北欧家具で有名なIKEAですが、近年スマートホームの分野にも進出しており、多くのスマートデバイスを販売していることを知っていましたか?
私の自宅でも、照明を全てIKEAのスマートライトTRÅDFRI(トロードフリ)にまとめており、お得にスマートホームを構築しています。
IKEAのスマートホームの特徴はなんといっても、機能と値段のバランスがちょうど良いことです。元々IKEA自体が値段が安いながらも、デザインがオシャレという部分で特徴でしたが、その特徴はスマートホームデバイスにも受け継がれており、機能的には他社と遜色ないのにも関わらず、他社と比べて2〜3割安いというような感じです。
この記事では、IKEAスマートホームのおすすめデバイスについて紹介していきたいと思います。
IKEAスマートホームの特徴
IKEAスマートホームの特徴は、手頃な価格で提供されること、簡単な操作性、そして家のインテリアに合わせたスタイリッシュなデザインであることですね。
手頃な価格で提供される
IKEAスマートホームのデバイスは、手頃な価格で提供されているため、多くのユーザーから支持を受けています。
例えば、TRÅDFRI LED電球は、Zigbee対応のカラー調光機能があるLED電球としては、比較的低価格で販売されていおり、しかもそれでいて、比較的評判の良いPhilips Hub電球とほぼ同等の機能があるので、単純にコスパ良いと言えるデバイスになっています。
製品 | 参考価格 |
---|---|
IKEA TRÅDFRI 調色無し E26 806 lm | 999 円 |
IKEA TRÅDFRI WG調色 E26 1160 lm | 1,999 円 |
Philips Hue 調色無し E26 1100 lm | 2,664 円 |
Philips Hue WG調色 E26 1100 lm | 5,070 円 |
簡単な操作性
IKEAスマートホームのデバイスは、簡単な操作性が特徴的です。IKEAのデバイスを操作する方法は主に以下2つあります。
- リモコンデバイスを使って操作する
- IKEA HomeSmartアプリから操作する
IKEA Home smart
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一般的にスマートホームと聞くと、スマホで操作できるから便利なんて言葉も聞くと思いますが、例えば照明のように毎日頻繁に操作するデバイスのために、毎回スマホを取り出して照明をオンオフするのは面倒だったりします。
そんな時に便利なのが、リモコンデバイスになるのですが、他社の場合、このリモコンデバイス自体が結構な値段になっているものも多く、自宅全てのリモコンを個別に揃えるのはかなり金額的に難しい場合もあります。
しかしIKEAスマートホームの場合は、例えば電球とセットでリモコンを購入することで、実質500円程度で揃えることもできます。
因みにIKEAのリモコンは、Zigbee対応のリモコンになっているので、同じくZigbee対応のPhilips Hue電球も操作できたりもします。
家のインテリアに合わせたスタイリッシュなデザイン
IKEAスマートホームのデバイスは、家のインテリアに合わせたスタイリッシュなデザインが特徴的です。
例えば、NYMÅNE ニーモーネは、天井に取り付けることができるZigbee対応のLED照明で、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴的です。また、FYRTUR(フィルトゥール)ローラーブラインドも、スタイリッシュなデザインが特徴的で、家のインテリアに合わせて選ぶことができます。
これらのデバイスは、家のインテリアと調和するため、快適な空間を演出することができそうですね。
IKEAスマートホームで出来ないことや、いまいちなポイント
IKEAスマートホームのデバイスは、多くの機能を持っていますが、一方でいくつかの弱点もあります。以下に3つのポイントを挙げ、具体例を含めて説明します。
外出先(インターネット)から操作ができない
IKEAスマートホームのデバイスは、基本的な機能を提供していますが、最大にして唯一の弱点とも言えるのが、外出先からの操作に対応していないことです。
これは、Dirigera(ディリフィネラ)のようなスマートホームハブを導入しても解決できない問題で、なぜインターネットにつながるハブがあるのに、外出先からは接続できないのか不思議ですね。
おそらく外部から操作できるようにする外部サーバなどを準備していないということだと思いますが。
とはいえ、全く外出先からアクセスできないわけではなく、Google Home、Amazon Alexa、Apple Homekitと連携することで、外出先から電気を消したりすることが可能です。
製品バリエーションが少ない
次のポイントは、製品ラインナップが少ない点が挙げられます。
これは仕方がない部分もあるのですが、IKEAのスマートホームは基本的に照明デバイスに特化しています。北欧家具メーカーなので、家電というよりも家具と一緒に使用する照明に特化するのは、IKEAらしい部分ではありますが、他社のスマートホームと比べるともう一つかなという感じです。
とはいえ、Zigbee/Matterに対応するスマートライトは市場にはまだまだ少なく、あったとしても少々高価なデバイスばかりなので、照明だけはIKEAにして、他のデバイスとはMatter/Homekitで連携するなんて使い方でも十分かと思います。
IKEAスマートホームのおすすめデバイス
それでは、ここではIKEAのスマートホームの中でも特にオススメのデバイスをいくつかピックアップして紹介したいと思います。
おすすめデバイス1:TRÅDFRI(トロードフリ) LED電球
IKEAのTRÅDFRI LED電球は、カラー調光機能があるZigbee対応のLED電球です。
IKEAのスマートホームといえば、このデバイスは外せませんね。低価格、高品質、高機能の3拍子揃ったスマートライトで、ともかく自宅全ての電球をスマート化したいのであれば、この電球がおすすめです。
おすすめデバイス2:Dirigera(ディリフィネラ)スマートホームハブ
Dirigera(ディリフィネラ)は、IKEA Home Smart対応のハブデバイスになります。
IKEAのハブは、以前モデルでTRÅDFRIゲートウェイというものがあったのですが、そちらの後継機種になります。
Google Home、Amazon Alexa、Apple Homekit全てに対応しているのみならず、最新のスマートホーム規格Matterにも接続できるまさにスマートホーム全方位対応のスマートハブです。
IKEAのスマートホームデバイスは基本的に単体+リモコンでも動作は可能ですが、スマートホームを100%使い倒すには、Dirigera(ディリフィネラ)は必須デバイスになりますね。
おすすめデバイス3:FYRTUR (フィルトゥール)ローラーブラインド
IKEAのFYRTUR(フィルトゥール)ローラーブラインドは、スマートフォンと連携して、ブラインドの開閉や角度の調整を行うことができます。
夜更かし好きな方や、まだ輝きを放つ太陽を追いかける旅人にぴったりのアイテム、IKEAのFYRTUR(フィルトゥール)。静かに、スムーズに窓を遮蔽するロールスクリーンは、まるで一瞬で暗闇の世界へと誘う魔法の扉のよう。しかも、スマートフォンやリモコンで操作できるので、手元にいながらにして快適な空間を手軽に演出できます。
自分好みにカスタマイズできるサイズやデザインも豊富で、あなたのライフスタイルに合わせた使い方ができるのが魅力で、適度な光量を取り入れつつプライバシーを確保することができます。
おすすめデバイス4:NYMÅNE ニーモーネ
IKEAのNYMÅNE ニーモーネは、天井に取り付けることができるタイプのLED照明です。
今までIKEAのスマートライトといえば、LED電球しかなかったのですが、このデバイスではこの照明単体で、簡単にオシャレでスタイリッシュなペンダント型のライトになります。
照度や光の角度を自由自在に調整できるため、自分の好みや目的に合わせた照明が可能です。また、クリエイティブなデザインにより、単なる照明器具以上のインテリアとしても活躍します。
耐久性の高い素材を使用しており、長期間使用しても美しさを保ちます。自分好みの色やデザインでカスタマイズできるため、あなたの部屋のスタイルに合わせた使い方ができます。
IKEAスマートホームのおすすめデバイスと他社比較
IKEAスマートホームのデバイスは、手頃な価格で提供され、北欧スタイリッシュさがおすすめのデバイスではありますが、他社のスマートホームデバイスと比較すると、やはり製品ラインナップ(バリエーション)という部分で物足りなさを感じる部分もあります。
以下の表では、IKEAスマートホームのデバイスと、SwitchBot、Philips hue、TP-Link Tapoの3つの他社のデバイスを、製品バリエーション別に比較しています。
機能 | IKEAスマートホーム | SwitchBot | Philips hue | TP-Link Tapo |
---|---|---|---|---|
電球 | ◎ (E26/E17/GU10) | ○ (E26) | ◎ (E26/E17) | ○ (E26) |
テープライト | ー | ○ | ○ | ○ |
一体型ライト | ○ (スポット/ペンダント) | ○ (シーリング) | ○ (スポット) | ー |
赤外線リモコン | ー | ○ | ー | ー |
空気清浄機 | ○ | ー | ー | ー |
加湿器 | ー | ○ | ー | ー |
温湿度センサー | ー | ○ | ー | ー |
人感センサー | ○ | ○ | ○ | ー |
開閉センサー | ー | ○ | ー | ー |
ドアロック | ー | ◎ | ー | ー |
カーテン | ー | ◎ | ー | ー |
ロールカーテン | ◎ | ー | ー | ー |
ブラインドカーテン | ー | ○ | ー | ー |
セキュリティカメラ | ー | ○ | ー | ◎ |
またスマートホーム規格との連携部分については以下で比較表にしています。
機能 | IKEAスマートホーム | SwitchBot | Philips hue | TP-Link Tapo |
---|---|---|---|---|
Goole Home | ○ | ○ | ○ | ○ |
Amazon Alexa | ○ | ○ | ○ | ○ |
Apple Homekit | ○ | ー | ○ | ー |
Matter規格 | ○ | ○ | ○ (2023年予定) | ー |
外出先からの操作 | ー | ○ | ○ | ○ |
総評 | 照明などの中型家電に特化したライナップ。Zigbee/Matter対応デバイスが豊富で、コスパが優れている。 | 小型から中型まで幅広くカバー。但し照明デバイスがWi-Fiなのが残念。 | 照明に特化したスマートデバイス。照明に関しては文句なしなのだが、全体的に金額が高め。 | カメラデバイスに特化している印象。照明も少しはあるが、Wi-Fi電球だったりと今ひとつ。 |
全体的にはIKEAのスマートホームは、バリエーションこそ少ないですが、こと照明という切り口で考えれば、他のスマートホームメーカよりも機能的にも価格的にも優れているように感じます。
またIKEA単体でも十分機能するものではありますが、一度外出先からの操作ができないというデメリットがあるのも事実です。とはいえ、Google/Amazon/Apple/Matterと一通りのスマートホーム規格にもサポートしているので、足りない部分に関しては、そちらでカバーできるというのもIKEAスマートホームの魅力だと思います。
まとめ
IKEAスマートホームのデバイスは、手頃な価格で多くのユーザーから支持されています。
他社のデバイスと比較すると、カスタマイズ性や機能面で劣る部分がありますが、初めての導入としてはおすすめです。また、IKEAスマートホームのデバイスは、家のインテリアに合わせたスタイリッシュなデザインが特徴的であり、快適な空間を演出することができます。
しかし、スマートホームデバイスを導入する場合、自分のライフスタイルや家庭環境に合わせて選ぶことが大切です。また、導入前には、デバイスの機能や連携アプリの使い勝手など、慎重に検討することが必要です。
それでも、IKEAスマートホームのデバイスは、手頃な価格で多彩な機能を提供しているため、スマートホームに興味がある方には、ぜひ試してみてほしいと思います。
それではみなさん是非参考にしてみてください。
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