒に設置するとこんな感じになりました。
以前もポール式のモニターアームは使っていたのですが、正直ケーブル周りの綺麗さが段違いになりますね。
因みに今回使用しているモニターは28インチのものになります。
モニターについても以下で紹介していますので、併せて参考にしてください。
https://simple-was-best.com/benq-4k-ew2880u/
FlexiSpotモニターアームのポイント
ここからはFlexiSpotのモニターアームの使用感や使ってみた感じたポイントをいくつか紹介していきます。
モニター下部分が自由に使える
この気持ち良さは本当に代え難いというか、もう元には戻せないですね。
「デスクスタンド >>> ポール式モニターアーム >>>>>>>>>> モニターアーム」ぐらいの快適さです。
以前のポール式であると、デスクスペースは確保できたのですが、やはりケーブル配線がなかなかうまく行かなかったり、そもそもポール自体も邪魔かもなと思っていたのですが、今回のような自由度の高いモニターアームにすると、デスク配線がさらに綺麗になることによってデスク下スペースがより綺麗に使えます。
この空いたスペースになに置こうかな〜笑
因みに以前のポール式モニターアームに関しては以下の記事で紹介しています。
https://simple-was-best.com/bestek-arm-review/
ケーブル配線隠しが素晴らしい
そしてこれは地味に気に入っていて、ケーブル配線の設計が素晴らしいです。
ケーブルがどういう風に隠されているかというと、モニター裏ではアーム裏に這わせるようにカバーがあります。
さらに中継部分でもケーブルを束ねるタイが標準付属しています。
そして最後までアーム部分に這わせるように、ケーブルカバーが根元まで続いているので、ぱっと見た感じでもケーブルの存在はほとんど感じません。
一点文句をつけるのであれば、若干根元部分のケーブルカバーのサイズが小さいので、ケーブルの径が太いものだと、嵌め込むのに若干力がいるかなといったところです。
十分な安定感
モニターアームの安定感を動画で撮ってみました。取り付けているモニターは28インチの約6Kgのものになります。
(若干カメラブレがあるのはご容赦ください)
もちろん若干揺れる感じはありますが、ほとんど気にならないレベルでの安定感は出ているかと思います。
FlexiSpotモニターアームで気になるところ
使っていて、ほとんど気になるところはないのですが、強いて言えばという意味でピックアップしておきます。
モニターを真横にした場合のマウント部が若干不安
我が家の場合はモニター下のスペースを綺麗にしたいので、マウント部から一番遠いところにモニターを吊り下げています。
そのせいもあってか、モニターアームのマウント部が若干斜めに傾いているような形になってしまっています。
もちろんしっかり締めるとか、アームを直線にしないで「くの字」のようにしてテンションを分散させるような使い方にすれば良いとも言えますが、ここはもうちょっと検討の余地はあるかなと感じました。
他社製品との比較
他社のモニターアームとFlexiSpotのモニターアームのスペックを表にして比較してみました。
製品名 | FlexiSpot F8Lガス圧式モニターアーム | エルゴトロン LXデスクマウントアーム | Amazonベーシック デスクマウント | Eono(イオーノ) モニターアーム |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
スクリーンサイズ | 17 ~ 36インチ | ~ 34インチ | 14 ~ 32インチ | 14 ~ 32インチ |
耐荷重 | 3-10 Kg | 3.2 ~ 11.3 Kg | 2.3kg~11.3kg | 2 ~ 8 Kg |
昇降 | 46 cm | 33 cm | 33 cm | 42 cm |
チルト | -90° ~ 15° | 75° ↑70° / ↓5° | 75° ↑70° / ↓5° | -45° ~ 90° |
パン | -90° ~ 90° | 360° | 360° | -90° ~ 90° |
回転 | 360° | 360° | 360° | 360° |
VESA | 100 x 100 mm 75 x 75 mm | 100 x 100 mm 75 x 75 mm | 100 x 100 mm 75 x 75 mm | 100 x 100 mm 75 x 75 mm |
価格* | 4,550 円 | 14,980 円 | 11,273 円 | 4,799 円 |
モニターアームで有名どころはやはりエルゴトロンになりますが、やはり値段がそれなりにするというのが難点ですね。
FlexiSpotのモニターアームはスペックと値段のバランスを考えると、他社と比べてもかなり良いラインを攻めているのではないかと思っています。
まとめ
今回はFlexiSpotのガス圧式モニターアームF8Lについてレビューしていきました。
- コスパの良いモニターアーム
- モニター下部分が自由に使える
- ケーブル配線隠しが素晴らしい
- 十分な安定感
- モニターを真横にした場合のマウント部が若干不安
使ってみて感じたのは、「もっと早く代えておくべきだった」というところです。
やっぱりモニターアームはデスクを綺麗に使いたいのであればほぼ必須と言って過言ではないですね。
また最初は値段帯もあってか、大丈夫かな?という不安もあったのですが、使ってみた感じ全く問題ないですね。
今回使用したモニターも28インチの約6Kgとそれなりの重さではあったのですが、全く問題なかったですね。スペック上は36インチ10Kgまで対応できるらしいのですが、10Kgの場合はもう少しモニターアームを畳んであげる必要は出てきてしまうかなと思いますが、それでもほとんどユースケースには今回のモニターアームで十分対応できます。
それではみなさん参考にしてみてください。
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