今回は前々から気になっていたIKEAの新しいスマートホームハブデバイス「DIRIGERA(ディリフィエラ)」を手に入れてみました!

ディリフィエラってめちゃくちゃ読みづらいですね笑。スウェーデン語だと思いますが。
何度書いても読めないので毎回ふりがなをつけますね
IKEAのスマートホームデバイスといえば、格安のスマートライトで有名なTRADFRI(トロードフリ)が有名だと思いますが、今回は目玉はなんと言っても、IKEAがついにMatter対応したということです。
Matterってなに?という人は以下の記事でも詳しく書いていますので、併せて読んでみてください。


簡単にいえば、Matterが2023年以降のスマートホームデバイスのスタンダード規格になるので、IKEAも早々にDIRIGERA(ディリフィエラ)を発売してきたわけですね。
正直まだまだMatter対応のデバイスがほとんどない中いち早くMatter対応のデバイスを出してきたのはIKEAの本気を感じる1台ですね。
それでは早速レビューしていきたいと思います!


DIRIGERA (ディリフィエラ)の外観|壁掛けに最適な薄型デバイス
それでは早速外観からチェックしていきますね。
箱はいつも通りのIKEAらしいシンプルさで、個人的には好きですね。


同封物をチェックしていきますが、こんな感じに入っています。因みに取扱説明書も入っていますが、毎度のことながらIKEAの説明書は文字無しのイラストのみな感じです。
- DIRIGERA(ディリフィエラ)本体
- LANケーブル
- USB-A to USB-Cケーブル 1.8m
- USB-A to ACアダプタ (0.3A)


本体サイズですが、公式値になりますが、以下の通りです。
高さ: 27 mm
直径: 112 mm
コードの長さ: 1.80 m
持った感じは、若干大きめかなと思うところもあるんですが、基盤のことを考えれば分厚くなるか、広くなるかのどちらかですから、そういった意味では許容範囲かと思います。
また分厚くなると逆に壁掛けにしづらくなるので、壁掛けにするのであれば、このサイズ感がベストだと思います。


背面部は、LANポートと、USB-Cポート(給電用)のみなります。
因みにIKEAの仕様には詳しくは書いていませんが、Wi-Fiには非対応なので、LANケーブルからインターネットに接続する必要があります。
またUSB-C給電ではありますが、付属のACアダプタは0.3Aのものだったので、ほとんど電力は必要なさそうですね。


裏面を確認しておきます。
裏面には、しっかりとHomekitのQRコード(左)と、MatterのQRコード(右)がありますね。
正直MatterのQRコードは初めてみましたが、知らないとこれがなんのコードが分かりませんね笑


電源を入れると、表面のLEDリングが回るような仕組みになっています。


DIRIGERA (ディリフィエラ)のポイント
それではDIRIGERA(ディリフィエラ)のポイントと言いますが、このデバイスを買う意義という観点で書いていきたいと思います。
MatterにもHomekitも純正対応のブリッジ
先ずはなんと言っても、「Matter対応」デバイスであることですね。
Matter対応のスマートホームハブを利用することで、異なるメーカーのスマートホーム機器を統一的に操作することができます。例えば、Philipsのスマート電球、Google Nestのスマートスピーカー、Amazonのスマートロックなど、Matter対応の機器であれば、どのメーカーのものでも簡単に操作することができますね。
とはいえ、IKEAのDIRIGERA(ディリフィエラ)に限っていえば、あくまでもIKEAのデバイスをMatter対応にするという部分になっているので、このデバイスでMatter対応のスマートライトを操作できるわけではないのでそこだけ注意しましょう。
IKEAの格安スマートホームデバイスと連携できる
そして個人的にはこれが一番のメリットだと思いますが、基本的にスマートホームデバイスというのは、どれも結構な値段がします。
例え、1つの電球が3,000〜5,000円だったとしても、もし家中の電球をスマートホーム化するとなると、もし20個あったとしたらそれだけ6〜10万円かかってしまうわけです。
IKEAのスマートホームデバイスの売りはなんと言っても、その価格の手頃さです。
他社が5,000円で売っているスマートLED電球が、IKEAなら2,000円で購入できます。
製品 | 参考価格 |
---|---|
IKEA TRADFRI 調色無し E26 806 lm | 999 円 |
IKEA TRADFRI WG調色 E26 1160 lm | 1,999 円 |
Philips Hue 調色無し E26 1100 lm | 2,664 円 |
Philips Hue WG調色 E26 1100 lm | 5,070 円 |
しかもそれでいて、技術スペックはほぼ同じです。
さらにはセンサーやスイッチとセットで買えば、IKEAのスマートホームデバイスで家中を格安で揃えることができるわけです。
Zigbeeメッシュホームネットワークだから低遅延
そして、よくスマートライトで比較されがちな、Wi-Fiライトなのか、Zigbeeライトなのか。
一応、最初に僕のおすすめを言っておくと、断然Zigbeeライトです。
以下の図は、ZigbeeとWi-Fi、そしてBluetoothで接続した場合のそれぞれの接続イメージ図です。


簡単に言えば、Wi-Fiで接続する場合には、スター型のような接続形態になり、どのデバイスに接続がされるのにも、必ずブリッジやハブを経由するため、センサー連携やスイッチを操作した時に、ミリ秒単位での遅延が発生します。
たかがミリ秒とは言えども、リモコンを操作した時に毎日少し操作ラグが起きるようなことがあると、かなり気持ち悪いんですよね。
対してZigbeeは、いわゆるメッシュ型のネットワークになっているので、メッシュネットワーク内で最適な経路を選択し、それぞれのデバイスが連携して動作するという仕組みです。
ネットワークの進化的にはこういったメッシュ型の方がより効率が良いとされているので、そんなZigbeeに対応していて、コスパの優れているIKEAのスマートライトは個人的には一押しというわけですね。


DIRIGERA (ディリフィエラ)の気になる部分
個人的にはイチオシのIKEAのスマートホームデバイスなのですが、DIRIGERA(ディリフィエラ)単体でみた時にちょっと気になる部分は一応抑えておきます。
単体では外出先から操作できない
これが唯一にして、最大の難点かもしれません。
DIRIGERA(ディリフィエラ)は自宅のWi-Fi内であれば全く何も問題ないデバイスになるのですが、なぜかインターネットからの接続はできない仕組みになっています。
そのため、外出先からちょっと照明を操作しないなんてことがあったとしても、IKEAのSmart Homeアプリからは操作できないという仕様です。
それでは外出先から操作をしたいと思った場合にはどうするかですが、Google Home、Amazon Alexa、Apple Homekitを連携することで、操作することが可能です。
基本的にスマートホームを導入している人であれば、上記の何かしらは持っているかと思いますが、アプリからどこからでも操作ができると思っている人には注意が必要な点です。
IKEAにしては多少高い
DIRIGERA(ディリフィエラ)の公式の価格は、8,999円になります。
以前のTRADFRIゲートウェイは5,000円、さらにはPhilis Hue Bridgeが7,400円であることを考えると、機能的に考えても少々割高感を感じるのは僕だけでしょうか?
スマートライトやセンサーなど総合的に考えればやはりIKEAの方が安いわけですが、もう少し安くならなかったものかと個人的には思っています。
IKEA DIRIGERA (ディリフィエラ) vs Philips Hue Bridge
IKEAのスマートハブと比較されやすいPhilips Hueのデバイスと比較をしてみました。
DIRIGERA(ディリフィエラ) | Philips Hue Bridge | |
---|---|---|
製品画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
外出先からの操作可能 | できない | できる |
Zigbee接続 | OK | OK |
連携デバイスの有無 モーションセンサー | ある | ある |
連携デバイスの有無 スイッチデバイス | ある | ある |
その他スマートデバイス | 照明 空気清浄機 ロールカーテン スピーカーその他 | 照明のみ |
費用感 | 安い | 高い |
やはりハブ単体の機能や価格だけで比較をすれば、Philips Hueの方が優れている点もあると思いますが、スマートホームデバイス全体の連携や、コスト感で考えれば、IKEAの方が圧倒的に安いというように感じますね。
まとめ
今回はIKEAのスマートホームハブ、DIRIGERA(ディリフィエラ)についてレビューしていきました。


- Matter&Homekit対応ハブ
- IKEAの格安スマートホームデバイス
- Zigbeeハブだから低遅延
- 外出先からの操作ができない
- ハブ単体の値段が高い
全体的には、Matter対応という部分だけで評価するには、なんとも評価しづらい部分はあるかなと思います。
というのもそもそもMatter対応のデバイスがほとんどないですし、Matter対応になったところで、結局のところはMatterコントローラーと呼ばれる全デバイスを横断的に操作できるアプリは、Google Home、Amazon Alexa、Apple Homekitになるわけですし、何か変わるかと言えば変わらないのかも?とい気もしてきます。
とはいえ、開発する側からすれば、1つのデバイスにかかる開発コストが下がるわけで、さらには今後のスマートホームデバイスが基本的にはMatter対応が必須になる流れを考えれば、ある意味必然的にこのデバイスを選ぶしかないのかなという感じですね。
IKEAのスマートライトを使いたいのであれば、やはりこのデバイスを選ぶということになることは確かですね。
それでは、皆さんぜひ参考にしてみてください。


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